長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

蹲 うずくまる

2010-02-03 07:42:34 | Weblog
天真庵の隅っこに李朝風の棚がある。
般若君がつくったものだ。そこの上の段に
信楽の壺が飾ってある。渡辺愛子さんが
つくったものだ。信楽の壺のことを昔から
日本人、特に茶人たちは「蹲」(うずくまる)
と読んで愛でた。人が蹲るような形から、そう呼ばれる
ようになったらしい。だが、やはり、それを作る作家、
もしくは、日常の中において、非日常の世界をしつらう
茶人たちの蹲りたくなる心情みたいなものが、そう呼ばせた
のではないかと思う。人生はやはり粒々皆辛苦。
でも無釉の無駄のない土味を、
茶室において、季節の花などを一輪投げ入れて
みると、それはなんともいえない凛とした空気が流れる。
今、名古屋の栄の松坂屋で、渡辺愛子さんの陶展をやっている。(9日まで)

昨日その愛子さんがぶらりと珈琲を飲みににやってきた。
ちょうど同じ大阪出身のかよちゃんが、カウンターでミルクコーヒーを
飲んでいたので、久しぶりに、おもいっきり大阪弁で、談論風発。
そうえいば、オープニングパーティーでたこ焼きを焼いてくれたのが、
愛子さんで、かよちゃんが二回目の「タコパー」をやってくれた、
たこつながり。


今日は「かっぽれ」。
うまく伝わっていってほしい文化が、たくさんある。