山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

カナディアン・ロッキー(3-5)

2009-07-31 | 海外の旅

アサバスカ氷河から約1時間でペイトレイクの駐車場に着きました。
ここからハイキングに入ります。
標高は2200m、気温は10℃でひんやり」しています。




登山道はよく踏まれています。
白く見えるのは残雪です。
木がいかにもカナダらしい感じでした。
他に誰もいません。
我々だけの貸切でした。

ウエスタンアネモネ

早速、きれいな花が出迎えてくれました。
日本のイチリンソウの仲間のようです。
花弁のように見えるのはガク片で5~6枚あります。
日本にはない花です。



ところどころに残雪があります。
緯度から考えると日本の山では3000m近いところに
なるようです。
寒さは感じませんでした。

ドワーフバターカップ

黄色い小さな花です。
和名ではクモマキンポウゲと呼ぶようです。
クモマとは高いところという意味です。
しかし、日本の山で見たことがありません。
英名のドワーフとは小さいという意味だそうです。



背丈が10cm以下の小さな花です。
花弁が光って涙を溜めているようでした。
こんな花に見つめられるとつい足が止まってしまいます。
人を惹きつける魅力がある花でした。



しばらくは林の中を進みます。
天気はあまりよくありませんでした。
遠くの山もガスで霞んでいます。

ウエスタンアネモネ

最初に見たウエスタンアネモネの群生です。
もう花は終わりかけのようです。
茎や葉っぱが細かい毛に覆われています。
寒さ対策のようです。




少しずつ高度を上げていきます。
遠くの山も見えるようになってきました。
自然に生えている針葉樹がきれいでした。



湖が見えてきました。
ペイトレイクです。
透き通るようなエメラルドグリーンをしています。
もう少し登ればもっと見えると思います。



雨が降ってきました。
正面に鋭くそびえた山が見えます。
日本の利尻岳のようでした。



かなり大きな雪渓が現れました。
正面に見える丘あたりまで登るようです。
雪はざらざらしていて柔らかかったです。
入ると膝まで潜りました。



ペイトレイクがかなり見えるようになってきました。
もう少しのようです。
雨はそれほどひどくはありません。
ここの丘から眺めるペイトレイクはどんな姿をして
いるのでしょう。
もう少し登ります。

フューフラワードアネモネ

イチリンソウの仲間です。
花弁のように見えるのはガク片で花弁は退化しています。
花の裏側が薄いブルーをしています。
湿ったところを好む花のようでした。

ホワイトドライアド

日本ではチョウノスケソウと呼ばれています。
今まで会ったチョウノスケソウは黄色い花ですべて下を向いて
いました。
これは雨にもかかわらず、しっかり上を向いていました。
日本のチョウノスケソウの母種にあたるそうです。
花びらが8枚あるのが特長です。



◎付 録

南八ヶ岳に登って約1ヶ月になります。
カナディアンシリーズの合間に花だけご紹介しました。
登山のようすをデジブックにしましたので、ご覧ください。





カナディアン・ロッキー(3-4)

2009-07-30 | 海外の旅

スノーコーチからシャトルバスに乗り換えて基地に帰ります。
遠くに見える建物が手続きをした基地です。



シャトルバスの運転手もいろいろ説明してくれます。
このあたりは年間通して寒いので、木が大きく育たないようです。
日本でも高山ではハイマツなど極限られた植物しか生育していません。

アサバスカ氷河

基地に着いてから再度氷河を眺めてみました。
先ほどよりは雲がとれて頂上付近がハッキリ見えます。
右に見える湖は氷河の水が溶けてできた湖だそうです。
キャンピングカーが走っていました。



朝食はバイキングでした。
焼きソバとチキンを取りました。
野菜も豊富にありました。
日本人はいませんでしたが、中国からきた観光客が
たくさんいました。



これからアイスフィールドパークウエイを南下し、
ペイトレイクに向かいます。
またしばらく山が楽しめそうです。



来た時には気がつかない風景が広がっています。
左の岩山も鋭く切り立っているので、頭の上にだけ
植生があるようです。

ウィーピングフォール

右に滝が現れました。
岩の間から染み出している滝です。
涙を流しているように見えるので「ウィーピングフォール」と
呼んでいるそうです。
冬には凍り付いて大きな柱のようになり、アイスクライミングが
できるそうです。



基地の駐車場を出た時から1台の車がずっと前を走っていました。
レンタカーのようでした。
カナダでは気軽にレンタカーを借りて走れるそうです。
道路が空いているので走りやすいのでしょうね。
但し、日本と逆で右側通行です。
真っ直ぐはいいですが、右折や左折に慣れる必要があります。



姿の良い山が次々に現れます。
どれをとっても絵葉書になりそうです。
見ているだけで楽しかったです。



道路も素晴らしかったです。
このアイスフィールドパークウエイだけは有料で
1回の通行料がC$15だそうです。
我々の乗っている車は年間通行料を払っているそうで、フロントガラス
においてある「通行証」を見せるだけでパスしました。



どの山も威圧感があります。
冬になれば雪で真っ白になるのでしょう。
この雪は夏になっても解けないようです。

マウントケフレン

前夜泊まったサスカチュワンクロッシングで眺めたブラックピラミッド
とホワイトピラミッドです。
左のブラックピラミッドは現在はマウントケフレンと呼ばれています。
標高3200mだそうですが、それよりも高く感じられました。
近くで見ると迫力がありました。



どこまでも真っ直ぐな道が続いています。
まもなくペイトレイクのようです。
ここで約2時間くらいのハイキングをする予定です。
また新しい花に出会えるかも知れません。
楽しみです。


◎付 録

7月11日に佐渡に行ってきました。
その時のようすをデジブックにまとめました。
BGMもお楽しみください。





カナディアン・ロッキー(3-3)

2009-07-29 | 海外の旅
スノーコーチの車内

シャトルバスで途中まで来て雪上車に乗り換えます。
ここでは雪上車をスノーコーチと呼んでいました。
我々が乗ったスノーコーチは10名くらいでした。
かなり大きな車で40名くらい乗れるようです。
天井までガラス張りでした。




ゆっくりと氷河の上を進みます。
遠くまで氷の世界です。
ここでも岩山が大きくそびえていました。



この車はかなり大きな勾配もビクともしません。
氷河に降りるまでに45度くらいの勾配がありました。
何の問題もなく降りて行きました。



これも氷河に削られてできた山のようです。
山の上には雲がかかっていました。
この山の奥にも氷河は広がっているようです。



20分くらい走って車が停車しました。
ここから氷の上を歩きます。
観光客が運転者に何か質問しています。
車の大きさと人間を比べてみてください。
まさにモンスターのような車でした。
気温は5℃くらいでしたが、風がなかったので寒くはありませんでした。

アサバスカ氷河

ブルーのコーンがおいてあります。
あそこから先にでることはできません。
大きなクレパスがあるそうです。

コロンビア大氷原は長さが6000m、幅が1000mもあるそうです。
ここはそのうちの1部でアサバスカ氷河と呼ばれています。
氷の上に降りることができるのはここだけのようです。
この奥に広い氷原が広がっているのでしょう。



しばらくすると別のスノーコーチがきました。
これにはたくさんの観光客が乗っていました。
ここの観光はブリュースターという会社が運営しているようです。
このような車を23台所有していてそのうちの1台はアメリカに
貸し出しているそうです。
南極で使っているようでした。



