山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

種池・鳴沢岳・針ノ木岳(その3)

2010-09-30 | 北アルプス
剱岳(1)

小屋をでてしばらくすると、右手に剱岳が姿をみせて
くれました。
凄い迫力です。
頂上から右のギザギザが八ッ峰、その右に尖っているのが
小窓ノ頭と呼ばれているところです。
2つの間は三の窓と呼ばれています。


オヤマリンドウ

朝露がキラキラ輝いていました。
茎のテッペンに花を咲かせます。
夏の終わりから秋にかけて咲く花です。
この花もあまり開きません。


タカネヨモギ

高い山に咲くヨモギの仲間です。
花が大きく下向きに咲きます。
葉っぱはニンジンの葉っぱのように深裂しています。
やはり夏の終わりから咲き出します。

アルペンビュー

ヨーロッパのスイスあたりを思わせる風景です。
空には秋の雲が浮かんでいます。
天気は問題なさそうです。


シラタマノキ

イワハゼをアカモノというのに対してシロモノと
呼んでいます。
太陽が眩しそうでした。

サンカヨウ

サンカヨウの実です。
表面に白い粉ができています。
食べられると聞いていたので、口に入れてみました。
ほんのり甘い香りがしました。


エンレイソウ

エンレイソウも赤い実をつけています。
大きな3枚の葉っぱが特長です。
花は春先に雪解けと共に咲きだします。

トリカブト

トリカブトの花もたくさんありました。
茎の上のほうには種ができています。
花はよくみますが、種をみるのは珍しいです。
変わった姿をしていました。


遠望

奥に白い雲が横たわっています。
その下は黒部平野あたりでしょうか?
更に先には日本海が広がっています。

剱岳と立山

剱岳と立山の全景です。
左が立山、右が剱岳です。
これだけきれいに見えることは滅多にないと
思います。

剱岳(2)

剱岳だけズーミングしてみました。
通常は左からのルートを辿ります。
一服剱、前剱、カニのたてばいという垂直のクサリ場を
登れば頂上です。
標高2999m、アルピニストの憧れの山です。
映画でも有名になりました。


立山

こちらは立山です。
左の雪渓の右上に小さな建物がみえます。
雄山にある神社です。
立山を縦走する時はここでお祓いを受けてから
縦走します。
雄山、大汝山、富士ノ折立の3つを総称して
立山と呼んでいます。
観光客で賑わう室堂はこの裏側になります。


富士山

富士山がまだ付き合ってくれていました。
全体が淡いブルーで描いた絵のようです。
まもなくすると雲があがって見えなくなります。


浅間山と四阿山

更に左に新しい山が見えてきました。
右が浅間山、その左が四阿山(あずまやさん)のようです。
四阿山は群馬県と長野県の県境にある山です。
群馬県では吾妻山と呼んでいるようです。
素晴らしい展望でした。


明日から3日までお休みします。
新潟と富山の県境にある朝日岳に登り、栂海新道を歩く予定です。
途中の無人小屋に泊まり、最後は日本海の親不知にでます。
これから出かけて北又小屋に前泊の予定です。
みなさんからのコメントにはお返事できないと思いますが、ご容赦ください。



今月17日高尾山から陣馬山を縦走しました。
デジブックにまとめましたので、留守の間にご覧ください。



種池・鳴沢岳・針ノ木岳(その2)

2010-09-29 | 北アルプス
ガスに包まれた稜線

山の天気は変わりやすいです。
先ほどまできれいにみえていた稜線がガスに
包まれてしまいました。
これからはもう期待できないようです。


ガレ場

前回、ここを下った時には雪渓がありました。
もうご覧のようにすっかり溶けてなくなっていました。
雪があったほうが歩きやすい場所でした。


ナナカマド

ナナカマドの実が赤くなっています。
も少しすると葉っぱが赤くなります。
山で見る紅葉の主役になります。


ハンゴンソウ

葉っぱが掌状をしています。
反魂草と書き、亡くなった人が手招きしている
姿に似ているそうです。
西日本にハンカイソウという花があります。
花は似ていますが、葉っぱが違います。
ガスの中で風に揺れていました。


タテヤマアザミ

1本の茎が枝分かれし、たくさんの花をつけます。
花は下向きか横向きで上を向いてくれません。
立山に多いので、このような名前がつきました。



種池山荘

種池山荘が見えてきました。
コバイケイソウがすっかり茶色く枯れています。
立山の室堂あたりでもクサモミジが始まっている
ことだと思います。
イワイチョウの葉っぱが黄色い絨毯を敷き詰めたように
なります。


ヤマハハコ

まだきれいな姿でした。
花びらのように見えるのは総ホウ片です。
花は黄色から茶色に変化していきます。
このまま全体が枯れてドライフラワーのように
なります。
かなり遅くまで咲いている花です。


種池山荘の入り口

山荘の入口です。
登山口を出発してから4時間25分でした。
この鐘は着いた時や出発する時に鳴らします。
コースによってはこの小屋は素通りすることが
多い小屋です。
この時期は登山者の数も少なくなっていました。


夜明け

かなり遅くまで雲っていたのですが、午後10時くらいには
ガスもとれて満天の星空が眺められました。
北には北斗七星やカシオペア、天の川を南にたどるとサソリ座の
全体像が見えました。

翌朝の日の出前です。
正面に富士山、左に八ヶ岳、右の山々は南アルプスです。
山が幾重にも重なり、墨絵のようでした。


蓮華と針ノ木

左のどっしりした山が蓮華岳、右の針ノ木岳は雲に隠れています。
2つの山の間から水晶岳が顔を出していました。
山が少しずつ赤くなってきます。
小屋泊まりの楽しみです。


