山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

海南島(その5)

2009-02-28 | 海外の旅

木の下から1mくらいまで白いペンキのような物が塗って
ありました。
これは「害虫除け」だそうです。
塗料に虫が嫌う物質が入っているようです。
夜にはライトで光ってガイドレールの役目もするそうです。
ハワイなどにもたくさんありました。



宿泊するロッジに着きました。
田舎のロッジです。
ネパールのロッジよりはよかったです。
ビールはロッジ内に売っていないので、近くの雑貨屋まで
買いにでました。
店内を探しても見つからず、言葉も通じません。
宿に戻ってガイドを呼び出し、連れて行って買いました。
ビンで1本10元でした。
ホテルの缶ビールの半分です。
2本買ってロッジの部屋で飲みました。



五指山

ロッジの前から五指山がきれいに見えました。
翌日登る山で、標高1867m。海南島の最高峰です。
ここが標高710m、第1峰が標高1840mです。
標高差が1130mあります。
五指山は見る角度によっては5本の指を立てたように
見えるそうです。
ここからは1つの山にしか見えません。
左側の尾根伝いに登るようです。
手前には田植えが終ったばかりの田んぼが広がっていました。



3日目の朝が明けました。
夜中にカエルの声がうるさいくらいでした。
出発前に弁当が渡されました。
カゴにチマキが2個入っています。
このあたりではこのカゴを腰につけて弁当を持ち歩くそうです。
このカゴは「おみやげ」として日本に持ち帰りました。

アラマンダ

庭に黄色い花が咲いていました。
アラマンダといってキョウチクトウの仲間です。
別名:アリアケカズラと呼ばれています。
日本でも時々見かけます。
甘い香りがする花です。



ロッジから車で10分くらいで登山口に着きました。
建物がありましたが、誰もいません。
ここで準備をしていよいよ登山開始です。
案内書には上り5時間、下り4時間、合計9時間の歩きと
ありました。



ここも自然保護区になっているようです。
入山するには事前に届を出して許可を受けなければならないようです。
環境保護のため入山制限もされているようでした。
日本の山も考えなければならないと思います。




ここから入ります。
前日の七仙嶺と違って歩きやすそうな登山道です。
ここの標高は770m、気温は21℃でした。
この日はこの山専門の山岳ガイドが一番前を歩いています。
彼は小さい頃からこの山をよく知っているとのことでした。



歩いている登山道の脇でこんな葉っぱを見つけました。
葉っぱは野生のジンジャーのようですが、穴が1列に開いています。
これは葉っぱが巻いている時に虫が真っ直ぐ穴を開けた跡です。
広がるとこのような1直線の穴ができます。
虫が作ったマジックですね。
日本では春先に笹の葉などで見ることができます。




しばらくは緩やかな上りが続きます。
時々このような大きな根があります。
板状の根なので「バンコン」と呼んでいます。
遅くなって結婚したのではありません。
西表島にはサキシマスオウという大きなバンコンを持った木が
あります。
天然記念物になっていました。


途中にこのような注意書きがありました。
ここには年齢は書いてありませんが、子供や老人は気をつけなさい。
というようなことが書いてありました。
今回のメンバーには通用しないようでした。





ここも熱帯雨林です。
時々このように見上げるような木があります。
標高は1000mを越えています。
大きな木からは元気が貰えます。






赤い花が落ちていました。
見上げると3m以上ある大きな木です。
暗くてうまく撮れません。
落ちていた花を集めて撮りました。
日本のツバキに似ていました。



登山道から宿泊したロッジが見えました。
登山口から約2時間くらい登ったところです。
標高は1300m、気温は20℃でした。
Tシャツ1枚で丁度よい気温でした。
右下に乗ってきたバスが見えます。
降りる頃に連絡して迎えにきて貰い



足元に白い花が咲いていました。
花の形や葉っぱの姿からシャクナゲの仲間のようです。
小さな木だったので見落とした人が多かったようです。
このあたりで標高1500m、歩き出してから3時間でした。
登山道は土の上だったので、歩きやすかったです。
頂上までゆったりした上りが続きます。

海南島(その4)

2009-02-27 | 海外の旅

大きな岩をくぐると更に石段が続いていました。
「これでもか!これでもか!」という石段です。
広島からの方はかなり辛そうでしたが、頑張って1歩ずつ
登っていました。
「ゆっきりでいいよ!」と励ましながら一緒に登りました。




最後にクサリが待っていました。
両手両足をフルに使って登っています。
また戻ってくるのでザックはデボしました。
岩はしっかりしていてグリップがよく効きました。
太陽が正面から当っていて眩しかったです。



クサリ場の途中で振り返ってみました。
第1峰が目の前にそびえています。
下でみえたギザギザの一番右にみえた山です。
勾配が大きいのでこの岩には登れないそうです。
クライマーには魅力の岩だと思いました。




