山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

カムチャッカの旅(その2)

2008-07-31 | 海外の旅
アカツメクサ

日本でもお馴染みのアカツメクサです。
ヨツバを探しましたが、ありませんでした。
シロツメクサも群生していましたが、珍しくないので
特に撮りませんでした。
その他、オオバコなどもたくさんありました。



クルマユリ

クルマユリがたくさん咲いていました。
日本ではかなり標高が高いところでないと見ることができません。
花の姿は日本と変わりませんでした。
カムチャッカは緯度が高いので標高100mくらいのところでも
このような高山植物が見られます。



クロトウヒレン

クロトウヒレンのようです。
日本のものは頭花が2~3個ですが、ここでは10個くらいありました。
アザミに似ていますが、葉っぱにトゲがありません。
こんなに頭花が密集しているのをみたのは初めてでした。




ヤナギラン

宿から100mくらい離れたところに群生していました。
日本でもたくさん見ることができます。
ここではやはり雑草化していました。
花は下から順番に咲きます。


フクロマンテマ

足元の雑草の中に無造作に咲いていました。
日本でもたまに見かけます。
別な名前があるかも知れませんが、フクロマンテマと呼んでいます。
マンテマでもフクロが大きい部類に入ります。


トモエシオガマ

1輪だけ見つけました。
日本では高山の砂礫でみることができます。
ここは草むらでした。
花も環境に応じて住む場所を選ばないようです。




クルマユリは1輪から5輪くらいのものまでたくさん咲いていました。
赤いので遠くからでもよく目立ちます。
8月に北アルプスに行く予定ですが、ここのお花畑でも
たくさん会えると思います。
なかなかかわいい花ですね。




泊ったホテルです。名前はロシア語なので分かりません。
でもロッジといったほうが分かりやすいかも知れません。
部屋は廊下を挟んで両側にあります。
入口のドアを開けると部屋が2つあり、1つの部屋に2人入れます。
トイレと洗面所は共通です。
鍵は入口のドアだけに1個だけです。
宿泊客は我々日本人12名だけでした。
この左奥に温泉があります。
帰りもここに泊るので、大きなスーツケースは置いていくよう
指示されました。
私はザックだけでしたので、置いていくものはありませんでした。




青い花が咲いていました。
ニガナの仲間のようですが、普通二ガナは黄色い花です。
現地のガイドに聞いてみましたが、分かりませんでした。
宿の周りを30分くらい散策しただけで蚊に10ヶ所くらい刺されました。
日本の蚊の3倍くらい大きな蚊でした。



六輪駆動車のうしろ姿です。
全部で15名くらいは乗れるようでした。
この車は道がないところも走れるような構造になっているそうです。
いよいよ出発です。



スーパーマーケット


最初にスーパーマーケットに寄りました。
ここで山で食べるものを買います。
山でも売っているそうですが、高いというので2日分のビールと嗜好品を
買いました。
カムチャッカではルーブルしか通用しないそうです。
成田で円をドルに換え、そのドルをルーブルに換えました。
ルーブルは必要に応じてガイドが交換してくれました。
20ドル=400ルーブルでした。
1ドル=¥110でしたから、1ルーブル=¥5.5の計算になります。
ビールのロング缶が35ルーブル(約¥200)でしたから、物価は
日本と変わらないようでした。
これから青空市場に寄ります。

尚、走っている乗用車はほとんどが日本車でした。
トヨタ、ニッサンがよく目に付きました。
日本で中古になってもここでは立派な新車のようです。

カムチャッカの旅(その1)

2008-07-30 | 海外の旅
カムチャッカから無事帰国しました。
早速シリーズを開始します。


ロシアの旅は初めてです。
この時期、特別に直行便が飛ぶそうです。
成田空港第1旅客ターミナルビルに集合し、所定の手続きを終えて
搭乗口に行きました。
今回のメンバーは11名です。
それにツアーリーダーが1名参加し、合計12名でした。
他にも日本人のツアー客がたくさんいました。



搭乗口から飛行機まではバス移動でした。
ウラジオストック空港の飛行機です。
前からタラップで乗ります。
Ty-154という機種のようです。



飛行機の後方です。
エンジンは羽根の後ろについています。
座席は通路を挟んで3列ずつでした。
満席で145人乗れるようです。



座席は前のほうの真ん中でした。
ロシア語と英語の案内表示がありました。
ロシア語はさっぱりですが、「出口」を意味しているようです。
その下はシートベルトとトイレ内も禁煙という注意書きのようでした。
座席が安定せず、ストッパーが利かないのもありました。
お互い日本人同士でよかったです。