鹿島槍

小屋の裏手には鹿島槍がその勇姿をみせてくれました。
左が南峰、右が北峰です。
2つの間を吊り尾根と呼んでいます。
南峰には少し雲がかかっていました。


南アルプス

再び、小屋の前に戻り南アルプスをズーミングして
みました。
左から鳳凰三山、その右のピラミッドが甲斐駒、少し離れて
尖っている山が北岳、その右が仙丈岳のようです。
どの山も登った山です。


富士山

正面の富士山をズーミングしてみました。
今年もたくさんの人が登ったことだと思います。
富士山はどこから眺めてもよい姿です。
もう小屋も閉まっていることと思います。


富士山とレンズ雲

しばらくすると空の色が変わってきました。
この小屋からは山に隠れて日の出は見られません。
左から八ヶ岳、富士山、南アルプスの順番です。
空にレンズ雲が浮かんでいます。
これから小屋を出発します。

種池・鳴沢岳・針ノ木岳(その1)

2010-09-28 | 北アルプス
柏原新道

今月10日から12日にかけて歩いてきました。
ここは柏原新道の入口です。
左の板に爺ヶ岳登山口と書いてありました。
今年7月末に五竜から鹿島槍を通って降りてきた
ところです。

扇沢

途中から扇沢が見えました。
黒部立山アルペンルートの基地になっています。
遠くに針ノ木岳がみえます。

これから歩く稜線

歩いている左側に稜線がみえます。
岩小屋沢岳あたりでしょうか?
この稜線を右から左に歩きます。

針ノ木岳と針ノ木雪渓

針ノ木雪渓がみえてきました。
少しズーミングしています。
約2週間前にこの雪渓を登りました。
その時と比べてだいぶ小さくなっているようです。


登山道(1)

山の斜面に刻まれた登山道です。
7月にここを下ってきた時はガスが濃くて
山はみえませんでした。
今回はよい天気に恵まれました。


種池山荘

遠くに赤い屋根の小屋がみえます。
種池山荘です。
この日はあの小屋までです。
夕方までに着けばよいので、お昼の出発でした。

ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナが赤い実をつけていました。
この花は葉っぱが4枚の時は花をつけず、それ以上になると
花を咲かせます。
加賀の白山の御前峰に多く、実がタチバナに似ているので
この名がつきました。


カライトソウ

カライトソウが登山道の脇から顔をだしていました。
花はもう終わりかけのようです。
唐糸のように美しいというので、ついた名前だそうです。


登山道(2)

このあたりは石畳と呼ばれているところです。
石はしっかり踏まれていました。
爺ヶ岳や鹿島槍に登る人が通る道です。
シーズン中はたくさんの登山者が歩いているようです。



蓮華岳

雲の間から大きな姿をみせてくれました。
どっしりとした山です。
左の高いところが頂上のようです。
前回は針ノ木小屋から登りましたが、素晴らしい展望が
楽しめました。


ユキザサ

ユキザサの実が赤くなっていました。
2週間前はまだ真っ青でした。
このような変化をみるのも山での楽しみです。
もう少し赤くなるようです。

マイヅルソウ

マイヅルソウの実です。
最初はウズラのタマゴのようです。
この実も少しずつ赤くなって行きます。
あの小さな花からこんな大きな実ができます。
植物はいろんな姿をみせてくれます。

アカモノ

アカモノの実です。
何度も登場していますから、すっかりお馴染みに
なりました。
別名:イワハゼとも呼んでいます。


タテヤマアザミ

横を向いて咲くのとホウが大きく後ろに反り返って
いるのが特長です。
また、葉っぱはそれほど深く切れ込まなく、トゲも
優しいです。
この時期一番多く咲いていました。
花が少ない時期には心を癒してくれる花です。





針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(最終回)

2010-09-27 | 北アルプス
ブナ立尾根

ブナ立尾根は「北アルプス三大急登」といわれています。
昔登ったことがありましたが、6時間くらいかかりました。
残り2つは合戦尾根と笠新道だそうです。
かなり荒れているように感じました。

烏帽子岳

だいぶ下ったところから「烏帽子岳」がみえました。
花崗岩でできた岩山です。
神主様が被る烏帽子(えぼし)に似ているので、このような
名前がついたそうです。

シラビソ林

このあたりはシラビソがたくさんありました。
時々気持よい風が吹いてきます。
ここを登って裏銀座を歩く人が多いようです。

テンニンソウ

きれいな姿の花がありました。
1個の花から4本のオシベと1本のメシベが飛び出しています。
かなり群生して咲いていました。

補修された登山道

下のほうにくるとかなり登山道が崩落していて
鉄パイプと階段で補修されていました。
登山道を管理するのはたいへんだと思いますが、
登山者にとってはあり難いことです。

カメバヒキオコシ

シソ科の植物です。
葉っぱの先端がカメの尻尾のように飛び出しています。
昔は薬草として重宝され、寝ている病人がこれを煎じて
飲むとすぐに治って起きたそうです。
茎の先端にムラサキイロの小さな花がたくさん咲きます。


登山口

登山口に降りてきました。
烏帽子小屋からここまで3時間10分でした。
以前登った時よりは短く感じました。


ダムサイト

堰堤に向かって歩きます。
ダム湖がグリーンに光っています。
砂の上を歩いているような感触でした。


濁沢

ここは「濁沢」という沢のようです。
沢といっても水は流れていません。
大雨以外は地下を流れているようです。

ダム湖(1)

