菅総理大臣談話・・・

　政府は今日午前の閣議で、
　日韓併合100年に当たっての首相談話を決定しました。
　談話は1995年の「村山首相談話」を踏襲し、
　「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、
　改めて痛切な反省と心からのおわび」を表明するとともに、
　「これからの100年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していく」と
　述べています。
　朝鮮王朝の主要行事を絵や文章で記録した古文書で、
　日韓併合後に日本に渡ったとされる
　「朝鮮王朝儀軌」を引き渡す方針も明らかにしました。

　僕は、この談話、率直に良い事だと思います。
　少し前のニュースで、
　日本人が韓国に対する好感度が上がっているのに対して、
　韓国人の日本に対する好感度は、依然として低いとの記事がありましたが、
　やはり、自分の国を併合し、
　強制的に日本に連行し、創氏改名を行った国に対する感情は、
　百年たっても消えぬものがあるのかも知れません。
　そうした日韓関係に対して、少しでもわだかまりが解消し、
　今後の関係を築いていけるならば、それに越した事はないと思います。

　この談話に対して、自民党など野党が批判するのは分かるのですが、
　民主党内部からも異論が出ているのが、どうも理解できません。
　多分に９月の代表選挙の問題があるのでしょうが、
　それにしても民主党がバラバラであるとの感じを
　国民に抱かせるだけのような気がします。
　玄葉光一郎公務員制度改革相（民主党政調会長）も、
　閣議後の閣僚懇談会で
　「準備の早い段階で、政調会長に相談があってしかるべきではなかったか」と
　苦言を呈しているとの事ですが、
　要するに、僕に相談がなかったから問題だと言っている訳で、
　正に夜郎自大と言うか思い上がりと言うか、
　民主党のイメージよりも、自分の権力を誇示したいだけのような気がして、
　落胆しました。