山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

山の花(その1)

2008-03-31 | 奥武蔵
奥武蔵にアズマイチゲを訪ねました。

ミズバショウ



登山道の途中に小さな沼があります。
ここに毎年ミズバショウが顔をだします。
今年は例年より早く咲いていました。
尾瀬や戸隠高原あたりは雪が解けてからになります。
乗鞍高原にも自生地がたくさんあります。
昨年は5月中旬に行きましたが、たくさん咲いていました。
白い部分はホウと呼ばれるもので、中に小さな花の集合体があります。
水辺を好む花です。





カタクリの芽生え


ここにはカタクリも群生します。
まだ、土の中から芽を出したばかりでした。
ここを訪ねてから、約1週間が過ぎています。
もうそろそろ咲き出しているのではないでしょうか?




アズマイチゲ(1)


お目当てのアズマイチゲが咲いていました。
北斜面なので、日が当っていません。
アズマとは東のことで、一般に関東地方を指します。
イチゲは一華(花)で1本の茎に一つの花が咲きます。
但し、高山に咲くハクサンイチゲなどは2~3本咲くのもあります。



カタクリ(蕾)


こちらのカタクリは狭い場所に群生していました。
蕾が鳥のクチバシのように横を向いています。
ペリカンのようですね。
カタクリの種はアリが運んで巣の中に入れるそうです。
もしかしたら、ここにはアリの巣があったのではないでしょうか。
葉っぱがでて花が咲くまで7~8年かかるそうです。
1枚の葉っぱには花がつかず2枚になって初めて花が咲きます。





アズマイチゲ(2)


アズマイチゲは背丈が10cmくらいの小さな花です。
いろんな方向を向いて咲いていました。
それぞれ個性があり、一つとして同じ花はありません。





アズマイチゲ(3)


花びらの数も決まっていないようです。
山の陰なのでそれほど華やかさはありませんが、それだけに
落ち着いた感じがしました。
この花に会うと春を感じます。
もうカタクリにバトンタッチしているかも知れません。

朝から冷たい雨が降っています。
桜も早く散ってしまいそうです。

サクラ

2008-03-29 | 山の花
ポトマック桜


ポトマック桜といいます。
アメリカのワシントンにあるポトマック川に咲いている桜だそうですが、
その子孫が里帰りしています。
1本だけですが、ソメイヨシノより少し早く咲きます。
今年は何故か、仲良く咲き出しました。







かなり大きな花びらです。
淡いピンクがかかっています。
ソメイヨシノよりも長く咲いています。
なかなか印象が強い花です。








全体はこんな感じです。
かなり大きな木です。
毎年楽しみにしています。
ソメイヨシノも満開になったようです。
今日は花見で忙しいでしょうね。
大いに楽しんでください。


これから八ヶ岳に行ってきます。スノートレッキングを楽しんできます。

里山

2008-03-28 | 山の花
里山を歩いてきました

春景色



のどかな山村風景が広がっています。
遠くにはまだ梅が咲き誇っていました。
何軒かの家があるようです。
この日は天気もよくてのんびり歩けました。
約4時間くらいのコースです。
散歩には丁度よい時間です。
春の日差しが暖かく感じました。




アセビ


冬には小さな赤い蕾でしたが、立派な花を咲かせていました。
ご存知「馬酔木(アセビ)」です。
有毒で馬が食べると酔ったようになるそうです。
かなり大きな木になります。
山では白い花ですが、公園などには赤い花もあります。
園芸用に改良されたもののようです。





キブシ


木五倍子(キブシ)の花です。
種を黒い染料にしたそうです。
小さい花が房状になってぶら下がっています。
カンザシのようですね。
この花をみると春の訪れを感じます。
沢筋などにもよく自生しています。




