5月23日(土)、第一回福建省大学「エイサー」チャンピオン大会が、私の勤務する大学に近い福建師範大学の新キャンパス(大学城キャンパス)を会場に開催された。出場する大学は、福州大学・福建師範大学・閩江大学・華僑大学の4大学である。この中で、福建師範大学は沖縄県の琉球大学と提携関係を結んでいるので、交換留学が行われている。
会場に入ってパンフレットをもらうと、大学のエイサー4チームだけでなく、沖縄の「世界エイサー大会チャンピオンチーム」の他、音曲・武術・舞踊など、様々な団体の出場が記されていた。大学の「文化・学芸ホール」は、たくさんの人が入っていた。閩江大学の同僚の先生や学生達もけっこう来ていた。福建師範大学の藤田さんや津田さんも来ていた。藤田さんの隣の席に座り開会を待った。
午後1時すぎに、一人の学生の「昴(すばる)」の熱唱が始まった。そして、男女2人の司会が開会の挨拶を中国語➡日本語の順にした。主催者代表の挨拶なども中国語➡日本語の順に行われる。そして、4大学の「規定曲演技」が行われていった。
次に、福建師範大学武術部の演技披露、華僑大学の伝統的音曲の発表、沖縄の音曲の披露が行われた。
そして、大学エイサー4チームの「自由曲」演技が行われる。その後、福州の民族音曲団による演奏、福建師範大学の舞踊部による演技などがくりひろげられた。
最後の演技披露は、「世界エイサー大会」で、3年連続チャンピオンチームとなっている団体の演技が行われた。沖縄県のチームだが、すごい迫力があった。
いよいよ、「福建省大学エイサー大会」の結果発表。4位:華僑大学、3位:福州大学、準優勝:閩江大学、優勝:福建師範大学という結果だった。チャンピオンとなった福建師範大学は、沖縄で行われる「世界エイサー大会」に出場することになった。
中国の福州と沖縄の那覇を結ぶ「航空直行便」が新しく就航することが決まったことが、主催者側から発表された。いままでなかったので、「沖縄」と「福州」はより関係が今後深まっていくことだろう。
最近、沖縄の経済は好調だ。経済の多くを米軍基地に依存してきた沖縄だったが、それをより脱却して新たな沖縄の経済基盤を作ろうとしている。最近は、中国からの観光客もかなり増えているらしい。再び、沖縄がアジアの中で、魅力ある観光・文化の場所として輝きを増す日がやってきたようだ。
これをより確かなものにするために、沖縄の米軍基地問題に関する翁知事などの日本政府への政治的要求は、一歩も引かない姿勢がみられる。日中米の政治的緊張の関係もある中、なかなか「沖縄の基地問題」は難しいが、基本的には「日中友好」がより進めば、基地問題も解決に大きく前進するのだか一筋縄ではいかない。