離陸してしばらくすると機内サービスがありました。
早速ビールをオーダーしました。
ロシア製ではなく、アメリカ製のようです。
向こうに行けば地ビールが飲めると思います。
このビンの栓は手で廻せば取れました。
グッドアイデアですね。



機内で食事をしたり、コーヒーを飲んだりしているうちにペトロパブロフスク・カムチャツキー空港に着きました。
飛行時間は約3時間半、日本時間では午後4時半ですが、時差が4時間ありますから
現地時間では午後8時半です。
入国審査に1時間かかりました。




待っている間に我慢できない人のためのトイレです。
簡易トイレを置くあたり、いかにもロシアらしいと思いました。
普段はお客がいないのでしょうね。

迎えのバスで宿に向かいました。
緯度のせいか、午後10時過ぎまで太陽が出ていました。
宿はパラトゥンカ温泉郷というところにあり、専用の温泉が少し離れた
ところにありました。
早速、水着持参で行きました。
プールのような広い温泉でした。




翌朝の食事です。
パンは適当に切ってあって好きなだけ食べれます。
コーヒーや水もすべてセルフサービスです。
返って気が楽でした。



出発まで少し時間があったので、外に出てみました。
我々の乗る車が来ていました。
ベースキャンプまで入るにはこのような六輪駆動車でないと
入れないそうです。
これから3時間くらいかけて標高900mのベースキャンプまで
入ります。


ノコギリソウ

宿の近くに咲いていました。ウカムチャッカに来て初めて出会った花です。
花の姿は日本のものとまったく同じでした。
すっかり雑草化していました。


ミヤマアキノキリンソウ

これも近くに咲いていました。
日本ではある程度標高が高いところでないと見ることができません。
ここは標高が80mくらいだそうです。
気温も12℃くらいで、半袖のTシャツと長袖のシャツだけで充分でした。
日本語ができるきれいな女性が同行してくれました。
スーパーや青空市場に寄ってからベースキャンプに向かいます。














草津白根山(最終回)

2008-07-24 | 群馬の山

鏡池を過ぎてしばらくは石がゴロゴロしたところを下ります。
やがて平らになり、このような歩きやすい登山道が現れます。
このような道なら安心して歩けます。
両側にはまだ新緑が残っていました。
春が遅いようです。



沢がありました。
まだ残雪があります。
崩れているので一度下に降りてハシゴで登るようです。
右の雪の上を歩いて渡っても大丈夫でした。
雪渓の下は大きくえぐれている場合があるので、
歩く時は注意が必要です。



ロープウエイ

ロープウエイ山頂駅が見えてきました。
麓からロープウエイで一気にここまで登ってくることも
できます。
この右下は冬はスキーのゲレンデになるようです。
ここではタンポポが穂になっていました。



リフト

少し歩くとリフトがありました。
このリフトに乗れば更に上まで行けます。
この日は運行していましたが、乗っている人はほとんど
いなかったようです。
空っぽで運行するのも勿体無いと思いました。


弓 池

途中から来た道と同じ林道を歩きました。
やがて弓池が見えてきました。
正面奥が駐車場です。
左の遊歩道を歩くことにしました。




左側に地塘が現れました。
白いのはワタスゲです。
会津の駒止湿原でたくさん見ました。
湿原一杯に揺れている姿は圧巻でした。



ナナカマド

ナナカマドの花です。
まだ蕾が多かったです。
やはり標高が高いので開花が遅いようです。
「七回竈(カマド)に入れても燃え尽きない」といわれるほど
硬い木です。
それで「ナナカマド」という名前になりました。
秋には葉っぱが真っ赤に紅葉します。




更に進むともっと大きな地塘がありました。
奥に遊歩道がみえます。
その上の白いポールは道路のガードレールです。
駐車場まであと10分くらいです。



左側を振り返ってみました。
ここの遊歩道から1周できるようです。
夏の雲が水面に映っています。
梅雨明けが近いことを知らせているようでした。





駐車場に戻ってきました。
約3時間の周遊コースでした。

この道を歩いて突き当たりが「湯釜」です。
往復15分もあれば充分です。
行こうと思ったのですが「時間がない」といって足止めされました。
湯釜だけなら数回みているので、無理に行きませんでした。