この登山道は水の流れによっては変化するようです。
水が流れているところには「仮設橋」が架けられていました。

吊り橋

かなり長い吊り橋を渡ります。
吊り橋といえばネパールのエベレスト街道を思い出します。
ドウドウ川に沿ってたくさんの吊り橋を渡りました。
荷物を運ぶゾッキョとすれ違う時が怖かったです。

トンネルの入口

次に現れたのはかなり長いトンネルでした。
ここを抜ければダムサイトのようです。


トンネルの内部

トンネルの片側に歩道があり、照明もしっかり付いています。
これなら安心して歩けます。
常に懐中電灯は持っていますが、必要ありませんでした。


ダム湖(2)

トンネルを抜けると「ダム湖」が広がっていました。
きれいなエメラルドグリーンをしています。
この高瀬ダムはロックフィル式というダムで石を積み上げて造られた
ダムでは高さが日本一だそうです。
東京電力が管理しています。


堰堤

かなり広い堰堤です。
この突き当たりにタクシーが待っていました。
左側に管理道路があります。
下の七倉のゲートから許可されたタクシーだけが入って
くることができます。
タクシーがないと七倉のゲートまで1時間以上歩かなければ
なりません。
待っていたタクシーで信濃大町駅近くの旅館まで行き、
お風呂に入ってさっぱりし、電車で帰宅しました。

初日の針ノ木雪渓の幻想的な登り、翌日の蓮華岳の頂上からの
鹿島槍・五竜・白馬の素晴らしい展望、雲海に浮かぶ槍・穂高の姿も
忘れられない思い出になりました。
船窪小屋から烏帽子小屋までは歩く人が少なく、静かな歩きができました。
天候にも恵まれ、素晴らしい山行でした。

明日から別のシリーズをご紹介します。





針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その18)

2010-09-26 | 北アルプス
標識

烏帽子小屋の前にある標識です。
ここから右に歩くコースを「裏銀座」と
呼んでいます。
10数年前にブナ立尾根を登ってこの小屋に泊まり、
水晶小屋を通過して三俣山荘まで歩きました。
やはり10時間以上のロングコースでした。


裏銀座コース

小屋の横の高台から裏銀座コースがよく
みえます。
遠くにみえる山が三ッ岳から野口五郎岳に続く
コースです。


雷雲

突然「雷雲」が発生しました。
下の信濃大町には「大雨警報」がでていました。
山で会うカミナリは怖いです。
早々に小屋に引き上げました。

夜明け前

翌朝、夜明け前に外にでてみました。
右の丸い山が唐沢岳、その左が餓鬼岳です。

日の出(1)

やがて太陽が雲の間から顔を出してきました。
下には雲海が広がっています。
静かに一日が始まりました。

日の出(2)

太陽が雲に挟まれています。
雲海が押し寄せる波のようです。
空の雲も刻々と変化してきます。
見ていて飽きませんでした。

燕岳と八ヶ岳

正面奥に八ヶ岳がみえます。
右が燕岳、左が餓鬼岳です。

烏帽子小屋と前烏帽子岳

高台からみた烏帽子小屋です。
奥にみえる山は前烏帽子岳です。
ここからは烏帽子岳は見えませんでした。

烏帽子小屋

烏帽子小屋の横に丸くサークルが描かれています。
ヘリが荷物を降ろす時の目印のようです。
最近は定期的に物資を運んでいるようです。


分岐

これからブナ立尾根を下って高瀬ダムまで降ります。
遠くにみえるのが高瀬ダムです。


高瀬ダム

高瀬ダムをズーミングしてみました。
堰堤がみえます
登りでは6時間以上かかりました。
どのくらいで降りられるでしょうか?

前日歩いた山

前日歩いた山が見えます。
正面の手前が不動岳のようです。
その奥の尖った山が針ノ木岳です。
右下の鞍部に針ノ木小屋がみえます。
その右にどっしりと構えた山が蓮華岳です。


秋の空

もう1度東の空を眺めてみました。
太陽が白く光っています。
空には秋の雲が広がっていました。


ベニバナイチゴ

ベニバナイチゴです。
この下りにはたくさんありました。
甘くて美味しいですが、種が大きくて硬いです。
汁だけ吸って吐き出しました。


オオヒョウタンボク

オオヒョウタンボクの実です。
花は必ず2個咲きます。
この実の姿からヒョウタンボクという名前が
つきました。
花のあとの実をみるのも楽しみの1つです。

夕べ京都から夜行バスに乗り、今朝6時半に新宿に着きました。
9時から自治会の芋掘り大会が待っていました。
先ほど無事終わり、ホッとしました。




針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その17)

2010-09-23 | 北アルプス
砂礫帯

ハイマツ帯を抜けると突然広いところに
でました。
花崗岩が細かく砕けて砂のようになっています。
燕岳(つばくろだけ)を思い出しました。


南沢岳頂上

南沢岳頂上です。
特に標識はありません。
大きな石に「南沢岳」と赤いペンキで書いてありました。
三角点がポツンと立っている手前の石です。
不動岳から約2時間の歩きでした。


砂礫の山

10分ほど休憩して歩き出しました。
少し歩いたところから南沢岳を振り返ってみました。
全体がなだらかな山です。
登山道は海岸の砂の上を歩いているような感じでした。
花崗岩の白とハイマツの緑がきれいでした。


コマクサ

岩陰からコマクサが顔をだしていました。
例年だともうとっくに終わっている時期です。
こんなかわいい花に出会うとつい足が止まってしまいます。
種から花が咲くまで10年以上かかるといわれています。
まさに「高山植物の女王」です。
この周辺にはかなりたくさんありました。


