山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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カムチャッカの旅(その13)

2008-08-15 | 海外の旅
フラワートレッキング


エゾタカネツメクサ

前日、アバチャ山に登れたのでこの日はベースキャンプの近くを軽く
トレッキングしました。
午前10時に出発し、昼までには帰る予定です。
歩くルートは特に決まっていなく、足元の花を踏まないようにするのが
たいへんでした。
エゾタカネツメクサです。
日本の高山にもありますが、花の色が違っていました。
こちらのほうが柔らかい感じでした。


ジリス

ジリスが見送ってくれました。
ここにきてすっかり馴染みになりました。
仕草がとてもかわいかったです。
シッポが小さいので、日本で見慣れているリスとはだいぶ違うようでした。


エゾハクサンイチゲ

最初に出会ったハクサンイチゲです。
ここでは頭に「エゾ」がつくようです。
花も葉っぱも日本のものと同じでした。
北アルプスなどで群生しているときれいな花です。


エゾノツガザクラ

ツガザクラは色が白ですが、これは赤い色をしています。
エゾノツガザクラと呼んでいました。
葉っぱがツガの葉に似ています。
釣鐘状のかわいい花でした。



クモマナズナ

砂礫に無造作に咲いていました。
4弁花なのでアブラナ科の仲間です。
日本でも高山の岩場などで見ることができます。
花はこんなに大きくはありません。


ミヤマクワガタ

ミヤマクワガタです。
やはり高山に咲く花です。
日本の山にもありますが、南アルプスでは花の色が赤っぽく
北アルプスではムラサキ色をしています。
ここでも濃いムラサキ色をしていました。


エゾハクサンイチゲ

エゾハクサンイチゲがたくさん出てきました。
ベースキャンプから30分くらい歩いたところです。
ガイドにはできるだけ川沿いを歩くよう依頼しました。
川沿いのほうが花が多いからです。
高山でなくても花が楽しめるのは緯度のせいでしょうね。




ウルップソウ

ウルップソウです。
ここにきて初めての出会いでした。
日本では北海道の1部と北アルプスの白馬岳、八ヶ岳の1部でしか見ることが
できません。
花の時期も短く雪解けの頃が一番きれいな花です。
昨年は白馬三山を歩き、白馬鑓を下ったところでこの花に出会いました。
花の大きさでは日本のほうが負けるようです。


エゾツツジ

ここにきてラクダ山の周辺でも会いました。
背丈が低いですが、これでも立派な木です。
咲き始めは色が濃いようです。
歩くに従っていろんな花が出てきました。





群生しているエゾノツガザクラです。
このあと、もっと群生している姿に会いました。
ロシア人ガイドは花になど興味がないのか、急ぐよう指示がでます。
こちらは後ろにいたガイドに説明してゆっくり撮影させて貰いました。
多少遅れてもすぐに追い付くので了解してくれたようです。
番犬のようにピッタリくっついていたのには少し閉口しましたが・・・




エゾタカネツメクサです。
普通この花はこのようにマット状になって咲いています。
やはり岩場を好む花です。
日本では高山でしか会えません。



チシマフウロ

チシマフウロと呼んでいましたが、日本のグンナイフウロによく似ていました。
フウロの仲間にもたくさんあります。
北アルプスではハクサンフウロが群生しています。
夏山にふさわしい花です。


カムチャッカでは高山に行かなくてもこのような高山植物に
出会えました。
特別な保護もなくまったく自然のままに咲いていました。

このシリーズはまだ3回ほど続きますが、今晩から上高地に入り北穂高岳に登る予定です。
18日に帰る予定なので、19日から再開します。