山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

会津・スノーシュー(最終回)

2012-03-14 | 福島の山
凍りついたお堀

大内宿からバスに乗り約1時間で鶴ヶ城に着きました。
お堀がすっかり凍っていました。

石垣

立派な石垣です。
サクラの古木からも歴史を感じました。


枡形

雪は思っていたほど多くありませんでした。
ここは枡形と呼ばれているところです。
天気は晴れてきました。

サクラの古木(1)

サクラの古木が見事です。
花の頃訪ねるときっときれいだと思います。


鶴ヶ城(1)

鶴ヶ城が見えてきました。
会津若松市のシンボルになっています。
数多くの戦国大名が治め、幕末の戊辰戦争でも有名です。

武者走り

石垣に階段があります。
ここを武士が駆け上がって敵と戦ったそうです。
V字型の武者走りは珍しいそうです。


サクラの古木(2)

サクラの古木です。
力強いエネルギーを貰いました。


雪吊り

少し離れたところからの鶴ヶ城です。
雪吊は雪国の風物詩です。


鶴ヶ城(2)

この角度からの鶴ヶ城もよかったです。
瓦を赤瓦に葺き替えて元の姿に変身させたそうです。

※なお、大河ドラマ「八重の桜」(平成25年1月~)は新島八重という
会津出身の幕末時代の女性が主人公で、鶴ヶ城や会津若松も話の
舞台になっているそうです。


会津若松市内

会津若松市内です。
ここでブログ友のpochikoさんに会いました。
大内宿をでたあたりからメールで交信しました。
みんなが天守閣に登るというのをツアーリーダーに断って会う時間を
作りました。
切符売り場あたりで待っていると手を振ってきてくれました。

pochikoさんの家は正面の山の麓あたりにあるそうです。
一緒に話をしながらしばらく散策しました。
初めての出会いでしたが、少しも違和感がありませんでした。
彼女は野菜などもたくさん作っているそうです。
短い時間でしたが、楽しかったです。


赤べコ

みやげ物屋にありました。
会津といえばこの赤べコです。
「赤べえ」という愛称で親しまれています。


会津の銘酒

会津は美味しいお酒ができることでも有名です。
時間がなかったので試飲はできませんでした。



ひな人形(1)

ひな人形が飾ってありました。
昭和15年頃の物だそうです。
人形の姿がハッキリしています。


ひな人形(2)

これは昭和30年頃のひな人形です。
しっとりとした落ち着きのあるひな人形でした。

午後4時に鶴ヶ城をでてバスは新宿に向かいました。
東北道も順調で午後8時には新宿に着きました。
鹿児島からの人がホテルに泊まるというので、2時間くらい
行きつけの居酒屋でお付き合いしました。
1泊2日でしたが、なかなか充実した山旅でした。


◎ 付 録

起き上がりこぼし

pochikoさんからプレゼントされました。
「転んでも起き上って頑張ろう!」ということのようです。
pochikoさんそっくりの優しい顔をしていました。

頑張れ!福島。頑張ろう!ニッポン。

エールを送ってこのシリーズを終わります。






会津・スノーシュー(その11)

2012-03-13 | 福島の山
蕎麦

本命の蕎麦がでてきました。
温かい蕎麦です。
具が少なくてシンプルでした。


ネギと蕎麦

さて食べ方がわかりません。
お店の人に聞いたら、「蕎麦とネギを交互に
食べてください。」ということでした。
とりあえずビールを飲んでから挑戦してみます。


ネギ蕎麦

蕎麦を食べてネギをかじってなかなか忙しいです。
こんな食べ方になったのには訳があるそうです。

※昔、お嫁さんがこの地方に嫁いで蕎麦を打ったそうです。
薬味にネギを刻んだら「縁が切れる」といって嫌われたそうです。
そこでネギを刻まないで1本のまま出したのが始まりだとか・・・
生のネギを丸かじりしたのは初めてでした。
でも甘くて美味しいネギでした。
食べ残したネギをビニール袋に包んで持って帰る人もいました。
お土産にするようでした。



大内宿(1)

食後少し自由時間がありました。
宿場の奥まで行ってみることにしました。
奥から眺めた宿場のようすです。


古民家

似たような古民家が多かったです。
この家には誰も住んでいないようです。


お寺

一番奥にお寺がありました。
雪で多くて近づくことができませんでした。


大内宿(2)

お寺の横から高台に登りました。
ここから宿場全体がよくみえます。
絵葉書などにもなっているショットのようです。


大内宿(3)