もうすぐ頂上のようです。
このクサリ場は雨だと滑って厳しいでしょうね。
頂上狭い岩場ででしたが、柵で安全が確保されていました。



頂上にはこのような大きな岩がゴロゴロしています。
どのようにしてできた山でしょうか?
まさに妙義山を登っているような感じでした。



頂上からは第3峰もよくみえます。
この岩の奥にもまた岩山があるようです。
あまり時間がなさそうなので同じ道を引き上げました。
下りは早かったです。





みんなが降りてから再度クサリ場を振り返ってみました。
まっすぐ登ってから右に巻いて更に左に登ったところが
頂上です。
安全柵が僅かにみえます。
頂上は標高933m、登山口から2時間20分でした。




クサリ場の登り口にはこのような注意書きがありました。
登山に関する注意のようです。
2番目に「18歳未満、55歳以上は特に注意して」とあります。
年齢で注意を喚起しているところが中国らしいと思いました。



下りではいろんな植物に目が惹かれました。
このツルは複雑な形をしています。
腰をかけるとユラユラ揺れます。
大きなヘビが巻き付いているようにみえました。
ここにはヘビもたくさんいるそうです。




大きな石に木が根を張っています。
登る時にはあまり気に留めませんでした。
木の名前はわかりませんが、気根を大きく伸ばしています。
ガジュマルの仲間のようでした。


こちらにも大きな岩を飲み込んでいます。
まるでタコが獲物を捕まえているようです。
この木は地面より石に巻きついて育つのが好きなようです。
「イシ」がカタいようでした。
1時間30分で下山しました。
上りより50分も早かったです。



再び車に乗ってくる時に寄ったホテルでトイレ休憩しました。
その近くでおもしろい花を見つけました。
ミズバショウに似ています。
クワズイモの花です。
サトイモの仲間ですが、名前の通り食べられません。




これはクワズイモの実です。
マムシグサの実によく似ています。
花と実が同時にみられました。
やはり熱帯ですね。



日本では温室でしかみることができませんが、ここでは
バナナも自生しています。
青いですが食べられます。
ここで缶ビールを買いました。
成田空港で当座の資金として300元両替してきました。
1元が約15円でした。
缶ビールは20元、ホテルは少し高いようでした。
これから次のホテルに向かいます。




海南島(その3)

2009-02-26 | 海外の旅

入るとすぐにこんな標識がありました。
登山に対しての注意書きのようです。
体調が悪くなったら、中止しなさい。1人では登るな。
というようなことが書いてありました。



登山道はよく整備された石段です。
最初は緩やかですが、少しずつ勾配が大きくなってきました。
どのあたりまで続いているのでしょう。




こんな注意標識もところどころにありました。
石が濡れている時はスリップに注意しなさい、ということのようです。
日本の山ではあまり見かけません。
嬉しい心遣いです。




赤くて大きな花が落ちていました。
木を見上げてみましたが、どの木かわかりません。
ツバキに似た花でした。
調べたら、「木棉花」というそうです。
日本の木綿と同じ意味のようです。
この繊維で布を織るそうです。
花は天日干ししてスープやお粥に入れて食べるようです。
いろんな薬効もあるようでした。



海南島は熱帯雨林です。
ここには大きな木がたくさん茂っていました。
それぞれの木にはこのような説明が掲げてありました。
生えている分布と使用例もあります。
中国名ですが、何となくわかりました。



かなり急な階段が続きます。
気温は25℃くらいに下がっていました。
先頭はどんどん進んでいるようです。
この方は関空からきた人です。
広島からだといっていました。
久し振りの歩きだそうで、かなりキツそうでした。



この木は海南島に多いようです。
肌はスベスベしています。
奥にシノダケがみえます。
たくさん自生していました。



やがて長い鉄の階段が出てきました。
ここまで1時間30分くらいの歩きです。
ほとんどが石段の連続です。
階段が嫌いな方にはお勧めできません。




急な岩場に梯子が架けられています。
しっかり岩に固定されていますから、問題ありません。
高所恐怖症の人はどうでしょうか?
このあたりで標高は750mくらいです。



いよいよ岩が見えてきました。
下で眺めた時とだいぶ違います。
この岩には登りません。
ここを登るには強靭な体力と技術が必要です。



この木は日本にもあるようです。
木肌はケヤキに似ています。
誰かが傷つけた跡が残っていました。
落書きはいけませんね。




見上げるとこんな大きな木です。
まるで空一杯に手を広げているようでした。
この山はかなり上のほうまで木が生えています。
まさに熱帯雨林です。




この先に大きな岩があり、その下をくぐります。
筑波山に胎内くぐりという場所がありますが、その大型版のようです。
このあたりで丁度標高780mでした。
頂上まではあと150mくらいの登りです。

海南島(その2)

2009-02-25 | 海外の旅

トイレ休憩に立ち寄ったところは3日目に宿泊するホテルです。
庭にカエルの石像がありました。
両手を合わせています。
無事にカエルよう祈っているようでした。




登山口までは車で2時間半くらいかかります。
もう一度休憩しました。
そこには田園風景が広がっていました。
田んぼに稲が植えられています。
ここでは1年に3回米が収穫できるそうです。
田んぼを牛で耕して田植えの準備をしている光景もありました。




