長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

コンサートの途中でグラリ!

2012-03-15 08:11:22 | Weblog
昨日のコンサートは、素人目に見ていても(聴いて)、とても難しい曲
ばかりだった。リハの時から、やまねさん、伊藤野笛さんが真剣に練習している
緊迫感が伝わってきた。イチローを見ていて思うけど、超一流の人たちは、
「毎日向上してく努力を惜しまない天与の才、を磨き続ける才能がある」という天才。
演奏の途中に、グラリ、と揺れた。何もないように、演奏を続け、早春のコンサート
は、春爛漫の気持ちに満たされ、無事に終わった。
伊藤野笛さんのコンサートは、今日も表参道である。
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」(03-3409-2511)18時半~ 2500円
ちょうど、お茶の教室のある場所から近いので、二日続けて、彼のピアノを
堪能することになった。

4月15日にピアニストの能代さんがコンサートをやることになった。
昨日打ち合わせにこられた。カウンターの上に置いてあるホワイトボードの
予定表を見て「昨日、伊藤さんといっしょにコンサートをしました」とこと。
みんな根っこがつながっている。不思議なことが多い。その後、能代・竹本
という美人の音楽家を引き連れ、「押上文庫」へ。彼女たちが、6月に
そこでコンサートをやることになった。ちょうど街のコンシャルジュ、黒崎竹信堂(
春秋の音楽祭の時・spice・cafe~竹信堂~天真庵が、音楽会場になり、人呼んで、
「文花のゴールデン梯子」という)、の前を通ったら、主人がいたので、美人たちと
四方山話になって、約束の時間をオーバーしてしまった。

明日は「ダメ中」
ダメから始める中国語。

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。
大手IT企業をやめて、この道を歩むことになった稀有な天才?


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。ピアソラを好きだという角居くんも長野からくることになった。天真庵の玄関の取っ手や、
ぼくのお茶道具をつくってくれている作家。




まい泉 マイセン バイセン

2012-03-14 09:33:20 | Weblog
昨日ブログに紹介した「可非道バイセン」26日(木)の申し込みが二名になり、
一期生の枠がひとつになった。

一人が「焙煎の会申し込み希望」とメールできたので、
「焙煎」のバイセンではなく、マイセン(まい泉)の発音のバイセンです、
と伝えた。メールでくる文章は、微妙なニュアンスが伝わりにくいけど、
現実の世界で、ふれあったり、いっしょに食事をしたりした相手とは、
スムーズに理解できるのが面白いし、いい。

マイセンという器のブランドがある。ヨーロッパで、マイセンが磁器を発明
するまで、伊万里焼きが、ヨーロッパの人たちの食卓に並んでいた。
そのころを生きたわけではないけど、たぶん、食後のコーヒーも、伊万里の
雷門の蕎麦猪口なんかで、飲んでいた、というのが定説。グリップのついた
コーヒーカップを相棒の水谷ゆたかみたいに、きどって飲むのを、よしとした
時代が、長く続いた。日本人はどうも、舶来とかいうものに弱い。友達に
「金髪フェチ」がいたけど、それも似たようなもんかも。
天真庵も創業のころは、昔から集めた骨董の蕎麦猪口で珈琲を供していてけど、
久保さんに作ってもらった「白いコーヒーカップ」が大好評なので、今は
それを使っている。

さて、今日はお休みだけど、コンサート。
ベルギーで修行したN響やまねさんと、ドイツで活躍しているピナニスト伊藤野笛
が、天真庵にやってくる。

MUSICA LIBERA TOKYO

演奏:山根孝司(クラリネット)・伊藤野笛(ピアノ)

19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。
大手IT企業をやめて、この道を歩むことになった稀有な天才?


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。いろいろ界隈がかしましくなってきた。





バイセン

2012-03-13 08:31:12 | Weblog
今朝、蕎麦を打っていたらそんな言葉が浮かんだ。
表参道に毎週煎茶を習いにいって、10年近くなり、自分も
教えるような立場になった。「無茶しぃの会」。
表参道に、「マイセン」という老舗がある。
もともと、芸術家とか音楽家とか、奇人が多く集う店だけど、
まさか「お茶の稽古」がこんなに来るとは想定外だ。
毎朝、「びん棒」という棒を振り回し、蕎麦を打ち、
食事の後は、粒々皆辛苦に満ちた珈琲豆たちを、焙煎して
いる。「人の(倍)、苦労を(せん)と、いかんバイ」みたいな生活。
こんどお店を出すとすると、「バイセン」にしようかと思う。

