長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

おんな・かっぽれ

2016-05-19 08:22:43 | Weblog

昨日は「おんなかっぽれ」。

7年くらい前から「かっぽれ」をやっている。男2人がしばらく続いた。今は4人。

もともと「幇間芸」というのは、男の専売公社みたいなものだったけど、かっぽれを

やる人のほとんどが今では女性というのが、当たり前になってきた。女幇間の「たまちゃん」

がこの街に住むようになって、三味線の弟子が6人になり、うちの「おんなかっぽれ」も、盛況で、

あたりまえだけど、昨日も終わってからの飲み会は、ぼく以外はみんな女子だ。

先日、いきつけの骨董屋さんが鼓(つづみ)の師匠を連れて、蕎麦を手繰りにきた。

たまたま、たまちゃんの鼓の師匠が、彼の親父さんということがわかった。妙な縁だ。

酔いも手伝って、秋から「鼓の教室」もやることにあいなった。たぶん、また女子があまた手を

あげるのだろう。「ままよ きんたま おとこのこ」で、われこそは、という人がいたら、ご一報くだされ。

今日はお休みだけど、夕方、元気な女子たちが「普茶料理風そば会」を予約されたので、朝から蕎麦を打ち、

これから庭に咲いた花でもいけてみようかと思っている。

 


さわやかな卵かけごはんデー

2016-05-17 08:59:03 | Weblog

月曜の朝は「卵かけごはん」の日。

昨日は、木工のあだち君が一番にきてくれた。くだんの煎餅屋さん

に下街の大工さんがきて、とんてんかんてん、と遣り始めたので、ふたりで

のぞきにいった。以前も近くの古民家が解体される時、あだち君といってドアとか建具

などをいただいたことがある。天真庵のカウンターや、床の板、シンク、二階の照明がついた柱・・・

などけっこう解体現場から譲りうけたものがある。茶道具や珈琲道具を入れて、各地にいって蕎麦会を

やった後に大活躍する「茶(珈琲)の玉手箱」も、いろいろな解体現場から譲ってもらったものだ。

昨日は、「おせんべい」と書いた看板をもらってきた。あだちくんに頼んで、それを器入れにしようと思っている。

あだちくんは、鐘ヶ淵とか今は浅草のカフェをつくっていて大活躍しているので、秋くらいには完成するかもなんばん。

久保さんの酒器や珈琲器具や茶碗やそばちょこなどが、その中に陳列されると想像しただけで、ウキウキしてくる。

昨日の朝に、みさとちゃんが「碁まもり」を10個納品してくれた。その瞬間に10個が完売した。

このおまもりを身につけていると、いろいろなことがおきているらしい。若い彼女

たちは、TQ技術のことを「Tときめいて、Qきゅん、の技術」といっているらしい。くそまじめな山田くん

に伝えなくては・・・

今日は「タイムドメイン」

酒とつまみとCDを持ち込み宴会。「まいぐいのみ」を持ってくることがならわしだ。

さしずめ、「酒の学校」というようなところか。今月は酒がうまくなりそうなライブが目白おしあげ。

22日(日) タケシィ 三線(サンシン)らいぶ

演奏:タケシィ(三線)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

27日(金) MUSICA LIBERA TOKYO

演奏:山根孝司(クラリネット)・大宅裕(ピアノ)・宮坂拡志(チェロ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

29日(日) ぶらじりあん らいぶ (ブラジル音楽)

演奏:阿部かよこ(ヴォーカル・ギター)・長澤紀仁(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)