すぐ近くの畑では女性が働いていました。
手入れしているのはサトウキビのようです。
沖縄などでみるサトウキビと同じ種類のようでした。
ゆったりした時間が流れていました。




稲はだいぶ大きくなっています。
植えてから2週間くらい経っているようです。
暖かいところのお米なので日本の米より美味しくないそうです。
お粥や炒飯にすれば美味しく食べられます。



畑の側に白い花が咲いていました。
ダイコンの花に似ていますが、葉っぱが違います。
野菜の花のようでした。

タイワンアサガオ

アサガオに似た花です。
よく見ると葉っぱが違います。
別名:モミジバヒルガオというそうです。
確かに葉っぱが5枚ありました。
ヒルガオといっても真昼になると花が閉じていました。



田んぼの畦を少し歩いて奥に行ってみました。
振り返るとこれから登る七仙嶺がみえます。
7人の仙人のように見えるのでこの名があるようです。
右が第1峰ですがその左の第2峰に登ります。



ホテルをでて山道を走り、約2時間30分で登山口に到着です。
ここで入山手続きをしました。
この山も自然保護区に指定されていて入山規制がされているようです。
入山料も必要なようでしたが、ガイド任せでした。



ここにもヤシの実が無造作に置かれていました。
お金を出せば飲ませてくれるようでした。
登山準備に忙しく飲む時間がありませんでした。
ミネラルウオーターが2本ずつ渡されました。


ウスギコンロンカ
ハンゲショウに似た花がありました。
調べたらウスギコンロンカとありました。
ウスギは薄黄と書きます。
熱帯アフリカが原産地だそうです。




この花もたくさんありましたが、名前がわかりません。
花は白くてドライフラワーのようでした。
茎や葉っぱは濃いムラサキ色です。
街の中にもありましたから園芸種かもしれません。
小さい花でした。




ここからは七仙嶺がよくみえます。
右から2番目の山に登ります。
最後に長いクサリ場があるそうです。
日本の妙義山を思い出しました。



ここが入口です。
大きな石に「国家森林公園」と書いてあります。
しっかり管理されているようでした。
海南島に遊びにくる中国人はあまり登らないそうです。
全程2300m、ここの標高は278mです。
頂上は933m、標高差645mの登りです。
気温は30℃ありましたが、それほど暑くは感じませんでした。
日本の夏のように湿度が多くないからでしょうか?
いよいよ登山開始です。





海南島(その1)

2009-02-24 | 海外の旅

海南(ハイナン)島は中国で台湾を除いて一番大きな島です。
面積は日本の九州とほぼ同じ広さです。
2月11日、15:55・・・この飛行機で成田を出発しました。
中国南方航空です。
広州まで約4時間、そこで乗り換えて海南島に入ります。
今回は東京から15名、関西から1名、ツアリーダーが2名、
合計18名の大所帯でした。



この日の天気は今にも降り出しそうな曇り空でした。
雲の間から僅かに光が見えるだけです。
遠くに見える建物は管制塔です。
先日、管制業務をテレビで紹介していましたが、秒単位での
管制がみごとでした。
空の安全を護ってくれています。


搭乗する前にこのようなシールを渡されました。
広州で乗り継ぐ時の目印のようです。
機内は中国人で一杯でした。
今回も窓側をリクエストして座ったのですが、雲が多くて
下界は何も見えませんでした。



ビールは中国のビールです。
中国語では「ピーチュ」といいます。
プルトップが古いタイプです。
日本でも昔はこのタイプでしたが、今は見かけません。
缶ビールの裏には北京オリンピックのマークが印刷されて
いました。
昨年の夏に既に終っています。



広州で国内線に乗り継ぎました。
広州から海南島までは約1時間40分です。
この飛行機が遅れて海南島の三亜(サンヤ)に到着したのは
夜中の1時近くでした。
時差が日本と比較してマイナス1時間あります。
ホテルについて休んだのは午前2時頃でした。
朝は6:00モーニングコール、朝食を済ませて7:30スタートです。
ホテルのレストランから見た庭です。
大きなヤシの木があり、南国にきたという感じがしました。



部屋のベランダから外を見ました。
空港が目の前に見えます。
昨夜は遅く着いたので、真っ暗でした。
意外と空港が近かったようです。
気温は23℃くらいで、暖かかったです。


オオベニゴウカン

バスが出発するまで少し時間があったので、ホテルの前を
散策しました。
赤い花が目に入りました。
オオベニゴウカン(大紅合歓)というネムノキの仲間です。
直径10cmくらいありました。


ヤエハイビスカス

すぐ近くに八重のハイビスカスが咲いていました。
これも南国の花です。
いろんな種類があるようです。



ホテルの全景です。
僅か4時間くらいしか滞在しませんでした。
海南島は「東洋のハワイ」と呼ばれているようです。
ハワイとほぼ同じ緯度にあります。
中国本土からもリッチな人が遊びにくるようです。
リゾートマンションもたくさんあるそうです。