レンギョウ


里に降りてきました。
公園などにもたくさん咲いています。
レンギョウにも幾つかの種類があるようです。
中国が原産地のようです。





ヒュウガミズキ


名前の通り、宮崎県(日向)が原産です。
細い枝に小さい花がたくさん咲きます。
公園などでもよく見かけます。
刈り込みにも強いようです。





トサミズキ


こちらは高知県(土佐)が原産です。
ヒュウガミズキより木も大きく、花も長いです。
花の中から赤いオシベが覗いています。
これもカンザシにするとよさそうですね。
最近すっかり和服姿の女性をみなくなりました。
着物はタンスの中で眠っているのでしょうね。




オウバイ


漢字では「黄梅」と書きます。
枝がヤナギのように長く延びて黄色い梅に似た花が咲きます。
春の花ですが、暖かいと冬でも咲く場合があります。
これは中国が原産のようです。
中国はいろいろ問題を提供してくれますが、昔からたくさんの花も提供して
くれたようです。
黄色い花は春を代表する花のようです。

春の花

2008-03-27 | 山の花
黄色い花のオンパレードです。

キバナノアマナ


花の形がアマナに似ています。
これは園芸種のようです。
野生種は本州の中部以北、北海道に多く自生しています。
1本の茎にたくさんの花がつきます。





サンシュユ


公園などでもよくみることができます。
中国や朝鮮半島に広く分布しています。
別名:春黄金花(ハルコガネバナ)、秋珊瑚(アキサンゴ)
秋にたくさんの赤い実がなります。
種をとって干した実は薬用として使われます。
焼酎に漬けて飲むこともできます。





ギンヨウアカシア


この花も街角でよく見かけます。
たくさんの小さな花の集合体です。
ギンヨウアカシア、別名:ミモザと呼ばれています。
葉っぱが銀色にみえるので「銀葉(ギンヨウ)」です。
野菜の上にユデタマゴの黄味を摩り下ろしてかけた「ミモザサラダ」
にも似ています。
遠くからでもよく目立ちます。




ヘビイチゴ


野山を歩いていたら、足元にヘビイチゴが咲いていました。
咲き始めは鮮やかな黄色をしています。
赤い実がなりますが、食べても美味しくありません。
ヘビが出そうな場所に咲くのでこの名前があります。
そろそろ、ヘビも冬眠から覚めて出てくる頃です。
これからは、マムシに気をつけましょう。
マムシは逃げませんから、慌てず遠巻きに逃げることです。




ダンコウバイ


ダンコウバイという山で自生している落葉高木です。
葉っぱが出る前に小さい花が咲きます。
壇香(ダンコウ)は白壇と同じく香りがあります。
葉っぱは秋に黄色く紅葉します。
小さい花ですが、たくさん咲いているとよく目立ちます。
よく似た花に「アブラチャン」という木がありますが、
今年はまだ会っていません。
これから会えると思います。









春の花

2008-03-26 | 山の花
黄色いスイセン


我が家の庭に黄色いスイセンが咲いています。
ラッパスイセンの小型のもののようです。
いつ植えたか分かりません。
白いニホンスイセンもあるのですが、こちらは葉っぱだけ大きくなっています。
今年は咲かないようです。
ほとんど手入れなどしないのですが、立派に咲いて春を告げています。






ミツマタ


近所のものです。
枝が三つに分かれているので「ミツマタ」です。
これは黄色ですが、赤い花もあります。
この木の皮から丈夫な紙ができます。
日本の紙幣はこれから作られています。







ハクモクレン


見事なハクモクレンです。
まるで花が宙を飛んでいるようでした。
かなり大きな木でした。
今年は花つきもよいようです。





ツルニチニチソウ


ツルニチニチソウが咲いていました。
名前の通り、ぐんぐん延びます。
日当たりのよい山などでは冬でも咲いているのを見かけます。
かなり強い植物のようです。



シモクレン


ムラサキ色のモクレンなので「紫(シ)モクレン」です。
まだ、花が咲き始めたばかりのようです。
左の奥から手前に向かって徐々に咲くようすがよくわかります。
これもかなり大きな木でした。
ソメイヨシノの開花宣言がありましたが、まだ咲いていません。
もう少し、暖かくなれば一気に咲き出すことでしょう。
楽しみです。