四十八池

湿原にでました。
登山道が細長く続いています。
ここは四十八池と呼ばれているところです。
池塘がたくさんあるようです。


イワギキョウ

淡いムラサキイロをした花です。
ガクが大きく反り返り、花びらに毛がありません。
似た花にチシマギキョウというのがあります。
こちらは花びらに毛があり、ガクが反り返っていません。
岩場に根を下ろしてしっかり咲いていました。


ムカゴトラノオ

花の下にムカゴができます。
イブキトラノオに似ていますが、イブキトラノオにはムカゴが
できません。
草むらの中から真っすぐに立っていました。


バイケイソウ

緑色をした花をたくさんつけます。
葉っぱはコバイケイソウによく似ています。
コバイケイソウより標高が低いところに分布して
います。
ここではこの株だけ残っていました。

クルマユリ

この花も夏のお花畑を飾る花です。
葉っぱが車輪のように輪生しています。
花びらが大きくカールしています。
夏の終わりを惜しんでいるようでした。



烏帽子岳分岐
烏帽子岳の分岐につきました。
ここから左に行けば烏帽子岳の頂上です。
周囲はガスが濃くて何もみえません。


烏帽子岳の方向

烏帽子岳の方向です。
ガスで何も見えません。
晴れていれば目の前に大きくそびえてみえます。
10年以上前に1度登っています。
その時はよく晴れていました。
この状態では頂上に行っても何もみえません。
いさぎよくパスしました。


前烏帽子の登り

前烏帽子の登りです。
大きな石がゴロゴロしています。
ここを越えれば烏帽子小屋が現れるハズです。


烏帽子小屋

烏帽子小屋に到着しました。
今夜の宿です。
10数年前にブナ立尾根から裏銀座を歩きました。
それ以来の宿泊です。


烏帽子小屋前の看板

この看板はその当時から変わっていません。
中で何人かの登山者が談笑していました。
船窪小屋を出発してから10時間40分の歩きでした。
このコースは長いのと途中に危険な場所が何ヶ所かあるので
歩く人は少ないようです。
一説では「北アルプスを歩き終えて最後に歩くコース」と
いわれているようです。
乾いた喉にビールが美味しかったです。


明日(24日)と明後日(25日)はお休みします。
5月で中断していた中山道を再開します。
今回は米原から草津あたりまで歩く予定です。



今月5日に南アルプスの光岳(てかりだけ)に登ってきました。
南アルプスは登山口に入るまで1日かかります。
なかなか奥が深い山です。
デジブックにまとめましたので、留守の間にご覧ください。




針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その16)

2010-09-22 | 北アルプス
登山道(1)

岩とハイマツ帯の登山道が続きます。
ガスは濃くなってきましたが、雨は大丈夫でした。
この先、展望は望めないようです。


不動岳の頂上

不動岳の頂上です。
あまりピークらしくありません。
標高2595mとあります。
烏帽子岳まではまだまだかかるようです。


オオレイジンソウ

トリカブトの仲間です。
花の形が伶人(雅楽を奏でる人)が被る帽子に
似ているそうです。
花があまり開きません。


ハクサンフウロ

夏山の代表的な花です。
この仲間も幾つかあります。
今年は暑かったので、かなり遅くまで咲いていました。


サンカヨウ(実)

サンカヨウの花は白くてきれいな花です。
雨に濡れるとガラス細工のようになります。
この実は食べられます。
口に入れてみましたが、あまり美味しいとは
思えませんでした。

ミヤマトリカブト

低いところに咲くトリカブトよりかなり背が高くなります。
花の色も濃いようです。
有毒植物ですから、あまり触らないほうが無難です。
本州中部山岳地帯の日本海側に分布しています。


ガス

ガスがかなり濃くなってきました。
手前の赤いのはナナカマドの実です。
風があまりなかったのが幸いでした。

タカネナデシコ

カワラナデシコに似ていますが、それよりは
花びらの切れ込みが深いのが特長です。
この花はそろそろ終わりのようでした。

ミヤマシシウド

崖っぷちに立っていました。
背丈が2mくらいになる大きな植物です。
大きな節があり、シシ(イノシシ)の足に似ています。
花が終わるとたくさんの種ができます。
茶色っぽく見えるのはその種です。
遠くに見えるのは高瀬ダムです。
ガスがかかって幽玄の世界でした。


登山道(2)

この先もイヤなところです。
左側が大きく崩れています。
登山道の幅は30cmくらいしかありません。
花崗岩が細かく砕けて砂の上を歩いているようでした。
こんな場所は落ち着いて早めに通り過ぎます。

オオバタケシマラン

花茎が途中でクルッと曲がっているのが特長です。
以前ご紹介したタケシマランは曲がっていません。
花も実も大きな葉っぱに隠れていて気がつかない
ことが多いです。
葉っぱがタケの葉によく似ています。


ヤマハハコ

何度もご紹介している花です。
外側の花びらが貝殻細工のようです。
このままドライフラワーとしても楽しめるようです。
かなり遅くまで咲いていました。


ハイマツ帯

しばらくするとハイマツ帯に入りました。
かなり背が高いハイマツです。
ここを過ぎれば南沢岳のようです。
他に歩いている人は誰もいません。
静かな歩きができるルートでした。











針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その15)

2010-09-21 | 北アルプス
サラシナショウマ

登山道脇にたくさん咲いていました。
ブラシのような花です。
夏の終わり頃から咲き出します。


深い崖下

歩いている左側は深い崖になっています。
見ていると吸い込まれそうです。
バランスを崩したら、あっという間に奈落の底に
落ちてしまいます。
慎重に歩きました。


タカネマツムシソウ

そんな深い崖の縁でも健気に咲いていました。
平地で咲くマツムシソウより背が高くありません。
少し下から撮ってあげました。
花が終わるとネギボウズのような玉ができます。


