山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

奥の細道・寺泊から出雲崎(その1)

2011-09-30 | 街道歩き
寺泊の宿

翌日、朝食前に散歩に出かけました。
宿泊した宿「きんぱち」です。
朝も展望風呂に入ることができました。

国道402(1)

寺泊港あたりまで行ってみます。
ここは国道402号線です。
朝早いせいか、走っている車も少なかったです。


佐渡汽船と弥彦山

寺泊港です。
正面に見える建物は佐渡汽船です。
遠くに弥彦山が見えます。

ハマゴウ

ハマゴウの花が咲いていました。
海岸に生育する落葉小低木です。
今年の夏、佐渡の海岸でも会いました。


弥彦山

港にきました。
防波堤では釣りをしている人がいました。
ここから眺める弥彦山もなかなかよい姿です。

佐渡汽船

佐渡汽船乗り場です。
ここから「アイビス」という高速船がでています。
佐渡まで約1時間で運んでくれます。
昔はカーフェリーが運航されていました。
佐渡に渡るには一番短い航路でした。
現在は人間だけ運んでいます。
右のバス停は長岡まで行っています。
「地理佐渡」さんはいつもこの航路を使っているようです。
カーフェリーの頃のバス停はもっと離れたところにありました。


朝食メニュー

宿に戻って朝食です。
朝からなかなか豪華でした。
「アオサ」の入った味噌汁が美味しかったです。


日本海

午前8時30分、出発です。
この日は出雲崎まで歩きます。
約20キロくらいのウオーキングです。
日本海は穏やかでした。


良寛空庵跡

良寛さんが住んでいた跡地だそうです。
実際にはここから西に向かって10mほど入った
海の中にあったそうです。


国道402(2)

海に沿って国道が走っています。
しばらくは淡々とした道が続くようです。


夕日ライン

こんな看板がありました。
夕日がきれいなところのようです。
昨日の夕日がまだ目に焼きついています。


国道402(3)

このように歩道が整備されていると
安心して歩くことができます。
このあたりはまだ車が少なかったです。


舟と海岸

舟がありました。
ここで小休止です。

今回の参加者は男性8名、女性4名の合計12名です。
できればこのメンバーで最後まで歩きたいものです。
遠くに白く見える建物が寺泊です。
もうあんなに遠くなりました。




奥の細道・弥彦から寺泊(その4)

2011-09-29 | 街道歩き
温泉施設

佐渡汽船乗り場を過ぎて宿に向かいます。
途中にこんな温泉施設がありました。
どうやら、この温泉に入ることができるようです。


水族博物館

すぐ隣にありました。
昔、子供が小さい頃よく連れてきました。
イカが泳いでいたのが珍しかったです。


旅館「きんぱち」

ここがこの日の宿です。
カニの販売もしていました。
上には展望風呂もあるようです。


温泉

部屋に入って浴衣に着替え、温泉施設に行きました。
なかなか立派な温泉です。

露天風呂

外には露天風呂もありました。
日本海がすぐ目の前にみえます。


米山

温泉施設の展望台です。
テーブルと椅子があり、のんびりできます。
遠くにみえるのは米山(よねやま)です。
その奥が柏崎になります。


タライ舟

タライ舟がありました。
これは底が平になっているので、岩礁が多い磯では
便利な乗り物です。
サザエやアワビ、ワカメなどの海草もこれで収穫します。
桶を半分に切ったような姿なので「ハンギリ」と呼んでいます。



日本海

太陽がだいぶ西に傾いてきました。
水平線には雲が多いです。


夕日(1)

夕食は午後6時からです。
まだ少し時間があったので、水族館の近くで夕日を
みることにしました。


夕日(2)

雲の間から少し太陽が姿を現しました。
条件がよくなってきたようです。


夕日(3)

少しずつ沈んで行きます。
沈みだすとあっという間です。


夕日(4)

下の部分が水平線に到達しました。
少しズーミングしてみます。
久し振りにみる日本海に沈む夕日です。


夕日(5)

