山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

北ア・薬師岳(その3)

2008-08-25 | 北アルプス
ミヤマアキノキリンソウ

低山帯で咲くアキノキリンソウの高山種です。
花が丸く集まって咲いています。
背丈もあまり伸びません。
風が強く厳しい環境の中で必死に咲いていました。
本では「麒麟草」と書いていますが、どこも麒麟に似ていません。
黄色い花が丸くなっているので「黄輪草」のほうが合っているように
思います。


タテヤマリンドウ

ハルリンドウの高山種です。
タテヤマに多いのでタテヤマリンドウという名前がつきました。
花弁の喉の部分に小さな斑点があります。
小さな花ですが、咲いているとよく目立ちました。




イワギキョウ

チシマギキョウによく似ていますが、花弁にヒゲがありません。
花も上を向いて咲きます。
カムチャッカでもよく見かけました。
岩場を好む花です。



ミヤマリンドウ

タテヤマリンドウに似ていますが、花弁の奥に斑点がありません。
大きな株を作って咲いていました。
タテヤマリンドウより花の色も濃いようです。
一つの茎にたくさんの花をつけるのも特長です。



ネバリノギラン

この花はあまり開かない花です。
花の下を触ると粘りがあります。
ユリ科の植物です。
秋になると花が枯れて葉っぱが黄色く紅葉します。
そろそろですね。



ウサギギク

きれいな姿をしたウサギギクがありました。
小さなヒマワリのようです。
別名:キングルマとも呼ばれるようです。
葉っぱがウサギの耳に似ているのでこの名がつきました。


イワツメクサ

夏の岩場を飾る花です。
小さな花がマット状に咲いて風に揺れています。
花弁は5枚ですが、深く裂けているので10枚にみえます。
亜高山帯や高山帯の砂礫を好みます。




歩き出して1時間と少しで建物のある平らなところにつきました。
この建物は富山大学立山研究室だそうです。
何回かここにきていますが、人がいるのをみたことがありません。
この日も誰もいませんでした。



ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲもこのように咲いているときれいな花です。
白いのはガクで花びらはありません。
黄色いオシベと緑色のメシベとの組み合わせが鮮やかです。
この先もっときれいな姿に出会いました。


エゾシオガマ

白いシオガマです。
上唇が細く下唇が広いのが特長です。
花は葉っぱの間に1個ずつ咲きます。
葉はギザギザしています。
草地に咲いている花です。




大きな雪渓が見えました。
手前の植物はカヤツリグサの仲間のようです。
この先にも雪渓がでてきます。
雲が流れていますが、雨にはならないでしょう。
これから獅子岳に向かって歩きます。