今回の山行は我々の山の会とはまったく違う会に誘われて参加しましたが、
たくさんのコマクサに会えただけでも大きな収穫がありました。
帰りのバスではワインや手作りのご馳走がたくさん出てきてビックリしました。
アットホームな会のようでした。


明日(25日)から、カムチャッカの山に行くのでしばらくお休みします。
カムチャッカには自然がたくさん残っているようです。どんな花に会えるか楽しみです。
しばらく暑さを忘れることができそうです。
みなさんも暑さに負けないよう、お元気でお過ごしください。
                      



草津白根山(その6)

2008-07-23 | 群馬の山

コマクサの群生地からしばらく歩くと「最高地点」という場所に
つきました。
標高2150mです。
奥にたくさんのハイマツの雄花がみえます。
展望がよいところですが、ガスっていてあまり遠くはみえませんでした。
この周辺にもコマクサがありました。
ここから引き返します。



最高地点からだいぶ戻ってきました。
奥にみえる赤茶けたところが先ほどまでいた最高地点です。
この下は大きなすり鉢状になっています。
昔は水があったようですが、なくなって「から釜」と
呼ばれています。
雄大な景色です。



行く時には人が多くて素通りした場所です。
ここで休憩して記念撮影しました。
この山は深田久弥の日本百名山に指定されているようです。
人気はコマクサだけではないようです。
「百名山だけが山ではない!」というのが持論です。
それ以外でも素晴らしい山がたくさんあります。




ツルリンドウ(実)

登山道の脇から1個だけ赤い実が顔を出していました。
ツルリンドウの実のようです。
この時期にはまだ花が多いハズです。
中にはこのように花を終えて実をつけているのもあるようです。
歩きながらだと見落としてしまいます。
ここではこれ1個だけでした。



鏡 池

登山道の上から「鏡池」が見えました。
池の周辺に広がる「亀甲構造土」は非常に珍しいそうです。
近くまで行けますが、時間の関係で割愛しました。
水面が本当に鏡のようでした。




鏡池を過ぎると樹林帯に入り、このような木道が続きます。
右側はかなり深い谷になっていました。
時々、小鳥の声が聞こえます。
まだウグイスが鳴いていました。


ゴゼンタチバナ

登山道の両脇にたくさん群生していました。
最初に見たのはまだ咲き初めで全体が緑色をしていましたが、
ここでは満開状態でした。
葉っぱが4枚には花がつかず、6枚になるとつきます。
加賀の白山の最高峰、御前峰に多く、実がカラタチバナに似ているので
この名前がつきました。




白く花びらのようにみえるのは総ホウ片と呼ばれるもので、
葉っぱが変化したものです。
花は真ん中に集まっています。
秋には真っ赤な実がたくさんなります。
ミズキ科だそうですから、ヤマボウシやハナミズキと同じ
仲間です。



ツマトリソウ

ツマトリソウもたくさんありました。
普通は1個花を咲かせますが、これは2個咲かせていました。
花びらが薄くなっていましたから、雨に当ったようです。
この登山道にはマイヅルソウもたくさんありました。
ここまで来る人は少ないようです。
もう少し歩きます。







草津白根山(その5)

2008-07-22 | 群馬の山
コマクサの群生

このあたりにはたくさん群生していました。
コマクサは7~8年くらい経ってからやっと花が咲くそうです。
従ってここにあるのはすべてそれ以上経っているものばかりです。
人間の手で保護するのは限界があります。
ここで吹く厳しい風が大きな役目をしているのでしょう。




かなり遊歩道の手前で咲いているものもあります。
右奥にロープがみえますが、遊歩道との境はこのような
ロープ1本で仕切られています。
たくさんの人がいますので、乗越えて入るような愚か者はいません。
姿勢を低くすれば充分コマクサと会話ができました。





あまりたくさん咲いていると、どれが美人か分からなくなります。
というよりはみんな美人にみえます。
やはり咲き始めが色が濃いようです。
蕾もたくさんあり、まだまだ楽しめそうでした。




こんなにゆっくりコマクサを観察したのは久し振りです。
トーコさんが「タイツリソウ(ケマンソウ)に似ていると話していました。
どちらも「ケシ科コマクサ属」ですから、似ている訳です。
色がこのように薄いのもありますから、多少遺伝子の違いも
あるようです。



歩いてきた方向を振り返ってみました。
ガスがかかっています。
右下に登山道がみえます。
白根山はなだらかな登山道なので靴さえしっかりしていれば
誰でも歩けると思います。
晴れていれば浅間山などもみえると思います。




