長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

珈琲をうまくいれる方法

2012-08-04 08:38:17 | Weblog
最近よくカウンターの真ん中あたりに座って、ぼくの奇妙キテレツな珈琲
の入れ方を、じ~とみる若者が増えた。石臼で挽く、とうのもめずらしい
らしいけど、黄瀬戸や錫のドリッパーに、銅のミルクパン?みたいな道具
で入れるのが、おもしろいらしい。

昨日、そんな若者みたいに、じーっと、見つめられた。暑い日の一番暑い
2時ころ、いつものように自転車をこいでその人はやってきのた。
あまりに熱心に見ているので「カフェでも始めますか?」と聞くと、
「気楽にやれるんだった、喫茶店のマスターもいいね」と返事がかえってきた。
そして「自分で家で入れても、ここみたいにうまくいかない」というので、
「どこの珈琲豆を使っていますか?」と聞くと、「日本橋のTデパートの一番高い豆を
使っているんだけど」とのこと。「こんな暑い夏もわざわざいって買うんですか?」
というと、「うん。タクシー代3000円かかるけど」ときた。
「珈琲豆意外に目当てのかわいい店員がいるんでしょ」と冗談でいうと、
「まさか、この年で援助交際もないよ」と笑っていた。

この元気なお客さんは大正11年生まれ。90になるけど、猛暑の中でも
毎日のように自転車にのって、珈琲の技を盗みにやってこられる。
「卒啄珈琲塾」におさそいしようかな?なんて思ったりしている。
少し、というか、急に平均年齢はあがるけど、90歳の翁みたいなじいちゃん
が入れる「ほぼぶらじる」を飲んでみたい気もする。

8月は8日(水)と9日(木)の午前中が「卒啄珈琲塾」
午後が「無茶しぃの会」(煎茶の入門)