2台並んでいるところです。
色は違いますが、両方とも同じ車体でした。
ここの氷の厚さは300mくらいあるそうです。
氷の表面はツルツルしていましたが、ゆっくり歩けば
大丈夫でした。


氷河の流れ

コーンの近くまで行って見ました。
水が音を立てて流れていました。
コップを出して飲んでみました。
冷たくて美味しい水でした。
ペットボトルがあったので、入れ替えました。
テルモスに詰め替えて日本に持って帰りました。
コーヒーに使ったら美味しかったです。



出発してきた基地の方向です。
右下に見える白い建物がシャトルバスとスノーコーチを乗り換えする
中継基地です。
かなり離れていました。



川幅を確認するためにザックを置いてみました。
広いところで1mくらいの流です。
普段の海外旅行はこのザック1つで出掛けます。
今回は登山靴を別にしたので、これより少し大きな
ダッフルバッグが1つ余計にありました。
日本の山を歩く時より軽かったです。
ヒマラヤのワッペンを縫い付けてあります。


スノーコーチ

スノーコーチの全容です。
タイヤはミシュラン製で直径1.5mくらいありました。
1本¥50万くらいするそうです。
タイヤだけで日本の高級車が買えそうです。



反対側です。
乗り降りするステップはドアが開くと同時に自動で降りてきます
小型飛行機のステップのようでした。
わずか30分くらいの短い体験でしたが、なかなかよかったです。



運転席に扇風機がありました。
聞いてみたら、夏は暑いので使うそうです。
記念写真を・・・といったら快くポーズをとってくれました。
明るいカナダのヤングマンでした。



岩肌が縦縞になっています。
これも氷河の爪跡でしょうか?
地球温暖化の影響でここの氷河も後退しているようです。
世界中の国が真剣に取り組まなければならない問題です。
これから基地に帰って昼食です。

昨日、東京に出て「メルトダウン・氷河融解」という映画をみてきました。
世界の屋根、」ヒマラヤにも地球温暖化の影響が及ぼしているという
非公開のドキュメンタリー映画でした。
氷河が溶けると氷河湖ができ、それが崩壊して村がなくなるという厳しい
現状がありました。

カナディアン・ロッキー(3-2)

2009-07-28 | 海外の旅
アイスフィールドパークウエイ

この道路はハイウエイ93号線、通称アイスフィールドパークウエイ
と呼ばれています。
ジャスパーからレイクルィーズまで約230kmあります。
通行料は無料でした。



山の中に吸い込まれていきそうな道路です。
車はほとんど走っていません。
日本の高速道路では考えられない光景です。



車は100km/hで飛ばしています。
飛ばすというより普通に走っている感じです。
ガードレールがほとんどありません。
実際に自分で走ってみたいと思いました。



ここは川に沿って大きく右にカーブを描いています。
大曲りと呼んでいる場所だそうです。
山には雲がかかっていて時々雨がぱらついていました。
でも大きく崩れることはなさそうです。




突然車がスピードを緩めました。
ビッグホーンシープの雌が道路の真ん中にでています。
2匹で道路を舐めていました。
塩分でもあるのでしょうか?
このように道路にでてくることは珍しくないそうです。




大曲りを過ぎてかなり高度を上げてきました。
車がほとんどいないのに驚きました。
カナダでは日本のように「渋滞」という言葉はなさそうです。




展望のよいところで小休止です。
下のほうに走ってきた道路がみえます。
ここは昔氷河が削ってできた谷だそうです。
右の山をみるとそれらしい痕跡がはっきりとみえます。
雄大な景色でした。




刻々と山の姿が変化します。
どれをみても絵葉書になりそうです。
こんな道路が無料だというのもカナダらしいです。
日本でも限定で¥1000で走れますがすべて無料に
なるのは程遠いようです。



雄大な風景が続きます。
この日は運転席の隣に座っていたので、ガイドといろいろ
話をしながら写真もたくさん撮りました。
見ていても飽きませんでした。

コロンビア大氷原

やっと建物がみえてきました。
目的地についたようです。
遠くに白く氷河がみえます。
コロンビア大氷原の1部のようです。
約40分のドライブでした。



この建物で手続きをします。
左に見える氷河がこれから行く氷河のようです。
雲が流れていたので、雨は大丈夫のようです。



大型のシャトルバスが見えます。
ここから途中まではこのバスで行きます。
そこから雪上車に乗り換えます。



ガイドが手続きをしている間、外で氷河を眺めていました。
黒くポツンと見えるのが雪上車のようです。
あのあたりまで行って氷河の上に降り立つようです。



右奥にも氷河らしきものが見えます。
コロンビア大氷原は琵琶湖の半分くらいの面積があるそうです。
ここは標高2000mくらいです。
コロンビア大氷原の上のほうは標高2300~2400m
だそうです。
いよいよこれから氷河に向かいます。




カナディアン・ロッキー(3-1)

2009-07-27 | 海外の旅
第3章に入ります。

サスカチュワンクロッシング

エメラルドレイクから車で北上し、1時間20分くらいで
サスカチュワンクロッシングに到着しました。
ここが宿泊するロッジです。
山小屋風の個室になっていました。

レストラン

少し離れたところにレストランがあります。
入り口はこの反対側です。
ここは山の中で周りには何もありません。
標高は1500mくらい、日本の上高地と同じようです。




右奥に大きな山が連なっています。
カナダの山は見ていても飽きません。
夕食までの時間、外を散策しました。



夕食に野菜がたくさん出てきました。
カナダでは朝食よりも夕食に野菜を食べる習慣があるようです。
ここでも地ビールを2本頼みました。
空気が乾燥しているのか、ビールがとても美味しく感じました。



メインディッシュは炒めライスでした。
ボリュームもタップリありました。


マウントケナフン

食後まだ明るいので、外に出てみました。
正面に大きな山がそびえています。
左がマウントケナフン(3200m)、その右がホワイトピラミッド
というそうです。
マウントケナフンはその昔はブラックピラミッドと呼ばれていたそうです。




更に左をみると形の良い山々が連なっています。
このあたりには3000m級の山が多いようです。
なお、カナダの森林限界は2200mくらいだそうです。
山が大きいので森林限界がよくわかります。



ロッジの裏側にある山です。
大きな岩山のようです。
下は横に縞模様の断層、上は縦縞の断層と分かれています。
このような山が多いようでした。



午後8時を過ぎてもこの明るさです。
なかなか寝ることができません。
それほど寒くはなかったので、しばらく外にいました。



一夜明けました。
第5日目の朝です。
夜中に少し雨が降っていたようです。
屋根に雨音がしていました。
上の写真と同じ山です。
うっすらと雪が積もっているのがわかります。
下は雨でも山の上では雪になっていたようでした。


イエローへディサラム

ロッジの裏は林になっていました。
朝食まで時間があったので、散策に出かけました。
イワオウギの仲間のようです。
マメ科の植物です。
日本にあるイワオウギとはかなり姿が違っていました。

ビーナススリッパー

ホテイランです。
たくさん群生していましたが、雨に打たれたのと朝が早いので
ほとんどが下を向いていました。
葉っぱが1枚というのが特長です。
その葉っぱも入れて撮るのに苦労しました。
光が弱いので、なかなかきれいに撮らせてくれませんでした。


コケモモ

この花もたくさんありました。
花は壷型です。
先端が淡いピンク色をしています。
これも足元にたくさんありました。

散策コース

散歩していた林のようすです。
真っ直ぐ行くと自動車道にでました。
誰にも会わず、約1時間散策しました。


コケモモの実

コケモモの実がなっていました。
もう少しすれば食べられるようです。
日本でもこの実をたくさん摘んでジャムにしたり、お餅に入れたり
しています。
北八ヶ岳のピラタスロープウエイ頂上駅では「コケモモ餅」として
売られていました。