たくさんの写真を撮りました。
最後に姿のよいコマクサを紹介します。
全体が品良くまとまっていて色も濃いです。
ここはコマクサの宝庫だということを改めて認識しました。
たくさんの女王に会い、満足しました。



ハイマツの雄花

ハイマツ帯がありました。
ハイマツはやはり厳しい環境でしか育ちません。
雌雄同株で同じ枝に雄花と雌花があります。
この時期は雄花が真っ赤に燃えています。
先端に雌花がありますが、まだ成長していないようです。
2年ぐらい経った実はライチョウやホシガラスの餌になります。
もうすぐ最高点です。

草津白根山(その4)

2008-07-21 | 群馬の山
コマクサ

展望のよい砂礫に出ました。
コマクサが出迎えてくれました。
今年初めての対面です。

「高山植物の女王」と呼ばれています。
草津白根山には数回きていますが、反対側の湯釜をみたり湿原を散策して
帰ることがほとんどでした。




まず最初にここのコマクサは色が鮮やかだという印象を持ちました。
北アルプスの燕岳(つばくろだけ)から常念岳に向かう登山道にも
たくさん咲いています。
そこで出会ったのはほとんど淡いピンクでした。
咲き始めは色が濃いのかも知れません。




花の姿がウマの顔に似ているので「駒草」と書きます。
昔から薬草として知られ、乱獲されて一時は絶滅寸前までなったそうです。
今は手厚く保護されています。

それでも盗掘があるそうで「燕山荘」のオーナーが嘆いていました。
種が落ちてから花が咲くまで7~8年かかるそうです。
厳しい環境にも耐えられるよう根は地上の5倍くらい深く入っているそうです。




本白根山に向かう登山道です。
左のコブは展望台になっています。
コマクサはこの両側に咲いています。
もう少し奥に行くと群生地がありました。




遊歩道からみた白根山です。
赤茶けたピークがみえます。
あそこまで左回りに歩きます。
数名歩いている姿がみえました。
手前はすり鉢状になっていて「から釜」と呼ばれています。
降りることは禁止されています。



クロマメノキ

足元に小さな花が咲いていました。
クロマメノキの花です。
花はツボ型で先端が5裂しています。
ツツジ科の落葉低木で、葉っぱは真っ赤に紅葉します。
その頃には青黒い色をした実が熟します。
ブルーベリーの原種で、味はブルーベリーにも負けません。

昔、北アルプスの五色ヶ原から黒部湖に降りたことがあります。
その途中でこの実の群生に出会い、思わずペットボトルの水を
捨てて収穫したことがあります。
帰ってから焼酎漬けにしました。
きれいな色がでて、美味しかったです。



シロバナコマクサ

遠くのほうで「白いコマクサがある!」と騒いでいました。
遊歩道からかなり遠いところでした。
10m以上離れていましたが、何とか望遠でその姿を捉えることが
できました。
「雪の女王」です。(こんなアニメがあったような・・・?)

燕岳の周辺にもあるそうですが、盗掘を心配してかその場所は教えてくれませんでした。
うしろ姿でしたが、会えただけでも嬉しかったです。
ここでもこれだけでした。




白根山でコマクサがこれほどあるとは思いませんでした。
八ヶ岳にも咲いている場所がありますが、ポツポツです。

長い年月をかけて咲く花です。
厳しい砂礫でないと生きていけません。
高山植物の生命力には感心させられます。




コマクサの群生

こんな感じで群生しています。
もちろん、ロープがあって近くに行くことはできません。
ここは冬になればたくさん雪が積もります。
その前に北風が吹き付けます。

コマクサは花が終わると、小さな種を作ります。
葉っぱが枯れると、茎が折れて風で吹き飛ばされます。
転がる間に種がこぼれて子孫を増やします。
自然が相手ですから、住む場所も選べません。
それでもお互いケンカせず、仲良く咲いている姿には感心しました。

草津白根山(その3)

2008-07-20 | 群馬の山
ミヤマガラシ

黄色い4弁花です。
あぶらな科ですね。
ミヤマガラシ、または単にヤマガラシと呼んでいます。
春先に咲くセイヨウガラシは菜の花として親しまれています。
いずれも帰化植物です。



