天然居士の独り言

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沖ノ島・・・

2017年05月11日 19時47分36秒 | 日記
 今月6日に、ユネスコの諮問機関「イコモス」は、
 福岡県の沖ノ島について、日本が推薦した一部の資産を除外したうえで、
 世界文化遺産に登録するよう勧告しました。

 この沖ノ島は、島全体が信仰の対象で、「神宿る島」と言われています。
 入島が厳しく制限され、女性が入ることは一切禁止で、
 原則として、上陸できるのは神職のみになっています。
 そのため、古代祭祀の変遷を示す遺跡が、ほぼ手つかずの状態で現代まで受け継がれ、
 発見された銅鏡や土器など、およそ10万点の内8万点が国宝に指定され、
 「海の正倉院」とも呼ばれています。

 この沖ノ島について、今日のyahooのニュースで、
 特別に報道陣に公開された島の状況が報じられていました。
 10分ほどの動画と、ほぼ同じ内容の文章と画像がありますので、
 興味のある方はご覧になって下さい。
 https://news.yahoo.co.jp/feature/602

 島にいるのは、神職1人だけで、10日で交代するとの事です。
 天候や季節に関わらず、毎日、海で禊をし、
 中腹の社殿に参り、神事を執り行っています。

 報道関係者も上陸の際は、禊を行い、身を浄め、
 鳥居をくぐることが許されたとの事です。
 動画を見ると、一部ボカシが入っていましたので、
 本当に全裸になって禊を行ったようです。

 島の掟の中の1つに、仮に立ち入りが許されても、
 島での出来事を一切口外してはいけない事があります。
 「不言様(おいわずさま)」と呼ばれるとの事ですが、
 島の様子を撮影して公開する事がその禁忌に当たらないのか気にはなります。
 しかし、それでは何も分からないので、神社の判断は良い事だと思います。

 沖ノ島はその考古学的価値が評価されましたが、
 宗像大社沖津宮遥拝所などの4資産は、
 「世界的な価値は認められない」などとして、イコモスは除外するよう求めています。
 沖ノ島は世界遺産として登録されても、一般の人が行ける場所ではありません。
 宗像大社では、沖ノ島での禁忌は曲げる気はないとの事です。
 一般の人が行けるのは、宗像大社などですので、
 世界遺産登録による観光客の増加を考えて来た地域の人にはショックだったと思います。
 今後、どのような決着をみるのでしょうか?

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