十国峠(その4)

2008-03-25 | 里山
梅見の滝


庭園の奥に「梅見の滝」というのがありました。
3本の滝が流れています。
左側から滝の裏を歩けるようになっています。
入ってみました。




滝の裏側


滝の裏側から覗いてみました。
なるほど、遠くに梅の花が見えます。
人工の滝ですが、なかなかおもしろいと思いました。
通路は狭くて反対から入ってくる人との交差がたいへんでした。





梅の花


梅の木にはそれぞれ名前がついています。
中には「?」マークのついた木もたくさんありました。
これにも名前がついていたようです。
夕方だったので、かなり日影になっていました。




中山晋平の別荘


庭園内に「中山晋平の別荘」があります。
中山晋平は長野県生まれの作曲家でたくさんの名曲や童謡を生んでいます。
東京の中野に住んでいたのですが、戦争が激しくなると昭和19年に熱海に
移住し、昭和27年に亡くなるまでこの家に住んでいたそうです。
実際には別の場所にあったのをここに移設したようです。
この日は既に閉館していて内部を見ることができませんでした。




キバナノアマ


黄色い花が咲いていました。
「キバナノアマ」というそうです。
中国が原産地で、別名:迎春柳というそうです。
確かに枝は柳の枝のようにしなやかでした。
これからは黄色い花がたくさん咲きます。

低山歩きでしたが、海も眺められて楽しい山行でした。
のんびり歩くにはよいコースのようです。

十国峠(その3)

2008-03-24 | 里山
沼津アルプス


正面に沼津アルプスがみえました。
右に白く駿河湾が光っています。
沼津アルプスはJR沼津駅からも近く、低山ながら7つの山と峠があるところです。
最高峰は鷲頭山(わしずやま)で標高392mです。
冬の里山歩きとして歩くにはよい山です。





熱海桜


熱海行きのバスに乗り、梅園前で下車しました。
時間があったので、梅園を散歩です。
梅はもう終わりかも知れません。
入口附近に「熱海桜」が咲いていました。
河津桜に似て早咲きの桜のようです。




熱海桜(2)


花が咲くと同時に葉っぱもでています。
エドヒガンなどの血も混じっているのでしょうか。
淡いピンクが青空に映えてきれいでした。
桜の花は心を癒してくれますね。






梅の花


梅園は嬉しいことに「フリーパス」でした。
もう「梅まつり」も終わりのようです。
しかし、幾らか梅は残っていました。
まだまだ主役です。






白梅こ紅梅


白梅と紅梅が並んでいました。
熱海梅園の梅はあまりにも剪定が行き届き過ぎているようです。
何だか自然さを感じませんでした。
入園料が無料とあってか、たくさんの人が入っていました。
梅の木の下にはラッパスイセンが競い合って咲いていました。
ここではザックを担いだ集団は不似合いのようでした。

十国峠(その2)

2008-03-23 | 里山
ケーブル乗り場


岩戸山から遠くに丸いドームがみえました。
これから向かう十国峠のケーブル乗り場です。
左に見えるのは霊園です。
日当たりと展望が抜群です。
ここならゆっくりと「千の風」になって飛ぶことができるでしょうね。





アセビのトンネル

岩戸山からはなだらかな山道が続きます。
途中に大きなアセビのトンネルがありました。
花が咲くと甘い香りが漂います。
伊豆の天城山にも大きなアセビのトンネルがあります。
春に登ったのですが、思いがけぬ大雪に会い、新雪を踏んで歩きました。
思い出の多い山です。





富士山(2)