少し待っていたら、光が差してきました。
先ほどとはまた違った雰囲気です。
ここまで登ってきた観光客はいませんでした。


雪の坂道

この坂を登ってきました。
バランスを崩すと滑ります。
右側を歩けば大丈夫でした。

お墓

お寺の後ろにお墓がありました。
すっぽり雪に埋まっています。
雪が解けるまでお墓参りもできないようです。


干し大根

大根が干してありました。
この寒風にさらすと美味しい大根に仕上がるようです。
煮物にすると美味しそうです。


煎餅屋

ここは煎餅屋さんのようです。
観光客が覗いていました。
「福島の心を一つに・・・頑張ってます。会津」
の文字にエールを送りました。

※「福島にくることが福島を元気にすることです。」
福島出身のツアーリーダーの言葉でした。

会津・スノーシュー(その10)

2012-03-12 | 福島の山
大内宿

以前から1度はきてみたいと思っていたところです。
両側に萱葺き屋根が建ち並んでいます。
冬の大内宿もなかなか人気があるようです。


カマクラ(1)

こんなカマクラがありました。
冬でないと見ることができません。
この中は意外と暖かいです。
子供の頃、七輪を持ち込んでお餅を焼いて
食べました。

カマクラ(2)

道路の反対側にありました。
「美人専用」と書いてあります。
残念ながら美人は入っていませんでした。


古民家(1)

それぞれに屋号がついています。
ここではみやげ物を売っているお店が多かったです。


カマクラ(3)

たくさんのカマクラがありました。
道路の両側には側溝があって水が流れています。
生活用水のようでした。

雪灯籠

雪灯籠が立っていました。
少し前にここで絵ロウソク祭りが行なわれたそうです。
その名残かも知れません。

鳥居

大きな鳥居です。
この奥に高倉神社があります。
今回は時間がないのでここで一礼しました。


古民家(2)

どの民家も趣があります。
ここはみやげ物を売っているようです。
帰りに時間があれば覗いて見たいと思います。


古民家(3)

庭先に雪で大きな蔵が造ってありました。
崩れると危険なので入口は塞がれています。
建物は自由に漢学できるようでした。


食事場所

目的の場所につきました。
これからここで昼食です。
名物の「ネギ蕎麦」をいただきます。


ネギ

テーブルにつくと大きなネギがおいてありました。
これをどうやって食べるのでしょう?


煮物

こんな物が先に出ました。
野菜を細かく刻んで煮てあります。
さっぱりした味でした。
これから本命の蕎麦がでてきます。

会津・スノーシュー(その9)

2012-03-11 | 福島の山
ヤマウルシ

こんな実がドライフラワーになっていました。
ヤマウルシの紅葉は真っ赤になってきれいです。
但し、かぶれるので触る時は要注意です。


下山(1)

間が開き過ぎたので先頭を行くガイドが待っています。
道は左のほうを大きく巻いていました。
私はこのまま真っすぐ下りました。
かなりのショートカットでした。


大内ダム

木の間から大内ダムが見えてきました。
もうすぐのようです。


登山道

前を数名の女性が歩いています。
今回は女性が19名もいましたが、グループでの
参加ではなかったようです。


ブナの根明け

ブナの根明けです。
春になるとこの穴がもっと大きくなります。
花達もまだ深い眠りについているようです。

終点

やっとバスが見えてきました。
ここが今回の終点です。
頂上から約50分で下りてきました。
この日の歩程は合計2時間30分でした。
なかなか楽しいスノーシューでした。
これからバスで大内宿に向かいます。


大内宿駐車場

約20分くらいで大内宿に着きました。
駐車場の事務所も萱葺き屋根でした。

道路(1)

雪は残っていますが、解けてシャーベット状でした。
これから宿場に入って行きます。

道路(2)

宿場の入口です。
ユキウサギが出迎えてくれました。
ここにきたら急に観光客が多くなりました。


宿場の案内板

こんな案内板がありました。
大内宿は会津若松と日光今市を結ぶ南山通り(会津西街道)の
宿場の1つだそうです。
江戸時代から物資の輸送で栄え、会津藩主も参勤交代
などの際に利用した重要な街道だったようです。
街並みは寄棟造りの建物が道路と直角に並べられているのが
特長になっているそうです。


古民家

どれも古民家風の建物です。
屋根に雪があるとまた違った趣があります。
それぞれに屋号がついていました。


マユダマ

これは私の故郷でも小正月(15日)に飾りました。
カイコのマユに似ているのでこのように呼んでいたようです。
このお餅はかなり固くなるの金槌で砕いて油で揚げて
食べました。
何もない頃の子供のおやつでした。