キャンピングカー

ロッジの前の広場には大きなキャンピングカーが駐車していました。
トレーラーハウスのようです。
これを引いて1ヶ月くらい旅行するのは当たり前のようです。
犬を連れた老夫婦が乗っていました。


カナダ国旗

東の空を見たのですが、雲が多くて朝日は望めませんでした。
風もなく気温は10℃くらいでした。
カナダ国旗も下を向いています。
朝食後これからコロンビアアイスフィールドに向かいます。
約2時間のドライブになります。

カナディアン・ロッキー(2-6)

2009-07-26 | 海外の旅
エメラルドレイク

駐車場付近でもう一度エメラルドレイクを眺めました。
風がないと素晴らしい色になります。
水に含まれている物質が太陽の光に反射してきれいな
色が見えるようです。
本当にきれいでした。

ブラックベア

車で移動中に黒い物体を発見しました。
クマのようです。
ブラックベアと呼んでいました。
かなり遠くだったのでズーミングしました。
線路の向こうにもう1頭いるようです。




どうやら親子連れのようです。
母親がこちらを見ています。
線路の向こうにいたのはコグマのようでした。
距離は直線にして500mくらいだったでしょうか?
カナダにはクマの仲間で一番大きいグリズリーがいます。
その数も少なくなって、アルバータ州には1000頭くらい
しかいないそうです。

大陸横断鉄道

しばらく見ていたら貨物列車が走ってきました。
クマの親子は避難して無事だったようです。
この貨物列車は1日に何度か通っているようです。
カナダでは道路が発達していますが、まだまだ貨物輸送が
重要な役目をしているようでした。
2台の機関車で引っ張っているようでした。

クロウフット氷河

再び車で走ります。
しばらくすると大きな氷河が見えてきました。
クロウフット氷河と呼んでいました。
訳すと「カラスの足」というようです。
ここで車を降りて見ました。

マウントクロウフット

高い山はマウントクロウフットという名前がついていました。
地層が大きく分かれて、下のほうは土石流のように見えます。
大きな岩石の塊のような山でした。



違う方向の山です。
地層が幾つにも分かれています。
海底から隆起してそのあと崩れた跡のようす。
なかなか興味深い地層でした。

ボウレイク

正面に広がる湖はボウレイクと呼んでいました。
ここもきれいな湖でした。
ここはビューポイントのようです。
次々に車が停車していました。



ここから先は車窓からの眺めです。
次々と雄大な風景が広がります。
まさにカナディアンロッキーの名に相応しい風景でした。




山の姿も次々に変化します。
流れる雲が夏を感じさせてくれました。
岩肌の変化が見ていておもしろかったです。




大きな岩山の連続です。
地層が大きく隆起したり落ちたり変化します。
傾斜の厳しいところには雪がすくないようでした。




なかなか形のよい山が現れました。
下に湖も広がっています。
時速100キロで走っている車からの撮影です。
どのような風景が現れるかわかりません。
常にカメラを窓にくっつけていました。
目的地までもうすぐのようです。

◎付 録
南八ヶ岳の花(5)

マイヅルソウ

マイヅルソウがたくさん咲いていました。
小さな白い花です。
よくみるとオシベが元気よく飛び出ています。
葉っぱがツルが羽根を広げた姿に似ているのでこの名がつきました。
白い花は光が弱いとなかなかきれいに撮れません。

レンゲツツジ

山で咲くツツジの仲間では一番大きなツツジです。
群生していると遠くからでもよく目立ちます。
ツツジは有毒なので、動物達も食べないそうです。
それで大群落をつくる場合もあります。

ギンリョウソウ

漢字では銀竜草と書きます。
この姿から別名:ユウレイタケとも呼んでいます。
葉緑素を持たない腐生植物です。
このように群生する場合や1本だけでてくる場合もあります。
気まぐれな植物です。



少し離れたところに1本だけのものがありました。
アップで撮ってみました。
なかなかおもしろい横顔をしています。
背丈が低い植物なので、いつも上から撮る場合が多いです。
この時はあまりにも姿がよかったので、低い位置から狙って
見ました。
納得した1枚でした。

サラサドウダン

サラサドウダンもたくさん咲いていました。
花が釣鐘状で、赤い筋が入っています。
柔らかい感じがする花です。
南八ヶ岳も花の宝庫でした。

昨日の夏祭りは時々雨が降る天気でしたが、何とか無事に
終了しました。
今日はこれから後片付けがあります。
子供達が多かったのにはビックリしました。
山車で用意したお菓子が足りたのか心配でした。
焼きそば担当でしたが、こちらも焼く端から次々に売れて
祭りが終わる午後8時には完売しました。
やっと青空がでています。
来週の中央アルプスが楽しみです。




カナディアン・ロッキー(2-5)

2009-07-25 | 海外の旅
スギナとツクシ

歩いている脇にスギナとツクシが出ていました。
カナダで初めて見るツクシです。
何となく嬉しかったです。
ここでは採って食べるなどという習慣はないようでした。
すべてとるのは写真だけです。

倒木の根っこ

樹林帯の中を歩いています。
突然大きな岩のようなものがありました。
大きな倒木です。
日本の木もそうですが、木はあまり土の下に根を張らず
横に張って体を支えています。
それが強風などで倒れる場合があります。
ここでは倒れた根の跡に水が溜まり、池のようになっていました。
その中にいろんな植物が芽を出していました。
自然界に営みが見られた感じでした。

樹林帯

静かな樹林帯の中を歩きます。
湖は右手にあるはずですが、ここからは見えません。
丁度反対側を歩いているようでした。


フライハニーサックル

スイカズラの仲間です。
同じ茎から2つの花を咲かせます。
秋には濃い紫色の実をつけ、食べることができるそうです。
葉っぱの陰に隠れていることが多く、気がつかないで
通り過ぎることが多いようです。

クラスピングリーブドトゥインステッドストーク

非常に長い名前の花ですが、和名ではオオバタケシマランです。
日本にもたくさんあります。
この花も葉っぱに隠れていて葉っぱを持ち上げてみないと
花が咲いているかどうかわかりません。
小さい花なので、しゃがみこんで何回も挑戦しました。
なかなかピントが合わない花です。
花柄がくるっと曲がっているのがオオバタケシマラン、
真っ直ぐならタケシマランです。
秋に真っ赤な実がなりますが、食べられないようです。
労作の1枚です。




登山道のようすです。
しっかりした踏み跡が続いています。
オオバタケシマランの撮影で時間をとられたので、もう仲間の
姿はみえません。
道は1本ですから迷うことはありません。
すぐに追い付きました。

フォルスソロモンズシール

この花もたくさんありました。
ユキザサの仲間です。
葉っぱが上からみると1列に並んでいてきれいでした。
花は日本のユキザサよりかなり違う姿をしていました。


ツインフラワー

名前の通り、1本の茎から2つの花が仲良く咲いています。
リンネソウ、またはメオトバナとも呼ばれています。
スウェーデンの植物学者、リンネさんにちなんでつけられた
名前です。
日本でもハイマツなどの下に咲いていますが、見落とす人が
多い花です。
いつも下を向いているので、顔の中を見たことがありません。