岩戸山から約40分くらいで十国峠に着きました。
ケーブル乗り場と富士山がよくみえます。
十国峠からは「伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、武蔵、相模、安房、上総、下総」
が一望できるということで、この名前がついたようです。
なお、条件がよければ五島(大島、利島、新島、式根島、神津島)もみえるそうです。
この日は春霞がかかっていて見えませんでした。
富士山もこれからは霞みがかかって見えにくくなります。




真鶴半島(2)


歩いてきた方向をみると、真鶴半島がよくみえます。
半島の先端には自然林が残っています。
散策コースがあり、海岸まで降りていけます。
今頃は「ヤブツバキ」が咲いていることでしょう。
美味しい魚を食べさせてくれるお店もあります。
魚の好きな人にはよいところです。




ケーブルカー


「まもなくケーブルカーが発車します」というアナウンスに慌ててケーブルカー
に飛び乗りました。
本当はもう少し展望を楽しんでいたかったのですが、既に体はケーブルカーの
中でした。
途中で登ってくるケーブルカーとすれ違います。
この3色は西武系の会社のようです。
「西武ライオンズ」ができた頃はよく球場に足を運びました。
会社帰りに球場に直行し、野球をみてから家に帰りました。
遠い昔の思い出です。

熱海行きのバス時刻をみたら、1時間近く待ち時間がありました。
みやげ物屋を覗いたり、コーヒーを飲んだりしてゆっくりしました。
小田原産のブロッコリーが¥100で売っていました。
買って帰り、茹でて食べました。
鮮度がよくて美味しかったです。

十国峠

2008-03-22 | 里山
十国峠に登ってきました。

湯河原


出発は東海道線の湯河原駅です。
今回はここから歩いて岩戸山~十国峠と歩き、熱海に降りる予定です。
湯河原には温泉があります。
駅から海に向かって歩きました。
国道沿いに立派は案内板が建っていました。
海は既に春の色で穏やかでした。




真鶴半島(1)


ミカン畑の緩やかな道を登ります。
天気は少し汗ばむくらいでした。
途中で真鶴半島がみえました。
先端にあるごつごつした岩が「三つ岩」といわれる岩です。
あのあたりは魚がたくさんいるところです。
釣りのポイントになっています。
暖かいと水平線がよく見えません。
もう春霞が始まっているようです。





初島


初島が浮かんでいました。
熱海の前に浮かんでいる小さな島です。
島全体がリゾート地になっています。
手前に船が見えますが、初島と熱海を結んでいる遊覧船のようです。
初島の港には新鮮な魚を食べさせてくれる店が数軒ありました。
昔、学生の頃の友人数名と熱海に泊って親睦会をし、天気が悪かったので
初島に渡ってドンチャン騒ぎをしました。
卒業以来30数年振りの集まりでした。
遠くは高知から駆けつけてくれました。
この島を見るたびに懐かしく思い出します。





富士山(1)


富士山が姿を見せてくれました。
この日は暖かい日だったので、霞んでいます。
冬ほどはっきり見えなくなります。
また、冷え込んだので雪が降ったようです。
いつ見てもきれいな姿です。
十国峠の頂上からの眺めが楽しみです。





岩戸山の頂上


湯河原の駅を出てから2時間50分で岩戸山の頂上に着きました。
標高734mです。
三等三角点がありました。
頂上はそれほど広くはありません。
ここでお昼にしました。
春霞で展望もよくありませんでした。
ここから十国峠に向かいます。


セツブンソウ

2008-03-21 | 山の花
やっと、セツブンソウが咲きました。

武甲山


昨年は2月27日行きました。
たくさん咲いていました。
今年も同じ頃、行ってみましたが雪が多くてダメでした。
それから2週間くらいして再度行ってみました。
今月中旬の頃でした。

山の斜面に自生しています。
この山に登る途中から武甲山が眺められます。
秩父の名峰です。
セメントの原料となる石灰岩を採掘しています。
階段状になった山肌にまだ雪が残っていました。
裏側に登山道があり、表の顔とは違って静かな歩きができる山です。





