長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

今日は書の会

2013-03-19 08:06:40 | Weblog
天真庵の看板の書を書いてくれた貞本さんが、月に一度やってきて
「書」を教えてくれる日。二階にも彼の「空」が飾ってある。
大塚に会社をもっている社長も副業?でやっていて、江戸一という
居酒屋であって、意気投合した。その縁でぼくが理事長をしていた
IT企業の団体でも、いろいろ尽力をいただいた。

書は、昔から文人とかかわりが深く、書斎の必需品で、「文房四宝」
といって、紙、墨、筆、硯の四つは「たからもの」のように大事にした。
今日は、ぼくのお茶の弟子も2人参加することになった。
お茶道具も、宝ものみたいなものだが、花のハサミもまたたからもの。

ぼくたちの習っている「花」のはさみは、「安重」という京都の老舗の
ものを使っている。やすしげ、というけど高い。
京都はお寺の近くには、必ずおいしい豆腐屋があるけど、お城の近くには
鍛冶屋がある。安重は二条城の近くで元禄13年に創業し、すぐに池の近くの坊さん
に気にいられて、花ばさみを作りはじめたらしい。
京都の人たちは、「安重さんのはさみは、むっくりしてていいわ」なんていう。
包丁も花ばさみも、命あるものを、切る。のでその瞬間に、あいての命に感謝
しながら切る、そしてその瞬間瞬間を楽しみながら、気品をもって、むっくり、
ということになる。ちょっと京都らしい言葉。

明日明後日は連休。