クロスグリ

木の枝からぶら下がって咲いている小さな花がありました。
クロスグリと呼んでいました。
木全体の感じはフサスグリによく似ていました。
どうもその仲間のようです。
フサスグリの実ならジャムなどにすると美味しいです。
これも食べられるようでした。

ハートリーブドトゥエイブレイド

背丈が10cm以下の小さなラン科の植物です。
日本ではコフタバランと呼んでいます。
葉っぱが2枚でハート型をしています。
日本でもなかなか見ることができない花です。
一緒に後ろを歩いていたアシスタントガイドが
「目がどうなっているの?」としきりに感心していました。
歩きながらでも自然に花が目に飛び込んでくるようです。

フォルスマイタウォート

ズダヤクシュの仲間のようです。
日本のズダヤクシュも丁度今頃咲いていますが、花の姿が
少し違うようでした。
昔は喘息(ぜんそく)の薬草として重宝したようです。


クイーンズカップ

ツバメオモトの仲間のようです。
日本のツバメオモトは花をたくさんつけますが、ここでは
1個の花しかつけないようです。
花が終わる頃には茎をぐんぐん伸ばして種を目立つようにする智恵は
どれも同じようです。


ツバメオモトとゴゼンタチバナ

ツバメオモトとゴゼンタチバナが仲良く共存している
姿がありました。
ツバメオモトの花には小さな虫が止まっているようです。
こんな姿をみると微笑ましく感じました。


グランドベリー

別名:ヤチイチゴともいうそうです。
イチゴの仲間ですから、食べられるようです。
でもカナダではわざわざここまでイチゴを摘みにくる人は
いないそうです。
自然界のものにはできるだけ手を触れないというルールが
徹底しているようでした。


イエローラトル

葉っぱで光合成をするが同時に根を他の植物に寄生する
半寄生植物だそうです。
黄色い花をたくさんつけます。
ミツバツチグリに似ていると思いましたが、日本にはない
花です。


ロッジ

やがてロッジがたくさんあるところにでました。
naoママさんがここにきて泊まったそうです。
中は見ることができませんでしたが、ホテル並みの設備だそうです。
何人かの人がいました。



ロッジの軒先にフクシアの仲間が咲いていました。
あまりにもきれいな色だったので、エメラルドレイクをバックに
撮らせて貰いました。
八重咲きのフクシアのようでした。

約3時間のエメラルドレイクのハイキングを楽しみ、これから
アイスフィールドパークウエイを北上し、サスカチュワンクロッシング
に向かいます。


◎付 録
南八ヶ岳の花(4)
ミヤマシオガマ

権現に向かう岩場の陰にひっそりと咲いていました。
高山に咲くシオガマの仲間です。
葉っぱが幾つかに枝分かれしてそれが更に細かく切れ込んでいます。
ヨツバシオガマなどと比べると花のクチバシもそれほど長くありません。
高いところが好きな花です。

タカネシオガマ

ミヤマシオガマから少し離れたところに咲いていました。
ミヤマシオガマと比べると葉っぱの切れ込みがそれほど大きく
ありません。
花も頂点に集まって咲いているので区別できます。
ここでは同時に2種類の仲間を見ることができました。


キバナノコマノツメ

スミレの仲間です。
コマノツメとは葉っぱがウマのヒズメに似ているからのようです。
やはり高山の岩場に咲いています。
花びらの下のムラサキの筋がとてもきれいな花です。
たくさん咲いていました。

ツマトリソウ

お馴染みの花です。
花びらが7枚あるのが特長です。
花びらの先端がほんのりピンク色になりますが、
そのような花に出会うのはめったにありません。
名前がよいのですぐに覚えられる花です。

ミヤマハンショウヅル

ミヤマハンショウヅルはぶら下がっていました。
ツル性の植物です。
花弁は4枚ありますが、これ以上開きません。
花が終わるとふさふさした綿毛が出てきます。
南八ヶ岳も花が豊富な山です。

今日は年に1度の地元の夏祭りです。
昨日は雨模様でしたが、会場のテント張りをしました。
子供達も楽しみにしているようです。
夕べはかなりの雨が降りました。
今日は何とかよくなりそうです。

カナディアン・ロッキー(2-4)

2009-07-24 | 海外の旅
エメラルドレイクとマウントバージェス

奥に行くに従って湖の色が変化します。
マウントバージェスもよう姿です。
もう少し雲がとれて欲しかったのです。
天気は行ってみないとわかりません。

エメラルドレイク

湖面が静かです。
まさにエメラルドレイクに相応しい風景です。
我々の歩く足音以外物音がしません。
別世界のようでした。

フォルスソロモンズシール

ユキザサの仲間です。
ソロモンズシールとはソロモンの封印という意味で、花の形から
きているようです。
これから穂を伸ばして小さい花がたくさん咲きます。

ラウンドリーブドオーキッド

ハクサンチドリの仲間だそうですが、日本のハクサンチドリとは
かなり違う姿をしています。
舌弁にムラサキの斑点があるのが特長です。
オーキッドとはラン科の植物を指します。

ドワードカナディアンプリムローズ

サクラソウの仲間のようです。
日本で見るサクラソウよりかなり小さい花でした。
ドワードとは小さい、プリムローズはサクラソウという
意味だそうです。
湿地帯を好む花です。

フューフラワードアネモネ

イチリンソウの仲間です。
花びらのようにみえるのはガク片です。
背丈も15cmくらいと低い花です。
日本にはない花です。

エメラルドレイク

湖の一番奥まできました。
手前に湿地帯が広がっています。
カナダらしい風景です。
ここにベンチがあり、昼食にしました。




今回もおにぎりを頼みました。
海苔がパリパリしていました。
ジュースにフルーツ、その他がついていてC$10(約¥1000)
でした。
お米も美味しかったです。
テルモスにはお湯だけ入れてあります。
水よりもお湯を少し飲むほうが喉の渇きを癒してくれます。




この風景を眺めながらの食事です。
心の底まで洗われるようでした。
我々だけの貸切です。
空の雲が流れると水の色も変化します。
静かな時が流れました。



マウントバージェスも見ていて飽きません。
こんな姿を見ると登ってみたくなります。
どこかに登山ルートがあるようです。
今回は眺めるだけでした。
30分以上休憩しました。

インディアンペイントブラシ

黄色いインディアンペイントブラシです。
赤い花が多いのですが、ここでは黄色が多かったです。
カムチャッカのベースキャンプでもこの色が多く
咲いていました。
場所によって棲み分けているようです。



薄き緑いろのペイントブラシもありました。
柔らかい感じがしました。
この花はアメリカのコロラドロッキーにもたくさん咲いているようです。


フォルスアスフォデル

ユリ科の植物です。
花弁が6枚でオシベのヤクが赤く目立ちます。
チシマゼキショウの仲間だそうですが、葉っぱが細いので
私にはイワショウブの仲間に見えました。
小さな花の集合体です。


このようなアングルもいいですね。
カナディアンロッキーを代表するような風景です。
遠くに見える山は手前からマイケル、プレジデントと呼んでいました。
なかなか素晴らしい眺めでした。

インディアンペイントブラシ

赤いインディアンペイントブラシを見つけました。
遠くからでもよく目立ちます。
赤い絵の具をたっぷりつけてこれからどんな絵を描こうと
するのでしょう。
ここだけで3色の花を見ました。


ワタスゲ

湿原にワタスゲが咲いていました。
咲くというよりは花が終わった後の綿毛です。
カナダでは何と呼ぶのか知りませんが、日本の湿原には
なくてはならない存在です。
まさかカナダで会えるとは思ってもいませんでした。