セツブンソウ(1)


1時間くらいで自生地につきました。
2週間前には雪が多かったのですが、だいぶ消えていました。
探したら、落ち葉から頭を持ち上げるようにして数本咲いていました。
やっと目が醒めたばかりのようです。
直径が1cmくらいの小さい花です。
旧暦の節分の頃、咲くのでこの名前があります。
かわいい花です。




セツブンソウ(2)


広い場所があるのに、これは集まって咲いていました。
つい最近まで雪があったので、寒くて寄り添っているようでした。
たくさん咲いているようにみえますが、花は1本の茎に1つだけ咲きます。

セツブンソウは石灰岩の土地を好みます。
花びらのように白く見えるのはガクだそうです。
花は首を持ち上げるように土の中から出てきます。
茎はモヤシのように細く痩せています。





セツブンソウ(3)


後ろ姿もおもしろいです。
ここは山の北斜面なので開花が遅いようです。
太陽も逆光です。
小さいので、なかなか撮らせてくれませんでした。





セツブンソウ(4)


昨年は群生していて、モデルがたくさんいました。
この日は探すのに一苦労でした。
セツブンソウにも種類があるようです。
ここではこのように葉っぱが細いですが、地方によっては
広いのもあるようです。

この後、アズマイチゲが咲きます。
その後はカタクリが咲きます。
シロバナエンレイソウなども順番を待っています。
いよいよ春の花の出番です。

23日が桜の開花だそうですが、急に寒くなりました。
桜が咲いてから雪が降ったこともあります。
予想通り、咲いてくれるでしょうか?
あと、数日です。

上高地(最終回)

2008-03-20 | 上高地
いよいよ最終回です。

サイン


釜トンネルに入る手前の雪の上に「サイン」をしました。
切り取って持って帰りたかったのですが、途中で消えてしまうでしょう。
これもすぐに消えてしまうと思います。
来る時25分かかった釜トンネルも15分くらいで通り抜けました。
河童橋をでてから2時間20分の歩きでした。
予定より相当早く午後2時半には着きました。
この日の歩程は約5時間でした。

バスの時間は午後3時15分です。
入口にあった売店に入って女性はコーヒー、男性はビールを飲みました。
ストーブで体を温め、バス停に向かいました。
中の湯でレンタルしたスノーシューは売店に返却しました。





ツララ(1)

売店をでるとすぐに川があります。
崖にたくさんのツララができていました。
川の中の石にも雪が積もっています。
それぞれに小さな動物が乗っかって遊んでいるようでした。




ツララ(2)


新しい釜トンネルの横に古いトンネルが残っています。
そのところに大きなツララができていました。
5m以上あるようです。
滝が凍りついたように見えました。
雪と氷が最後まで楽しませてくれました。

上高地に入るにはバスでここまでくれば、売店で中の湯に連絡して
送迎してくれるそうです。
一人でも大丈夫だといっていました。
松本と高山を結ぶ「路線バス」が運行されています。
本数が少ないので調べてから行ったほうがよいでしょうね。




ト伝の湯


橋を渡り終えたところに「ト伝の湯」がありました。
売店でいえば入浴できるようです。
この日はそれほど汗もかきませんでした。
気温が低かったので、入ったら風邪を引くかも知れません。
中がどうなっているか、気になりましたが素通りしました。
バス停はこの温泉のすぐ上にありました。
定刻通りにきたバスに乗り、松本に出て解散しました。
帰りに電車の窓から八ヶ岳がみえました。
夕陽に赤く染まってきれいでした。

今月末、八ヶ岳の赤岳に行く予定です。
また、どんな出会いがあるのでしょう。
楽しみです。


上高地(その18)

2008-03-19 | 上高地
焼岳(4)

