長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

春爛漫!この花さくや姫のお墓参り

2012-04-06 08:45:09 | Weblog
先月26日の順受の会の後、旅にでる。

真夜中の東名高速を走り、翌日は大阪からフェリーにのって、
鹿児島の志布志(しぶし、と読む)までいく。
♪大阪から船にのって、志布志へつい~た。ここは港街・・・
こんな演歌が昔なかった?

今年は古事記編纂1300年目にあたるらしい。
神話の坩堝みたいな南九州を、まわることになる。天孫降臨の高千穂
から、西都原(さいとばる)の古墳、その中には、あの「このはなさくや姫」の
お墓があった。ちょうど古墳のまわりは桜が満開で、「らしさ」を感じた。
天孫降臨の地があり、高天原(たかまがはら)から、神さんたちが降りてきて、
高原町(たかはる)で、初代神武天皇が生まれ、成人して、五ヶ瀬川をわたり、
「日の国に向かう」という言霊の日向の美々津(みみつ)までの道程に、ゆかり
の場所があまたある。道の途中に、うちの先祖が眠る墓もあるので、いっしょに
お参りした。めったにいかない、というか20年ぶりにいったのに、ふたつのお墓に
迷わずたどりつける不思議な縁に感謝。

31日は、日本一玉露がおいしい福岡の星野村へいく。そこの古陶館で、原田先生が
3・5mの桜を生け、小倉のなんとかいう流派の人たちが、玉露を入れる、という
お茶会があった。夜は、お茶の資料館で、暮れゆく村の景色をみながら、お茶をいただく、
という優美なお茶会があった。これも、なんとかという古式ゆかしきお茶点前だった。
自然の恵み、生かされている命を感謝しながら、仲間でお茶やお花を愛でる、こんな
に幸せなことはない。

帰りはもうひとつの神話のふるさと、出雲経由で帰ってきた。
出雲路は、あの低気圧のいたずらで「雪」に遭遇。五里霧中みたいな夜道を
走った。これも貴重な体験。

今日は朝から仕込みをして、明日から通常営業。墨田界隈の花も満開。
政治も経済も自然もなんだか混沌としているけ、自然は自然のまま、
悠久の流れに身をまかせ、流れいく。人間の知恵や営みなど、それに
くらべたら、小さなものだと思う。
午後は、お茶のお稽古。今回の旅で、自分流のお茶のテーマみたいなものが
見つかったような気がする。感謝。