山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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カムチャッカの旅(その6)

2008-08-04 | 海外の旅

チョウノスケソウの穂です。
チングルマの穂によく似ています。
葉っぱがないと間違えそうです。
花は見当たりませんでした。




ペイントブラシの群落です。
ペイントブラシはカムチャッカ独特の花で日本にはありません。
遠くからみるとトウヤクリンドウそっくりです。
たくさん咲いていました。



ヤナギランとアバチャ山です。
相変わらず頂上付近には雲がかかっています。
先頭を行くメンバーが眺めています。
雄大な景色でした。


エゾルリムラサキ

小さいブルーの花がありました。
エゾルリムラサキです。
ヤマルリソウに似ていますが、こちらは山の中の日陰を好みます。
ここでは砂礫に咲いていました。
こんな小さい花に出会うと嬉しくなります。


コメススキ

日本ではコメススキと呼んでいます。
小さな実がたくさんついています。
北アルプスではライチョウが好んで食べます。
ここではジリスが美味しそうに食べていました。


エゾオヤマノエンドウ

オヤマノエンドウと呼んでいましたが、花がたくさんついているのと
葉っぱに細かいヒゲがあり、シロっぽくみえるので、レブンソウと呼んだ
ほうが合っているかも知れません。
この仲間は区別がなかなか難しいようです。
花後の種はオヤマノエンドウのものでした。
ここでは中間をとってエゾオヤマノエンドウとしておきます。
手前に見える袋状の花はチシママンテマです。




アバチャ山の麓にはたくさんの雪渓が残っていました。
これは何となく「北海道」の姿にみえました。
アバチャ山はどんな姿をしているのでしょう。
なかなか顔を見せてくれません。
きっとロシア美人なんでしょうね。



ここにも大きな雪渓がありました。
1週間ぐらい前まではスキーで滑っていたそうです。
スキーといってもリフトがある訳でもなく、自分で担いで登って
滑り降りてくるようです。
日本でも昔はすべてそのようにして滑っていました。



ラクダ山がだいぶ近くなりました。
大きく右に回りこんで頂上を目指します。
標高が2000mくらいの山です。
イワブクロが無造作に群生しています。
この時期、一番たくさん目に付いた花でした。
時間は現地時間で午後4時頃、日本時間では丁度お昼です。
お腹が空いてきたので、持っていたクッキーとリンゴをかじりました。
頂上までは後1時間くらいです。