長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

墨田ぶらり下町音楽祭

2010-02-02 06:53:33 | Weblog
昨日の夜は、天気予報のとおり雪になった。
天真庵を文花に結んで、初めての雪だ。
お店のななめ前に、パチンコ屋があって、そこの屋根から、
スカイツリーが見えるようになった。今は281mらしいが、
どんよりの雲だと、頂上のクレーンの電球も、霞んで見える。
そんな雪のそぼ降る景色を、古色蒼然とした古木の窓から眺める
のは、なんともロマンティックな光景だ。雨の日と同じく、
日がなクラシック音楽を堪能した。
晴れてよし曇りてよし富士の山
のように、雨もよし雪もよし天真庵(自画自賛)

夕方は、5月23日(日)に開催される「墨田ぶらり下町音楽祭」
の打ち合わせ。パチンコ屋さんも今年はスタッフとして参加して
くれることになった。感謝。近くにある幼稚園も今年は会場に
していただくので、初めての打ち合わせに参加していただいた。
昨年は、いきなりこの町に旅人みたいに流れついた音楽家たちが、
ヨーロッパにある音楽祭みたいなものを立ち上げ、しかも大手新聞社に
大きく掲載されたりして、てんてこまいなお祭りだったけど、今年は
2回目になぬので、スタッフもお店も、お客さんもきっと、昨年以上に
一体感を感じながら、音楽祭を楽しめるのではなかろうか。
スカイツリーの影響もあって、墨田区や界隈がクローズアップ
されることが多くなってきた。この音楽祭も、超一流の音楽家たちが、
「ホボラン」(ほぼボランティア)で演奏してくれるし、スタッフも「ゼンボラン」(
ぜんぶボランティア)でやってくれる。
みんな「人の喜ぶ姿を見て、喜ぶ」タイプの人たちだ。
「パトロリズム」というのが、音楽や芸術には、とても大切だけど、
「お金」とは無縁なところで、ひもつきではない自由で、身の丈を
超えない手作りの音楽祭でいきたいというのが、スタッフの共通の認識だ。
それが一番だと思う。今はやりの「町おこし」とはいわないまでも、
町が1mmくらいは、動いた、のではないかしらん。
小さな感動の連鎖が、しんしんと降る雪のなかで、静かに動き始めた、
そんな感じのする夜だった。