下野新聞の訃報欄のデザインが変わったのは、少し前の事です。
活字が大きくなりました。
訃報欄の活字が大きくなったのは、高齢者のためなのでしょう。
では、他の紙面は高齢者は読まなくて良いのかと、
突っ込みたくなるところですが、ニーズがあったのかも知れません。
それと同時に、亡くなった著名人の追悼文が載るようになりました。
多くは、全国的に有名な人ですが、たまに県内の著名人も載ります。
昨日は、先日亡くなった唐十郎さんの評伝を
共同通信の記者が書いていました。
今日は、「御子貝保子先生を悼む」との文章が載りました。
御子貝先生は、長年中学校の合唱を指導して来た方で、
全国優勝も複数回果たしたとの事です。
去る2月22日に、90歳でお亡くなりになりました。
僕は知らない方でした。
この追悼文を書いたのが、立憲民主党の枝野幸男さんでした。
何度か書いたかも知れませんが、
枝野さんは、選挙区は埼玉県ですが、宇都宮市の出身で、
宇都宮市内の陽東中学を卒業しました。
枝野さんは、中学2年の時に、
御子貝先生に勧められて合唱部に入ったそうです。
枝野さんが入部していた1978年と1979年に、
「NHK全国学校音楽コンクール」で、
県勢としては初めて全国連覇を果たしたとの事です。
当時の全国大会は、
都道府県大会で録音したテープを事務局に送って審査していたそうです。
御子貝先生の指導は、厳しかったようですが、
一方で、褒めて育てていたとの事です。
枝野さんは、御子貝先生から教わった事として、
全国優勝を果たした事で自信を身に付けさせてもらった事と、
集団の中で全体のハーモニーを考えて歌う
「調和の大切さ」を挙げていました。
良い文章だと思いました。
これまで掲載された追悼文は、
捧げられた人の方が有名で、書いた人は知らない人がほとんどでしたが、
今日は、その逆だと思いながら読みました。