長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

九州の小さな村

2013-03-16 08:18:04 | Weblog
今年の正月に、大分の耶馬渓(やばけい)にある「下郷村」をたずねた。
昨年の正月も近くまでいったけど、雪のために断念。
人口が1691人の小さな村で、どこの村もそうなように、過疎
に苦しんでいる。しかも昨年の夏の豪雨で甚大な被害もでた。

そこに小さいけど、ポリシーがしっかりしている珈琲屋がある。
うちと同じ時期に、この寒村で始めた。「豆岳珈琲」という。
1月のブログか、「ひとりごと」に書いたと思うけど、素敵
なカフェ。いろいろ話をしていたら、「こんど冊子がでるんです」と
目を輝かせながらお店の人がいったことを昨日のことのように覚えている。

昨日、その冊子が届いた。天竺という不思議な自転車にのって、この街を
撮影しながら、町を活性化していくのをライフワークにしている「だいきくん」。
なぜだか、彼が目を輝かせながら、冊子をどさっともってきた。
「雲与橋」というタイトルがついている。でもなんで君が耶馬渓を・・なんかヤバそ?

書き出しは、

このフリーペーパー雲与橋は、大分県中津市耶馬渓の、下郷という地域から発信されます。
作っているのは地域住民と、最近にわかに増えだした移住民の集まりです・・・

ページをめくっていくと最後の方に、「こげんするんじゃら」というのがあった。
先住民で猟師兼百姓の69歳の翁が、昨年4月に東京から移住した若者に、山暮らしの手ほどきを
している。その青年が、だいきくんの友達で、移住する前に天真庵の「花の教室」をのぞいていった
ことがある青年だ。

ときどき、この押上村は、人口が50人くらいしかないのでは?と思うくらい、
「つながりの深さ」を感じることがある。
50人とか1000人くらいしかいない村でも、一軒の珈琲屋、一軒の食堂、一軒の診療所、
一軒の萬屋店・・・そんな一軒があれば、「あの人」が集まってきて、輝き始める。
下郷村で検索したら、facebookにも紹介されているので、どうぞのぞいて見ては如何。
「これからの日本」を再興するヒントがつまっている。