山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

カムチャッカの旅(その15)

2008-08-20 | 海外の旅
イワベンケイ

イワベンケイのようです。
カムチャッカまでベンケイが行ったかどうかは知りませんが、日本の山では高山でしか会うことができません。
風が強い環境の中で吹き飛ばされないよう岩場に根を張って生きています。
「ベンケイのように強い」というのでこの名があるようです。

ベニバナミネズオウ

ミネズオウより花の色が濃いようです。
ズオウとは「イチイ」のことで葉っぱが似ているからだそうです。
小さな花が風に揺れていました。


イワヒゲ

砂礫の縁を好む花です。
太陽を正面から受けて白く輝いていました。
名前から想像できないような可憐な花です。
寒い国なので一段と色白に見えました。



ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマが群生していました。
この花は「葉まで美しい」→「浜で美しい」→「塩竃(シオガマ」となったそうです。
塩竃とは海水を煮詰めて塩を作った釜のことだそうです。
おもしろい名前を付けたものですね。
北アルプスなどでもまだまだ見られます。


ツマトリソウ

カムチャッカで初めて出会いました。
木陰でひっそりと咲いていました。
咲き始めは花びらの縁がほんのりピンク色をしています。
かなり色っぽい花です。




マルバシモツケ

シモツケの仲間で葉っぱが丸い形をしています。
小さな花が集合体を作っています。
日本にもありますが、季節は春先に咲きます。
ここでは春と夏の花が同時に見られるようです。



ワレモコウ

日本では夏の終り頃咲き出します。
草原でたくさん風にゆれていると秋を感じます。
これも小さな花の集合体です。
虫がたくさん寄って遊んでいるようでした。


タカネヨモギ

ヨモギの高山種です。
花は黄色い小さな花が集合しています。
全体に下を向いて咲く花です。
先日の北アルプスでもたくさん見ました。
やはりここが故郷なんでしょうか?




白いシオガマが1輪だけありました。
シロバナシオガマとでも呼ぶのでしょうか?
初めての出会いです。
日本でも会ったことがありません。
遺伝子が色を忘れたのかもしれません。


チシマツガザクラ

チシマツガザクラです。
高さが5cmくらいの小さな花です。
日本でも北海道あたりで見ることができるようです。
アルプスでは出会ったことがありません。
僅か2時間あまりのフラワートレッキングでしたが、たくさんの
花に出会いました。
これからベースキャンプに引き返します。