最年少のそばもん

2016-05-16 07:07:38 | Weblog

昨日は、kくんがそば打ちにきた。

小学校3年だと思ったら、4年生になったらしい。

♪よねんせーになったら そばもんになろう

ではないけど、先月電話がかかってきて「蕎麦打ちを習いたい」

とのことで、入門してきた。

母親は、天真庵のステンドグラスを作ってくれた作家で、ぼう有名なハンバーガ屋をたちあげた

子でもある。自由が丘と羽田にあるお店だ。昨日きたもう一人の新人くんは、そのお店に何度か

いったことがある、という話になって、そばのつなぎが、また不思議なつむぎ縁のいたづらをしたようだ。

kくんは、最年少でそばもんになり、これまで「ほぼぶらじるをブラックで飲んだ最年少記録」とともに

二冠になった。蕎麦打ちが終わって母親のAちゃんとビールで乾杯。彼はミカンジュース。これでそのうち

ビールを飲んだら、三冠王になる。じいちゃんばあちゃんの代は、福岡なので、中学卒業するあたりに解禁に

なりそうだ。いろいろ楽しみが増えた。

これから「卵かけごはん」夜は「英語で蕎麦会」・・・月に一度、先生と生徒がスカイツリーの

ある場所に集合して、外国人観光者に声をかけ「いっしょに、茶しません?」といって、ポンビキを

英語でする日。12勝2敗あたりの実績を更新中。

明日は「タイムドメイン」 月に一度の「持ち寄りパーティー」

仲間に聴かせたいCD、飲ませたい酒、喰わせたいものを持ち寄り、「最後の晩餐」よろしく

一期一会の宴を楽しむ会。

水曜日は「おんなかっぽれ」

木曜日が「普茶料理」     なんだかんだで5月も毎日いろいろな出会いに感謝しながら通っている。日々是好日。


煎餅屋さん

2016-05-15 08:31:58 | Weblog

ななめ前の煎餅屋さんが、店じまいをする。

昭和のにおいがプンプンとする素敵なお店だった。

女将さんも、娘さんも下街人情たっぷりで、気持ちのいい人たちだった。

ジャンクフードや、やわらかい食べ物が主流になって、日本人の咀嚼力は弱く

なってきた。昔はお茶うけには、年寄りもバリバリと煎餅を食べながらお茶を

楽しんだものだ。最近一部の人たちにはマクロビとか玄米が流行っているけど、

白米を食べる感覚で玄米を食べると、咀嚼されない玄米が内臓の壁を傷つけ、

かえってそれが病気の原因になったりすることもあるらしい。

今日は日曜日なので16時に閉店。新人の蕎麦打ちが3人やってくる。

そのひとりは、天真庵の改装を手伝ってくれた女子の子供で、二階で

籠の中で寝ていたK(当時0歳)だ。9年たったので小学校の3年生。

うまく蕎麦打ちが伝承されたら、30年か50年後にどこかで「天真庵」の蕎麦が生きて

いることになるかもなんばん。


毎日色が変わる花

2016-05-14 08:25:03 | Weblog

「箱根空木(うつぎ)」という花を、お茶の先輩がもってきてくれたので、掛け花に投げ入れた。

いただいた時は、みな白い花だが、時間がたつと、白がピンクになり、やがて赤になる。

まるで、いっしょにお酒を飲んでいるかのごとく、不思議な花だ。

二階の久保さんの黄瀬戸の花器には、こがね草が投げ入れてある。黄金の器といわれる黄瀬戸に、

こがね草。風水を知らなくても、お金もちになりそうな組み合わせだ。しかし、昨日銀座で蓮月を買った

ので、財布の中は空っぽだし、今朝も早くから老体に鞭うって、「びん棒」という棒を使って、蕎麦を打つ。

うらぶれた十間橋通り。ななめ前のせんべいやさんも、店じまいをして、改装を始めた。ならびの雑貨やさんも

先月で緞帳を下げた。不景気と後継者不足などで、東京の商店街がシャッターの数が増え、商店街の管轄で

灯されていた街灯のあかりが消滅するところも増えているらしい。性器をまるだしにしたような顔した厚顔無恥な

都知事だけが、奇妙キテレツなお金を使った釈明にかしましい。「足るを知る」以前に「恥を知れ」という感じ。

墨田区だけで、子供の給食費を払えない家庭が2000件くらいあるらしい。学校のない日が悲惨で、お菓子を食べたり、

しかたなく窃盗でつかまったりしている事実が新聞にのった。「こども食堂」なるボランティアの奮闘もあちこちで盛んに

なってきた。東京オリンピックどころではないのではないの?オリンピックの団体の金の問題もかしましい。「金(かね)メダル」

の競技会?

空木やこがね草を眺めながら、色即是空な気分な今日このごろ。

 

 