3分の1ほど沈みました。
空が真っ赤に焼けてきれいです。

この夕日は期待していませんでした。
思いがけないプレゼントでした。
このあと、みんなが待っている宿に急ぎました。

夕食メニュー

この日の夕食です。
これだけではありません。
カニが出てきたり、右のコンロでは生きたアワビを
鉄板で焼いて食べました。
久し振りに食べた海の幸でした。

奥の細道・弥彦から寺泊(その3)

2011-09-28 | 街道歩き
大河津分水

信濃川が増水した時、越後平野を守るために
造られた川です。
堰で水量をコントロールしています。
奥にみえる橋を渡ります。


下流側

橋の中ほどから海のほうをみています。
河口はかなり広いようです。

上流側

こちらは上流です。
魚道もしっかり造られているようです。


魚のアメ横(1)

魚市場に着きました。
ここは寺泊の「アメ横」と呼ばれています。


魚のアメ横(2)

たくさんのお店が並んでいます。
この丼はどれも美味しそうでした。


カニ(1)

ズワイガニです。
大きなカニが2匹は入っていました。

カニ(2)

やや小さなカニです。
かなりお買い得のようです。


焼き魚

焼き魚もありました。
どれもそのまま食べることができます。


佐渡汽船

佐渡汽船乗り場です。
ここから佐渡まで高速船がでています。
約1時間の船旅です。
地理佐渡さんがよく利用しているようです。


寺泊港

寺泊港です。
夕方だったので、波も静かでした。
奥にみえる山は佐渡の山です。


佐渡(1)

少し離れたところからよく見えました。
このあたりが一番佐渡に近いところです。

佐渡(2)

左の半島が小木半島です。
昼間はまったく見えませんでしたが、夕方になって
やっと見ることができました。

奥の細道・弥彦から寺泊(その2)

2011-09-27 | 街道歩き

杉並木
杉並木を歩きます。
ここは旧北国(ほっこく)街道にもなっているようです。


車道

杉並木を過ぎると山道に入りました。
これから弥彦山の麓を通って寺泊まで
歩きます。

ツリガネニンジン

道端に咲いていました。
釣鐘のような花が輪生しています。

アキノノゲシ

この花もたくさん咲いていました。
春のノゲシに対してこのように呼ばれています。


シシウドとウラギンヒョウモン

シシウドに止まっているのはウラギンヒョウモンの
ようです。
かなり近づいても動きませんでした。

ヤマハギ

お盆にはこの花をとってきてお墓に立てました。
昔はお墓もたくさんあって、お盆前にはバケツ
一杯になるくらい山から刈り取ってきました。
竹を切って花立を作るのも子供の仕事でした。

標識

この先で道が分かれているようです。
真っすぐ行けば弥彦山の頂上です。
我々は左に歩きました。
暑い日だったので、水分補給がたいへんでした。


日本海

日本海が見えてきました。
海から吹いてくる風が心地よかったです。


稲穂と弥彦山

稲穂が頭を垂れています。
そろそろ収穫のようです。
後ろの山は弥彦山です。



稲の香りが風に吹かれてきています。
倒れているのは先日の台風の影響でしょうか?
久し振りに眺めた田園風景でした。

ハツユキソウ

途中に咲いていました。
トウダイグサの仲間です。
葉っぱが白いので、初雪が降ったように見えます。
この日は暑かったので、本当の初雪が欲しかったです。

良寛さんの歌

良寛さんの詠んだ歌だそうです。

「いにしえに 変わらぬものは 荒磯海と
    むかいに見ゆる 佐渡の島なり」

良寛さんもいつもこのあたりから佐渡も眺めていたようです。
この時は雲が多くて見えませんでした。

奥の細道・弥彦から寺泊(その1)

2011-09-26 | 街道歩き
9月9日~10日と1泊2日で新潟県の「奥の細道」を
歩いてきました。
2部構成でご紹介します。

弥彦駅

スタートはJR弥彦駅です。
弥彦神社の玄関口です。

弥彦山(1)

