山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
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カムチャッカの旅(その8)

2008-08-10 | 海外の旅
北アルプスの薬師岳を縦走してきました。素晴らしい山でした。
カムチャッカシリーズ、再開します。


ラクダ山の頂上で展望を楽しんで、下りにかかりました。
裏側がザラザラした登山道でした。
気温は15℃くらいで、肌に気持ちよい風があたります。
日本の暑さをすっかり忘れてしまいました。



ミヤマタンポポ

登山道の脇に咲いていました。
平地でみるタンポポより葉っぱや背丈が小さかったです。
環境が厳しいので、あまり大きくなれないようでした。
花は全体に大きかったように思います。




ラクダ山の裏側です。
表側にはたくさんのイワブクロが群生していたのですが、
こちら側にはまったくありませんでした。
北からの風が強過ぎるからのようです。



リシリヒナゲシ

だいぶ下に降りてきたら、リシリヒナゲシが咲いていました。
砂礫にしっかり根をおろしているようです。
きれいな色でした。





ラクダ山から見えたロッジ跡です。
昔はここがベースキャンプだったようですが、現在は使われていません。
建物もそのまま放置されていました。
広い場所があるので、別に気にしないようです。
アバチャ山は相変わらず雲の中でした。





再び雪渓を渡りました。
ヒンヤリとした冷気が吹いてきます。
日本の「白馬大雪渓」を思い出しました。
今頃はたくさんの登山者で賑わっていることでしょう。


ムカゴトラノオ

ムカゴトラノオが1本だけありました。
花の後に「ムカゴ」ができます。
触ってみましたが、花の割には小さなムカゴでした。




約3時間のウオーキング?を終えてベースキャンプに戻ってきました。
ジリスが出迎えてくれました。
丸々と太っているので、ここにいれば餌には困らないようです。
ロッジの周りにたくさん穴が掘ってありました。
地面に穴を掘ってその中で住んでいるようでした。





食事まで少し時間があったので、ロッジの周りを散策しました。
今度は小さなジリスに会いました。
立ち上がって「コメススキ」を食べています。
ここでは野生動物と植物、人間がうまく共存しているようでした。



チシママンテマ

この花もたくさんありました。
花の後ろが少し赤くなっているのが特長です。
マンテマの種類も幾つかありました。
高山植物が無造作に咲いていて自然の豊かさを感じました。