ゴゼンタチバナ

ゴゼンタチバナの新芽に出会いました。
全体が緑色をしています。
もうすぐすると、白い花びらのようになります。
こんな姿はなかなか見られません。



ミツバオウレン

ミツバオウレンです。
葉っぱが3枚あります。
バイカオウレンは葉っぱが5枚に見えます。
白い花びらのようにみえるのはガクで、黄色いのが退化した花びらです。
たくさん咲いていました。



群生している姿です。
小さい花ですが、なかなか存在感がありました。
花が梅の花に似ているそうですが、梅よりはこちらのほうが
きれいだと思いました。



ツルアジサイ

登山道から顔を出していました。
ツルアジサイです。
葉っぱが随分虫に食べられています。
葉っぱが甘いので、虫に好かれるようです。
木に巻き付いて咲いてリ姿は圧巻です。



イワカガミ

ところどころにイワカガミが咲いていました。
春、雪解けと共に咲き出す花です。
このあたりには遅くまで雪が残っていたのでしょう。
普通、花は3個ぐらいですが、ここではこのようにたくさん
花をつけた株もありました。
個性のある花ですね。




ツマトリソウの群落です。
ところどころにこのような姿がありました。
あまり群落している姿を見ることがありません。
雪解けが終わり、花たちも元気一杯です。
まだまだ先に進みます。






草津白根山(その2)

2008-07-19 | 群馬の山
ベニバナイチヤクソウ

少し歩いていると、道の脇に赤い花がありました。
ベニバナイチヤクソウです。
イチヤクソウは白い花ですが、これは赤いので「ベニバナ」と
つきました。
昔は薬草として重宝したようです。
10~20cmくらいになります。






昔、群生している姿をみたことがあります。
周りがピンクになっていました。
花は下向きに咲きます。
低いのでなかなか花の中を見せてくれません。
蕾の姿もかわいいですね。



ツマトリソウ

白くて小さい花です。
ツマトリソウといいます。
「ツマ」とは「褄」で着物の裾の合わせ目のことだそうです。
咲き始めの花びらの縁がピンク色をしています。
着物の合わせ目から赤い色がチラリと見える様子を例えたそうです。
なかなか色っぽい花ですね。
これも少し色っぽくみえませんか?
決してワイフを奪い合うことではありません。


コケモモ

土手のところに小さな花が目に止まりました。
コケモモです。
花の後に赤い実がなります。
食べると甘酸っぱい味がします。
昨年の夏、北八ヶ岳に登りました。
ピラタスロープウエイの終点でコケモモ餅を売っていました。
アンコに練り込んであったようです。
美味しかったです。



アカモノ

これも小さい花です。
でも立派な木の仲間です。
別名:イワハゼともいいます。
葉っぱが「ハゼ」の葉に似ているからだそうです。
やはり赤い実がなります。
これに対抗して「シロモノ」というのもあります。
シラタマノキをこのように呼んでいます。
この夏もどこかで会えると思っています。




マイヅルソウ

春先から咲き出している花です。
マイズルソウといいます。
葉っぱがツルが羽根広げて舞っているようにみえるそうです。
米粒のように小さい花がたくさんつきます。
オシベが飛び出していて元気です。
たくさん群生して咲いていると存在感があります。



ミツバツチグリ

これも春先の花です。
茎の先にたくさん花を咲かせ、葉っぱが3枚です。
よく似たキジムシロは茎が赤く、葉っぱが7~9枚です。
根っこにクリのような球塊を作るそうですが、確認したことは
ありません。
この時期にみるのは珍しいと思いました。



やがて少し広いところに出ました。
山の上はガスがかかっています。
下までは降りてこないようです。
風もなく気持ちよいところでした。




奥にリフトが動いていました。
ここはスキー場のようです。
リフトに乗れば高いところに行けるようですが、この天気では
何もみえないでしょう

タンポポが群生していました。
7月だというのにここはまだやっと春がきたところのようです。
タンポポは日本のタンポポでした。
更に奥に進みます。

草津白根山(その1)

2008-07-18 | 群馬の山
草津白根山に行ってきました。


白根山には日光白根山と草津白根山の2つがあります。
今回は草津白根山を訪ねました。
我々の山の会とは違う会に参加してバスをチャーターしての
山行です。
関越道を渋川ICで降りて草津に向かいます。
途中で志賀草津道路に入って標高を稼ぎます。
近くなると残雪が現れました。




今回は25名の参加でした。
我々の会も昔はマイクロバスをチャーターし、たくさんの山に
登りました。
最近はプランを出しても人数が集まらないので出せません。
本当は機動力があってよいのですが・・・
ガスがかかっていますが、問題なさそうです。