これから弥彦神社にお参りします。
後ろに弥彦山が見えます。

看板

道路の脇にこんな看板がありました。
1950年に佐渡弥彦国定公園に制定され、
その後1981年に米山地区を加えて
佐渡弥彦米山国定公園と改称されました。

サケの干物

民家の軒下にぶら下がっていました。
1年以上経っているようです。
食べる時は水に戻して食べるようです。

弥彦山(2)

後ろに見える山が弥彦山です。
アンテナがたくさん立っています。

案内板(1)

案内板がありました。
弥彦山の頂上へはロープウエイや車で登ることが
できるようです。


鳥居

弥彦神社の鳥居です。
ここから入って行きます。

山門

山門を潜ります。
小学生が後ろからたくさん登ってきました。
「こんにちは!」と元気な声が響いていました。

弥彦神社本殿

正面が本殿です。
越後国一宮になっています。
なかなか落ち着いた感じの神社でした。

神社の内部

内部にたくさんの提灯がぶら下がっています。
お祭りがあるようです。

案内板(2)

こんな案内板がありました。
弥彦山は標高634m、東京スカイツリーと
同じ高さだそうです。
今回は時間の関係で頂上には行きませんでした。
登れば頂上から佐渡が見えたかも知れません。


槍ヶ岳(最終回)

2011-09-25 | 長野の山
登山道(1)

石がゴロゴロした登山道です。
大きな岩に「チボ岩」と書いてありました。
右上は沢になっています。
落石がありそうなので、急いで通過しました。


秩父沢

大きな沢に橋が架けられています。
ここは秩父沢という沢です。
この橋は7月上旬から10月上旬までで、
それ以外は外されているそうです。
流れている水はかなり増水していました。

登山道(2)

再び石畳のような登山道を歩きます。
まったく静かで、聞こえてくるのは
雨具を叩く雨音だけでした。

イタドリ

イタドリの花が咲いていました。
葉っぱの間に行儀よく並んでいます。
小さな花が雨にびっしょり濡れていました。


ヤマウド

ヤマウドの花です。
春は美味しい山菜として食べます。
大きくなるとまったく役に立ちません。
「ウドの大木(たいぼく)」とはよく言ったものです。

登山道(3)

ここも大きなガレ場です。
遠くに林道がみえます。
もうすぐのようです。

標識(1)

降りたところにこんな標識がありました。
わさび平のほうに向かいます。

標識(2)

しばらく歩いたところにありました。
目的の新穂高温泉まであと1時間です。


わさび平小屋

わさび平小屋に着きました。
鏡平山荘を出発して2時間40分でした。
この日もずっと雨の中の歩きでした。

笠新道入口

しばらく林道歩きが続きます。
途中、右側に分岐がありました。
笠新道の入口です。
笠ヶ岳に登って笠新道を下りてくればここにでてきます。
ここから笠ヶ岳までは約7~8時間の歩きです。


ツルニンジン

林道の脇から顔を出していました。
ツル性の植物で釣鐘状の花を次々に咲かせます。
別名:ジイソブと呼んでいます
ソブとは信州の方言でソバカスのことだそうです。
花の中に赤い斑点がたくさんあるので、おじいさんの
ソバカスに例えてようです。
ちなみに花がちいさい「バアソブ」というのもあります。


ゲート

やっとゲートに到着しました。
わさび小屋から約1時間、鏡平山荘から約3時間40分
の歩きでした。
このゲートをでたところに「ニューホタカ」という
宿があります。
ここで温泉に入り、4日振りに着替えてさっぱりしました。
宿の主人が中崎山荘まで車で送ってくれました。
ここで食事をして、すぐ近くにあるバスセンターから
新宿までバスで帰りました。
途中、中央道で渋滞がありましたが、午後9時に新宿に
着いて解散しました。

雨に降られた山行でしたが、槍の穂先に立つことが
できたことと、たくさんの高山植物に出会えて満足でした。

明日から「奥の細道(新潟編)」をご紹介します。

槍ヶ岳(その15)

2011-09-24 | 長野の山
シモツケソウ

シモツケソウも雨にびっしょり濡れています。
暖めてあげたいのですが、遊んでいる時間が
ありません。
こちらもびっしょり濡れていました。

弓折岳分岐

分岐にでました。
ここから笠ヶ岳まではまだ6時間くらいかかります。
天気はもっと悪くなる情報です。
今回は笠を諦めてここから鏡平に向かうことに
しました。


鏡平へ

こんな表示がありました。
平地なら20分もあれば歩ける距離ですが、
山ではそうは行きません。
あと40分くらいでしょうか?