※今日、3月11日はあの東日本大震災から丁度1年になります。
まだ行方不明の人が3155人もいるそうです。
また、仮設住宅などで避難生活を強いられている人も34万人以上いるそうです。
1日も早い復興をお祈り申し上げます。

会津・スノーシュー(その8)

2012-03-10 | 福島の山
頂上

平らなところにでました。
ガイドの話ではここが頂上だそうです。
標高1019m、登山口からここまで約1時間40分の
歩きでした。

太陽

太陽が顔を出して祝福してくれました。
すぐに雲に隠れてしまいました。

ミズナラ

ここにはブナに混じってミズナラも
たくさんありました。
春の芽吹きの頃もよさそうです。


下山(1)

一休みしてから下りにかかりました。
帰りは尾根道を滑るように下りて行きます。
どこでも歩けるのがスノーシューの醍醐味です。


ヤマザクラ

大きなヤマザクラがありました。
ここでヤマザクラが咲くのは5月になってからでしょうか?
今年は春の訪れも遅いようです。
下のほうに大内ダムがみえています。


下山(2)

それぞれ雪の感触を楽しんでいるようです。
積雪は2m以上あるようでした。


下山(3)

ほとんど真っすぐに下りています。
先頭とはかなり離れているようです。
前のほうで転んで歓声をあげている人がいました。
1度転ぶと起き上がるのに苦労します。


アスナロの林

少し脇道に入ってみました。
誰も踏んでいないところを歩くのは気持よいものです。
きれいなアスナロの林の中でした。


下山(4)

前を行く黄色い女性は何度も転んでいました。
雪の上なら転んでも怪我することはありません。
ただし、足を捻挫することがあります。
お尻から転べば大丈夫です。


下りてきた道

私が下りてきたところを振り返ってみました。
スノーシューを履いていないととても歩けない
ところです。
片手にストック、片手にカメラを持って歩いています。


下山(5)

みんなとは少し離れていますが、ルートはしっかり
確認しています。
この先で合流する積りです。
かなり遅れている人もいましたが、若いツアーリーダーが
ピッタリついてサポートしていました。
もうすぐ元の道にでるようです。

会津・スノーシュー(その7)

2012-03-09 | 福島の山
ブナ林(1)

ブナ林が広がっていました。
踏み跡のないところを歩くのは
気持よいものです。

ウサギの足跡

ウサギの足跡がありました。
ウサギは跳び箱の要領で飛んで前進します。
小さいのが前足で大きな跡が後ろ足です。
これは右から左に進んでいます。


登山道(1)

このあたりから少しずつ登りになってきました。
人数が多いので焦ることはありません。


雪(1)

歩いているすぐ横です。
雪は3mくらいあるようです。


雪(2)

急な登りが続きます。
先に登った人が雪を落としてきます。
コロコロときれいな跡がつきました。
これが石だったらたいへんです。

六石山

右奥に山が見えました。
あれが目的の六石山のようです。
頂上付近は雪煙で見えませんでした。


登山道(2)

雪があると夏道がわかりません。
スノーシューを履いていればどこでも歩くことが
できます。
でもみんな踏み跡をしっかり辿っていました。


登山道(3)

ここはかなり勾配がきついです。
足を大きく上げて踏みしめないと前進できません。
前を行く女性に声を出してアドバイスしました。
かなり苦労していました。


ブナ林(2)

急に日が差してきました。
ブナの木肌が輝いて見えました。


尾根道

なだらかな尾根道です。
帰りはここを下るようです。

ツアーリーダー

すぐ前をツアーリーダーが歩いています。
彼女とは昨年由布岳と久住山で一緒でした。
福島県出身だそうです。
「福島に元気を!」ということで今回のプランを
考えたそうです。

黄色いリボン

黄色いリボンが風に吹かれていました。
「脱原発」の意思表示だそうです。
原発もいろいろあるようですが、今回のような
問題が起きると真剣に考えなければなりません。


登山道(4)

やや平らなところに出ました。
先のほうから声があがっています。
どうやら頂上に着いたようです。
また風がでてきました。
気温もだいぶ下がってきたようです。

会津・スノーシュー(その6)

2012-03-08 | 福島の山
大内ダム

朝食後少しして宿を出発しました。
バスでこの日の目的地に移動です。
途中で大内ダムが見えました。
湖は凍っているようです。


標識(1)

約30分くらいで目的地に着きました。
これからこの道を歩きます。


ルート

これから歩くルートです。
誰も歩いていないようです。

道路

この道路は除雪されていました。
真っすぐ行くと会津の町にいくことが
できるようです。

準備

スノーシューを履いて準備しました。
前日1度歩いているのでみんなも少しは慣れたようです。


出発

1列になってスタートしました。
これから大内峠を通って六石山を目指します。


テンの足跡

獣の足跡がありました。
ガイドの話ではテンの足跡だそうです。


大内ダム(2)