ハナイカリ
1株だけ見つけました。
うっかりすると通り過ぎてしまうところです。
なかなか見ることができません。
花の形が「錨(いかり)」のようです。


カニコウモリ

比較的低いところでもみることができます。
葉っぱがカニの甲羅に似ていて2枚だとコウモリのようです。
細い茎を伸ばして先端に筒状の白い花をたくさんつけます。
葉っぱに映った影がコウモリのようだったので、そちらに
ピントを合わせてみました。



トモエシオガマ

シオガマの仲間です。
花びらが横に曲がっていて「巴(ともえ)」のように
みえます。
夏の終わりから秋にかけて咲く花です。

船窪岳頂上

船窪岳山頂です。
船窪小屋をでてから1時間20分でした。
周囲が木々に囲まれていて展望はありません。
この山にはもう1つのピークがあるようです。


大きく切れ込んだ登山道

歩いてきたところを振り返ってみました。
鋭く切れ落ちています。
崩落が進めば登山道も消えてしまうと思います。
この先にもまだこんなところがあるようです。


ノコンギク

淡いムラサキ色をしています。
朝露が花びらに乗っていました。
この花もかなり低いところで見ることができます。
やはり夏の終わりから秋にかけて咲く花です。

タカネシュロソウ

茎を長く伸ばして先端に赤紫色の小さな花を
たくさん咲かせます。
葉っぱが枯れると繊維だけが残り、それがシュロに
似ているのでこの名前がつきました。
平地にあるシュロソウの高山種です。


シナノナデシコ

カワラナデシコのように花びらが深く切れ込んでいません。
ナデシコの仲間でも比較的高いところに咲いています。
かなり厳しい斜面の登山道の脇に咲いていました。

船窪岳第二ピーク

ここが船窪岳の一番高い頂上のようです。
最初の頂上から1時間30分登りました。
かなり厳しい登りでした。
最初の頂上が標高2100でしたから、約360mを
登ってきたことになります。

黒部湖

歩いている右下に湖がみえてきました。
黒部湖のかなり上流になります。
ここから黒部湖まで下りて船で対岸に渡ることも
できます。
船便は少ないので、時刻を調べてから歩いたほうが
よさそうです。

ユキザサの実

ユキザサの実が顔をだしていました。
まだ青いですが、もう少しすると真っ赤になります。
春先に真っ白な花をたくさん咲かせます。
その姿からこのような名前がついています。
不動岳はもうすぐのようです。

針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その14)

2010-09-20 | 北アルプス
登山道(1)

これから向かう登山道です。
山にはすっかりガスが濃くなってきました。
あの高いピークが七倉岳の頂上のようです。


七倉岳頂上

やがて七倉岳の頂上に着きました。
標高2509mです。
針ノ木小屋をでてから7時間30分でした。
ここから船窪小屋まで10分だそうです。
しばらく休憩しました。


七倉ダム

左下に七倉ダムがみえます。
船窪小屋にはこのダムから登ってくることが
できます。
約6時間ぐらいで登れるようです。

不動岳と烏帽子岳

正面にどっしりとした不動岳が見えます。
不動の手前は大きく崩れているようです。
左奥にポツンと見えるのが烏帽子岳です。
翌日はあの烏帽子まで歩く予定です。


船窪小屋

船窪小屋がみえてきました。
何人かの登山者が外にでています。
初めて泊まる小屋です。
手前の建物がトイレのようです。



船窪小屋の入口

船窪小屋に到着しました。
時間はジャスト午後2時でした。
朝、針ノ木小屋をでてから8時間の歩きでした。
入口に大きな鐘があります。
これを鳴らして到着を知らせます。


タルチョ

小屋の周辺にはタルチョが飾ってありました。
ネパールから男性が1人働きにきていました。
彼が持ってきたようです。
旗にはチベット語で経文が書かれています。
ネパールやブータンでも何度か出会った旗です。
懐かしい思いがしました。


夕食メニュー

この小屋は老夫婦が管理しています。
この料理が有名で、たくさんの登山者が訪れるようです。
ほとんどが七倉ダムから上ってくるようです。
野菜の天ぷらに煮物、ごま豆腐も手作りだそうです。
ご飯は赤米でした。
この日の宿泊者は30人くらいいました。
狭い厨房でよく作ったものだと感心しました。
この小屋には電気がなくランプだけです。


朝焼け

翌朝、外にでてみました。
きれいな朝焼けです。
気温は10℃くらいで、下界の暑さはすっかり忘れていました。


日の出
やがて太陽が昇ってきました。
また新しい日が始まります。
この日は烏帽子小屋までのロングコースです。
よい天気であって欲しいです。


不動岳とその周辺の山

前日はガスの中でよくみえなかった不動岳と
その奥の山々が朝日に輝いています。
不動の左は烏帽子岳、一番左のなだらかな山が
野口五郎岳です。
遠くに水晶岳もみえます。


ガレ場

歩き出してしばらくするとガレ場が現れました。
正面の山が船窪岳です。
大きく崩れているところの横に登山道があるようです。
登山道は朝露で濡れていました。









針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その13)

2010-09-19 | 北アルプス
登山道(1)

あれほどよい天気だったのに急にガスがでてきました。
山の天気は変わりやすいです。
右下から吹き上げる風がかなり強いようです。
木の枝が左側だけに伸びていました。


北葛岳頂上

北葛岳頂上に着きました。
標高2551mです。
針ノ木小屋を出発してから4時間50分でした。
ガスが濃くて展望はまったくありません。
雲の中に入ったようです。


トンボの大群

黒い点のように見えるのはトンボです。
アキアカネ(赤トンボ)のようです。
下界では連日35℃以上と騒いでいる頃です。
暑いのでまだ降りる気がないようです。
下界に下りると体が真っ赤に変身します。