鏡平山荘(1)

鏡平山荘が見えてきました。
この池を廻り込めば山荘です。
ここまでの間は雨が激しくて撮影はできませんでした。

鏡平山荘(2)

これが鏡平山荘です。
分岐をでてから50分でした。
幾らか空が明るくなってきたようです。
槍ヶ岳山荘を出発してから7時間15分でした。

ベンチ

山荘の前には立派なベンチがあります。
雨が降っているので、誰も休んでいる人はいません。
双六小屋から連絡を入れていたので、宿では快く
迎えてくれました。
早速、ビールで無事を祝って乾杯しました。
好きな缶チュウハイがあったのは嬉しかったです。


夕食メニュー

バリエーションに富んだメニューでした。
小鉢にうどんまで付いていました。
この日の宿泊客は少なくてゆっくり寝ることができました。


鏡池

翌朝、起きてみたら相変わらず雨が降っています。
折角乾かした雨具をまた身につけました。
この池は「鏡池」と呼ばれています。
晴れていれば槍ヶ岳がきれいに映ります。


増水した沢

しばらくは沢に沿って降りて行きます。
ここ数日来の雨でかなり増水していました。


オオレイジンソウ

オオレイジンソウが風で激しく揺れていました。
トリカブトの仲間です。
レイジンとは雅楽を奏でる人のことで、その人達が被る
冠に花の形がにているそうです。


キヌガサソウ

キヌガサソウもそろそろ終わりのようです。
これでも精一杯サービスしてくれました。



登山道

ここもお花畑のようです。
相変わらず雨が降っています。
カメラを時々タオルで拭いていますが、そのタオルも
雨でびっしょりでした。


槍ヶ岳(その14)

2011-09-23 | 長野の山
キャンプ場

雨は止みそうもありません。
笠ヶ岳山荘にキャンセルの電話をして、双六小屋を
出発しました。
小屋の裏手にキャンプ場があります。
この日は誰もいませんでした。

木道

しばらく行くと木道がでてきました。
木の上は濡れていると滑りやすいです。
足の力を抜いて歩きました。
この先も我々だけのようです。

オヤマリンドウ

この花は秋を告げる花です。
晴れていても花びらはあまり開きません。
花は数個茎の先端に集まって咲きます。

オオヒョウタンボク

オオヒョウタンボクの実です。
花は2つ咲きますが、実がこのようにくっついて
赤くなるので、ヒョウタンのように見えます。
この姿から名前がつきました。


ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲも雨の中で頑張っています。
花びらの縁が少し緑色をしています。
この花びらに見えるものはガクと呼ばれるものです。
もっと緑が多くなると、ミドリハクサンイチゲと呼ばれて
います。
たまにニリンソウなどにも見られる現象です。



お花畑

お花畑が現れました。
ミヤマトリカブトやマルバダケブキがたくさん群生
しています。
晴れていればよいモデルになってくれたことでしょう。


くろゆりベンチ

少し平らなところにでました。
奥の標識に「くろゆりベンチ」と書いてあります。
たぶん、クロユリがたくさん咲く場所のようです。
雨がますます激しくなってきました。
びっしょりと濡れるカメラが心配でした。

ミヤマシシウド

かなり遠くに立っていました。
2m以上になるシシウドです。
ズームで撮っています。

登山道

少しなだらかな登山道です。
左側にはお花畑が広がっています。
もうゆっくり花をみている余裕はありませんでした。


ニッコウキスゲ

それでもこの花が話し掛けてきました。
夏山を飾る花です。
咲いたら1日で散ってしまいます。
かわいそうなので、撮ってあげました。


花見平

ここもお花畑のようです。
前を行く仲間はもう花などどうでもよさそうです。
黙々と歩いていました。
風が強くなかっただけでもよかったです。

槍ヶ岳(その13)

