南太平洋のニューカレドニアで5月13日から暴動が起こっていて、
フランスのマクロン大統領が、15日に非常事態の宣言を発しています。
このニュースを見て、
ニューカレドニアがフランス領であった事に驚きました。
まだそのような地域があるのですね。
ニューカレドニアと言うと、
1966年に出版された森村桂の旅行記「天国に一番近い島」で、
一躍有名になったと思います。
1984年には、大林宣彦監督、原田知世さん主演の映画、
「天国に一番近い島」が製作されています。
この映画、先日観ましたが、海が綺麗に撮れていました。
映画としては、どうかなぁと言う感じがしましたが。
この映画も人気がありましたから、
天国に一番近い島との呼称も定着したかも知れません。
そのため、多くの観光客が訪れている島のような気がします。
ニューカレドニアでは、
以前から先住民カナク人を中心とした独立運動があり、
2018~21年に独立の是非を問う住民投票が3回行われましたが、
いずれも否決されています。
フランスの国民議会(下院)は15日、
10年以上ニューカレドニアに居住する住民に選挙権を付与する
憲法改正案を可決しています。
これにより、フランス系住民の影響力が増し、
独立が遠のくとする独立派が、
抗議活動を展開し、13日から銃撃や略奪が始まり、
既に5人が死亡し、200人以上が逮捕されたとの事です。
この暴動によって、観光客などが足止めになっているとの事ですが、
政府は、早期出国を希望していた日本人数人が
オーストラリア政府の協力を得て出国する予定であると
今日、林官房長官が発表しています。
観光客が数人と言うのは、そんなに少ないのかなと思うのですが、
ともかく、早く騒動が落ち着けば良いですが、
フランス政府も強権的に鎮圧しなければ良いがと思っています。