やがて白根山がみえてきました。
以上3枚は走っているバスの中から撮りました。

草津白根山は大きな山でどこがピークだか分からないような
山です。
関越道で渋滞があり、予定時間よりだいぶ遅れました。
途中道の駅に寄って、バスの中で食事をしました。




レストハウスの駐車場にバスを入れて、いよいよ出発です。
人数が多いので3組に分けました。
ここにはいろんなコースがあります。
もっと一般的な「本白根コース」をとりました。



ミネヤナギ

登山道の脇にいきなり白い綿のようなものがありました。
ミネヤナギです。
別名:ミヤマヤナギとも呼んでいます。
雌雄異株でこれは雌花の種が熟すと綿毛ができます。
風で遠くまで飛んでいきます。





ミネヤナギは低いところではまっすぐ上に伸びて大きな木になります。
高いところではこのように地面を這っています。
環境に応じた体型をしているようです。
これは10cmくらいしかありませんでした。
もこもこした綿毛がおもしろかったです。




眼下にきれいな池がありました。
弓池と呼ばれています。
遊歩道があります。
このあたりは一般の観光客も散策できるようです。




少し右をみると遊歩道が奥まで続いています。
多少、湿原歩きもできるようです。
標高は2000mくらいあります。
風もなくそれほど寒くはありません。
Tシャツ1枚で充分でした。
いよいよスタートです。

駒止湿原(最終回)

2008-07-17 | 山の花
ズミ

白い花が咲いていました。
別名:コナシ、コリンゴ、、ミツバカイドウなどといいます。
酢実(ズミ)と書きますから、実が酸っぱいのでしょう。
やはり春先の花です。
大きな木になりますが、ここではそれほど大きくは
ありませんでした。
バラ科の花らしく、5弁花がきれいでした。



ヒオウギアヤメ

ヒオウギアヤメをアップにしてみました。
内側にある花弁がそれほど大きくありません。
アヤメは大きく飛び出ています。
このようにしてみると違いがよく分かります。
湿原のお姫さまのようです。



ワタスゲにも立って貰いました。
元気一杯です。
やがて綿毛が飛んでしまうと湿原には本格的な
夏が訪れます。


モウセンゴケ

湿原で生活している食虫植物です。
白い花を咲かせますが、花は終わっていました。
葉っぱに粘液があってそこにくっついた虫などを溶かして栄養にします。
一度食べたたんぱく質の味が忘れられないようです。
小さな虫がくっついたものもたくさんありました。



トキソウ

花弁の色が「トキ色」をしているのでトキソウです。
アサヒランがあれば必ずといっていいほど見つかります。
ここでもかなり奥に咲いていました。
やはり小さな花なので、カメ写りが悪いです。
木道から身を乗り出して、片手撮りでした。
佐渡のトキもそろそろ放鳥の訓練に入るようです。
自分で餌をとって自立するまでにはまだまだ時間がかかるようです。



ワタスゲもアップで見るとそれなりの存在感があります。
こんなに近くで見るのは初めてでした。
尾瀬などでは木道で立ち止まるのは難しいです。
次々に人がやってきます。
もちろん、三脚は禁止になっています。




少し逆光気味に撮って見ました。
風があるとジットしていてくれません。
今回は湿原の花たちとゆっくり遊ぶことができました。
ここだけを目的にしても充分価値があると思います。
花たちとまた会うことを約束して別れました。
楽しい1日でした。

駒止湿原(その2)

2008-07-16 | 山の花

20分ほど奥に入って見ました。
尾瀬と違ってここには木道が1本です。
ところどころに交差する場所があります。
ワタスゲがだんだんと増えてきました。
この日はほとんど人がいませんでした。
静かな歩きができました。




ツルコケモモ

木道の近くにあるツルコケモモです。
腰を低くして撮っていますので、人が多い時は撮影が
難しいでしょうね。
花びらが反り返っていてカタクリのようです。
ツルを出して延びるそうです。





ニッコウキスゲは朝咲いて夕方には萎むという1日花です。
たくさん群生している姿はきれいです。
ヒメサユリもそうでしたが、咲き始めの花は色が濃いようでした。
ここではこれからまだまだ咲きます。




ヒオウギアヤメ、ニッコウキスゲ、ワタスゲの3人が競演しています。
ヒオウギアヤメはそろそろ終わりのようですが、ニッコウキスゲと
ワタスゲはまだまだ楽しめるようでした。
どの花も湿原に似合う花です。