2011-09-22 | 長野の山
昨日、台風15号が関東・東北を直撃しました。
私のところは風雨が強かったですが、何事もありませんでした。
被害に会われた方にはお見舞い申し上げます。


チングルマ(1)

チングルマの花穂です。
稚児車(チゴグルマ)が転じてチングルマとなりました。
この姿を稚児がまわして遊ぶ「風車」に例えたようです。
群生しているとなかなかきれいです。

チングルマ(2)

少し離れたところにこんな姿の花穂がありました。
上の写真と比べてみてください。
まるで別の花のように見えます。
いろんなところでたくさん見ていますが、こんな
きれいなグリーンをしているのは初めてでした。

ミヤマトリカブト

お馴染みの花です。
全草が毒草とされています。
真っすぐ立った姿は遠くからでもよく目立ちます。


タテヤマアザミ

北アルプスに多いアザミの仲間です。
花が少し下を向いています。
後ろに小さな葉っぱをつけるのも特長です。
葉っぱのトゲはあまり鋭くありません。


ミネウスユキソウ

ウスユキソウの仲間でも葉っぱが細く、全体の
背丈も高いです。
全体に細かい綿毛が多く、雪を被ったように見えます。


ミソガワソウ

木曾川の支流の1つ、味噌川に多いとされる花です。
シソ科特有の姿をしています。
涸沢ヒュッテのテント場近くにたくさん群生していました。


サンカヨウ(実)

もう少しするともっと青くなります。
熟れてくると食べられます。
花のあとの実の姿を見るのも楽しいものです。


オニシモツケ

オニシモツケが群生していました。
ここもかなりの急登です。
雨は相変わらず降っています。
写真に雨が写らないのが残念です。

樅沢岳

やっと樅沢岳(標高2755m)に着きました。
槍ヶ岳山荘を出発してから4時間20分でした。


下り

樅沢岳を過ぎると大きく下ります。
晴れていれば下に双六小屋が見えるハズです。
黙々と歩きました。

双六小屋

双六小屋が見えてきました。
ここは何度かきたことがありますが、いつも素通りして
います。
今回はコース変更して鏡平に向かうことにしています。


分岐

こんな標識がありました。
ここからいろんなところに行くことができます。
槍ヶ岳山荘から既に5時間20分経過しています。
ここから笠ヶ岳まではまだ6時間くらいかかります。
小屋の衛星テレビの天気図ではこれからもっと
雨が激しくなるようでした。
日本列島に長く延びた前線がまったく動く気配が
ありませんでした。

槍ヶ岳(その12)

2011-09-21 | 長野の山
トウヤクリンドウ

高山帯の砂礫地に生える植物です。
リンドウの仲間ではこの花だけがクリーム色をしています。
花は晴れている時しか開きません。
昔は胃の薬として重宝したようです。

ライチョウ

ライチョウのオスに会いました。
目の上に赤いアイシャドウをしています。
先ほどの親子とは関係ないようです。
しばらくしたら、すぐにガスの中に消えてしまいました。

クモマスミレ

クモマスミレも雨に濡れています。
花びらに大粒な水滴がついて泣いているようでした。
花も晴れて欲しかったようです。

登山道(1)

なだらかな登山道です。
前を行く2人はすぐに見えなくなります。
ガスがなければこのあたりから槍ヶ岳がみえると思います。


ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマの花の先が長いのを「クチバシシオガマ」と
呼ぶこともあります。
これもそのように呼んでもよさそうですが、あえて
ヨツバシオガマとしました。


エゾシオガマ

花びらが淡いクリーム色をしています。
かなり低いところでも咲いています。
たまに群生していることもあります。


ミヤマアキノキリンソウ

アキノキリンソウより標高が高いところに咲いています。
花がまるく集まっているので、別名:コガネギクと
呼ばれています。


ミヤマダイモンジソウ

花の姿が「大」の字に似ています。
やはりダイモンジソウより標高が高いところに咲いている
花です。
どちらかというと沢筋で多く見かけます。



ウサギギク

今回何度も会っている花です。
小さなヒマワリといってもよさそうです。


ムカゴトラノオ

花が咲いたあとに「ムカゴ」ができます。
イブキトラノオに似ていますが、イブキトラノオには
ムカゴができません。



コバイケイソウ

もう花が終わったようです。
先端のほうには既に小さな種がたくさんできています。
今年の夏ももう終わりを迎えたようです。

登山道(2)