河童橋に行く時は焼岳が左に見えていましたが、帰りには右側に見えています。
行く時よりも大きくみえました。
この日はずっとにこやかな姿をみせてくれていました。
夏と違って雪があると一層きれいな姿です。
頂上の噴煙もかすかにみえました。
こんなに長い間ゆっくり眺めたのは久し振りでした。





雪道(7)

除雪された雪道がどこまでも続いています。
もう、仲間の姿はありません。
午後の日差しに雪がキラキラ光ってきれいでした。
気温は相変わらず低く、雪がサラサラしていました。
もうすぐ朝出発した分岐にでるハズです。
遠くに白く乗鞍の頭が覗いていました。





穂高連峰


最後にもう一度後ろを振り返ってみました。
何と!雲が切れて穂高連峰が姿をみせているではありませんか。
右奥が前穂高岳、左奥が奥穂高岳、その間が吊り尾根と呼ばれています。
最後の最後に姿を見せてくれて感激しました。
この姿を仲間はみたのでしょうか?
ぜひ見せたい姿でした。






スノーシュー


途中でスノーシューを脱ぎました。
最初にもご紹介しましたが、これがこの日お世話になった
スノーシューです。
長さは50cm、幅が最大20cmくらいです。
本体はプラスチックでできています。
ひっくり返して裏をみています。
前面に大きなギザギザした金具、その下に6個のスパイクが
ついています。
このスパイクのお陰で氷の上に乗っても滑りませんでした。
ここから先はこれを両手に持って先を急ぎました。









雪の造形


釜トンネルに入る手前におもしろい雪の造形がありました。
風がいろんな方向から吹いて自然に作られ芸術品です。
こんなものが見られるのも雪があるからでしょうね。
釜トンネルに入る手前で仲間の姿がみえました。
もうここまで来れば余裕です。
最後まで付き合ってくれた焼岳に別れを告げました。
もうすぐ釜トンネルに入ります。

上高地(その17)

2008-03-18 | 上高地
梓川


田代橋の上から梓川の下流を眺めました。
澄んだ水に陽光が輝いています。
光に春を感じました。
あと、1ヶ月もすると芽吹きが始まることでしょう。
魚も姿は見えませんでした。







西穂の入口


田代橋を渡ってしばらく行くと分岐になります。
左は釜トンネルへ帰るコース、右に行くとウエストンのレリーフがあります。
ここをまっすぐ登れば西穂山荘に行けます。
夏道で約4時間の登りになります。
数年前にここを登って西穂山荘に泊り、西穂岳をピストンしたことが
あります。
西穂岳は独標まで行って引き返す人が多く、その先は静かでした。
切り立った岩の連続で、足元をしっかり確保しながら歩かないと、
たいへんなことになります。
西穂岳から先はもっとたいへんです。

仲間のほとんどがどんどん左に行ってしまいました。
ウエストンレリーフまでは400mです。
折角なのでザックを置いて行ってみました。






ウエストンレリーフ


約15分ほどでレリーフに到着しました。
1891年に初めて上高地に入ったイギリスの登山家です。
帰国後、本を書いて日本アルプスを広く世界に紹介しました。
その功績をたたえて、ここにレリーフをはめ込みました。
毎年、初夏の山開きにここで「ウエストン祭」を開催しています。




六百山


梓川を挟んで左手に大きな山がみえました。
六百山です。
残念ながらこの山には登れません。
青い空に映えてきれいでした。





霞沢岳


六百山から右に目をやると、大きく切り立った山があります。
霞沢岳です。
徳本峠(とくごうとうげ)に徳本峠小屋があります。
ランプが灯る古い小屋です。
この小屋に泊ってこの山を往復するだけで約8時間かかります。
ごつごつした岩山ですから、天気が悪いとたいへんです。




