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彦四郎の中国生活

中国滞在記

「5・3 憲法集会 in 京都」➋—秀逸だった壬生六斎念仏講中の公演—集会主催者代表・岡野八代さんのスピーチ内容に、ちょっと愕然(がくぜん)ともさせられる

2025-05-06 13:59:22 | 滞在記

 5月3日(土)、「5・3憲法集会 in 京都」での本田由紀さんの講演が終わり、次に円山野外音楽堂のステージに登場したのは、「壬生六斎念仏講中」の人たちによる公演だった。

 「4つの演目、四ツ太鼓・花京娘・巴鼓・獅子舞」を披露してくれたが、初めて見るこの「壬生六斎念仏講」は、この集会の中で最も見ごたえがあった。憲法集会はその後、特別スピーチや集会アピールを発表して午後3時半頃に閉会。

 そして、集会参加者5000人ほどの街頭での「憲法ウォーク」(街頭デモ宣伝)へと移る。

 八坂神社山門石段下あたりから出発した街頭宣伝の長い隊列は、四条通りを西に進み、鴨川に架かる四条大橋を通過し、京都市の繁華街の中心的交差点である四条河原町交差点を北に向かい、京都市役所前まで行進をしていくのだろう。

 私はこの行進には参加せず、八坂神社前でこの行進をカメラにおさめた。

 再び円山公園に戻る。公園の奥まった東山山系山麓にある「長楽寺」にて、「5月3日・4日 午後2時・午後4時 筑前琵琶でかなでる 平家物語」の会が行われるため、長楽寺に急いだ。「祇園精舎の鐘の声‥」で始まる「平家物語」を琵琶と語りで演じる公演のようだ。しかし、山門でその参加料金を見ると、なんと5000円。あまりに高額なので参加を諦めた。

 円山公園内の池のほとりのアヤメの群生が美しい。新緑に包まれた枝垂れ桜のそばにある老舗喫茶店「開花亭」。この喫茶店は、私が大学だった1970年代ころからあったので、時々、この店で珈琲とタバコで時を過ごした。そして、この日も。

■憲法集会で主催者を代表してあいさつに立った岡野八代(やよ)さん。彼女のあいさつ内容(スピーチ)には、とても違和感を覚え愕然(がくぜん)とさせられた。彼女曰く「中国による軍事的圧力などありません。そのような軍事的圧力の虚構を作って、今の自民党政権は軍事費を拡大して軍拡を推し進めているのです。このような政権は戦争を招きます。私たちは憲法9条を守りましょう。‥」

 まあこのスピーチは滑稽ですらある。中国という国家の今の現実を直視しない、それこそ彼女の中での虚構ではないかと思ってしまった。ちょっと情けないスピーチだと私は思う。それに対して拍手をする集会参加者の人たち‥。彼女はまた、日本共産党の熱烈な支持者でもある。(岡野八代—1967年生まれ[57歳]、同志社大学教授、専門は政治思想。フェミニズム思想)

 その日本共産党は、これからの参議院選挙に向けて新しい党首ポスターを作成した。田村智子委員長のちょっと若々しさもアピールしているキリリとした黄色い服での顔写真。そしてポスターには、「ホンモノの改革」と書かれている。どこがホンモノの改革なのだろうか?自由な党内論議を許さない民主集中制の党規はそのまま。党首公選選挙もなされぬまま。党内民主主義のための党内改革は、なにもされずに、「ホンモノの改革」とは、いったい何なのだろうか?岡野八代さんなどは手放しで日本共産党を支持しているように思えるが‥。そんな人が「九条の会 京都支部の代表世話人」を務めている。

 この「憲法九条」問題に関して、真摯に取り組んだ著作がある。松竹伸幸氏の『改憲的護憲論』(2017年12月刊行) この松竹伸幸さんは、2000年代初頭には、日本共産党の安全保障・外交部の責任者だった人だ。松竹氏の自著『シン・日本共産党宣言』とそれを巡る言動(党首公選制導入・自衛隊合憲・日米安保条約堅持などの主張)が、分派活動にあたるとして、2023年2月、日本共産党は松竹氏を除名処分とした。

 このことに関して、同月8日の朝日新聞は社説で、「党のあり方を真剣に考えての問題提起を、一方的に断罪するようなやり方は、異論を許さない強権体質としか映らない」と批判している。

 


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