長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

卒啄珈琲塾

2012-04-27 08:49:44 | Weblog
昨日は、記念すべき第一回目だった。
ほうろくで、生豆を焙煎する。
煎り番茶をつくる道具を「ほうろく」という。

人間は、賞味期限を過ぎると、それなりに枯れていくしかないし、
無理やり流行りのアンチエージングなんてものに挑戦しても、
お金や時間を無駄使いするだけだ。茶はさにあらず。

冷蔵庫や茶入れにしばらくほったらかしていて、
賞味期限を過ぎた「お茶」を発見し、ほかす(捨てる)人が多いと思う。
そんな時は、「ほうろく」にいれて、コンロの火で煎ってみると、お茶の香ばしい
薫りが部屋中に満ち、「煎り番茶」ができる。それを急須に入れ、チンチンに沸いた
お湯を注ぐと、ジューと音をたてる。なんともいえない瞬間だ。
よく京都の料理屋なんかで、「京番茶どす」なんていわれると、口をポーとあけて、
「おいし~い ボリボリ」なんていう光景に出くわすけど、家でやると、そんなんより3倍うまい。
ただし、茶碗や急須がヒャッキンだったりすると、上等の玉露を飲んでも、100円の
値打ちもないけど。一戸に一個くらい作家もんの茶器がいるやん。

昨日は、「ほうろくの焙煎」「水だし珈琲」「石臼体験」「ドリップ初級」
を体験してもらい、「地パン」を食べながらランチ。「カフェイン」の試飲もした。
来月はそれに「サイフォン珈琲」が入る。一朝一夕には、習得できないけど、
「まねる」の「ま」の半分くらいには、たったのではなかろうか?
いつか「ほぼぶらじるとペリカンのパンでランチ」も実現したい。
途中テレビ局の取材の打ち合わせなどを兼ねて忙しかったけど、あっという間に
時間が過ぎた。
朝からおいしい珈琲を飲む。こんな幸せなスタートはない。

夜はIT業界の社長たちがきて「無茶しぃの会」
お茶席では、男女や年齢や地位による序列などない。無心でただお茶を
平等に楽しむ。自然や出会う人、今日生かされていることなど、いろいろな「おかげ」
に感謝しながら、喫茶去。
お店の定休日の水木が、お茶と珈琲三昧だったけど、新しい境地の「慈味禅味」
を体感した。
そろそろ、日本人がみな「卒啄同時」よろしく、「悟りの境地」に
達する「機」を迎えたのかもしれない。いやこの機に悟らないと、いつ悟る?

今日は「TQ研究会」
懐かしい未来の夢の技術。

明日は「花のお稽古」
夜は「スケッチ会」