だいぶ奥に入ってきました。
ワタスゲの数も増えています。
空にはスジ雲が流れていました。
梅雨の最中ですが、夏空です。
この雲がでると数日後には天気が崩れます。
予想通り翌日は曇りで2日後には雨が降りました。



ニッコウキスゲ

まだ咲き出してそれほど時間が経っていない姿です。
太陽の光を一杯浴びていました。
花弁は6枚ですが、下のほうでくっついています。
オシベも6個でヤクは少しクロっぽく、花柱は飛び出ています。
1日花なので夕方には萎んでしまいます。
誰にも見られないで萎んでしまう花がある思うと、かわいそうな
気がしました。


ウラジロヨウラク

木道の近くに咲いていました。
ウラジロヨウラクです。
ヨウラクとは仏像に使われている飾り物だそうです。
葉っぱの裏が白いのでウラジロとつきました。
ドウダンツツジなどの仲間です。




全体としてはこんな感じです。
まだ蕾が多くありました。
ガクがもっと長いガクウラジロヨウラクというのもありますが、
ここでは見かけませんでした。
もう少し歩いてみます。

駒止湿原(その1)

2008-07-15 | 山の花
ヒメサユリを見てから、駒止(こまど)湿原に寄ってみました。


タニウツギ

駒止湿原(こまどしつげん)は帰り道の途中にあります。
折角だったので、立ち寄ってみました。
駐車場近くにまだタニウツギが咲いていました。
里では既に終っています。
これもそろそろ終わりのようでした。


ヒオウギアヤメ

湿原に入ると、この花が出迎えてくれました。
ヒオウギアヤメといいます。
アヤメは乾いたところで咲きますが、これは湿地を好みます。
葉っぱが桧扇(ヒオウギ)に似ていて、花がアヤメに似ているので
この名があります。
里でみるアヤメよりかなりスマートです。


ニッコウキスゲ

花が黄色く葉っぱがスゲに似ていて、日光あたりに多いので
ニッコウキスゲという名前になりました。
別名:ゼンテイカともいいます。
「前庭花」と書き、中禅寺湖を庭に見立てた名前だそうです。
何ともスケールの大きい名前です。



ヒオウギアヤメ(白)

しばらく歩くと白いヒオウギアヤメがありました。
突然変異のようです。
環境の変化の影響もあるのでしょうか?
初めて出会いました。



アサヒラン

足元に小さな花がありました。
アサヒラン、別名:サワランといいます。
この花は小さくてなかなか焦点が合いません。
いつも「ボケボケ」の写真です。
人間に移らなければよいが・・・と思っています。
これ以上開かない花です。
触(さわ)っても、「サワラン!」といえばよさそうです。



ツルコケモモ


これも小さい花です。
背丈が10cmくらいしかありません。
ツツジ科の植物で、これでも立派な木です。
花は7~8mmくらいでしょうか。
本州の中部以北から北海道の湿原に棲息しています。
気がつかないと通り過ぎてしまいます。




ワタスゲ

この時期の主役です。
花は目立ちませんが、花が終わった後の綿毛がいいです。
風に揺れている様子は何ともいえません。
湿原でこれをみると夏が近いことを思います。
行けるところまで歩いてみることにしました。

会津田島(最終回)

2008-07-14 | 山の花
クルマバハグマ

少し丘に登ったところに葉っぱが大きな植物がありました。
「クルマバハグマ」です。
「ハグマ」とはヤクの毛で作った仏具だそうです。
まだ蕾ですが、小さな花がたくさん咲いてきます。
カシワバハグマ、モミジバハグマ、キッコウハグマなど
仲間も多い植物です。



オニアザミ

大きなアザミがありました。
「オニアザミ」です。
花は下を向いて咲きます。
葉っぱに鋭いトゲがあり、うっかり触るとたいへんです。
環境に強い花です。




ヒメサユリの蕾だけのものがありました。
蕾の時はかなり濃い色をしています。
花が咲くまで6~7年といいますから、これもやっと
出番が来たようです。
花も咲いた時は嬉しいのでしょうね。






ヒメサユリのようにたくさん花が咲いているとどれを主役にするか
迷うことがあります。
そのような場合は最初に微笑んでくれたのを選びます。
やはり3人娘くらいが一番撮りやすかったようです。