◎付 録
南八ヶ岳の花(3)

イワヒゲ

岩場にへばりつくように咲いています。
意外と見落としやすい花です。
茎が組紐のようでこれをヒゲに例えたようです。
白い壷型の小さな花が咲きます。


ミヤマハタザオ

花弁が4枚なのでアブラナ科の植物です。
茎がまっすぐに伸びているので、ハタザオという名前が
ついています。
岩の隙間に張り付くように咲いていました。

ヤマオダマキ

花が薄い黄色をしています。
オダマキの仲間ですが、距の先端が曲がっていません。
カナダではオダマキのことをコロンバンと呼んでいました。
アメリカのロッキーでも同じ呼び方だと思います。

ミヤマキンバイ

ミヤマキンバイのきれいな姿です。
花びらがきれいなハート型をしていて、花の中心が濃いオレンジ色
です。
キンバイとは金梅と書き、花の形が梅の花に似ているからのようです。
こんなきれいな姿をみると足が止まってしまいます。


イワウメ

やはり険しい岩場にへばりついて咲いています。
この花にもなかなか会えません。
期間限定の花です。
絶壁に咲いていて、体を乗り出して撮影しました。
落ちたら一巻の終わりです。
やはり花の姿が梅に似ているようです。


南八ヶ岳の権現岳に向かう岩場です。
花はこのような岩の陰に咲いていました。
ここは体を起こして歩いたほうが足元がよく見えます。
前を行く女性は少し怖がりのようでした。
危険なように見えますが、意外とグリップが効いて歩きやすい岩です。
但し、雨で濡れていたら注意が必要です。


◎ 号 外
岡山産の桃

先日、妙高と火打に行った時、雨で妙高の登山を断念しました。
丁度同じ頃北海道で大きな事故がありました。
そのことをブログで紹介したら、ブログ仲間のマリーさんから
「その勇気をたたえてご褒美をあげる」とコメントを頂きました。
昨日、その褒美が届きました。
「岡山産の桃」です。
夕方、「声のプレゼント」もありました。
マリーさん、改めてお礼申し上げます。

カナディアン・ロッキー(2-3)

2009-07-23 | 海外の旅
ブラックトウィンベリー

花は薄黄色くチューブ型です。
花弁は5枚あります。
英名の通り秋に黒い実を2つつけます。
日本にはありません。
大きな葉っぱの下で静かに咲いていました。


ラフフルーツドフェアリーベル

この花は以前にもご紹介しました。
日本のチゴユリの仲間ですが、花はチゴユリよりかなり大きいです。
チゴユリの実は食べられませんが、これは食べることが
できるそうです。
フェアリーベルとは「妖精のベル」という意味です。



ハイキング道路のようすです。
よく踏まれています。
木はトウヒの仲間のようですが、下の枝は自然に枯れて
落ちるようです。
花はこの道沿いに咲いていました。

バンチベリー

もうすっかりお馴染みになったゴゼンタチバナです。
4枚の花びらのように見えるのはガク片です。
花は真ん中にたくさん集まっています。
どれもまだ蕾のようです。
日本のものより大きく感じました。


コモンピンクウインターグリーン

何とも長い名前ですが、ベニバナイチヤクソウの仲間です。
これもまだ蕾でした。
冬になっても葉っぱが緑のままなので、ウインターグリーンという
名前がついています。
日本の山でも今咲いています。

イエローコロンバン

カナディアンロッキーで一番多く見られるオダマキの仲間です。
日本では黄色いオダマキをヤマオダマキといいます。
外側のガク片が大きく反り返っています。
かなり背丈が高く、風に揺れてなかなか撮らせてくれませんでした。

トールパープルフリーベン

キク科の植物です。
和名はありませんが、ムカシヨモギの仲間のようです。
アカムラサキ色の舌状花と黄色い筒状花から構成されています。
この仲間も多いようです。

イエローレディーススリッパー

今までいろんなところで会いましたが、これほど立派な株は
初めてでした。
花は一つ一つが独立しています。
なかなか大家族のようでした。



花の背丈は20cmくらいです。
山を何とかバックに入れたくて、地面に寝転んで撮影しました。
何枚か撮りましたが、コンデジだとなかなかうまく行きません。
やっと会心の1枚が撮れました。
花が大きく口を開けて合唱しているようでした。

イエローレディススリッパー

代表者に登場して貰いました。
別名:カラフトアツモリソウといいます。
側花片がきれいにカールしています。
レディススリッパとはよくつけた名前だと思いました。

イエローコロンバン

コロンバンとはオダマキのことです。
これはガク片が少し赤くなっていました。
このような種類も多いそうです。
背丈も1m近くなるようです。
なかなかきれいでした。

サスカトーンとマウントバージェス

花と湖と山の3拍子です。
時々風景も楽しみました。
花はサスカトーンです。
湖の色がだんだんとエメラルドグリーン変わってきました。
山はマウントバージェス(2590m)です。




足元にゴソゴソと動くものがありました。
木の間を歩き回っている小鳥でした。
名前はわかりません。
ふかふかとした毛が温かそうでした。

ビーナススリッパー

和名ではホテイランといいます。
垂れ下がった舌弁が布袋さんに似ているようです。
この花には別のところでもまた会いました。
葉っぱが1枚というのが特長です。

コモンバターウォート

和名ではムシトリスミレと呼んでいますが、スミレの仲間では
ありません。
湿地帯に生える食虫植物です。
かなり群生していました。
葉っぱに粘液があり、昆虫を捕らえて消化し栄養に
しているそうです。
日本でも湿った岩場で何度か会ったことがありますが、
咲いている場所が限られているので、なかなか会えない花です。
これほど群生している姿に会えるとは思っていませんでした。


◎付 録
南八ヶ岳の花(2)
ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲが咲いていました。
少し早いような気がしました。
加賀の白山で最初に発見され、花が1つの茎に1個なので1華(イチゲ)
です。
これから夏山でもたくさん出会います。

ミヤマオダマキ

亜高山~高山の岩場に咲くオダマキです。
里で咲く花より背丈が低いです。
強い風にも耐えられるようです。
まだ咲き始めたばかりのようでした。

ミヤマキンバイ

やはり岩場を好む花です。
花びらが5枚で、それぞれがきれいなハート型をしています。
花の中心が少し濃いオレンジ色です。
南八ヶ岳にはたくさんあるようです。


ツガザクラ

葉っぱがツガの葉に似ています。
小さな鐘状の花をつけます。
やはり岩場が好きな花です。
立ち上がって挨拶してくれました。

チシマアマナ

アマナの仲間ですが、葉っぱも茎も細くてヒョロヒョロして
います。
花はあまり開きません。
足元が不安定な岩場が好きなようです。
岩場での撮影は神経を使います。
しっかり足場を確保しないと、たいへんなことになります。
もう少し南八ヶ岳の花を紹介します。

カナディアン・ロッキー(2-2)

2009-07-22 | 海外の旅

ホテルの外に出てみました。
ペチュニアが咲いていました。
南米原産の花ですが、耐寒性もあるようです。



遠くに建物がみえます。
こちらは新館だそうです。
駐車場はこの裏にありました。
やはり泊まるなら湖の近くの旧館がよさそうです。


レイクルィーズ

再び湖に行ってみました。
先ほどより水の色が変わっています。
遠くの水面が光っていてきれいでした。
風がないときれいな色に変わるようです。



レイクルイズを車で出発し、ヨーホー国立公園に
到着しました。
ここにはヨーホーの宝石と呼ばれている「エメラルドレイク」が
あります。
駐車場には大きなキャンピングカーが駐車していました。
我々が乗っている車と比較してください。
カナダの人達はこのような車で何日も旅行するそうです。
内部にはバスルームやトイレ、ベッドも完備しているそうです。