そのための資金を集めるわけではないけど、「バイセンの会」
というのを、4月から始めることになった。今、勝手にきまった。
4月26日(木)の朝10時から、スタート。
勉強する科目は、「焙煎」と、それにまつわる珈琲の入れ方(ドリップ・水だし珈琲・サイフォン)
苦労して、これからカフェをやろうとしている人、現在カフェをやって苦労している人、ナリヒラーゼ、
オシアゲーゼを目指す人たちも、よかったらどうぞ。2時間くらい。一回5000円(豆200g・石臼使用料・授業料含む)
よその焙煎教室のことは、知らないけど、授業料も、「倍せん」と思う。(九州弁)
定員3名。

今日が「英語でそば会」(19時から 3000円)
岩本先生が、この街に移り住んで4年くらいになる。天真庵にきた
若くて美人なお客さんが嫁になり、彼女も英語でそば会や、味噌つくりの会
に参加したり、音楽祭なんかを手伝ってくれてすっかり、街にもとけこんでいる。
天真庵では、順受の会(論語)に次いで歴史がある。


明日(水)に、N響のやまねさんがヨーロッパで活躍するピアニスト伊藤野笛さんと
演奏会。昨日伊藤さんが成田についた、とのこと。
めちゃくちゃ、楽しみなコンサート。   5000円(そば会つき)

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。
大手IT企業をやめて、この道を歩むことになった稀有な天才?


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。いろいろ界隈がかしましくなってきた。









ランナーズ

2012-03-12 07:43:39 | Weblog
昨日、マラソン仲間たちが、マラソンの後に店によってくれた。
以前いっしょにはしった大会。
ホノルルマラソンもいっしょにいった仲間でもある。
ひとりの友達は、73歳。体型もかわらず、スポーツウェアーが
似合っている。こちらは、作務衣の
ほうが似合うようになった・・
「ハーフが二時間切れなかった」と嘆いていたけど、ぼくなんか
73歳といえば、没後何年、とかいう感じかもしれない。
この仲間たちは、「フォルテ」という六本木のお店のママが中心に
なって作ったマラソン倶楽部。美人ママとも久しぶりに会えた。
60歳までに、ワカの追悼ホノルルマラソンをやりたいと思う。

今日は、これから「卵かけごはん」
夜は「易の勉強会」
明日が「英語でそば会」

14日(水)に、N響のやまねさんがヨーロッパで活躍するピアニスト伊藤野笛さんと
演奏会。昨日伊藤さんが成田についた、とのこと。
めちゃくちゃ、楽しみなコンサート。   5000円(そば会つき)

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。
大手IT企業をやめて、この道を歩むことになった稀有な天才?


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。いろいろ界隈がかしましくなってきた。



あれから1年。

2012-03-11 08:33:11 | Weblog
忘がたき日、3月11日がきた。昨日は東京大空襲67年目。昨日はスカイツリーも御化粧のライトアップ
して、「きずな」という文字が刻まれていたらしい。少し、手あかにまぎれ、
目あかがつきすぎた感がある言葉だけど、「つながっていたい」と思うくらい
「きずな」が薄い時代であることを、みんなが認識された1年。
思えば日本人は、昔から、「むすび」を大切にしてきた。おめでたい結婚式
では、羽織の紐を結んで列席し、まいぐいのみを仕覆の紐で結び、結ばれた
新郎新婦を祝った。御祝いに持参した一升瓶ももちろん風呂敷で結ぶ。
やがて、縁あってむすばれたふたりの子供ができる。男の子を「むすこ」
女の子を「むすめ」というのも、結ぶからきた言霊。そして、君が代を
歌う。♪苔のむすうまあで~   「結ぶ」。

この地で結ばれた押上文庫くんと押上猫庫さんの披露宴が5月に伸びた。
ええかっこし、の、文庫くんが「着物が似合うように、増量する」らしい。
着物は、少し腹がでているくらいが、いい。そんなわけで、5月の吉日に
延期。出席を予定していた人たちも、大いに食べたり、飲んだりして、着物
が似合う体型にしてくだされ。

今日は、最後の「竹細工」。4月からは会場が竹下文庫になる。
竹の道具なんかの引っ越しをしなくては・・
今日は、先生たちと、送別会。♪遠き別れにたえかねて・・

14日(水)に、N響のやまねさんがヨーロッパで活躍するピアニスト伊藤野笛さんと
演奏会をやることになった。昨日伊藤さんが成田についた、とのこと。
めちゃくちゃ、楽しみなコンサート。   5000円(そば会つき)

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。
大手IT企業をやめて、この道を歩むことになった稀有な天才?