登山道(2)

ガスが晴れるとこのようにこれから歩く登山道が
みえてきます。
少しなだらかな登山道のようです。
こんな道だけなら山はルンルン気分で歩けます。
ここだけ歩きたいと思う人もいるようです。


クロトウヒレン

アザミの仲間です。
ツボミの時は真っ黒です。
花びらの先端がカールしています。
花の中心をみるとエイリアンの口のようでした。


ナナカマドの紅葉

ナナカマドの葉の紅葉です。
葉っぱの先端からと根元からと両方から紅葉が
始まっています。
特にルールはないようです。
「小さな秋」をみつけたような感じでした。


ミネウスユキソウ

やや高いところに咲いているウスユキソウです。
葉っぱに綿毛が密集していて雪が積もったように見えます。
中心にある花が茶色いのが特長です。
たくさん咲いていました。



タカネマツムシソウ

マツムシソウの高山種です。
平地で咲くマツムシソウより背丈も低いです。
周りの花びらは深く3裂しています。
高い山にこないと出会えない花です。


イワオウギ(実)

前回の五竜から鹿島槍登山ではキレット小屋の
周辺でたくさんんの花をみました。
クリーム色のきれいな花でした。
花が終わるとこんな種ができます。
中に小さな豆が入っています。


登山道(3)

ここは両側が鋭く切れ落ちています。
花を撮っている間に相棒の姿はみえなくなりました。
この先は大きく落ちているようです。

シラタマノキ

イワハゼをアカモノというのに対して別名:シロモノと呼んでいます。
小さな実です。
つぼ型の白い花が咲きます。
潰すとサロメチールの香りがします。


登山道(4)

同じような登山道が続いています。
ここでもガスが濃くて展望はありません。
足元をしっかり確認してひたすら歩くだけです。


登山道(5)

ここは岩稜帯のようです。
途中から左に巻くようです。
船窪小屋までは厳しいと聞いていましたが、
このあたりのことのようです。
やはり雨の日は通りたくないところです。
もう少しで七倉岳の頂上に着くようです。












針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その12)

2010-09-18 | 北アルプス
登山道(1)

これから進む方向です。
登山道が細い糸のようにみえます。
この先にもかなりのアップダウンがあるようです。


登山道(2)

かなりガレているところもあります。
雨の日は滑りやすそうです。
転倒事故が怖いところです。

クサリ場(1)

クサリ場を降りてから振り返ってみました。
かなり長いクサリ場でした。
このコースを通る人は少ないようです。
蓮華まできてほとんどの人が引き返していました。


コケモモ

コケモモの実です。
5mmくらいの小さな実ですが、もう少し熟すと
美味しいです。
この時期はいろんなところで目にすることができました。



クサリ場(2)

少し離れたところからみた岩場です。
上から左の窪みに沿って下りてきました。
左下の平らなところで小休止しました。


五色ヶ原

右奥に大きな雲が浮かんでいます。
その雲の左下にやや平らなところがあります。
五色ヶ原と呼ばれているところです。
白くポツンと見えるのは五色ヶ原山荘です。
2年前に室堂から薬師岳を縦走した時泊まりました。
小屋の前は広々とした草原になっています。


ミヤマママコナ

花は対になって咲いています。
花の下唇に白いものが2つみえます。
これをご飯粒に例えてこのような名前がつきました。


ミヤマコゴメグサ

たくさん群生していました。
小さな花なので小米(こごめ)とつきました。
花びらの中の黄色い斑点がかわいいです。


登山道(3)

これから向かう登山道です。
ここからかなり下まで降りるようです。
先のほうはガスの中でみえません。
どんな岩場が現れるのか楽しみです。


ツルリンドウ

ツルリンドウの花です。
ツルを延ばしてどんどん増えます。
花が終わると真っ赤な実がなります。
長さが3cmくらいの小さな花です。


ネバリノギラン

細い茎が30cmくらい伸びています。
花はこれ以上開きません。
手で触ると粘りがあります。
葉っぱは黄色く紅葉します。

アカモノ

小さなつぼ型の花が咲きます。
別名:イワハゼと呼んでいます。
この実も食べられるそうですが、まだ口にしたことが
ありません。



タケシマラン
上から見ると実が葉っぱに隠れていてみえません。
葉っぱの下を覗いてみてやっとわかります。
花茎がまっすぐ伸びています。
よく似た花にオオバタケシマランというのがあります。
このあとご紹介します。

ナナカマド

たくさんの白い花が咲きます。
その花がすべて実になるとは限らないようです。
選ばれた花だけが実になるようです。
葉っぱはこれから赤く紅葉します。
昨年歩いた立山の室堂付近で素晴らしい紅葉に出会いました。
涸沢カールの紅葉も有名です。
そろそろ始まっているかも知れません。

針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その11)

2010-09-17 | 北アルプス
北葛岳・七倉岳

これから向かう稜線です。
手前が北葛岳、その右が七倉岳です。
七倉岳の先に小屋が見えます。
あの小屋まで歩きます。

イワベンケイ(雌株)

足元に真っ赤な花がありました。
イワベンケイの雌株です。
雌株の子房は最初黄色ですが、だんだんと赤くなってきます。
葉っぱに水分を蓄えて岩場に咲いています。
乾燥や風にも強いので「ベンケイ」という名前がつきました。


