長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

♪坊さん 簪(かんざし)買うを見た

2016-08-19 08:34:23 | Weblog

昨日は休みだったけど、おんなかっぽれがあった。

かっぽれは二階でやっている。ぼくはその間、蕎麦会の準備をしながら

下にいる。昨日は朝からばんばん仕込みをやっていて、段取りがよく、ほぼ完ぺき

だったので、カウンターで酒を飲みながら、本を読んでいた。

「日本の性」のような本を板橋の古本屋で見つけ、昨日はそれを読んでいた。

もともと日本では「性」を神聖なものとしていて、神前結婚というのは、神の前で、

男と女が結ぶ姿を手向けにしていたらしいし、春画でモノを巨大に描くのも、変態主義

とかではなく、非日常というか、違う意味の神域のできごととして、崇拝していたことによるらしい。

春画展を見たご婦人が「フランスパンみたい」とのたまったらしいが、フランス人だって、「ぱんみたい」

な持ち主はいないだろう。「まら」というのも仏教が到来した影響に梵言かららしい。凡夫な小生には、

いろいろ目からうろこの本だった。そんなことをしていたら、二階から「深川」が流れてきた。ちょき舟にのって、

大川(隅田川)を渡り、坊さんたちが、女(時には、男)を買いにいくような曲だ。精進の世界に鎮座する坊さんのちんも

時々は精進落としをすることを迫られた。凡夫も坊さんも、♪みんなみんな生きているんだ 友達なんだ~

坊さんが簪を買う・・・昔から好きな女に簪を買う、をよしとしていたが、櫛(くし)は縁が切れるといって忌み嫌われて

いたみたいだ。

今日は「ダメ中」 だめから始める中国語。毎日いろいろな寺子屋をやっている。

寺子屋に集まる人たちのことを「筆子」といっていた。うちの筆子たちは、女子で美人が多い。

明日は「インヨガ」。筆子たちが、自分を磨いて、より美人になる。

余談ながら、花魁たちが、童貞の男といたすことを、「筆おろし」といって、縁起ものだったらしい。

スマホとかポケモンのおかげで、街中には「縁起もの」がいっぱいあふれている今日このごろ。