木の奥に大内ダムが見えます。
これから少しずつ高度を上げて行きます。
気温は低かったですが、風がなかったので
寒くはありませんでした。

ブナの根明け

ブナの根っこに穴があいています。
根回り穴とか根明けとか呼ばれています。
木が水を吸い上げるのでこの部分だけ暖かく
なっています。

標識(2)

標識がやっと顔を出していました。
我々はこれから左に向かいます。


一里塚

奥に2つの小山がみえます。
どうやら一里塚のようです。


説明文

こんな説明文がありました。
このあたりの一里塚は対をなしているようです。
東海道や中山道でもよく見かけました。
昔の旅人はこれを道標として旅したようです。


※地図

この日歩くコースです。
六石山までは少し勾配のあるコースです。
そのあとはまた大内ダムまで下ります。



号 外

クリスマスローズ


ブログで交流させていただいているmcnjさんから
昨夜クリスマスローズが届きました。
うまく育てられるかわかりませんが、指導を受けながら
育ててみたいと思います。
mcnjさん、本当にありがとうございました。

会津・スノーシュー(その5)

2012-03-07 | 福島の山
提灯

帰りはかなり飛ばして予定時間よりだいぶ
早く宿に着きました。
この日の歩きは3時間30分でした。
早速、食事前に温泉です。
温泉の入口にもこんな提灯がありました。


夕食メニュー

温泉からあがると夕食が待っていました。
一番奥は三段重ねのお重です。
白い液体は濁り酒でした。


おしながき

これだけの料理がでてきました。
とても覚えられません。
そういえばイナゴの佃煮もあったような・・・
手当たり次第頂きました。



大きな鍋です。
3人に1つありました。
地元の豚肉と野菜がタップリ入っていました。
これだけでも充分でした。

イワナの塩焼き

真ん中の皿が空っぽでした。
あとでイワナの塩焼きがでてきました。
もちろん頭からすべて頂きました。
さすがにクシは残しました。


焼酎・魔王

鹿児島から一人参加の男性が持ってきて
くれました。
本土最南端・大隈半島の芋焼酎です。
お湯割で飲みましたが、口当たりのよい焼酎でした。


天ぷら

最後に天ぷらがでました。
さすがに全部は食べられませんでした。
山の中の宿でこれだけの料理がでるとは夢のようでした。

朝食メニュー

翌日の朝食メニューです。
鍋には味噌汁が入っています。
朝から贅沢でした。


雪の壁

部屋の外の景色です。
雪が壁のようになっています。
空が明るくなってきました。
天気は何とかよさそうです。


雪の芸術

こんな物がありました。
屋根から落ちた雪が残してくれたようです。
2匹のハムスターがじゃれあっているように
見えました。


温泉(1)

室内の温泉です。
出かける前に誰もいなかったので撮りました。
このお湯はかなり熱かったです。


温泉(2)

すぐ外にある露天風呂です。
ここは湯船が浅くてたいへんでした。
お湯の温度は丁度よかったです。

露天風呂(1)

この宿には他にも露天風呂があります。
建物の外なので、行くまでに体が冷えてしまいます。
こちらは男性用です。

露天風呂(2)

女性用もありました。
こちらも雪に埋もれています。
誰か入った人がいたのでしょうか?
聞くのを忘れました。

会津・スノーシュー(その4)

2012-03-06 | 福島の山
雪(1)

林道の脇にはたくさんの積雪がありました。
この雪が森を豊かにしてくれるようです。


ツララ(1)

山肌にかなり大きなツララができていました。
手前の壁は氷の重みで剥がれたようです。


ツララ(2)

ツララの部分をズーミングしてみました。
大きなものは3mくらいあるようです。
山肌から染み出した水が長い時間をかけて
ツララになったようです。


林道(1)

約1時間半くらい歩いたところでガイドから提案が
ありました。
このまま全員で歩くと帰りがかなり遅くなるという
ことです。
希望者を募って半分は宿に帰ることになりました。
残りの半分は更に奥まで歩きます。


ミズナラ

かなり大きなミズナラです。
苔むした枝に雪がおもしろい形で残って
いました。


カーブミラー

林道にあるカーブミラーです。
このあたりには2m以上の積雪があるようです。


スノーシュー(1)

