長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

秩父で酒を飲む

2012-08-02 08:57:56 | Weblog
昨日は関越をつかって秩父の山の中にあるそばやにいった。
秩父には名にしおう蕎麦の名店があるが、昔からへそがまがっているのか
「名店」と呼ばれるお店にいったことがない。
時々いく山の奥にひっそりある蕎麦屋が、秩父では一番お気にいり。
10人も入るといっぱいになるお店なので、お店の名前は教えられないけど、
いい。

何がいいというと、女性が打っている、のがいい。またその人のおばあちゃんが
臼の上にコネ鉢をのせ、その上で石臼でそば粉を挽いている白黒の写真が、いい。
昔の家では、女性が蕎麦を石臼で挽いて、打っていた。だからほんとうの
滋味深いおふくろの味だった。蕎麦はこうでなくちゃいけない。
ぼくは、このお店にくると、蕎麦前に地酒を燗にしてもらって、秩父の豆腐の
冷ややっこを酒肴に、そのおばあちゃんの写真を見ながら、酒を飲む。
ついついすすんで、3合くらいあっという間。トイレの神様ではないけど、蕎麦の
かみさんに憑依されるように、その店にいった後の蕎麦打ちは、肩に何かがのって
いるような気がする。
「蕎麦雑誌」や「ぐるなび」などに紹介されなくても、こつこつと家族でがんばって
いるお店が、いい。

今日は、夜に信じられないくらい素敵なコンサートがあるので、朝から両肩にサムシンググッド
を感じながら蕎麦を打った。

明日は「ねんどの会」
8月もおもしろくなりそう。

9月も信じられないようなジャズの女性ボーカルOが来てくれる。
何かに憑依されているのかもしれない、くらい不思議なことが続いている。
今朝も、毎日のように聴いているジャズ女性からメールを頂戴して
「天真庵でやってみたい」ということだ。
昨年亡くなったセシルから話を聞いたらしい。最近歩いていると、体が
勝手に左右にふれてレゲーが何かをやっている黒人みたいになることがある。
十間橋通りをそんな風にして歩くのを「セシルモンローウォーク」という。
そんな冗談を生前のモンローにいったら、大笑いしていた。