これからこの湖の畔をハイキングします。
入り口付近にロッジがみえます。
ここも宿泊できるようです。

エメラルドレイク

これがエメラルドレイクです。
ここは標高1310m、外気温は16℃でした。
少し風があって水面が波立っています。
風がなければエメラルド色に輝くそうです。
これから湖の周辺を歩きます。

オレゴングレープ

日本でも見たことがある花が咲いていました。
ヒイラギナンテンです。
花の姿が少し変わっていました。
ガイドに聞いたら「オレゴングレープ」といっていました。



少し経つと風が止んできたようです。
湖面がエメラルド色に輝いてきました。
まさに名前の通りの湖です。
遠くの山の頂上付近からは恐竜以前の化石がでたそうです。



湖の近くにそのことを書いた看板がありました。
3億年前~3億5千年前の化石がたくさん発掘されたそうです。
海底が盛り上がってできた証拠です。


ハートリーフアーニカ

何度か出会っていますが、これは整った顔をしていました。
日本では「ウサギギク」と呼んでいます。
葉っぱがウサギの耳に似ています。
英名は「ハートの葉のアーニカ」ということのようです。
まだ咲き出したばかりのようでした。

フライハニーサックル

スイカズラの仲間ですが日本にはない花です。
見た感じはウツギに似ていると思いました。
茎から必ず2個の花をつけます。
秋には濃い紫色の実がなり、食べられるそうです。

バンチベリー

和名では「ゴゼンタチバナ」です。
白山の御前峰で最初に発見され、実が橘に似ているのでこの名が
つきました。
4枚の葉っぱには花が咲きませんが、6枚になると花が咲きます。
日本の山でもたくさん見ることができます。



だいぶ奥まできました。
道はかなり平らで歩きやすかったです。
コンクリートではなく、自然に土を踏み固めた道でした。
化石がでたという山が大きくそびえ、隆起したようすが
よくわかります。
もう少し歩きます。



◎付 録
南八ヶ岳の花(1)
カナダから帰って5日後に南八ヶ岳の編笠~権現を縦走しました。
6月末のことです。
カナダシリーズがもう少し続きますので、このシリーズの紹介を
逸しそうです。
せめて花だけでも紹介したいと思います。
頭を切り替えてご覧ください。


コイワカガミ

コイワカガミです。
イワカガミと比べると花の数が少なく、葉っぱも小さいです。
標高も高いところに咲いています。
葉っぱが光っているので、カガミという名がつきました。


ミツバオウレン

背丈が10cm以下の小さな花です。
花びらに見えるのはガク片で、黄色く見えるのが退化した花びらです。
葉っぱは3枚です。
亜高山帯の針葉樹林内の湿ったところを好んで咲きます。
本州の中部以北~北海道に分布しています。

クロユリ

「恋の花」です。
でも花言葉は「呪い」とか「復讐」とかいうようです。
恋も1歩間違えば恐ろしいことになりそうです。
昔から高い山に登らなければ会えないとされていましたが、
最近は園芸種もあるようです。
どうせなら山で会いたいですね。

コケモモ

コケモモもたくさんありました。
これはまだ蕾のようです。
実は食べられます。
たくさん取れればジャムにできます。
カナダでも会いました。
あとでご紹介します。

イワベンケイ

ベンケイソウの仲間です。
雌雄異株でこれは雄花です。
緑色をした花びらがきれいに開いています。
雌花は全体が赤く見えます。
風が強い岩場に咲いているので、「弁慶のように強い」という
意味でこのような名前になりました。
これからの夏山でもたくさん会えます。













カナディアン・ロッキー(2-1)

2009-07-21 | 海外の旅
第2章に入ります。
日本を出発して第4日目になります。



この日は3連泊したキャンモアに別れを告げて、レイクルイズに
向かいます。
道路の脇には大きな山が見えています。
岩肌に雪がうっすらと積もっていました。
日中は暖かくても夜はかなり冷え込みました。



カナディアンロッキーは北米大陸西部を貫く全長4500kmに
及ぶロッキー山脈のカナダ部分で全長1450m、幅が150km
あります。
日本の本州がすっぽりおさまる広さです。
それほど高い山はありませんが、3000m級の山が800以上も
あるそうです。




これから向かう場所はバンフ国立公園になります。
バンフ国立公園はカナダで3番目に大きい国立公園だそうです。
広さは日本の岡山県と同じくらいあるそうです。




道路の拡張工事をしていました。
現在は片側1車線ですが、来年には片側2車線になるそうです。
狭い日本と違って道路の拡張も意外と簡単にできるようです。
日本の重機が働いていました。

オーバーパス

この日は後部座席からの撮影です。
歩道橋のようなものを造っています。
これは動物専用の歩道橋です。
「アニマルオーバーパス」と呼んでいました。
クマやオオカミ、シカなどの大型動物が通るようです。
小さな動物専用の「アニマルアンダーパス」もあるそうです。




1時間余りのドライブでレイクルイズの駐車場に着きました。
たくさんの観光バスや観光専用車が停まっています。
ここはカナダでも有名な観光地のようです。



駐車場脇にあるトイレです。
立派な建物でした。
山にあるトイレはかなり粗末ですが、ここでは水洗でした。
観光客が多いことが伺えます。

レイクルイズ

これが有名なレイクルイズです。
成田空港の出発ゲートの案内板にこの写真がありました。
正面の山がマウントビクトリア(3400m)だそうです。
生憎と雲の中でした。



ここは世界自然遺産に指定されています。
湖のすぐ近くに大きな石があり、銘板がはめ込んでありました。
案内は英語とフランス語で書かれています。
この2つがカナダの公用語になっています。
右上のマークが世界自然遺産のシンボルマークだそうです。



湖に沿って少し歩いてみます。
みる角度によって少しずつ変化します。
もう少し光があれば水の色がきれいになると思います。



湖の右側に丸い山がみえます。
あの上には小屋があり、ハイキングができるそうです。
今回はスケジュールに入っていませんでした。
太陽の光があたると水の色が変わってきます。



しばらく歩くとホテルがありました。
フェアモント・シャトウ・レイクルイズホテルだそうです。
ここから少しズーミングしてみました。
ビクトリア氷河が削った跡がよくわかります。



ホテルの中に入ってみました。
広場で女性がハープを弾いています。
1人ならしばらく聴いていたいところでした。
なかなかよい響きでした。

ルイズ王女

レイクルイズはビクトリア女王の4番目の娘、ルイズ王女に
ちなんでつけられた名前だそうです。
そのルイズ王女の肖像画が壁に飾ってありました。
ふっくらとした顔立ちの王女だったようです。



ここがロビーのようです。
フロントの後ろにも大きな絵が飾ってあります。
時間は午前10時頃です。
ホテルとしては一番暇な時のようです。
フロント係りが談笑していました。




ロビーの上を見上げると大きなシャンデリアがありました。
女性が両手に灯りを持っています。
なかなか凝った造りです。
中世の頃を思わせるシャンデリアでした。



長い廊下にでました。
壁に動物の頭が飾ってあります。
トナカイでしょうか。
絨毯の上に窓の影が映っていてきれいでした。
この一番奥にコーヒーが飲める場所があります。
その左を通って外にでました。
ここに宿泊すれば夕方や朝の湖の姿が見られると思います。
残念ながらスケジュールにありませんでした。