草原のような登山道が続きます。
前を歩く仲間がぼんやり霞んでいます。
登山道の左にもたくさんの花が咲いていました。

槍ヶ岳(その11)

2011-09-20 | 長野の山
朝鮮半島の最高峰・長白山から昨夜遅く無事に帰ってきました。
山登りの当日は晴れから曇り、午後は雨から雪になりました。
麓では氷点下でしたが、黄葉がきれいでした。
詳細は後日ご紹介したいと思います。
槍ヶ岳シリーズ、続けます。


コウメバチソウ

登山道の脇にひっそりと咲いていました。
ウメバチソウより標高が高いところに咲く花です。
やはり雨に濡れてかわいそうでした。

チングルマ

チングルマの花も雨に濡れると花びらが透明に
なるようです。
昔、谷川岳でサンカヨウが雨に濡れている姿をみましたが、
まるでガラス細工のようでした。


ライチョウ(1)

ライチョウが2羽遊んでいました。
昔から「ライチョウに会うと雨になる」といわれています。
でもこの雨は昨夜から降っています。
このライチョウのせいではなさそうです。
親子のようでした。



ライチョウ(2)

こちらが子供のようです。
何となくあどけない顔をしています。



ライチョウ(3)

後ろからジッと見守っているのがお母さんのようです。
夏の毛から冬の毛(白)に変わりつつあるようです。
カメラのズームも直ったようです。


登山道

なだらかな登山道です。
後ろからも前からも誰もきません。
晴れていれば素晴らしい展望が楽しめるところです。


タカネシオガマ

タカネシオガマの群生です。
この花がこんなに群生しているのは珍しいです。
写真を撮るたびにカメラがビッショリ濡れました。


イワオウギ

イワオウギの花です。
そろそろ終わりのようでした。
岩場の厳しい環境に生きています。


ミヤマウイキョウ

セリ科の植物です。
葉っぱが細かく切れ込んでいます。
やはり高山でしか会えない花です。


タカネナデシコ

雨に濡れて哀れな姿になっています。
ナデシコの仲間でも一番標高が高いところに咲く花です。
風呂上りのお嬢さんというところでしょうか?


ミヤマキオン

平地で咲くキオンの高山種です。
背丈もそれほど高くなれません。
ここはかなり急な登りのところです。
体勢が崩れないよう、足でバランスをとって撮影しています。


イブキジャコウソウ

触るとよい香りがするといわれています。
でも雨では香りはわかりません。
足元にたくさん咲いていました。
たくさんの花から元気を貰って歩きました。


槍ヶ岳(その10)

2011-09-15 | 長野の山
槍ヶ岳

槍ヶ岳の頂上付近をズーミングしてみました。
もう頂上はすっかりガスって何もみえません。
あと、30分違っていたら我々もこの中にいたようです。


テント場

小屋のすぐ奥にテント場があります。
岩陰に幾つか張ってありました。
水は小屋で有料で分けて貰えます。
トイレも外にありますが、有料です。


ウサギギク

かわいいウサギちゃんがいました。
葉っぱがウサギの耳に似ているそうです。
カメラのマクロ機能も回復したようです。
半分以上諦めていました。


イワベンケイ

すぐ近くにありました。
マクロの試し撮りです。
これはイワベンケイの雌花のようです。
ピントもバッチリ合っていました。

夕食メニュー

夕食メニューです。
この日の小屋は幾らか余裕がありました。
ベッドタイプでしたが、1人1畳のスペースがありました。


ロビー

ここが玄関兼ロビーです。
奥の部屋はカフェになっています。
ここで談話もできます。


雨の中の出発

夜中にかなり雨音がしました。
朝外にでてみたら、かなり降っていました。
この日のスケジュールは笠ヶ岳までの予定です。
でも天気の回復の見込みはありません。
出掛ける前に3人で相談して鏡平に下りることにしました。
雨の中の出発です。