ハナチョウジ

噴水の近くに赤い筒状の花が咲いていました。
ハナチョウジといいます。
別名:ラッセリアと呼んでいます。
日本でも温室などで見ることができます。
かわいい花です。


モクセンナ

黄色がきれいな花です。
モクセンナといってジャケツイバラの仲間です
他の木に巻きつくようにして咲いていました。
マメ科の植物のようです。



プルメリア

これはプルメリアといいます。
キョウチクトウの仲間です。
別名:インドソケイと呼んでいます。
ハワイやタヒチではレイに使われるそうです。
10年位前に息子の結婚式でハワイに行きました。
その時、甘い香りのする花のレイをかけられました。
この花だったのかもしれません。



この日は七仙嶺に登る日です。
登山口に行く途中で、トイレ休憩しました。
そこにヤシの実がおいてありました。
大きさは子供の頭くらいあります。
ヤシの実は青い時に収穫するそうです。
黄色くなると自然に落ちてくるそうです。
頭に当れば大怪我をするでしょうね。
たくさんありました。

西沢渓谷(その3)

2009-02-23 | 山梨の山

滝を巻くように登山道がついています。
このあたりもすっかり雪が凍り付いていました。
クサリがステンレスになっていました。
最近取り替えられたようです。



七ッ釜五段の滝です。
このあたりからの写真がよくポスターに使われています。
春の新緑、秋の紅葉の頃にはたくさんの人が訪れます。
ここに春がくるのはまだまだ先のようです。



更に上流を眺めてみました。
滝壷の水が青く澄んでいてきれいです。
前日雨が降ったのですが、ここではその影響がなかったようです。
水量もそれほど増していませんでした。




岩に大きなツララができていました。
少し折って口に入れてみました。
甘い味がしました。
これでウイスキーを飲めば美味しいと思います。
ミネラルも豊富なようでした。



滝の上まで行って引き返しました。
冬季間は索道は通行止めです。
行きに通った道ですが、氷の壁が違って見えます。
今回の仲間はベテラン揃いでした。



かなり大きな氷壁です。
人工的に氷壁を作ってアイゼンとハンマーで登るスポーツが
あります。
岩登りと同じくザイルでのサポートが必要です。
八ヶ岳の赤岳鉱泉近くでやっているのを見たことがあります。
なかなか楽しそうでした。




対岸の滝が凍りついています。
手前にみえるのはシャクナゲのようです。
ここで咲くのはピンク色をしたアズマシャクナゲです。
花の時期は6月頃でしょうね。



この滝には「竜神の滝」という名前がついていました。
流れる姿が龍に見えるからのようです。
他にもいろんな名前がついた滝があります。
氷があるとまた違った姿が楽しめます。



この淀みには「人面洞」という名前がついています。
正面の岩を見つめると人間の顔が浮かんでくるそうです。
なるほど、私には口を開けた女性に見えました。
みなさんは如何でしょうか?



再び渓谷の入口に戻ってきました。
往復3時間20分の歩きでした。
バスの時間まで1時間以上あります。
一駅手前の道の駅まで歩きました。
ここから振り返るとギザギザした山が見えます。
「鶏冠(とさか)山」という山です。
ニワトリのトサカに似ているからついた名前のようです。
春は新緑がきれいな山です。
道の駅から乗ったバスは朝と同じ運転手さんでした。
やはり富士山が見える場所で停車してくれました。
初めての氷結した西沢渓谷、なかなか楽しい山行でした。

次回から海南島シリーズを開始します。




西沢渓谷(その2)

2009-02-22 | 山梨の山

沢に沿った登山道が続きます。
確かに雪は少ないようです。
気温はマイナス2℃くらいにまで下がっていました。
アイスバーンの状態です。



左下に大きな氷漠が見えます。
ここの滝はすっかり凍りついていました。
日陰はかなり気温が低くなっているようです。
残念ながらこの近くまでは降りて行けませんでした。




沢の流れが滑床になっています。
相変わらず狭い道が続きます。
シーズンには行列ができる場所です。



沢に降りてみました。
気持ちよい音を立てて水が流れています。
冷気が漂っていました。
夏は涼しくてよさそうです。



登山道の右側から大きなツララがぶら下がっています。
狭い道をより狭くしていました。
岩から染み出た水が少しずつ凍り付いてできたようです。



ここは母胎淵(ぼたいぶち)と呼ばれています。
水が時計回りに渦を巻いて岩肌を浸食してできた穴です。
このような穴を甌穴(おうけつ)といい、国内にもこれほど
ハッキリしている物は少ないそうです。



ここにも大きな氷壁がありました。
氷は透明です。
きれいな水が少しずつ凍ってできたようです。
カキ氷にすると美味しそうでした。




道はしっかりしていますが、時々沢の近くに降りるように
なっています。
このあたりは上にも道があり、雪がなければ交差しやすい場所です。
この時期はやはりアイゼンとストックは必携です。