前を歩いている人にモデルになって貰いました。
スノーシューは歩く時カカトが跳ね上がります。
お互いの足が重ならないよう歩くのはコツです。


スノーシュー(2)

自分の足を撮ってみました。
2本のバンドで靴を固定し、もう1本で後ろを
固定しています。
締め方がゆるいと外れてしまいます。
両手にはストックを持っています。
リズムをとって歩くと疲れません。


林道(2)

歩いてきた方向を振り返ってみました。
雪がなければただの林道です。
この時期は誰にも会わないようです。


ツアーリーダー

左はツアーリーダーです。
2年ほど前に中国の海南島で一緒でした。
国内を一緒に旅するのは初めてでした。
右奥を歩いているのもツアーリーダーです。
経験を積むために参加したようです。


広場

広いところにでました。
ここは駐車場になっています。
この近くに御鍋神社があるようです。




右奥に山がみえます。
枝の先が赤くなっているのはシラカバの木です。
濃い緑はアスナロのようです。
雪が解けて芽吹く頃はきれいだと思います。


雪(2)

広場から奥に入って行きました。
かなり雪が深いです。
この下には川が流れていました。


雪(3)

大きなブナがありました。
この奥に御鍋神社があるということです。
ガイドが探しましたが、それらしい物は
見当たりませんでした。
宿の夕食時間は決まっています。
二手に分かれてから1時間は経っています。
ここで宿に引き返すことにしました。









会津・スノーシュー(その3)

2012-03-05 | 福島の山
歩いてきた方向

歩いてきた方向を振り返ってみました。
遠くにホテルが見えます。
我々の宿はこのホテルより更に遠くにあります。
手前の橋を渡ったところでスノーシューを履きました。


スノーシュー(1)

少し足慣らしです。
できるだけ雪が深いところを選んで
歩いています。
雪が深いところほどスノーシューの威力が
発揮されます。


アスナロ

緑色の木がありました。
ヒノキによく似ています。
アスナロの木です。
「明日はヒノキになろう」といって頑張っています。
そこからアスナロという名前になったそうです。
ヒノキとアスナロは葉っぱの裏をみて見分けます。
表だけではなかなか区別がつきません。


メンバー(1)

このルートはほぼ平らなルートです。
ツアーリーダーやガイドも含めると総勢32名です。
スノーシューが初めてという人も何人かいました。

ミズナラ

大きな木が目につきました。
ミズナラの大木です。
ブナと同じく木の中にたくさんの水を蓄えています。
森のダムと呼ばれています。



ノリウツギ(1)

こんなドライフラワーが落ちていました。
ノリウツギの枯れた姿です。
初夏から秋の終わり頃まで花を咲かせています。


現地ガイド

右の人が現地ガイドです。
福島市在住で、山に線量計を持参し放射能の
濃度を測っているそうです。
今回は新白河駅からバスに乗ってきました。
時々立ち止まっていろんな説明をしていました。


イワガラミ

枯れた木に絡まっていました。
岩でなくても巻きついています。
装飾花が1枚というのが特長です。
似た花にツルアジサイがあります。
こちらは装飾花が4~5枚です。


メンバー(2)

それにしても壮観です。
私の前にまだ10名くらいいます。
スノーシューも一生懸命歩くと暖かくなってきます。
時々冷たい風が頬を撫でて通り過ぎました。


シロクマ

木の大きな動物が寄り添っていました。
私にはシロクマに見えました。
奥にもう1頭いるようです。
カップルかも知れません。
邪魔しないよう、静かに通りました。


ノリウツギ(2)

これは木に咲いたまま枯れていました。
装飾花が3~4枚です。
花が終わると下を向きます。
そのようすがよくわかりました。


林道

歩いてきた道を振り返ってみました。
ほぼ平らな林道です。
左側には二俣川が流れています。


ハンノキ

ハンノキの果穂は最初緑色をしています。
熟すと暗褐色になり、更に木質化して翌年まで残ります。
このような果穂を見るのも冬の楽しみです。


ツララ

大きなツララがありました。
壁面から染み出た水が少しずつ凍ってツララになり、
更にその上に雪が積もっていました。
このあたりは夜の冷え込みが厳しいようです。



会津・スノーシュー(その2)

2012-03-04 | 福島の山
看板

この日の宿は「大丸あすなろ荘」といいます。
入口に看板がありましたが、半分ほど雪に
埋もれていました。

スタート

これからスタート地点まで歩きます。
このあたりは除雪されているので靴のままで
歩けました。
右奥は乗ってきたバスです。
左の女性はツアーリーダーの一人です。
若さが弾けていました。