トウヤクリンドウ

なかなか全開しない花です。
昔は薬草として使われたそうです。
やはり岩場を好んでさくようです。
太陽を浴びて生き生きしていました。


蓮華岳頂上

蓮華岳の頂上に着きました。
標高2799mです。
小屋をでてから1時間30分でした。
蓮華岳は横に長い山です。



三角点

標識から少し奥に三角点がありました。
雲と空がきれいに分かれています。
海の水平線を引っくり返したような感じです。
下から雲がどんどん湧いてきています。

蓮華の大下り

これからここを下って行きます。
「蓮華の大下り」と呼ばれています。
正面奥に槍と穂高がみえます。
素晴らしい展望です。

降りてきた大下り

だいぶ降りてから振り返ってみました。
それほど傾斜はきつくありません。
女性2人と男性1人の3人パーティが下りてきます。
女性は小屋泊まり、男性はテントでした。
針ノ木小屋、船窪小屋、烏帽子小屋と3泊とも
一緒でした。

雲海

槍に向かって降りて行きます。
雲海が刻々と変化しています。
まだ夏山の雰囲気です。


タカネシオガマ

シオガマの仲間で一番高いところで咲いている花です。
環境が厳しいのであまり背が伸びません。
これも5cmくらいでした。
うっかりすると見逃してしまう花です。
種は風が運ぶようです。


針ノ木岳

左の一番高い山が針ノ木岳です。
その右の鞍部に針ノ木小屋があります。
更に右に続く稜線は歩いてきた蓮華岳の稜線です。
こちらには雲ひとつありません。


ガス

向かう先にはガスが湧いています。
この先は岩場があるようです。
テントを担いだ男性が岩場に立っています。
女性をサポートしているようです。

登山道

ここから大きく下るようです。
ガスは次々と湧いていますが、雨の心配はありません。
ひたすら歩くだけです。


クサリ場

この先に長いクサリ場があるようです。
岩場では落石が事故を起こします。
間をおいて足元を確認し、落石を起こさないよう
慎重に歩くことが大切です。
下のほうにこれから歩く登山道がみえます。

降りてきた岩場

降りてきた岩場です。
ペンキマークに沿って降りてきました。
ところどころにクサリがあります。
岩場の歩きは3点確保が基本になります。
このくらいならあまりクサリに頼らないほうが
楽に降りることができます。
それにしても素晴らしい天気でした。

針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その10)

2010-09-16 | 北アルプス
薬師岳

どっしりした山です。
数年前に立山の室堂から3泊4日で折立まで縦走しました。
薬師岳の頂上には立派な祠がありました。
なかなか素晴らしい銃走路でした。


爺ヶ岳と鹿島槍

鹿島槍の方向です。
下から雲が湧いてきています。
右から爺ヶ岳、正面の双耳峰が鹿島槍、その左が五竜岳、
更に左の尖がった山が白馬岳です。
これだけのパノラマはなかなか見ることができません。



コマクサ(1)

足元の岩陰に咲いていました。
もう最盛期はとっくに終わったようです。
可憐にも残っていてくれました。
高山植物の女王といわれています。

剱岳

剱岳(つるぎだけ)の勇姿です。
これほどハッキリみたのは久し振りです。
左から一服剱、前剱、一番高いところが頂上、やや平らな
ギザギザが八ツ峰、小窓の王、右のポツンと立っているのが
小窓の頭と呼ばれています。


鹿島槍ヶ岳と五竜岳

鹿島槍と五竜をズーミングしてみました。
7月30日から8月1日にかけて歩いた山です。
五竜からの下りはかなりガレていました。
鹿島槍からの五竜を見たかったのですが、残念ながら
ガスの中でした。
手前の稜線は今月10日から12日にかけて歩いた
稜線です。

赤牛岳と薬師岳

左が赤牛岳、右が薬師岳です。
どちらも山全体が赤っぽくみえます。
奥が深い山です。

イワギキョウ

イワギキョウが朝日に輝いていました。
長さが3cmくらいの小さな花です。
ガクが反り返っていて花に毛がないのが特長です。
岩場を好んで咲いています。

タカネヤハズハハコ

いつもツボミの時しか会っていませんでした。
花が咲くと真っ白になるようです。
時期をずらして登ると花もいろんな姿をみせてくれます。
貴重な資料になりました。

チングルマ(穂)

すっかり馴染みになりました。
逆光に映えていました。
ここでもコメススキと同居しています。
仲がよいようです。

登山道

蓮華に向かう登山道です。
小さな砂利を敷き詰めたようになっています。
正面奥が頂上のようです。
緑にみえるのはハイマツです。


太陽

太陽が正面から照り付けています。
フイルムカメラなら真っ黒になってしまいます。
デジカメの素晴らしさです。
相棒はマイペースで歩いています。
「お気に入り」の1枚になりました。


コマクサ(2)

再びコマクサです。
行く夏を名残惜しんでいるようです。
もうすぐすれば厳しい冬がきます。
種から花が咲くまで10年以上かかるそうです。
大切にしたいですね。


なだらかな登山道

なだらかな登りが続きます。
このあたりは風が強いようです。
ハイマツの根がすっかり白骨化しています。
こんな厳しい環境で生きている木からは
元気が貰えます。
「頑張れよ!」と思わず声をかけました。


コメススキ

コメススキも逆光に輝いていました。
実はライチョウの餌にもなるようです。
ヒナが美味しそうに食べているのをみたことが
あります。
もうすぐ頂上のようです。

針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その9)