入口から1時間20分歩きました。
この手前の日当たりの良いところで昼食にしました。
標高は1270m、気温は0℃でした。
この先にカエル岩というのがあるようです。
左に見える岩のようです。



近くに行ってみました。
なるほど天を仰いだカエルのようです。
雪を被って寒そうでした。
冬眠するチャンスを逃がしたようです。



橋が現れました。
方杖橋という名前がついています。
杖という字がついていますが、「橋ではストックをつかないでください」
という注意書きがあります。
「禁杖橋」と改名したほうがよさそうです。
表面は凍ってツルツルしていました。
ここから急な登りになります。



橋の中ほどから上流を見ました。
奥に登山道が見えます。
この奥に大きな滝があります。



七ッ釜五段の滝と呼ばれている滝です。
西沢渓谷最大の滝で、日本滝百選にも選ばれています。
落差は50mくらいあり見る位置によって表情が変わります。
もう少し奥まで行ってみます。





西沢渓谷(その1)

2009-02-21 | 山梨の山

海南島に出発する前に西沢渓谷に行ってきました。
ここにはたくさんの滝があり、冬季には凍るので有名です。
下車駅は中央線の山梨市駅です。
駅は改装され、立派になっていました。



駅からバスに乗りました。
途中、富士山が見える場所があります。
バスの運転手がその場所で停車してくれました。
なかなか親切な運転手さんでした。


バスを終点で降りました。
そこからしばらく歩くとゲートがあります。
冬季間はここから先は車が入れません。
人間だけは歩いて入れます。



道には雪が残っていて凍り付いていました。
この手前でアイゼンをつけました。
入口までは淡々とした道が続きます。





しばらく行くと吊り橋がありました。
ここは春の新緑や秋の紅葉がきれいな場所です。
ツアー客もたくさん入るようです。
この時期はそれなりの装備をした人しか入らないようです。




吊り橋を渡ってしばらくすると立派な看板がありました。
何度かここにきていますが、その時にはありませんでした。
最近できた看板のようです。



この右に田部重治の文学碑がありました。
時間がないので立ち寄りませんでした。
登山道に雪が出てきました。
気温は0℃に近かったようです。
雪がガチガチに凍り付いていました。




遠くに白く雪を被った山が見えます。
雁峠のようです。
この時期は木の葉っぱが落ちて遠くがよく見えます。
これから葉っぱが出てくると見えなくなる景色です。
山の上は風が吹いているようでした。





登山道に沿って沢が流れています。
小さな滝がたくさんあり、氷結することで知られています。
しかし今年はあまり凍っていません。
ここにも暖冬の影響があるようでした。




それでも登山道の脇にはツララが下がっていました。
道はツルツルに凍り付いている場所もあります。
ここを歩くにはアイゼンがないと危険です。
過去にも滑って落ちる事故が何件かありました。




雪がない時にはたくさんの人が訪れます。
登山道が狭いのですれ違いにたいへんです。
ツアー客が入ると渋滞になる時もあるようです。
あまり有名になるのも考えものだと思いました。




危険な場所にはクサリがついています。
この時期はクサリも冷え切っていて手で触るとくっつきます。
冷凍庫の中のようでした。



新しい滝が現れました。
上のほうから流れている滝は凍りついています。
この時期は人も少なく静かな歩きができました。
まだ奥に進みます。

北八ヶ岳(最終回)

2009-02-18 | 八ヶ岳

枯木に大きな「エビの尻尾」ができています。
このあたりは縞枯れ現象が見られるところです。
歩いている人間がいなければ、まったくのモノトーンの世界です。
分厚い手袋をしているので、カメラ操作がたいへんでした。




冬は歩く人が少ないようです。
この日は誰にも会いませんでした。
北八ヶ岳は夏でも比較的少ないようです。
それだけに静かな歩きができます。
だいぶ体が冷えてきました。



縞枯山の頂上です。
茶臼山から約45分、地図のコースタイムとほぼ同じでした。
麦草ヒュッテから2時間20分でした。
メンバーも雪の中をコースタイムで歩けるので、元気でした。
普段からの「鍛え」がよいようです。



縞枯山からは急な下りになります。
歩くよりはお尻で滑ったほうがおもしろそうです。
但し、うまくスピードを調整できないとたいへんなことに
なります。
滑った跡が幾つかありました。





30分ほど下ると分岐に出ました。
ここまで降りればあとは平らな道を歩くだけです。
ロープウエイに向かってひたすら歩きました。



縞枯山荘が見えてきました。
夏はロープウエイからこのあたりまでくる観光客も
いるようです。
ここも素通りしました。



降りてきた山を振り返って見ました。
正面に分岐の標識が見えますが、昨年は五辻を通ってここに
出ました。
登山道には道を外れないようポールが立っています。
この左に「坪庭」があります。