標識

こんな標識がありました。
この日のコースは二岐渓谷に沿って御鍋神社まで
ピストンするコースです。


メンバー(1)

右が講師の岩崎さん、左の男性は82歳だそうです。
あとで本人が打ち明けてくれました。



メンバー(2)

右は鹿児島から参加した男性です。
スノーシューは始めての経験だそうです。


除雪車

雪国ではなくてはならない物です。
今年も大活躍したと思います。


ツララ(1)

大きなツララができていました。
このあたりはマイナス10℃くらいになるそうです。
穴から染み出した水が時間をかけて凍りついたようです。


ツララ(2)

ここは渓谷になっています。
奥のほうにも大きなツララができていました。
晴れていればブルーに輝いたことと思います。


準備

ここでスノーシューを履きました。
私は何度も経験していますが、初めての人もいたようです。
器具によって固定の仕方が違います。
ツアーリーダーが一生懸命手伝っていました。

ヤドリギ

遠くの木に鳥の巣のようなものが見えました。
ヤドリギといって他の木に寄生する植物です。
種に粘着があり鳥などによって運ばれるようです。


案内板

この付近の案内図がありました。
正面やや左に「現在地」と書いてあります。
そこから林道を歩いて御鍋神社まで行く予定です。


スタート

いよいよスタートです。
これからどんなスノーシューが始まるのでしょうか?
楽しみです。



※コース地図

ガイドから渡されたコース地図です。
これには二俣川と書かれています。
この右から川に沿って御鍋神社まで歩く予定です。
ほとんど高低差はなさそうです。



会津・スノーシュー(その1)

2012-03-03 | 福島の山
バス

2月23日~24日、1泊2日で福島県の
会津でスノーシューを楽しんできました。
新宿からこのバスに乗って出かけました。
途中の那須高原SAでは雨が降っていました。

防風設備

会津が近くなると雪が現れました。
この設備は吹雪を防ぐ柵のようです。
青森あたりでもたくさん見かけました。




少しずつ山に入って行きます。
雪がかなり多くなってきました。
車窓からの撮影です。


宿の提灯

この日の宿に入ります。
ここは二岐(ふたまた)温泉というところです。
入口でこんな提灯が出迎えてくれました。


大黒柱

立派なロビーです。
大きな大黒柱はトチノキだそうです。
縦横45cmくらいありました。

宿のロビー(1)

奥のほうのロビーです。
テーブルが幾つか並んでいます。

床の間

こちらは床の間です。
テーブルの上には四季折々の写真が並べられて
いました。

宿のロビー(2)

左側にはみやげ物なども売られているようです。
部屋を借りてここで昼食です。
いつものようにカップラーメンとパンの昼食でした。


宿の玄関

宿の玄関です。
食事が終わったらこれからスノーシューです。
全員が表に出ました。


スノーシュー

スノーシューはレンタルしました。
これを履けば深い雪でも潜ることはありません。
別名:西洋カンジキと呼んでいます。

ザックとスノーシュー

愛用しているザックとスノーシューです。
ザックには水と非常食、その他冬山装備品が入っています。
全部で5キロくらいでした。


参加者

今回は講師として「岩崎元郎」さんが同行しました。
真ん中のブルーの防寒具を着ているのが岩崎さんです。
彼は山のインストラクターとして活躍しています。
昨年の五島列島でも一緒でした。

この日の参加者は女性19名、男性7名でした。
他にツアーリーダーが4名、現地ガイドが1名、
岩崎さんを含めて総勢32名のグループでした。
準備運動をしてから出発です。


※周辺の地図

今回の周辺の地図です。
会津でも南のほうになります。
右下の「大丸あすなろ荘」が宿です。
これから二岐山周辺を歩きます。

※翌日は大内ダムの近くにある六石山に登り、大内宿・鶴ヶ城を
見学して東京に帰る予定です。
しばらくは雪景色が続きますが、暖かくしてお付き合いください。









安達太良山(最終回)

2009-06-02 | 福島の山


登山道にはショウジョウバカマの他にタチツボスミレもたくさん
咲いていました。
里で見るスミレよりも濃い色をしていました。
遅い春を楽しんでいるようでした。



だいぶ降りてきました。
ここは登る時にも通ったところです。
時間があったので、この渓谷を歩くことにしました。



沢に沿って遊歩道が設けられています。
雪解け水が音を立てて流れていました。
芽吹きもやっと始まったばかりのようでした。



沢の中に大きな石がありました。
「亀石」と書いてありましたが、どこからみても
亀に見えません。
どこから転がってきたのか、不思議でした。



激しい流れが続きます。
奥に柱のようになった岩がみえます。
柱状節理と呼ばれているようです。
兵庫県の城崎にある玄武洞で大きなものが見られます。
自然が造った芸術品です。