同じ3人娘でもこれが一番元気がありました。
若い花のようです。
時々こんな花が声を掛けてくれます。
スッと背伸びした姿が印象的でした。



この日一番の大家族です。
1本の茎から8個の花をつけていました。
昔は大家族が多く、子供達も小さい時からそれぞれ仕事などを
分担してやりました。
学校から帰ると鍬が置いてあり、それを持って山の畑に行って
耕しました。
片道30分くらいかかる畑でした。
小学2~3年生でも立派に大人の仕事を手伝いました。
今は少子化で「もまれる」こともないようです。
こんな花を見て昔を思い出しました。




福島県南会津町、「高清水自然園」はこんなところです。
ヒメサユリの里として10年くらい前から知られるようになったそうです。
その昔は木道などもなく、好きなように歩けたようです。
春先に野焼きして害虫駆除したり、手入れもたいへんのようです。
今年は7日で閉園になりました。
たくさんのヒメサユリの出会い、満足して園を出ました。


会津田島(その3)

2008-07-13 | 山の花
ミヤマナルコユリ

低いところでみるナルコユリよりも葉っぱが広くて短いです。
花も大きいようでした。
遊歩道のところどころに顔を出していました。
奥深いところに咲くので「深山(ミヤマ)」がつくようです。



ハナニガナ

低いところで咲いている二ガナは花びらが5~6枚です。
それ以上あるとハナニガナになります。
小さい花ですが、しっかりと個性を発揮しています。
風に揺れてなかなかジッとしていませんでした。




これは1つの茎から5本花を咲かせています。
人間でいえば50代です。
熟女というところでしょうか。

昨日の山歩きには熟女をとっくに過ぎた?女性が5~6人いました。
古希を迎えた人もチラホラでした。
みんな暑さにも負けず元気でした。



これは仲良く寄り添っています。
双子のようです。
顔もよく似ていました。
こんな仲良しに出会うと微笑ましくなりますね。





これも花を2個つけていました。
ここにはいろんな数のヒメサユリが咲いています。
1年に1個咲くとは限らないようです。
統計を取ってみるとおもしろいでしょうね。



たくさんの花の中で1本だけ白い花がありました。
色がみんなと違うので少し控えめに咲いています。
ピンクの花の中で目立っていました。
突然変異のようです。




やはり1輪がいいですね。
これはまだ咲いてから時間が経っていないようでした。
「オトメユリ」の名前にピッタリです。
ヒメサユリは1日で枯れてしまう花ではないそうです。
長いものでは3日くらい咲いているそうです。
たくさんのヒメサユリに会いました。
遊歩道を奥まで歩き、少し山の上に登ります。

会津田島(その2)

2008-07-12 | 山の花
ヒメサユリ特集


花の数もいろいろです。
これは3人ですから姦(かしま)しいようでした。
遠くから来た人が珍しいのか、重なり合ってこちらを見ていました。
色が濃いので咲き始めのようです。



1輪咲いている姿は「オトメユリ」の名前にピッタリです。
探せばかなりありました。
来年は何人になるのでしょうか?



これはかなり多かったです。
7個くらいあったと思います。
6年で生まれ変わるそうですから、今年で終わりの花かも知れません。
一般に花はたくさん咲くと翌年は少ないといわれています。
疲れるのでしょうね。




2輪ぐらいが丁度よいようです。
たくさん咲いているので、よい姿を探すのにたいへんでした。
この日は平日だったので人も少なかったようです。
狭い木道ですから、平日でよかったと思います。
地元の人が圧倒的の多かったです。
「福島弁」が飛び交っていました。



これも2輪ですが、上の花が下の花を押さえつけています。
広い場所があるので、少し方向を変えれば楽だと思うのですが・・・
どうも融通が利かないようです。
花の世界もいろいろあるようです。





同じ3人姉妹でもこれだけそっぽを向いているのもおもしろいですね。
女姉妹を持った経験がありませんが、3人いると一番下がしっかり
しているそうです。
上の2人を見て育つからでしょうか?
経験者がいっていました。




やはり1人がいいです。
初々しさがありました。
これが数年経つと変わってくるのでしょうか。
決して電車の中でお化粧するような「オトメ」には
なって欲しくないと思いました。
小さい時からの躾が大事ですね。




かなり広い園内です。
ヒメサユリ以外はワラビが大きくなって葉っぱを広げていました。
手前に食べ頃のワラビがみえます。
ユリを踏むのでワラビも採っていけないそうです。
ワラビは強い植物です。
そのうちユリが負けるのではないかと心配になりました。
もう少し続きます。