長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

こころが発火する

2010-03-09 07:10:10 | Weblog
毎日、石臼をまわす。時計と反対方向にまわす。
上の石と下の石の溝の中にころがっていく珈琲の豆が
パリパリという音と、石の擦れる低い音がハーモニー
になって手に伝わってくる。そのうちに、珈琲の
芳香なゆらぎが、あたりにたちこめてくる。
毎朝、単純に始める儀式だけど、こんなに五感を
感動させるものは、ほかにはしらない。
昔は、どこの家にもあった石臼。それを家族で
挽いて、豆腐にしたり、蕎麦にしたり、黄粉などを
つくったりした。小さなころから、そんな生活を
していると、「こころが発火」するらしい。

出光興産の創始者は、出光佐三という人だ。同郷なので、
ぼくの通った宗像高校は、彼が陰徳のように寄付してくれたり、
修学旅行に東京にくると、栄太郎飴を土産にもたせる、
というのが慣わしだった。
出光さんの自伝みたいな本のタイトルが「自噴の水」
「こころが発火」するのに、大事なことは、自分の力、自然
の力で発火するのが大事。自噴、つまり自分の力で沸き出でる水の
ように生きよ、というのが、座右の銘だったようだ。

昨日勉強した「中江藤樹」もそうだけど、昔の人は、日本人だったなあ、
とつくづく思う。そういえば、出光さんの著書に、「日本人に帰れ」
というタイトルもあった。
今月は29日(月)にまた「順受の会」をやる。
「こころに発火させたい」とか「自噴の水を体感したい」という人は
、勇気をもって踏み込んできててはいかが?

今日は「英語で蕎麦会」
長屋生活をすっかり満喫していり岩本先生が、やってくる日。
楽しく英語と蕎麦会をやる日。

明日は「伝授の会」
蕎麦・煎茶・珈琲道を、真剣に学ぶ日。
明日は、「石臼珈琲で、水出し」をやろうかと思う。
「自噴の珈琲」と名づけようかしらん?

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