12月上旬、福州市内でも大学構内でも、遠くから見ると桜が咲いているような樹木花が満開となっている。亜熱帯地方に咲くバウヒニアという名前の花だ。この花は香港の旗に描かれている花でもある。香港にはバウヒニアが多く咲いているのだろう。かっては香港の自治を象徴する花でもあったのだが、現在は‥。この花を見るとちょっと悲しくもなる。
10月22日(火)より始めた2回生たちの「日本情景劇」の取り組み。
それから1か月半を経過した12月3日(火)の午後、すでに4つのグループの劇名や台本(脚本)も出来上がっているので、この日は教学楼にある階段大教室の一つでセリフ練習などを行った。
12月下旬(28日又は29日)の劇当日まで、17日(火)の全体練習、24日(火)のリハーサルなどを経て本番に向かう。
亜熱帯地方の福州も寒くなってきている。12月9日(月)、この日の早朝の気温は7℃ほど。日中も気温が上がらなく寒く、日本から持ってきているホカホカカイロが欠かせない。大学から戻るため、アパート近くのバス停に着くと時刻は午後4時を過ぎている。バス停近くの福建師範大学大門前で、露店の石焼き芋売りがこの季節になると商売をしている。
先週、妻との定期的な電話の中で妻から、「中国の石焼き芋ってどんな味がするの?」と、聞かれていたので、この日、中国に暮らして初めて石焼き芋を買って食べてみることにした。おばさんに値段を聞いたら大きいものが15元(300円)とけっこう高い。まあ、今晩の夕食代わりにと、大きい石焼き芋を買った。
サツマイモを焼く石焼き芋用のドラム缶の中を撮影させてもらった。ドラム缶の底の火のついた練炭の上に炭を置き、イモを焼くという仕組みになっていた。ドラム缶内部の周囲には、イモを焼いたり温めたりするために、イモ置き場の鉄製棚が設置されていた。そして、円柱形のドラム缶上部の丸い穴に蓋(ふた)をして焼いているようだった。
暖かいうちが美味しいだろうと、師範大学の正門近くに座って、石焼き芋を割ってみると、なんとイモの中身はオレンジ色。(日本の石焼き芋は薄い黄白色だが‥) 食べてみると水っぽくてあまり甘くない。まあ、イモ類の穀物を食べているという感じだった。数年前に、京都の出町柳駅前で石焼き芋🍠を買って食べたことがあったが、中身も糖分があり、皮も含めてバリバリと美味しかったことを思い出す。
中国の焼き芋は、皮の部分だけは美味しかったが‥。半分食べて、もう食べるのに嫌気がさし、捨てようかとも思ったが、300円も出して(※中国人は、月収が日本人の半分くらいなので、この石焼き芋は日本なら600円くらいの値段となる。)買ったので、もったいなくて最後まで食べることにした。
バスが停まったり通過して行ったりする。バスの側面には中国の様々な競技の有名スポーツ選手の写真が。その中心にいるのは、中国・世界卓球界の女王である孫選手ら中国卓球選手たち。中国の誇りだけに、それを脅かし続ける近年の、張本兄妹などの日本卓球界の躍進には、中国は敏感になっている。
いつも朝食の食パンを買っている店の前には、長い木製の荷車用箱のついたリヤカーでミカンや梨を売る高齢男性。午後5時も近くなると、アパートに戻るために渡る横断歩道の上は交通ルールをまったく守らない電動バイクが密集して停まったり走っていたりと、横断歩道が緑信号でも歩行者はなかなか渡るのは難しく、360度周りに気をつけて命がけでなんとかの通行となる。
やっと横断歩道を渡り、アパート方面に向かうと、サツマイモ売りが、掛け声をしながら売り歩いていた。分銅のついた秤(はかり)で重さを計量しての、100年も前からの量り売り。お金の支払いは、Wechat(ウイチャット)などのバーコードを読み取っての携帯電話での支払いという光景だ。まあ、「中国社会とは?どんな社会?」と日本人に問われれば、私は「社会のあらゆる面でのアンバランスさ」と答えることも多い。
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