長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

すみだストリートジャズフェスティバル

2012-08-17 08:27:06 | Weblog
明日、明後日と錦糸町でやる。
きのう、「墨田珈琲」にいったら玄関に飾ってあった。
店主の廣田さんも文人みたいに、音楽や芸術に造詣が深い。
昨日は、オリナスで映画を見た後に立ち寄って、モカイルガチェフを所望。
江戸切子に芳香な香り豊かな琥珀色のモカがでてくる。音楽は「moon talk」
ウォンさんの即興の音楽は「ジャズ」だと思う。店主の繊細な感性を彷彿させる。
こんなお店が近くにあると幸せな気分になる。ツリーのまわりににわかにできた
お店とは雲泥の差を感じる。
昨日の映画「おおかみこどもの雨と雪」
悲しいくらい素敵でいい映画だった。もう一度見にいきたい、くらい、いい。

昨年のすみだストリートジャズフェスティバルの日。参加していた大石学さんと
隣の隣に住んでいたセシル・モンローが、休憩時間に天真庵にきて、「くろきりのロック」
を二杯づつ飲んで、かみさんが車で会場までおくっていった。セシルとは、それが最後に
なった。次の週末に、千葉の海でおぼれて天国にいった。改装中からちょくちょくのぞきにきたり、
天真庵ではじめてジャズをやった時に喜んでくれ、ピアノが入った時は、大きな体をゆすり
ながら見にきてくれたり、大石学さんの新しいCDを持ってきてくれたり、たばこ吸い場で
「ここにいるとブルックリンのカフェにいるみたい」と上機嫌だったり、
最後に「大石学をよろしく」と深深と頭をさげて暖簾をくぐっていった姿が今でも脳裏に
焼きついている。一滴の水が海に帰っていくみたいに、自然に帰っていったけど、なんだか
今でも十間橋通りを歩いているみたい。

ストリートジャズ。らーめんやでも居酒屋でも、どこでもダウンロードして聞ける
ようになったけど、やはり「生」(ライブ)には、かなわない。
路地裏でセシルが子供とキャッチボールをしたり、旅から帰ってきて、おんびろ車から
降りてきて「ハーイ、ブルックリンに帰ってきたよ」とかいってジョークをいっていた
姿は、まるで小さな路地裏を吹き抜ける涼やかな風みたいだった。
ジャズとは、そんな清風みたいなもんだと、セシルが教えてくれたように思う。
そして、縁を紡いでくれた大石さんが時々天真庵で、ホンモノのジャズを奏でて
くれ、今月31日には、大石さんと同じ音楽の先生をこころの師と仰ぐ歌姫・国貞
雅子がニューアルバムをかかえて、天真庵でライブをやってくれる。
彼女のアルバムはジャズlifeでも大きく紹介され、売れ生きが上々らしい。

来月は「大野えり」さんが天真庵でライブ。
12月のクリスマスのころ、大石さんとLUNAがやってくれることになった。
信じられないようなジャズメンたちがあまたやってくる。
天真庵あらため「ジャズ麺」にしようかしらん。看板メニューがざるそばならぬ、ジャズそば・・・