分岐

小屋から1時間ほどで着きました。
前回はここから飛騨沢を下って新穂高温泉にでました。
石がゴロゴロした沢でした。


下り

ここから大きく下っています。
雨のため、前方はほとんど見えません。
この日、このルートを歩くのは我々だけでした。


ハクサンフウロ

雨に濡れてしっとりしています。
濡れていても美人は美人です。


アオノツガザクラ

アオノツガザクラも冷たそうです。
カメラは回復しましたが、またダメになりそうです。
花を見ると撮らない訳には行きません。


ミヤマリンドウ

小さな花です。
まだどの花もツボミでした。
晴れていればきっときれいに咲いてくれたことと
思います。


お知らせ

今日から海外遠征に出かけます。
19日に帰ってくる予定です。
みなさんのところにもご訪問できないと思います。
ご容赦ください。


槍ヶ岳(その9)

2011-09-14 | 長野の山
頂上のようす

頂上全体はこんなようすです。
10人も立てば一杯になります。
祠での記念写真は交代で撮ります。
しばらくいたら、次々にカメラを渡されて
すっかりカメラマンになってしまいました。

最初の下り

15分ほどで降りることにしました。
このハシゴの最初の1歩が怖いです。
前にきた時にはこの石の目隠しがありませんでした。
これがないと下まで真っすぐ目に入ってめまいがします。
高所恐怖症の人は止めたほうが無難だと思います。

下りと上り

最初のハシゴを降りて次の人に声をかけます。
左側には上って行く人がみえます。

下りのルート

下りのルートも決められています。
かなりガレているので、落石に注意です。

クサリ場(1)

クサリ場がでてきました。
このクサリもしっかりしています。
この先もかなり落ち込んでいるようです。


クサリ場(2)

下りルートは上りルートよりかなり巻いているようです。
かなり厳しい岩場ですが、浮石にだけ気をつければ
問題ありません。
ガスがまた沸いてきました。

登山ルート

だいぶ降りてから振り返ってみました。
上から降りてくる人が見えます。
慌てず、ゆっくり降りてきて欲しいです。


殺生ヒュッテとヒュッテ大槍

右が殺生ヒュッテ、左奥がヒュッテ大槍です。
この時間でもまだ登ってくる人がたくさんいました。


ヘリポート

ヘリポートです。
結局、この日は気象条件が悪かったようで、
ヘリは飛んできませんでした。

下の祠

下にも祠がありました。
天気が悪くて頂上まで行けない時の祠のようです。
お賽銭がたくさんおいてありました。
数年前にきた時にはなかったような気がします。
最近になってできたのでしょうか?


分岐の標識

小屋のすぐ脇にありました。
翌日はこの分岐から西鎌尾根を歩く予定です。
翌日の天気が心配だったので、この日のうちに撮っておきました。


槍ヶ岳

ベンチに戻ってから、再び仰ぎ見た槍ヶ岳です。
ガスにすっかり巻かれています。
我々のあとに登った人はもう何も見えないと思います。
山の天気は変わりやすいです。
短い時間でしたが、素晴らしい展望が眺められてよかったです。



号 外

松井大門・水彩展


アメリカ在住の「みどりさん」からご紹介されました。



柔らかいタッチの水彩画です。





彼は富山県立山町にアトリエを持って活躍している画家です。




今回、初めて東京で個展を開催するということで、
昨日(13日)、お伺いしてきました。


会期:2011年9月11日(日)~17日(土)

場所:中央区銀座5-5-13
   並木通り 坂口ビル4F
   TEL:03-3571-4877

お時間がありましたら、ぜひ訪ねてみてください。



槍ヶ岳(その8)

2011-09-13 | 長野の山
岩場(1)

厳しい岩場が続きます。
遠くからみると何でもないようですが、
近くではこんな感じの山です。


岩場(2)

ところどころ、上りと下りが合流している
ところがあります。
山では上り優先ですが、状況によっては下ってくる
人を先に降ろす場合もあります。

岩場(3)