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。いろいろ界隈がかしましくなってきた。

今月末で、天真庵も5周年を迎える。「まず5年は黙ってやる」を通過する。
「無茶しぃの会」も始り、なんだか新しい胎動みたいなものを感じる春。





雪が降る

2012-03-10 08:31:56 | Weblog
今朝お店で蕎麦を打っていて、外を見たら、雨が雪になっていた。
「花冷え」というのはあるけど、まだまだ春は遠し、といった感じ。

昨日はヨッシーが木曾から蕎麦を食べにやってきた。オペラシティーで
毎年恒例のヴィオラのコンサートが昨日あった。彼女は天真庵の椅子
や玄関をつくってくれた般若くんと結婚し、木曾に嫁いだ。
押上文庫くんもピアニストで、うちで出会った猫庫さん結婚する。 
もうひとり、ヨッシーの先輩でピアニストのMさんも、うちで出会った
くんと、結婚することになった。どちらもよく知っているヨッシーに
つたえたら、「エーーーーーー!」と、一瞬蕎麦を手繰る手をとめてびっくり
していた。なんか不思議な縁結びの神が、棲んでいるかも?

今日は「竹一日教室」

大分から関西弁バリバリの清水さんがやってくる。
明日は、最後の「竹細工」。4月からは会場が竹下文庫になる。
竹の道具なんかの引っ越しをしなくては・・


14日(水)に、N響のやまねさんがヨーロッパで活躍するピアニスト伊藤野笛さんと
演奏会をやることになった。
この季節は、被災地でコンサートをしたり、忙しい中での貴重なコンサート
になる。とても楽しみ。   5000円(そば会つき)

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。
大手IT企業をやめて、この道を歩むことになった稀有な天才?


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。いろいろ界隈がかしましくなってきた。




祝言

2012-03-09 08:36:58 | Weblog
「しゅうげん」
押上文庫に嫁にいく、みたいな感じで、押上猫庫が昨年の11月にスタート
した。酒粕ココアが評判で、水・木・土・日の昼間のチータイムが楽しく
なってきた。ふたりが、天真庵で祝言をあげることになった。うちに時々
ガレットを食べにくる美容院を経営する女社長が「ライフワークで、昔風の
白無垢の花嫁をつくりたい」ということになり、「いつかね」とあいまいな
返事をしていたが、今回が第一回目。

参加者は縁のある人ばかり。ドレスコードなんて、硬いことはいわないけど、
「MYぐいのみ」は持参してほしい。着物でこられる方は、懐に紙を、
つまり「懐紙」ははさんできてほしい。奇妙な縁だけど、先月から始まった
「無茶しぃの会」で、猫庫さんはお茶を習いにきておられるし、祝言にこられる方
の半分近くは、その会と縁のある人たち。ぼくは、勝手に「お茶会」みたいな祝言に
したいと思っている。祝言のお茶うけに「言問団子」なんていいかも。

昨日は自分のお茶のお稽古に、表参道にいった。そんなわけで
 、先月から毎日どこかでお茶を入れている。日常ではない「少しあらたまるお茶」
を毎日楽しんでいる。稽古が終って、原宿駅まで歩き、JRで新宿にいき、伊勢丹
にお茶を買いにいった。ちょうど知り合いの作家たちが、5階の美術品コーナー
で、「茶籠にいれて持ち運ぶ」みたいな展示をしていた。オーバルボックスが、
旅茶碗入れにして、茶入れ、茶碗、茶托なんかを入れ、それ御洒落な風呂敷にいれる。
今日の新聞にJTBができて100年、というのがあった。「旅」を企画して100年。
企画にのって、あるいわ、のせられて100年。「旅」という雑誌も廃刊になった。
そろそろ「自分流」の旅を模索する時代になりそうだ。「旅茶碗」や「myぐいのみ」
「my箸」を、持参していくと、旅の味わいも変わってこよう。


明日は「竹一日教室」
清水先生がもう少し年をとって、枯れてきたら、すす竹で、旅茶碗をいれる籠
でもつくってもらい、と思っている。 
明後日は、最後の「竹細工」。4月からは会場が竹下文庫になる。