2010-09-15 | 北アルプス
白い月

小屋の後ろを見ると白い月がでていました。
ほぼ丸い月でした。


レンズ雲

槍と前穂の上におもしろい形の雲が浮かんでいます。
レンズ雲と呼ばれている雲のようです。

不動岳と烏帽子岳

不動の方向です。
太陽があたってきました。
ずんぐりした烏帽子がよくみえます。
不動の手前は大きく崩れています。
右奥の水晶も輝いています。


針ノ木小屋

蓮華に向かって歩き出しました。
少し登ったところで針ノ木小屋を振り返ってみました。
なかなか立派な小屋です。

剱岳

手前の稜線の向こうに剱岳の頭がみえてきました。
素晴らしい天気です。

北葛岳と七倉岳

これから歩く北葛岳と七倉岳です。
朝日を浴びて輝いています。
気温は10℃くらいでTシャツ1枚では寒いくらいでした。



剱岳

剱岳をズーミングしてみました。
久し振りにみる剱岳です。
もう少し上ればもっときれいな姿をみせてくれると思います。



針ノ木岳

右が針ノ木岳です。
前日小屋に着いた時にはガスでみえませんでした。
月が次第に針ノ木岳の上に落ちて行きます。


鹿島槍

鹿島槍の方向です。
右が鹿島槍の北峰と南峰、正面奥が五竜岳です。
左奥の尖った山が白馬岳、その左が旭岳です。
手前の稜線を10日から12日まで右から左に
歩いてきました。


剱岳と別山

高度を上げると共に剱岳から左の山がみえてきました。
なだらかな山は別山(2874m)のようです。


槍と前穂

歩いている右手奥に槍がみえます。
右から槍ヶ岳、真ん中が奥穂高岳、一番左が前穂高岳です。
奥穂と前穂の手前の窪みが涸沢カールです。
涸沢ヒュッテからは穂高の素晴らしいパノラマが展望できます。
太陽が昇るにつれて色が変わってきました。
これからの蓮華が楽しみです。







針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その8)

2010-09-14 | 北アルプス
小屋のベッド

小屋のベッドです。
2段ベッドになっていて1つのスペースに5人入れます。
敷布団は2人で1枚ですが、毛布と掛け布団は1人1枚ずつあります。
掛け布団は羽毛布団で清潔でした。
反対側にも同じようなベッドがあります。
この日は空いていたので、1つのスペースに4人で寝ました。
部屋の突き当たりに乾燥室とトイレがあります。
トイレはバイオ式で便座は様式でした。
この部分だけ最近改装したそうです。
なかなか快適でした。

北葛岳

ザックを部屋に置いて外にでてみました。
ガスが取れて小屋の正面に山が見えます。
左から北葛岳・七倉岳です。
いずれも翌日登る山です。

夕食メニュー

夕食メニューです。
まさか山の中で魚がでるとは思いませんでした。
煮物もさっぱりした味で美味しかったです。
ご飯と味噌汁はお代わり自由です。


朝食メニュー

朝食メニューです。
普段から小食の人には量が多いかも知れません。
朝はしっかり食べて歩かないとすぐにお腹が空いて
きます。
味噌汁は塩分補給にもなります。
水は宿泊者には1リットル無料で貰えます。
それ以上欲しい人は1リットル¥200でわけて貰えます。
この時期は2リットル持っていたほうが安心です。


展望(1)

翌朝はよく晴れました。
左奥にうっすらと見えるのは八ヶ岳です。
真ん中に富士山、その左に南アルプスが見えます。
手前の大きな山は北葛岳、その右奥の丸い山は唐沢岳です。
その左の小さなコブが餓鬼岳です。


展望(2)

カメラを右に振ってみました。
正面手前の大きな山が七倉岳です。
その右が船窪岳です。
七倉岳の稜線に船窪小屋があり、この日はそこまで
歩きます。
遠くに槍ヶ岳と穂高連峰が朝日に輝きだしました。


展望(3)

更に右にカメラを振ってみます。
大きく崩れている奥が不動岳です。
左奥のややなだらかな山が野口五郎岳、その右が三ッ岳です。
不動岳から右奥が南沢岳、その稜線沿いにこんもりした山が
烏帽子岳です。
今回はあの烏帽子岳まで歩きます。
一番奥にみえる双耳峰が水晶岳です。
このあたりは裏銀座と呼ばれています。


展望(4)

槍ヶ岳を少しズーミングしてみました。
朝日に少しずつ輝いています。
一番右の尖がっている山が槍ヶ岳です。
その左が奥穂高岳、更に左の丸い山が前穂高岳です。
更に左の台形の山が赤岩岳、その左が牛首岳です。


展望(5)

更にズーミングしてみました。
槍の穂先がよくみえます。
その左の奥穂高岳やジャンダルムもみえます。
一番左の前穂高は笠ヶ岳によく似ています。
前穂と奥穂の間のカールが涸沢カールです。
ここの紅葉は素晴らしくこれから小屋は満員になります。


船窪小屋

七倉岳をズーミングしてみました。
頂上付近に白く見えるものがあります。
この日宿泊する船窪小屋です。
電気がなくランプの宿です。
奥に赤く輝いている大きな山は赤牛岳です。


展望(6)

左をもう一度眺めてみました。
八ヶ岳と正面の富士山、その左の南アルプスがぼんやりみえます。
雲の下は松本平と呼ばれている平野です。

展望(7)

小屋の裏側に回りました。
鹿島槍です。
手前が南峰、奥が北峰です。
7月終わりに五竜から歩きましたが、ガスの中でした。

展望(8)

更に左奥に山がみえます。
鋭く尖った山が白馬岳です。
その左は旭岳のようです。
いずれも雲海の上に浮かんでいました。
手前の大きな稜線が10日から12日にかけて歩いた
稜線です。
なかなか素晴らしい稜線でした。