3日目の20日は、神奈川県の大磯町に行って来ました。
大磯は、明治時代の政府の中枢にいた人たちの別荘がありました。
そんな事から行ってみようかと思った次第です。
大磯までは、東京駅まで新幹線で行って、
そこで東海道線に乗り換えました。
在来線で1時間強と言う感じです。
途中、真っ白な富士山が見えて来ました。
暖かだったからでしょうか、
少し霞んでいましたが、やはり富士山は良いですね。
大磯駅前に、エリザベス・サンダースホームの門がありました。
エリザベス・サンダースホームはご存知の方も多いかと思いますが、
三菱財閥の創業者の岩崎弥太郎の孫娘の澤田美喜が、
戦後開いた児童養護施設です。
施設内に澤田美喜の記念館があるのですが、休館日で観られませんでした。
駅前からバスに乗って、
神奈川県立城山(じょうやま)公園に行ってみました。
城山公園は2つの地区に分かれていて、1つは旧三井財閥の別荘跡です。
また三井財閥かとの思いもありましたが、
ここには建物がほとんど残っていません。
しかし、展望台からの富士山の眺めは素晴らしかったです。
愛知県犬山市にある国宝の茶室如庵は、
一時期この三井家の別荘にあったとの事で、
今は如庵を模した茶室がありました。
如庵は2018年5月28日に観た事があります。
http://tennnennkozimitearu.seesaa.net/article/a66726747.html
また、敷地内に大磯町の郷土資料館が建てられていました。
城山公園のもう1つの地区が
国道1号を挟んで反対側にある吉田茂の旧邸です。
昭和20年代に建設され、吉田茂が住んでいましたが、
2009年(平成21年)に焼失してしまいました。
現在は、それが復元されて公開されています。
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kanagawa-park.or.jp/ooisojoyama/
城山公園の近くに手頃な昼食場所がないので駅に戻りました。
うどん屋があり、大磯辺うどんと言うのがありました。
竹輪1本の磯辺揚げが入っていました。
とても美味しかったです。
うどん屋から鴫立庵に行ってみました。
鴫立庵は俳諧道場で、京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並び、
日本三大俳諧道場の一つとの事です。
敷地内に建てられた石碑にある銘文「著盡湘南清絶地」から、
「湘南発祥の地」とされています。
名前は、西行の
「こころなき 身にもあはれは 知られけり 鴫立沢の 秋の夕暮」から
取っています。
この歌には面白い話があります。
下ネタですが、宜しければ下記をご覧下さい。
https://blog.goo.ne.jp/tennnennkozi/s/%E9%B4%AB
鴫立庵から島崎藤村の旧宅に行きました。
島崎藤村は、晩年の約2年をこの家で過ごし、亡くなっています。
昭和の普通の民家と言う感じでしたが、藤村は気に入っていたようです。
更に、現在整備中の明治記念大磯邸園に行ってみました。
「庭園のみ見学可、建物内見学不可」とあったので、
建物の外観は観られると思ったのですが、建物は改修工事中でした。
陸奥宗光と大隈重信の別邸が宙に浮いていました。
工事が完了すると、良い公園になりそうです。
バスに乗っている時に「統監道」とのバス停が気になりました。
島崎藤村邸の解説の方に伺ったところ、
伊藤博文が、1905年(明治38年)に、
韓国に設置した統監府の初代統監に就任しました。
その頃、伊藤が大磯駅と住まいの滄浪閣を往来する便を図るため、
伊藤本人はもとより、多くの有力者からの寄付により道を整備したそうで、
そのため、統監道と呼ばれるようになったそうです。
現在も使われていて、車のすれ違いは困難な位の細い道でした。