14日(水)に、N響のやまねさんがヨーロッパで活躍するピアニスト伊藤野笛さんと
演奏会をやることになった。春を先取りするような音楽会。
やまねさんが、近所にいることの意味は、ほんとうにデカイ。
やまねさんと大石学さんが、同じ下関の高校で、その恩師も国定雅子も影響をうけた
先生。   5000円(そば会つき)

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。なんだかえらく盛りあがってきた。






晩稲

2012-03-08 09:23:55 | Weblog
「おくて」という。収穫するまでに時間がかかる稲のこと。
最近の男子は草食系で、おくて、のそれも、同じ言霊。
ときどき、といいうより、頻繁にいく茨城の蕎麦屋の前には、
晩稲の稲の田んぼがあり、借景の里山との風景は、筆舌が及ばぬ
蕎麦の味をよりひきたてる。蕎麦がでてくるまでは、「渡舟」(わたりぶね)
を、グラスになみなみ注いでもらい、溢れた酒の受皿は、土味豊か益子の豆皿。
その豆皿を片手で口に運ぶ時の幸福感といったら他にない、くらい幸せな気分。
話は、ややこしいが、その「渡舟」が、くだんの「晩稲」の品種の酒米で、その蕎麦屋
の主人が、蕎麦屋になる前に働いていた農業試験場で、尽力してその幻の酒米「渡舟」
を、復元させた。

その蕎麦屋は、毎朝石臼で大豆を挽き、豆腐をつくる。その汲みだし豆腐、木綿豆腐
が、また酒肴として逸品で、左党としては、まさに「渡に舟」なのだ。
天真庵で珈琲豆を挽く石臼と、そのお店の大豆専用の石臼は、同じ作家。その縁で、
ときどき、石臼挽きの「ほぼぶらじる」を土産に、蕎麦を食べにいく。原始的ぶつぶつ
交換よろしく、帰りには、あちらの石臼でつくった「おから」なんかをいただいて帰る。

昨日もこの上なく上機嫌で東京にもどり、浴衣にきがえて「かっぽれ」。
「かっぽれ」は、大阪住吉大社の「住吉踊り」がルーツで、浅草寺で大道芸として踊られていた
ものを河竹黙阿弥が書き下ろし、市川団十郎が踊ったのを機に、変遷をかさねて、櫻川ぴん助さん
が集大成した、ということになっている。
「あ、かっぽれ、かっぽれ」というのは、紀伊国屋門左衛門が帰ってくるときに、女子たちが船子たちを
迎えたときに、踊っていた掛け声との説もある。♪あれは、さ~、みかん船・・・
という歌もかっぽれの代表的な歌の中にある。そのほかに「深川」(深川の遊郭に通う坊さんの話)
「伊勢音頭」(一生に一度はお伊勢参り、そのあとに遊郭で遊ぶ話)「奴さん」(小唄でも同じ演目があり、
座敷芸として不動の人気)などがある。天真庵では、「ずぼらん」という演目を練習中。
やはり、助平ばお坊さんの話で、歌も踊りもおもしろい。

なかなか「バカになりきれない時代」にあって、「かっぽれ」というのは、歌と踊りが
一体となって、狂喜な世界を堪能できるのが、よろし。
世の中、そう簡単に「渡に舟」なんてこと少ないけど、大好きな酒気に、おいしい日本酒を
ついで、できたら御座敷で、ゆっくり飲みたいものだ。晩稲もまたよろし。

♪この船はあなたが乗る船 あなたの棹は わたしが 行くとき借りる棹    


サライ族

2012-03-06 07:49:08 | Weblog
今発売中の「サライ」にのったおかげで、「サライ族」の方が、ぞくぞくとやってこられる。
ぼくもサライは創刊のときから愛読書。

週末は元気なじいちゃんがやってきて、そばを、ずるっ と手繰って、「うまい」と
いってくれ、踵を返して、帰ろうとされた。滞在時間約5分。「どちらから?」
ときいたら「サライを見て、新潟からきた」とのこと。粋というか通人というか、
かっこいいおじいちゃん。昨日も雨の中、同じ族がやってこら
れ、黙って(黙っては、オーダーできないけど)、「玉露」。雨の音を
聞きながら、目をつむって玉露の一滴一滴を楽しんでおられる。そして
「一滴ずつ落として味わってみるのは、閑人適意の韻事ですね」ときた。
夏目漱石の「草枕」で主人公が、坊さんにご馳走にになる時の一節。
まだまだ、日本男子がいるんだな、と思った。