銀座くまもと館にいく

2016-05-13 08:20:34 | Weblog

昨日は午前中に、「珈琲塾」があり、夕方の「無茶しぃ」まで

少し時間があったので、銀座でブラジルよろしくとでかけた。

いつもは、都営浅草線で東銀座で降りて、そこから骨董屋とか

を巡るのだが、彗星のいたづらなのか?眠ってもいないのに、

気がつけば新橋になっていて、間に合わず、次の大門で降りた、ら、

運悪く、ダイヤが乱れていて、朝のラッシュのようだった。気をとりなおして、

銀座くまもと館にいく。昔、友人が「熊本の明日を語る会」というのを立ち上げ、

福岡県人なのに、それに参加していた。そのメンバーに、「銀座・・」の職員さん

もなっていた。せめて東京で熊本を応援、という意味で、「銀座くまもと館」は

たくさんの人でにぎわっていた。どこにいても「気はこころ」ばい。

その後、近くの骨董屋をのぞく。中国の朱泥のいい涼炉が入った、と先月連絡を受けた。

なかなかいい味わいの涼炉だったけど、太田垣蓮月の茶碗がその横にあったので、それを

もってかえった。「福田」をそれに注ぎ、試してみた。うん、こんなに酒を美味くする酒器(ほんまは、煎茶椀)

はひさしぶりだ。財布は空っぽになったけど、なんだろう、この幸福感は・・・煎茶を愛してきた文人たちは、

「貧乏を楽しむ哲人」たちだ。最近は、とある美術館関係が、富岡鉄斎や太田垣蓮月をねこそぎ集めているらしい。

ささやかながら、ギャラリー天真庵にも、いっぱいはないけど、一杯飲めるくらいは、あるぞ。

今日は「インヨガ」だ。温かく、気持ちのいい日が続く。インヨガで汗をかくにも、いい季節だ。

 


不思議なパワースポット

2016-05-12 08:11:48 | Weblog

昨日は、午前中が「卒啄珈琲塾」で、夕方には、能登に移りすんだお弟子様

が、煎茶のお稽古にきた。天真庵の玄関やイス、ぼくのお茶道具や蕎麦道具などを

つくってくれた般若くんは金沢出身。おなじく、玄関の取っ手や、珈琲のドリッパー(錫)、茶托

などをつくってくれた角居くんも金沢出身。ふたりの展覧会が毎年金沢でやっていたので、毎年

その時期は金沢にいった。その足で能登までいくこともしばしばで、とくに縄文遺跡のある「真脇遺跡」

には、なんどもでかけた。あそこは、日本人のふるさと、のようなものだ。パワースポットでもある。

いい陽気になってきたので、Tシャツ一枚で仕事ができるようになってきた。昨日は「死神Tシャツ」を着て

朝の散歩にでかけた。加茂福酒造さんの「死神」という銘酒の名が背中に大きくかかれてある。

日本酒好きには、たまらなく欲しい一枚?かもなんばんだけど、一般の人には「あれなに?」と

思われるTシャツだ。いつもその文字を隠す意味もあり、リュックを背負って買い物にでかける。

ただしレジでその中から財布を出すときが微妙だ。混雑しているレジで、ぼくの後ろだけ誰もいない、

というのが、よくある。昨日は散歩なので、リュックをおいたままでかけた。最初はゆっくりと歩いて

いたが、後ろから追いぬく人がいない。身の危険を感じているのかしらん。人が渋滞してもいけないので、

軽く走りだした。昔とった杵柄ではないけど、今でもきっとフルマラソンを完走することはできると思う。

そんなこと考えながら、死神を背中にしょって、街中を疾走していると、なんだか「やつはか村」

の映画のワンシーンが脳裏をかすめた。

今日も「卒啄珈琲塾」と夜が「無茶しぃ」である。

明日は「インヨガ」だ。

 


5月病がまん延?

2016-05-10 08:55:07 | Weblog

まさか、旗日が休みのはずはない、といってお店にこられた方の話や、

逆に、連休中に寺子屋はないだろう、と思ってかっぽれの日の予定をからっぽにした人、

よる年波でわすれっぽくなるのに加え、人は思い込みの硬さも、五十肩のように硬くなるらしい。

男のぶぶんは、かたくならなくなると具合はよくないけど、人生いろいろだ。

昨日は、長屋で女史会、だった。この会のメンバーでない女子からメールで、「車が渋滞して

少しおくれます」とあった。「今日は、長屋・・・・ですよ」と返信したら、「オキアミのお土産があるので、

そのままもっていって参加します」とのこと。先日は台湾の高級なからすみをお土産にもってきてくれた

「お弟子さま」がいて、それを酒肴にしてみんなでグビグビと日本酒を飲んだ。おかげで、昨日も

お土産話とその「オキアミ」で酒席が盛り上がった。ただし、「おきあみ」ではなく「生しらすの沖漬」。

いろいろな感違いがあるけど、こんな感違いは、熱烈大歓迎である。

昨日の女史会は、日本三大悪女のひとり、日野富子をやった。間違ってきた女子も、知らない歴史

の裏話をきけて、ご満悦だった。予定どおりにいかないこと、迷ったり、回り道したからこそ出会うこともある。

ちなみに、三大悪女は、北条政子、日野富子、淀殿。先月は北条政子をやった。

悪女の深情け、なんていう言葉があるが、いい女と悪女・・・見方を少しかえると、紙一重のような気もする。

悪女に鍛えれ、いい男になるのもいるし、死ぬまでいじられ好き、もいる。逆もまたしかり・・

明日は「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

 