沢に降りてみました。
激しい流れがこちらに向かって流れてきます。
手が痛くなるような冷たい水でした。



この遊歩道はかなりアップダウンがあります。
しっかりした靴で歩いたほうがよいです。
街歩きの靴で歩いている人に出会いましたが、
かなり歩きにくそうでした。



幾つかの滝もあります。
これは「魚止の滝」とありました。
ここから先には魚が行けないようです。
このような名前の滝は他でもよく見かけます。


カエデの花が咲いていました。
モミジよりかなり大きな花でした。
葉っぱが芽吹いたばかりのようでした。




出口にも大きな標識が立っていました。
遊歩道の一部には木材を細かく砕いたチップが敷き詰められて
あります。
昨年新しく整備されたようでした。
1時間くらいで歩ける遊歩道でした。
ここだけ歩きに来る人も多いようでした。



すぐ近くに高村光太郎の碑がありました。
「智恵子抄」の1節が刻まれています。
昔からこの山は変わらない姿だったようです。



上を見上げるとロープウエイの頂上駅が見えます。
強風で運休していたロープウエイが動いていました。
少し風がおとなしくなったようです。
カラマツの芽吹きがきれいでした。



車を置いてあるスキー場に到着です。
この日の歩程は約5時間でした。
靴の泥を落とし、再び2台の車に分乗しました。
帰りに岳温泉に入り、すぐ近くの食堂でお昼にしました。
名物の「ソースカツ丼」を注文しましたが、量が多くて
食べ切れませんでした。
日曜日でしたが、比較的道路も空いていて夕方早く帰ることが
できました。
それなりに楽しい山行でした。

安達太良山(その6)

2009-05-30 | 福島の山

下る途中でもう一度安達太良山を眺めました。
ここからみる姿もなかなかよい姿です。
風が強いので、雲が激しく動いています。
心の中でそっと別れを告げました。



左手をみると竜巻のような雲が流れてきます。
強風はこの雲のせいでしょうか?
だいぶ降りてきたので、風は静かになっていました。



最後の雪渓を渡り終えて振り返ってみました。
雪の上にルートが曲線を描いています。
距離にして100mくらいだったでしょうか。
それなりに楽しませてくれました。



無事にくろがね小屋に着きました。
上りは1時間30分、下りは50分でした。
さすがに下りとなると早いです。
掃除中の小屋に入れて貰い、小屋の前の雪でカキ氷を
作りました。
スコップで深いところの雪に小豆の甘納豆を入れただけのものです。
これに焼酎を入れたら、意外と美味しかったです。
スイスに行った時、アイスクリームにウオッカを入れた
「ソルベット」というデザートがありました。
それを思い出してやってみました。



時間がたっぷりあったので、コーヒーを飲んだりして
30分以上小屋にいました。
小屋に別れを告げて下山にかかります。
途中でタムシバの開花前の姿に出会いました。
このような姿も凛としてよかったです。



ここから先はほとんど水平です。
ところどころに雪が残っていました。
途中で歩いてくる人に何人か会いました。
風のためロープウエイは休止していたそうです。
やはりあの風では無理でしょうね。



ここの登山道は歩きやすかったです。
木々の芽吹きはこれからのようで、まだまだ寒々としていました。
それにしてもみんなの足は速いです。
もう気持ちは温泉に向かっているようでした。



振り返ると箕輪山がどっしりした姿を見せていました。
左の稜線を歩く予定でした。
写真では見えませんが、雲のようすからまだ風が強いようです。
またいつか会いにきます。



あまりにも淡々とした道なので、途中から旧道に入りました。
ショウジョウバカマが群生していました。
雪解けと共に咲く花です。
花の時期は茎が短いですが、花が終わる頃になるとぐんぐん伸びて
種をできるだけ遠くに飛ばそうとします。
なかなか賢い花です。



旧道は1人が通れる幅でした。
右側に本道が平行して通っています。
この道は人に会わなくてよかったです。
花はショウジョウバカマだけでした。



左側にカラマツ林が目立ちます。
やっと芽吹きが始まったようです。
カラマツは新緑と秋の紅葉の両方が楽しめます。
雲は激しく動いていました。



最後に出会ったショウジョウバカマです。
鮮やかなピンク色をしていました。
ヤクもまだシロっぽかったです。
初めて会ったので恥ずかしかったのかも知れません。
手を振って別れました。