そのお客さんと入れ違いに、使いこなした上等のショルダーバックをかかえた中年の
男子がカウンターに座り、「石臼挽きのホボブラジル」を所望。やはりだまって、
久保さんの白い珈琲カップに供されたホボブラジルを飲みながら、「あなたの珈琲と
大石さんのピアノは、雨の日によく似合いますね」ときた。リリースされたばかりの
大石学ぶさんのCDを彼も持っているらしい。その時、偶然に大石さんから電話がきた。
そのCDをプレゼントされたお礼に対してのお礼の電話。
蕎麦もお茶も珈琲も音楽も「礼」に始り、「礼」におわるものに違いない。
「世の中には、人の役にたつ人と、人の役にたたない人の二種類がいる。
感謝の念のない人は論外」と、死んだ先輩がよく飲んだ時に、いっていた。


今日も雨。雨の日は、玉露の一滴と雨音をあわせ、ジャズやクラシック音楽を聴く
のがいい。今日は、「お仕覆の会」。昨年の3月11日は、ちょうど二階で、お仕覆
をやっていた時にグラッときて、先生が我が家を一泊の避難所にされた。彼女が主催
する会も「一雫(ひとしずくの会」という。一滴一滴を楽しむ。閑人適意の韻事。
これからの時代のキーワード。


3月14日(水)に、やまねさんがヨーロッパで活躍するピアニスト伊藤野笛さんと
演奏会をやることになった。春を先取りするような音楽会。
やまねさんが、近所にいることの意味は、ほんとうにデカイ。
やまねさんと大石学さんが、同じ下関の高校で、その恩師も国定雅子も影響をうけた
先生。   5000円(そば会つき)

3月17日(土)が「二階で落語かい」  千里家万馬  2000円(木戸銭・蕎麦・珈琲付き)
先月のチリトテチンがあまりにおもしろくて、豆腐屋にいくと笑ってしまう。


3月30日は、錦糸町のトリフォニーホールで、赤松林太郎くんのピアノの演奏会がある。
このピアニストが開店以来、チャリンコで遊びにくるようになったのも、天真庵の雰囲気を
醸し出す大事な菌みたいなもんだ。
詳しくは、「赤松林太郎」のブログをのぞいてください。また、
6月3日に「押上ピアソラ祭り」(天真庵にて)
をすることになった。5月22日に、スカイツリーが開業し、そらまち商店街などもできるらしい。
時代が変わっても、変わらないものがある、タンゴの革命児の「ピアソラ」を、ソラマチの傍らで楽しみ
たいと思う。なんだかえらく盛りあがってきた。

明日は「かっぽれ」


寅さんがやってきた

2012-03-05 07:52:01 | Weblog
今日は啓蟄。土中で冬眠していた虫たちがぞろぞろと動き出す日。
春近しを感じる季語だ。毎年この季節になると、散人や散歩の達人さん
たちが、「香取神社の梅がきれいだ」みたいな匂い立つ季語を土産に
やってくる。今年は例年よりもおそい梅になっているらしい。
先日、寅さんが遊びにきた。うちの庭に、「さくら」とプレートがかいてある鉢がある。
「桜」では・なく、「さくら」。つまり寅さんの妹。そのさくらは、寅さん(実際の名前
は知らない)が、品種改良してつくった花菖蒲
で、春にさくら色の花が咲く。堀切菖蒲園でも、彼の「さくら」が、植えられている。

「桜咲く!」うちの大家さんの娘さんも無事大学に合格した。

そして昨日は、押上文庫くんと猫庫さんの結婚式を、今月の24日(土)に、やることが決定。
ちょうど花のお稽古の日であり、猫庫さんの花嫁姿に、花を添えられると思う。
前々から、うちの常連さんで、両国のホテル内で美容院を営んでいる女性がいて、
「若い女性に昔ながらの形で、花嫁姿にさせるお手伝いをするのをライフワークにしたい」
といわれていて、それの第一号になった。
参加者のドレスコードはないけど、「まいぐいのみ」は持参してもらいたい。懐紙は用意してほしいな。
「これからの結婚式」のモデルになるに違いない。

あ、いけいない。卵かけごはんが始まる。