昨日、銀ブラのことを書いたら、銀座の骨董屋さんから手紙と、古本
がおくられてきた。今年85歳になる元気な骨董屋さん。
いつものように鉛筆で近況を書いてある。「雨にも負けず、年にも負けず、がんばっています」
とのこと。かっぱブラの後、亀ブラもやった。暑い日だったけど、体の調子がすこぶるいいので、
歩いて亀戸天神近くの骨董屋をのぞく。売ることよりも買うほうが好き?な主人。2か月前から、
「あれ、いただく」と買うものがきまっているのに、そのものの前に買ってきた商品が山積みされて
いて、とれない。ほんとうに商売っけのない人だ。「おわび」といって、届いたばかりの醤油の一升ビンを
もらった。それをかかえて、帰路を汗だくで帰る。このお店にくると、骨董品の話が10分、残り50分かそこら
は、「料理」の話。彼は毎日愛妻弁当を楽しんでいる。愛妻が作るのではなく、愛妻のために彼が毎日作るのだ。
その日は、アナゴののり巻き。アナゴの煮方を講釈している時に、その醤油の話になり、それが土産になった。
目的は果たさなかったけど、不思議なものを抱えてかえるはめになった。明日の「なんとなく鮨を喰う会」
あなご鮨をやってみようかしらん。
今日は「ねんどの会」 コネルさんが先月で緞帳を下げ、今日が最後の会。
おわりは始まり、でもある。色即是空。の後に空即是色、と般若心教ではなっている。
形あるものはやがてなくなる。しかしなくなった後にまた何かが生まれる。
人生は生・滅・生・滅を繰り返しながら、ゆらゆらとただゆらゆらと、ゆっくりした流れのように
いくのらしい。
昨日のライブは、「今ここ」のえにしを、お客さまと演奏者といっしょに感じた。
来年の春で10周年だけど、10年やってきて、はじめて感動できることがあるし、続けてきて
よかった、生きていてよかった、を感じたライブやった。天恩感謝、なのです。