長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

長崎から船にのって京都についた・・・

2011-04-13 09:02:56 | Weblog
そんな歌があった?

昨日は、「ながさ木」君がやってきた。玄関の横に、彼の版画を飾ってある。
京都の洛南高校(当時は東寺の中にあった。今もそうだけど・・)出身で版画家であり、庭師でもあり、空間デザインもする。
彼が東京芸大を卒業する時に、新宿で版画の展覧会を
やった。ブラリと界隈を歩いていて、木の精霊があぶりだされたような
不思議な版画の前で立ち止まった。そのギャラリーには、かわいらしい
女学生みたいな子が留守番をした。話を聞いてみると、「ながさ木」くん
の妹だとのこと。

「画廊天真」(当時はそんな名刺だった。その後、彼の
版画・元気をイメージしたものを名刺にいれ、天真庵という名前になった)
の名刺を渡し、「1度遊びにくるように伝えて・・・」と伝言した。
確かヨーロッパにいっていて、帰国するやいなや天真庵に遊びにきた。
それから、unaや中西くん、林くんら、押上の天真庵を改装してくれたアーティスト
たちが、ぞくそくとやってくるようになった。般若くんもそのひとり。彼は
金沢美大で、その後にぼくのお茶道具や、珈琲のドリッパーをつくってくれた
角居くんをつれてきたりした。そんな奇人のかたまりみたいな芸術家がくるように
なって、今の天真庵がある。「今のもの」という展覧会も何度かやったな~。

「ながさ木」くんには、これまで二つ庭をつくってもらった。
池袋時代に、上池袋4-12-12に住んだころ、「竹」を中心にした
庭をつくってもらった。そのあと、上池袋4-12-13、つまり隣に
引越しをして、そこの屋上に枯山水の庭をつくってもらった。
池袋の摩天楼みたいな夜景を借景に、深草砂を敷き詰め、手作りのガラスと
真鍮でつくった光る(照明)飛び石を置き、久保さんの大きな器を蹲にして
水を張って、そこでお茶会をやったり、酒を飲んだりしてみんなで楽しんだ。(今日の写真の庭)

今余震・・・

ちょっと、お店を見てこよう。今日はゆっくり本でも読みながら
過ごそう。

6月から、「文花的な寺小屋にまた新しい講座ができた。
赤松林太郎くんを講師にして「クラシック寺子屋」を始める。
昨日「死神」を飲みながら、りんたろうくんがつぶやいた。
日本の古典的な文化、歌舞伎、能、舞踊、邦楽、お茶、お花・・・
みんな「基本的な知識」を学ぶ機会があると、その後にそれらに触れた時の
おもしろさは10倍くらいになるし、その後の人生が100倍くらい楽しくなる。
「死神」という古典落語を聞いたことがある人とない人で、この文章の
おもろさが、雲泥の差くらいあるのと同じだ。
ラジオの番組に「弾き語り for you」とかいうのがあるけど、それのクラシック番
みたいな内容になるだろう。6月6日(月)の19時からスタート。
7月は25日(月)。3000円(蕎麦会つき)
「易」もすごいことになってきたけど、こちらも、負けないくらい
おもろい日になりそうだ。
音楽家や芸術家たちが、動きだした。若くて、繊細で、いつも時代に迎合できずに、
ときどき右往左往することもあるけど、今回の大困難に向き合わずに、踵をかえし、
逃げるように生きていたら、いつまでたっても後からいろいろな津波が襲ってくる
に違いない。大きな自然の前では無力だが、人として、生きていく「哲」くらいは
はらわたの中にすえて生きていきたいと思う。芸術の役割は、ますます大きくなるだろう。