ピラタスロープウエイ乗り場に着きました。
朝、麦草ヒュッテを出発してから3時間40分の歩きでした。
ここでアイゼンを脱いで建物の中に入ります。
すぐにロープウエイが発車するようです。



切符は乗り場にいた係員から購入です。
片道¥900でした。
この時期は乗る人が少ないようです。


ロープウエイの中から下界を見ました。
下は晴れているようです。
茅野の市街が明るく見えました。
約10分で下界に到着しました。




降りたところに立派な建物があります。
茅野駅行きのバスが出るまで、1時間近くありました。
熱燗で冷えた体を温めました。
建物の周りには雪がありません。
平地には雪が少ないようです。




茅野駅でいつも立ち寄る店があります。
ここでお昼にしました。
窓から八ヶ岳がよく見えます。
この日は頂上に雲がかかっていました。
ここで1時間ほど休息して特急に乗り東京に向かいました。
初日は素晴らしい天候、二日目は曇っていましたが
それなりに楽しめた山行でした。

北八ヶ岳(その8)

2009-02-17 | 八ヶ岳

やっと茶臼山の頂上に着きました。
ヒュッテを出てから、1時間15分です。
標高2283m、かなり広いですが展望はよくありません。
左に行くと展望のよいところがありますが、パスしました。
真っ直ぐ、縞枯山に向かいます。



このあたりはかなり雪が深いようです。
冬山には鳥もいないようです。
静寂な世界でした。



いばらくすると、明るいところに出ました。
ここは枯木ばかりです。
冷たい風がかなり強く吹いていました。
夏なら気持ちよいのですが・・・
なかなか思うようにならないものです。



分岐に標識がありました。
左に行けば五辻に出ます。
我々は縞枯山のほうに向かいます。



前日の素晴らしい青空はどこに行ったのでしょう。
まるでシロクロ写真のようです。
どんよりした空からは今にも雪が降ってきそうでした。



枝に氷の結晶ができていました。
太陽が当ればキラキラ光ってきれいだったと思います。
ガラス繊維でできたお菓子のようでした。




こんな景色がしばらく続きます。
夏だとこのあたりにもいろんな高山植物が咲いています。
今は雪の中で静かに眠っているようです。



標高2387mのポイントです。
右に行けば展望が開けます。
この日の天気ではどこに行っても同じです。
ひたすら縞枯山に向かって歩きました。



木の枝にビッシリと雪が凍り付いています。
まるで花が咲いたようでした。
気温は相変わらずマイナス15℃から上がりません。
歩く足音が乾いて聞こえました。



木の枝に氷の結晶ができています。
手袋をバックに撮ってみました。
羽毛のように見えるのもあります。
なかなかきれいでした。



小さな枝にビッシリとできています。
「エビの尻尾」と呼ばれています。
雪氷は風が吹いてくる方向に成長します。
ここは風も強い場所のようでした。
もうすぐ縞枯山の頂上です。

北八ヶ岳(その7)

2009-02-16 | 八ヶ岳
昨夜、海南島から無事帰国しました。
中国最南端の海岸では気温が32℃くらいありました。
後日、ご紹介いたします。
北八ヶ岳シリーズ、続けます。


麦草ヒュッテは貸し切り状態でゆっくり眠れました。
一夜明けて外に出てみました。
東の空が赤くなっています。
気温はマイナス15℃くらいでした。




麦草ヒュッテの全景です。
手前のブルーシートの中にはスノーモービルがあります。
夏なら車で入れますが、冬は道路が閉鎖されていて入れません。
予約すれば迎えに来てくれるそうです。



玄関前にかわいい雪だるまがありました。
文字が書いてあるものはプラスチックでできたハエタタキです。
若い女性が働いていましたから、その人が作ったようです。
被っている帽子は釜飯の容器でした。



すぐ近くを国道が走っています。
佐久の方向です。
冬季は途中で閉鎖されているようです。
雪が解ければここまで車で入れます。



反対側(茅野)のほうです。
茅野駅からバスもあります。
ここに泊まって花を楽しむ人も多いようです。



ヒュッテを出発してしばらくすると太陽が昇ってきました。
残念ながら木の間からしか見えませんでした。
天気は何とかよさそうです。



登山道には雪がたくさんあります。
踏み外すと腰まで入ります。
この日の雪もよく締まっていました。



シラビソの枝には相変わらずいろんな動物達が
遊んでいました。
シロクマだけでなくアザラシもいるようです。
ここでは仲良くしているようでした。



急に明るいところに出てきました。
ここは「中小場」というところのようです。
標高は2232mです。
これから登る茶臼山には雲がかかっています。
朝の太陽はどこかに行ってしまったようです。



前日の青空とはうって変わって曇ってしまいました。
気温は相変わらずマイナス15℃から上がりません。
風が当ると体感温度も更に低くなります。
自然と足も速くなりました。