ツクバネソウが顔をだしていました。
蕾はまだできたばかりのようです。
これから少しずつ伸びて花を咲かせることでしょう。
柔らかそうな葉っぱが新鮮でした。

今日はこれから中山道歩きに出掛けます。
塩名田宿から和田峠を越えて下諏訪まで歩く予定です。
距離が長いので、2泊3日になります。
2日(月)の夜、帰る予定です。

安達太良山(その5)

2009-05-29 | 福島の山

翌日もよい天気でした。
幸い具合悪くなった女性も一晩寝たら元気になったようです。
再び峰の辻から牛の背に登って稜線を歩きます。
今回は箕輪山~鬼面山~野地温泉と縦走してタクシーで
車をおいてあるスキー場まで戻る予定です。
小屋のすぐ上に牛の背に登るコースがあるようです。
ガスが噴出しているようで、立ち入り禁止になっていました。



イワカガミの葉っぱがたくさんありました。
まだ花が咲いていません。
もうすぐすると小さいピンクの花が咲きます。
朝日に照らせれて鏡のように輝いていました。



前日下ってきた道を登ります。
右側にどっしりした山が見えます。
鉄山という山だそうです。
大きな土砂の中から顔を出した姿に見えました。
噴火の名残のようでした。



ショウジョウバカマが朝の挨拶をしてくれました。
これはまだ咲き始めのようです。
ショウジョウではなく少女(ショウジョ)と呼んでもよさそうです。
オシベのヤクが大きく膨らんできれいでした。



前日下った雪渓を登ります。
奥の雪渓にクッキリと道ができています。
この時期の雪は締まっていて歩きやすいです。
雪渓から登山道に上がるところは下が空洞になっている
場合があるので、踏み外しに気をつけたいものです。



雪渓の途中で下を眺めてみました。
思わず「シリセード(お尻で滑ること)」したくなりましたが、
登ってくるのがたいへんなので止めました。
ここの雪渓は夏まで残るようです。



太陽の下におもしろい形の雲がでていました。
イルカに見えましたが、如何ですか?
その前を小さな魚が泳いでいます。
こんな雲をみていろいろ空想するのも楽しいですね。



小屋をでて1時間30分くらいで峰の辻に到着しました。
前日登った安達太良山の頂上がよく見えます。
風がかなり吹いていました。
ここから牛の背までは30分くらいです。



稜線にでるまで少しショートカットするようです。
雪の上はどこを歩いても歩きやすいです。
風がだんだんと強くなってきました。



雪渓の上に白い筋がみえます。
石が転がった跡です。
途中に幾つか石が残っています。
白馬の大雪渓で落石にあって怪我をする事故があります。
石は雪があると音もなく落ちてきます。
ガスで視界が悪い時は特に要注意です。



登ってきたほうを見ました。
大きな黒い雲が流れています。
晴れてはいるのですが、何となくようすが変です。
稜線にでる手前で更に風が強くなり、小石が顔に当たるように
なりました。
女性が前に進めなくなり、岩陰に座ったままです。
稜線まで10mくらいのところでリーダーと話し合い、縦走を
諦めることにしました。
稜線に出て吹き飛ばされたら、怪我だけでは済みません。
全員納得しました。



引き返すと決まれば足は速いです。
少しでも風が少ないところまで急ぎました。
このあたりは普段でも風があるそうです。
でも体が1歩も前に進めないような風は久し振りでした。



だいぶ降りてきたところで安達太良山に別れを告げました。
前日登っておいてよかったです。
本当は体調を悪くした女性に噴火口の跡を見せたかったです。
でもあの強風で彼女の体が浮いてしまったので、見れなくても
納得してくれたと思います。
山は決して無理しないことです。



やっと風が静かになったところまで降りてきました。
ここで小休止です。
空には先ほどのイルカが変身した雲が流れています。
強風の原因はこの雲だったのでしょうか?
これから小屋に引き返します。


◎付 録
アワモリショウマ

アワモリといっても焼酎ではありません。
夏山でよく出会います。
小さな花がたくさん咲いています。
遠くからみると泡のように見えるからついた名前の
ようです。

シモツケ

シモツケは下野(栃木県)に多いので、この名がつきました。
これでも立派な木です。
似た花にシモツケソウというのがあります。
こちらは草なのでクサシモツケともいいます。
花は似ていますが、葉っぱが違います。
いずれも夏の花です。

イワシモツケ

これは岩場に生えている花です。
シモツケの仲間では一番花が大きいです。
本州の中部以北、関東や東北の山に分布しています。
これから夏山で楽しませてくれると思います。

今朝はかなり激しい雨が降っています。
気温も低いです。
週末は何とか晴れて欲しいです。