彦四郎の中国生活

中国滞在記

不思議な「綿の木」―6月中旬の気候・樹木・花・果実―

2015-06-20 18:33:15 | 滞在記

 不思議な木がある。最近わかったのだが、「綿の木」という名前。名前のごとく「綿」ができる樹木なのだ。私の宿舎のある旧キャンパスに4本の大木がある。新キャンパスの研究室がある福万楼にも1本ある。市内でも何か所で見たことがあった。幹には太い針状の突起がついている。

 数日前の風がある日、宿舎近くの河川公園を夕方散歩していると、大きな綿雪が降るように木から綿が大量に降っていた。木から落ちている実を見ると、茶色く熟した実は、中に20余りの種があった。一つの種に一塊の綿があった。落ちてきた一つ一つの綿を見ると、それぞれに一つの種が入っていた。
 普通、「綿の木」といえば、人間の高さくらいの綿の木のイメージだった。この「高い綿の木」は、インドネシアなどの熱帯地域に多い「綿の木」らしい。綿を触ってみると、今まで日本で見たことのある綿よりも軽い棉だった。この綿で衣服が作れると思った。このような棉の木があるなんて驚いた。

 福州の6月中旬は、蒸し暑い日々の連続だった。気温は毎日35度以上まで上がり、40度の日もあった。夕方ころにスコールのような雨もよく降った。とにかく湿度が異常に高くて暑い。食パンなども湿気のために、買って3日目になると「カビ」が生えてくる。食べものに要注意の気候が続いた。4日前の深夜12時頃、目が覚めたら「すざましい下痢が始まった。」きりきりとした腹痛が断続的にくる。この夜は一睡もせずに、朝7時にバスで大学の授業に向かった。
 下痢は、今朝まで続いた。腹痛は昨日からなくなったが、おそらく食中毒だったのだろう。何が悪かったのかはっきりわからない。
 2~3日前から、初めてセミが鳴き始めた。もう、梅雨明けなんだろうか。パパイヤの果実が大きくなってきた。あと1か月ほどで、黄色く熟すだろうと思う。

 宿舎近くの河川公園を朝夕散歩すると、年配の人達が集まって雑談やおしゃべりを楽しんでいる人が多い中国社会。地方大都市である福州では、高く立派な最近の高層マンション地域ではこのような様子は少ないが、10年以上前に建てられた住居地域の公園では、このような様子がよくみられる。お年寄りにとっては、日本の都市よりも生活が豊かなのではないだろうかと感じる。

 福州の街路樹には、「マンゴー」の樹木も多い。6月中旬には、実も少し大きくなってきた。8月上旬ごろには、黄色く熟してくるだろうと思う。マンゴ-の氷フラッペはとても美味しい。幸せな気分が味わえる一品だ。

 河川公園の蓮池の蓮が花を開いて、満開にちかくなってきた。中国は蓮が似合う国だなぁ。