登山道はペンキで示されています。
このマークさえ見落とさなければルートを
見失うことはありません。


岩場(4)

この先にハシゴがあります。
少し間をおいて登りたいところです。


岩場(5)

ハシゴまでの岩場はかなり滑りそうです。
浮石に気をつけて歩きましょう。


ハシゴ(1)

頂上直下には長いハシゴが2本あります。
これを登って右に見えるハシゴを登れば頂上です。
一番右のハシゴは頂上からの下り専用のハシゴです。

ハシゴ(2)

最後のハシゴです。
キチンと岩に取り付けられていますが、一応両手で
触って安全を確認します。
ほぼ、垂直のハシゴで天に昇って行くような感じでした。


頂上の祠

頂上に到着しました。
小さな祠があります。
ここで記念撮影する人が多いです。
祠の後ろは絶壁になっています。
「もう少し後ろに下がって!」などとはいえません。
標高3180m、雲の上の世界でした。

北鎌尾根

北側にある尾根です。
右奥に見えるのは独標のようです。
槍ヶ岳の頂上には数年前に立っていますが、
その時はガスが濃くて何も見えませんでした。

槍ヶ岳山荘

下を見ると槍ヶ岳山荘がみえます。
あの小屋からこの頂上まで25分でした。
左側に登山道がよく見えます。

西鎌尾根

こちらは西側にある尾根です。
翌日はこの尾根を歩く予定です。


硫黄尾根

北鎌尾根の左にある尾根です。
山全体が赤くなっています。
昔の噴火の名残のようです。


付 録

十五夜(1)

昨夜は十五夜でした。
素晴らしい満月が見られました。


十五夜(2)

ズームを最大にしてみました。
肉眼ではきれいな模様もみえました。
少し雲が欲しかったです。
カメラより肉眼で見たほうが雰囲気がよかったです。




槍ヶ岳(その7)

2011-09-12 | 長野の山
槍ヶ岳(1)

槍がきれいに姿を現しました。
全山、岩でできた山です。
山の途中に赤いものがみえます。
何人か登っているようです。


登ってきた道

登ってきた道を振り返ってみました。
ここも大きなカール状になっています。
まだまだ登ってくる登山者がいるようです。


分岐

最後の分岐がありました。
右に行けば大天井(おてんしょう)岳です。
途中、西岳を越えて行きます。
約6時間くらいのコースになります。


ライチョウ

小屋が近くなりました。
数名の登山者が騒いでいます。
よく見ると岩の上にライチョウがいました。
ズームが利かないので、これがやっとでした。
どこにいるかわかるでしょうか?


槍ヶ岳山荘

槍ヶ岳山荘に到着です。
この小屋は一般に「肩の小屋」とも呼ばれています。
槍沢ロッジを出発してから、5時間25分でした。
やっと雨が止んでくれました。

殺生ヒュッテとヒュッテ大槍

小屋に入って宿泊の手続きをし、まだ部屋に入るには早いので
外のベンチで雨具や着ている服を広げて乾かしました。
下をみるとまだ登ってくる登山者がたくさんいます。
殺生ヒュッテとヒュッテ大槍もよく見えるようになりました。


槍ヶ岳(2)

しばらくするとガスが晴れて槍ヶ岳が見えるように
なってきました。
急遽、登ることにしました。


飛行機雲

空を見ると青空が覗いています。
飛行機雲が幅広く流れていました。

ヘリポート

荷揚げ用のヘリがくるというので、しばらく足止め
されました。
置いてある荷物は下に降ろす空き缶やボンベです。
気象条件が悪いのか、ヘリは来ませんでした。


槍ヶ岳(3)

カメラを乾かしたら、ズームが復帰しました。
早速ズームを使ってみます。
頂上付近に長いハシゴがあるのがよくわかります。
これからあのハシゴを登ります。

岩場

槍は岩だらけの山です。
場所によっては降りてくる人と登る人が譲り合うところも
あります。

急な登り

このような急な岩場も何ヶ所かあります。
遠くでみているとよくわかりませんが、近くでみると
なかなかの岩場です。
足元と掴まる岩を確認して慎重に登りました。