時々空の雲が薄くなります。
しかし太陽は姿を見せてくれません。
シラビソの木もすっかり凍り付いていました。



茶臼山まではかなり急な登りになります。
一歩一歩雪を踏みしめながら登りました。
今年の雪は全国的に少ないそうですが、
ここでは多いように感じました。
茶臼山の頂上はもうすぐのようです。



北八ヶ岳(その6)

2009-02-11 | 八ヶ岳

高見石の下に真っ白に凍りついた「白駒池」が見えます。
その奥に船を引っくり返したような山が見えます。
荒船山です。
春先に登ると新緑とヤマツツジが楽しめます。
登山道には琺瑯(ほうろう)でできた標識が残っていました。



少し左には浅間山がきれいな姿を見せていました。
薄く煙が見えます。
この1週間後に噴火しました。
しばらくは目が離せないようです。



高見石小屋に別れを告げて再び歩き出しました。
しばらくすると標識がありました。
ここを左に曲がって白駒池に向かいます。




シロクマが木にぶら下がって遊んでいます。
どうやったらこんな姿ができるのでしょう。
風にゆらゆら揺れていました。
春まで餌はいらないようです。



池の近くに白駒荘という小屋があります。
冬季は閉鎖されています。
雪が解ければボート遊びなどもできるようです。



高見石から下に見えた白駒池です。
全面凍結しています。
青空に真っ白な雪原が映えていました。


池の途中まで歩いた跡があります。
向こう岸まで歩けるようですが、時間がないのでパスしました。
10mほど歩いて見ましたが、雪が膝くらいまでありました。
氷の厚さは10cmくらいあるようです。



再び標識がありました。
これから麦草峠に向かいます。
近くまで車が入れますから、雪が解ければ賑わうところです。
この時期に歩いている人はいませんでした。



倒木の根っこにシロクマがたくさん遊んでいます。
雪がなければ何でもない倒木です。
雪と風が作った芸術品でした。
それぞれみんな違う姿をしていました。



やがて白駒の奥庭と呼ばれているところにでました。
ここで小休止です。
誰かのザックからウイスキーのポケットビンがでてきました。
山では普段飲みませんが、ここまでくれば小屋はすぐ近くです。
お湯割にして体を温めました。



奥庭のようすです。
夏は高山植物の花が楽しめます。
雲一つない青空が広がっていました。
風は相変わらず冷たかったです。





茶臼山とその右奥に縞枯山が見えてきました。
明日はあの山を登ります。
今日のような天気は望めないかも知れません。
落ち着いた感じのする山です。




麦草ヒュッテが見えてきました。
このあたりにも高山植物がたくさんあります。
2年前の夏に今回の逆コースを歩きました。
ここでキソチドリに出会えて嬉しかったことを覚えています。
この夜は家族連れが一組いただけで我々だけの貸し切り状態でした。
薪ストーブを囲んで遅くまで談笑しました。
薪ストーブは心まで暖かくしてくれました。


しばらくブログをお休みします。
今日から海南島に行ってきます。
海南島は台湾を除けば中国で一番大きな島だそうです。
2つの山を登って15日に帰国する予定です。
北八ヶ岳シリーズは16日から再開します。



北八ヶ岳(その5)

2009-02-10 | 八ヶ岳

中山展望台と呼ばれているところに到着です。
ここにはもっと大きな樹氷がありました。
木についた雪がかたく凍り付いています。
触ったぐらいでは落ちませんでした。



ここに立っていると遮る物がないので、直接風が顔に当ります。
風があると体感温度も低くなります。
ジッとしていると体も凍り付いてしまいそうでした。
2年ほど前にアラスカにオーロラを見に行ったことがあります。
その時、折角だからといって北極圏まで行きました。
途中に大きな樹氷があり、まさにモンスターでした。
これを見てその時のことを思い出しました。



正面に富士山のような姿をした蓼科山が見えました。
標高2530mです。
八ヶ岳の中でも独立しています。
やはり登山道には大きな石がゴロゴロしていて、苦労します。
頂上は広くて小さな祠がありました。
左の奥は霧ヶ峰高原のようです。



シラビソの枝には下から上までビッシリと雪がついています。
たくさんのシロクマが木に登っているように見えます。
真っ白な世界です。
空の青さが一段と映えて見えました。




展望台を早々に引き上げ、その先に進みます。
しばらくはこのような樹林帯が続きます。
雪を掻き分けて歩きました。
道がかなり狭くなっているところです。







特にこのあたりは雪が多いようです。
踏み跡を外すと腰まで入ってしまいます。
ところどころに深い穴が開いていました。
誰かが落ちた跡のようでした。




少し広いところに出ました。
シラビソの木と雪原のコントラストがきれいでした。
時々強い風が吹いてきます。
少し風邪気味だったのでマスクをしています。
できるだけ冷たい空気を吸わないようにしました。



何に積もったのかわかりませんが、丸く雪が積もり下に横線が
見えました。
口に思えたので、ストックで目を入れました。
頭に毛を3本つければ「お化けのQちゃん」です。