カナディアン・ロッキー(1-13)

2009-07-20 | 海外の旅
妙高・火打から昨夜無事帰ってきました。
18日は朝から雨でしたが、火打に登りました。
妙高は天候が悪く登頂は断念しました。
北海道で事故にあわれた方々のご冥福をお祈りいたします。
カナディアン・ロッキーを続けます。

マウントヤムナスカ

遠くにマウントヤムナスカが見えます。
この山の地層は真ん中辺りからきれいに分かれています。
上の部分が5億年前の地層(石灰岩)で、下半分が1億3前年前の地層(砂岩)
だそうです。
古い地層が大きく飛び出して山を形成しています。
先ほどまであの麓を歩いていました。

ビーバーの巣穴

右の方に幾つか穴が見えます。
ビーバーの巣穴だそうです。
ビーバーは木を集めて大きなダムを造り、巣穴の水位を調節
しているそうです。
この日は姿をみせてくれませんでした。

トウィニングハニーサックル

ハニーサックルとはスイカズラのことです。
花のすぐ下の葉っぱがくっついていて1枚にみえます。
日本のツキヌキニンドウに似ています。
この花も日本にはありません。

ウィンドフラワー

以前にも見かけましたが、蕾でした。
やっと開いた花に出会いました
赤く花びらのようにみえるのはガクです。
イチリンソウの仲間です。

ブルークレマチス

野生のクレマチスの仲間です。
下を向いて咲いているのが多く、このように顔をみせて
くれるのは少なかったです。
4枚の花弁にみえるのはガク片です。
センニンソウの仲間で花が終わると大きな綿毛ができます。
なかなか印象的な花でした。


シューテングスター

ここにも足元にたくさん咲いていました。
小さな蕾は上を向いていて茎が伸びると下を向くようです。
花びらが大きく反り返っています。
まさに「流れ星」という名前に相応しい姿の花でした。

湧き水

水が湧いているところがありました。
このような場所がたくさんあるそうです。
水は透明できれいでした。
魚の姿はみえませんでした。

イエロードライアド

別名:キバナチョウノスケソウといいます。
チョウノスケソウは白い花です。
このようにいつも下を向いて咲いています。
花もあまり開かないようです。
ガク片が黒い毛でびっしり覆われています。
葉っぱは冬でも枯れないそうです。



メニースプリングスで1時間30分くらい散策を楽しみ、
キャンモアに向かいました。
大きな雲が広いカナダの空に広がっていました。




真っ直ぐな道路です。
車の数は少なかったです。
大きな山がそびえています。
雄大なカナディアンロッキーでした。

ビッグホーンシープ

突然道路の左側に大きな動物が現れました。
ビッグホーンシープの雌だそうです。




よくみると親子連れのようです。
横から子供が出てきました。
まだ生まれて間もない子供のようでした。
動物の赤ちゃんはどの子もかわいいですね。

スーパーでの買い物

キャンモアでの夕食は自由食です。
宿に入る前にスーパーに寄りました。
ここで買い物をして宿で食べることにしました。
フルーツがたくさん並んでいます。



リンゴがきれいに積んであります。
赤いリンゴは宿にもあり、毎朝1個食べていました。
1個C$1(約¥100)で買えるようでした。



トマトやキュウリも並んでいます。
日本とほとんど同じか少し高いように思いました。
カナダには野菜が少ないそうです。
気候が寒いので栽培できないようです。



果物もたくさんありました。
ここでバナナを1本買いました。
1本から買えるのがよかったです。
いろいろ見ましたが、結局中華のバイキングで幾つか
選んで夕食にしました。
自分で選んでタッパに入れ、重さを量って精算します。
春巻きや餃子、八宝菜など積めてC$6(約¥600)でした。



お互い部屋で食べるにしてもテーブルがありません。
フロントで交渉して朝食を食べる場所を使わせて貰うことにしました。
キャンモア最後の夜です。
4人で一緒に食べました。
冷蔵庫に残っているビールもすべて片付けました。
午後10時頃の外のようすです。
やっと日が沈みむところです。
部屋のカーテンを引いてベッドに入りました。

カナディアン・ロッキー(1-12)

2009-07-17 | 海外の旅
プリックリーローズ

別名:オオタカネバラ、又はワイルドローズといいます。
アルバータ州の州花になっています。
車のナンバープレートにはこの花が描かれています。
淡いピンクがきれいでした。

メニースプリングス

ヤムナスカクリフから車で20分ほど走ると次の目的地に
着きました。
メニースプリングスとは「たくさんの湧き水」という意味です。
ここを散策します。

ノーザンスウィートベッチ

ピンクの花が出迎えてくれました。
マメ科の植物です。
イワオウギの仲間のようです。
グリズリーはこの根っこを好んで食べるようです。


ブルーコロンバン

和名ではミヤマオダマキといいます。
オダマキにも幾つかの種類があります。
淡いブルーがきれいでした。


コメツブツメクサ

日本でもこの花が雑草のように増えています。
小さい花です。
まさかカナダで会うとは思っていませんでした。
英名は特にないようでした。

アルパインミルクベッチ

以前にも出会ったはなです。
これもマメ科の植物です。
全体が淡いピンク色をしていました。

ロウブッシュクランベリー

日本のガマズミの仲間のようです。
小さな花がたくさん集まっています。
別名:ムースベリーと呼んでいました。
赤い実は小鳥が好んで食べるようです。
別名からするとムースも食べるようです。

シルバーベリー

葉っぱが銀色に輝いていました。
黄色い小さな花が咲いています。
グミの仲間のようです。
別名:ウルフウィローといいます。
甘い香りが漂っていました。
日本にはない木です。

イエローレディーススリッパー

ここにもありました。
別名:カラフトアツモリソウです。
カムチャッカでこの花に会いたかったのですが、咲いている
場所が違うようでついに会うことができませんでした。
カナダでこんなに出会うとは思っていませんでした。



小さな池のようなところに出ました。
ここにたくさんの湧き水があるようです。
しばらく遊歩道に沿って歩きました。



木がたくさん積み重ねてありました。
ここにはビーバーが住んでいるようです。
これは直径が15cmくらいありました。
ビーバーがかじった歯の跡です。
かなり大きな木も倒すようです。

ビーバーダム

ビーバーはこのようにたくさんの木を集めてダムを
作るそうです。
これで巣穴の水位を調節するそうです。
人間が乗ってもびくともしませんでした。

シューテングスター

ここにも「流れ星」がありました。
いつも下を向いているはなですが、これは上を向いていました。
四つ葉のクローバーが顔を見せてくれたようです。
花弁が大きく反り返っています。
こんな姿を見たのは初めてでした。


プリックリーローズ

白い色をしたオオタカネバラです。
ピンク色が多いようですが、ここでは白が多かったです。
日本の高山で見るタカネバラは真っ赤な色をしています。
こんな色もなかなかよいものでした。
他に歩いている人もなく貸し切り状態のメニースプリングス
でした。
もう少し奥まで歩いてみます。


今日はこれから妙高・火打に行きます。
雨が降っているようですが、何とかなるでしょう。
新幹線で長野まで行き、そこから在来線で妙高高原まで
入ります。
今晩と明日の夜泊まって、19日に帰る予定です。
このシリーズは20日から再開します。
みなさんのところにもご訪問できないと思いますが、
ご容赦ください。