ぎゃれっとでそば前

2016-05-09 07:31:38 | Weblog

昨日、背の高いハンサムな青年がカウンターに座った。

「そば前は何がありますか?」と流暢な日本語できくので、「ワインはないよ。

ぽんしゅでぼんじゅーる」みたいな返事をしたら、「日本酒が大好きです」

というので、九州の「福田」をだし、つまみは、かんぴょうと、椎茸と昆布のつくだに

と、胡瓜をまぜたんをだしたら、おいしそうに飲み始めた。

「生まれは?」ときくと「パリです」という。

ながやくんのいた「えん」などの話をしながら、日本語で話をしていたら、

「そば前をもう一本ください。つまみは、ぎゃれっと」という。ので、「ぎゃれっと」

をだした。うちのぎゃれとは、蕎麦粉の上にチーズとのりをのせて供す。

身土不二ではないけど、うまれた国の食べものを食べれるのは幸せなことだ。

その後に、「そろそろ、蕎麦でしめたいです」というので、蕎麦をだした。はしも上手に

つかって、蕎麦を手繰った。

「このお店の特別おいしい「ほぼぶらじる」とチーズケーキをください。うまれた国がチーズ

を食べる国なので、ぎゃれっとのチーズの後に、チーズケーキは最高の幸せね」と流暢にのたまわれた。

「英語のメニューじゃないのに、よく読めたね」というと、「ほぼよめーる」といって笑った。

日本にきてまだ10年らしいけど、世界にはいろんな奇人がいるもんだ。

これから「卵かけごはん」夜は「長屋で女史会」

 


日曜そば打ち道場

2016-05-08 09:07:17 | Weblog

陽気のいいせいか、そば前を楽しむお客さまが増えてきた。

そば前とは、そばを手繰る前に、ちょいと一杯酒を飲むこと。

居酒屋のない時代は、蕎麦屋で酒を飲む、というのが、あたりまえだのクラッカー

だった。そばやのつまみといえば、卵焼き、焼き味噌、いたわさ、といったところが定番だ。

昨日は常連さんが、天井を見せたいから、といって、中学時代の同級生をつれてこられた。

天真庵の建物は、東京大空襲の時に焼けて、建築事務所をやっていた栄吉翁が、その年に

東北から木材を集めて、立てた。そのなごりで天井に「能代」という焼き印がある板がある。

つまり、昨日の人たちは、秋田の能代出身の人たちだ。その当時は、木材は舟で運んだので、川

が入り組んだこの界隈を経由して、木場に木材が集まった。したがってこのあたりにも、いい木材

を扱う「銘木や」さんがいっぱいあった、天真庵のカウンターは近くの居酒屋で60年以上使われて

いた檜。夏目漱石が好きだった主人が、「草枕」にでてくる名文から「百尺」という名前をつけた。

それを読むと、カウンターが檜であることがわかる。昔の居酒屋の主人は、スゴイ。

今日は日曜日なので16時に閉店。最近そば打ちにはまった君が、少しはやめにきて、そばを打つ。

その後にベテランの女子たちがばんばん打って、その後にみんなで「鮨の研究会」。

二階では、近くのシェアハウスに住む若い女子たちが、着つけを習いにくるらしい。

今年の花火大会は、きっと浴衣美人で街がにぎわうことだろう。

明日月曜日の朝は「卵かけごはん」夜が「長屋で女史会」

水曜日木曜日が「卒啄珈琲塾」&「無茶しぃの会」

22日(日) タケシィ 三線(サンシン)らいぶ

演奏:タケシィ(三線)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

27日(金) MUSICA LIBERA TOKYO

演奏:山根孝司(クラリネット)・大宅裕(ピアノ)・宮坂拡志(チェロ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

 

29日(日) ぶらじりあん らいぶ (ブラジル音楽)

演奏:阿部かよこ(ヴォーカル・ギター)・長澤紀仁(ギター)

19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)