やっと高見石小屋に到着です。
シラビソ小屋をでてから約4時間です。
ここでお昼にしました。
ここも通年営業の小屋です。
夏、泊まったことがありますが、大きな部屋に5人でした。
手作りの天体望遠鏡があって、星の観察ができます。



小屋の上に高台があります。
そこに登ると山が見えます。
手前が茶臼山でその左に蓼科山が見えました。
真っ白に樹氷ができています。
だいぶ降りてきたので気温はマイナス5℃くらいまで
上がっていました。

北八ヶ岳(その4)

2009-02-09 | 八ヶ岳

しばらく登ると展望の良いところにでました。
左が東天狗岳、右が西天狗岳です。
2つを総称して天狗岳と呼んでいます。
西天狗のほうが少し高く(2646m)、三角点があります。
東天狗の稜線がよく見えました。




シラビソが立ち枯れしています。
ここには縞枯山という山があります。
このような立ち枯れ現象がみられます。
原因はよくわからないそうです。
下からは新しい木が芽生えていました。



登山道がまっすぐついています。
夏は石がゴロゴロしていて歩きにくい道です。
雪が積もると歩きやすいです。
特に今回は雪が締まっていました。



樹氷のトンネルです。
周りは静かで雪を踏む音しか聞こえません。
気温は相変わらずマイナス12℃から上がりませんでした。




しばらくはこのような登山道が続きます。
雪は2mくらい積もっているようです。
雪道は紫外線が強いです。
目の弱い人はサングラスが必携でしょうね。



ここに生えている木はほとんどがシラビソです。
ところどころに立ち枯れが現れます。
夏はそれほど感じませんが、雪があるときれいです。
青空に向かって真っ直ぐ背伸びしていました。




シャクナゲが寒さに耐えていました。
冬の間はこのように葉っぱを丸く閉じています。
花芽もしっかり閉じて春を待っているようです。
ネパールで見たシャクナゲよりかなり小さいです。
厳しい環境なので大きくなれないようです。



石に雪がきれいに積もっていました。
まるで大福餅のようです。
ここの雪はサラサラしたパウダースノーです。
風のいたずらでこのような形を造るようでした。



シラビソに程よく雪がついています。
どれもクリスマスツリーのようです。
青空によく映えていました。




正面に浅間山が姿を見せてくれました。
真っ白に雪を被っています。
今月2日に小噴火を起こしました。
火山灰が東京まで飛んできたそうです。
しばらくは油断できない山です。



振り返ると天狗岳がまだ見えました。
冬は夏より空気が澄んでいるのでよく見えます。
東天狗の頂上もだいぶ小さくなりました。
素晴らしい景色になかなか足が前に進みませんでした。




枝の先端まで雪が凍り付いています。
まるで花が咲いたようでした。
青空が目に痛いようです。
こんな日は滅多にないと思いました。



立ち枯れした木にも雪が付いて凍っています。
立派な絵になっていました。
風が時々吹いてきます。
耳が痛くなるような冷たい風でした。
もうすぐ中山展望台です。



北八ヶ岳(その3)

2009-02-08 | 八ヶ岳

この中山峠は昨年より雪が多く感じられました。
夏道はまったくわかりません。
見上げるとかなりの勾配です。
この左側から正面の岩の前を通り、その右に
ルートがあるようです。




まわり道をして2番手につきました。
先頭はカンジキを履いて道を作っています。
その跡を踏み固めます。
踏み跡でないところに足を入れると、膝上まで入ってしまいます。
踏み外すと脱出するのに一苦労です。



峠の途中で振り返りました。
素晴らしい青空です。
こんな晴天はなかなかありません。




少し左側に目をやってみました。
シラビソに雪が積もってクリスマスツリーのようでした。
雪が締まっていたので、苦闘しながらも何とか歩けます。
もうすぐ峠にでます。



最後のクサリ場を抜けると中山峠です。
ここまで登れば一安心です。
上から登ってくる仲間に声を掛けて励ましました。
みんな必死で登っていました。



峠を少し歩いたところから東天狗がよく見えます。
しらびそ小屋からは正面にみえましたが、ここからは真横です。
夏歩くと花イワカガミなどの花がたくさん咲いています。
頂上からは展望のよい山です。



頂上付近をズーミングして見ました。
稜線を歩いている人がいます。
風がかなり強そうです。
昨年は滑落事故がありました。
冬山は油断できません。



我々は峠から右に歩きます。
樹氷がきれいです。
気温は相変わらずマイナス12℃くらいです。
気温が上がると雪崩が起きやすいです。
このくらいの気温なら大丈夫でしょう。



1月の筑波山では水滴が凍りついてできた霧氷でした。
これは雪がそのまま凍りついた樹氷です。
気温がマイナスにならないとできません。



近くで見ると枝にびっしり付いた雪が凍り付いて
花が咲いたようでした。
遠くに見える山は西天狗です。
しばらくは樹氷の林の中を歩きます。
足元の雪も凍りついていました。
アイゼンを効かせながら歩きました。