カナディアン・ロッキー(1-11)

2009-07-16 | 海外の旅

展望の開けたところにでました。
素晴らしい雲が広がっています。
時間は現地時間で11:30頃です。
気分も爽快でした。

ウエスタンカナダバイオレット

これも日本にないスミレの仲間です。
5枚の花弁が大きく開いています。
葉っぱも大きく、ハート型をしています。
かなり群生していました。

レイトイエローロコウィード

日本のリシリゲンゲによく似ています。
家畜が食べると狂ったようになるそうです。
ロコとは狂う、ウィードは草という意味です。
日本でも北海道の夕張岳や利尻岳で見られるそうです。

アルパインミルクベッチ

これもマメ科の植物です。
ゲンゲの仲間のようです。
花の上部がピンク、下部が白のツートーンです。
高山帯の砂礫地を好む花です。

コモンストーンクロップ

ベンケイソウの仲間のようです。
星型の花が咲くそうですが、まだ蕾でした。
葉っぱに水分を溜めて厳しい環境でも生きて
いけるようです。
日本のイワベンケイにも似ていました。

ノーザンスィートベッチ

きれいな色をしている花です。
イワオウギの仲間のようです。
これもマメ科の植物です。
小さい花をみるとついしゃがみこんでしまいます。



レイトロコウィードを前に立たせて遠くを見ました。
背丈が20cmにも満たない花なので、こちらが寝転んで
しまいます。
こんなショットもおもしろいです。
日本の山でも時々やります。

ブルービアードタン

きれいなブルーをしています。
もちろん日本ではみることができません。
イワブクロの仲間だそうです。
カムチャッカでみたイワブクロは地面を這うように
咲いていました。
大きさもかなり違います。

遠 望

展望のよいところまで登ってきました。
今回はここまでです。
標高1670m、気温は16℃でした。
登山口が標高1390mでしたから標高差280mを
2時間かけて登りました。
正面に道路がクロスして見えますが、あのあたりから
歩いてきたようです。

おにぎり弁当

ここで昼食にしました。
この日もおにぎり弁当をオーダーしました。
おにぎり3個にアップルジュース、グミとブドウが
ついていてC$10(¥1000)です。
まさか、カナダでおにぎりが食べられるとは思いませんでした。

アスペンの葉

すぐ近くに小さなアスペンの木がありました。
アスペンの葉っぱは少しの風でもヒラヒラしています。
その理由をガイドから聞きました。
アスペンの葉っぱの茎は葉っぱに対して直角に平たくなっています。
そこに風があたるとヒラヒラするそうです。
ヒラヒラすることをトレンべリングというのでトレンベンアスペン
とも呼ぶそうです。
この木はビーバーの主食だそうです。

ウエスタンカナダバイオレット

30分ほど食事をし、下りにかかりました。
花びらが少し紫色をしたスミレがありました。
まだ咲き始めのようです。
蕾にも色がついています。
葉っぱが大きくハート型です。
カナダを代表するスミレのようです。

イエローレディーススリッパー

カラフトアツモリソウの群生です。
この花は行く先々で目を楽しませてくれました。
カナダは植生も豊かなようです。
このあとまた別のところで会いました。

ラフフルーツドフェアリーベル

日本で見られるチゴユリの仲間だそうです。
この花も日本にはありません。
花は下を向いて咲いています。
あまり開かないところは日本のチゴユリそっくりです。
フェアリーベルとは妖精のベルという意味だそうです。
秋にオレンジ色の実がなり、生でも食べられるそうです。
ちなみに日本のチゴユリの実は黒っぽく、食べられません。

四つ葉のクローバー

歩きながら四つ葉のクローバーを見つけました。
この葉っぱを見つけるとよいことがあるそうです。
この先、どんなよいことがあるのでしょう。
楽しみです。

カナディアン・ロッキー(1-10)

2009-07-15 | 海外の旅
スターフラワードソロモンズシール

日本でいうユキザサの仲間です。
花の形からソロモンの封印(2つの三角形を組み合わせた星形)という
名前がついたようです。
葉っぱが独特でした。
花もまだ咲き始めたばかりのようです。
オシベが元気よく飛び出しています。

マウンテンフリーベン

キク科の植物です。
日本のアズマギクによく似ています。
やはり高山の岩場に咲く花です。
花びらが全体に淡いピンク色をしていました。

フォルスソロモンズシール

やはりユキザサの仲間です。
先ほどのものよりこれのほうが日本のユキザサに似ています。
小さな白い花が下から順番に咲きます。
これも咲き出したばかりのようでした。

チョークチェリー

日本でも見たことのある花が出てきました。
ウワミズザクラによく似ています。
葉っぱも確かにサクラの葉です。
オシベの飛び出し方は日本のほうが派手ですね。
寒さにも強いようでした。



緩やかな登山道です。
先頭を歩いているのが現地ガイドです。
その次の男性が私と同じく単独参加でずっと同室でした。
最後はご夫妻の相棒です。

休憩

分岐にでたので小休止です。
私を除いたメンバー全員です。
左の女性がご夫妻の奥さん、手前に座り込んでいる男性が
アシスタントガイドです。
日本の大学4年生ですが、ガイドになりたくて研修にきている
ようでした。
手前にあるのが私のザックです。
日本の山でも海外でもこのザック1つで出かけます。
今回は登山靴を別に持ってきたので小さなダッフルバッグ1個
増えていました。


ハートリーフアーニカ

日本のウサギギクに似ています。
カナディアンロッキーには15種類もの仲間があるそうです。
その中でもこれが一番多いそうです。
これは花びらが少なかったですが、普通は10枚以上あるようです。

バンチベリー

和名ではゴゼンタチバナです。
4枚の花びらに見えるのは総ホウです。
真ん中にあるのが花ですが、まだ蕾でした。
咲き始めは総ホウも緑色をしていますが、だんだんと真っ白に
なります。


ウエスタンメドウルー

カラマツソウ雄株と雌株が別々の雌雄異株植物です。
これはその雌株です。
メシベが赤く弾けています。



しばらく歩くと今度は雄株を見つけました。
オシベが垂れ下がっています。
ここでも女性が元気で男性はしょんぼりしているようです。
もっと男性も元気を出さないとダメですね。
葉っぱはまさにカラマツソウの葉です。

ブルークレマチス

青い花が現れましたが、どれも下ばかり向いています。
顔を見られるのが恥ずかしいのでしょうか?
やっと顔をあげていたのがありました。
野生のクレマチスです。
日本では花びらは6枚ならテッセン、8枚ならカザグルマ、
総称してクレマチスと呼んでいます。
ここでは花びらがすべて4枚でした。



登山道にはこのアスペン(ポプラの仲間)が多かったです。
木肌だけみるとダケカンバにも似ています。
ここは標高1500くらいです。
緯度を考えればもっと高いところになります。
寒さにも強い木のようでした。


イエローへディサラム

マメ科の植物です。
イワオウギによく似ていました。
イワオウギはもっと茎が立ち上がって穂状になるのですが、
これはまだ柔らかい感じがしました。
他にもまだありそうです。


レッドアンドホワイトベーンベリー

サラシナショウマに似ていると思いましたが、先端がプツンと
途切れているようです。
ルイヨウショウマにも似ていました。
秋になると赤や白い実がなるそうです。
全草に毒を含んでいるそうなので、要注意です。
特に実を食べると吐き気や頭痛、下痢などを起こすそうです。
オシベが長くて房状にみえました。
もう少し登ります。