六百山と霞沢岳


二つの山の位置関係はこんな感じです。
この日は天気がよくて最高な眺めでした。
他のメンバーにも見せたかったのですが、どんどん先に行ってしまいました。
約30分の遅れを取り戻さなければなりません。
ザックを再び担いで先を急ぎました。
スノーシューを脱いで走りたかったのですが、雪が乾いていて
足を取られます。
やはりスノーシューは履いていたほうが楽でした。
もう少し平らな道を歩きます。

上高地(その16)

2008-03-17 | 上高地
カラマツ林(2)


かなり長いカラマツ林でした。
一番先頭を行く仲間は点にしかみえません。
午後になって少し風が出てきました。
歩いていると寒さは感じません。
雪は相変わらず締まっていました。






雪の壁(1)


このあたりはかなりの積雪でした。
大きな雪の壁ができています。
立山のアルペンルートには高さが20m以上の大きな雪の壁ができる場所があります。
5月連休に合わせて室堂まで除雪します。
室堂近くが一番高くて「雪の大谷」と呼ばれています。
立山観光シーズンの幕開けです。




帝国ホテル


河童橋に行く時見えた「帝国ホテル」です。
泊ったことはありません。
ツインで一人¥30,00くらいするそうです。
わざわざ泊りにくるお客もいるようです。
今年のオープンは4月26日だそうです。




雪の壁(2)


スノーシューを履いていると除雪した道もそれほど楽ではありません。
このあたりも積雪が多かったです。
これが解けるにはまだ1ヶ月はかかるでしょうね。
雪の下では草花が春を待っているようです。





雪の壁(3)


カラマツ林をやっと抜けました。
まもなく田代橋を渡ります。
シラビソの木に雪が残っていて心に残りました。
2月にアメリカのミネソタに行ったことがあります。
気温はマイナス20℃でした。
朝、ホテルをでて近くを散歩しましたが、湖が凍りついていました。
これを少し大きくしたような景色でした。
野生の鹿がすぐ近くまできました。
自然が一杯のところでした。

上高地(その15)

2008-03-16 | 上高地
梓川と焼岳


河童橋の真ん中から焼岳を眺めてみました。
左側にカラマツ林、右側にケショウヤナギがあります。
ケショウヤナギは上高地にある特有種です。
水の中でも元気に生きています。
赤くなっていてきれいでした。





明神岳

穂高連峰に向かって先ほどから見えていた山です。
明神岳(2931m)という岩峰です。
登るルートがありません。
梓川はこの山を巻くように大きく左に曲がっています。
徳沢まではこの山を左手にみながら歩きます。
刻々と姿を変えて違った顔を見せてくれます。
この奥に前穂高岳があります。





西穂高岳


今度は左手を眺めました。
右手奥に西穂岳があります。
この日は残念ながら雲の中でした。

西穂岳から奥穂岳までの間は岩の連続です。
ルートを見失ったり、足を滑らせて滑落したりして
毎年犠牲者がでています。
西穂山荘から穂高岳山荘まで10時間以上かかります。
危険な個所も多く、天気が悪かったら止めたほうが賢明です。





焼岳(4)


この日の焼岳は去り難い姿でした。
夏はあまり気にとめないで素通りします。
このあたりに人が多くて、ゆっくりできないからです。
この日は貸切でした。
雪があると素晴らしい姿ですね。
帰りはこの山のもっと近くを通ります。
一日中笑顔で付き合ってくれそうです。




河童橋(4)


反対側からみた河童橋です。
同じような姿をしています。
欄干の文字はひらがなで「かっぱばし」と書かれていました。
帰りのバスの時間がが決まっています。
20分ほど休憩してここを引き上げました。




カラマツ林(1)


このあたりのカラマツ林がきれいでした。
春になると小さな芽がでてきます。
淡いミドリ色がきれいです。
秋の紅葉も黄金色に染まっていいですね。
白い雪と青い空との対比がステキでした。

写真を撮っている間に仲間の姿がみえなくなります。
あっという間に100mくらいは差がついてしまいます。
でも、どこかで追い付きます。
歩き方の違いでしょうか?