天然居士の独り言

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新・映像の世紀・・・

2015年10月26日 19時19分55秒 | 日記
 昨夜、NHKで「新・映像の世紀」が放送されました。
 ご覧になった方も多いかと思います。
 20年前に放送された映像のデジタル・リマスター版との事です。
 20年前の放送を僕は見ていませんので、比較は出来ませんが、
 どうも気になる点が何点かあったので、書いておきます。

 昨夜の放送は第一次世界大戦を中心とした映像でした。
 大戦中、性病が蔓延したため、コンドームを配り、
 慰安所を設けて、兵士達が列を作っている映像がありました。
 これは事実であるとは思うのですが、
 人物中心に番組が出来ているのに、この部分だけ違和感がありました。
 あたかも日本の従軍慰安婦問題を念頭に、
 戦争中はどこでもそうだったと言いたいような意図を感じました。

 現在の中東問題は、第一次大戦の時のイギリスの三枚舌外交が原因と言われています。
 オスマントルコ帝国の分割に端を発しています。
 その時、アラブ側を欺いた人物として、「アラビアのロレンス」が述べられていましたが、
 イギリス政府の意図を彼が承知していたとは思えません。
 少なくても説が分かれるような気がしますが、断定的に過ぎないか気になりました。

 第一次世界大戦中にロシア革命が起こります。
 連合国側のロシアを切り離す工作として、
 レーニンがドイツから資金を提供されてロシアに派遣され、
 革命を起こして連合国から抜けたとの流れで放送されていました。
 しかし、これはロシア革命を矮小化し過ぎているのではないかと気になりました。
 当時のロシアの状況を踏まえた、革命の歴史的な必然性があると思うのですが。

 そんな事などは感じながらも、当時の映像を見るのは貴重な事だと感じました。
 遺体が多数転がっている場面もモザイクなしで放送されました。
 西部戦線の塹壕の様子もよく分かりましたし、
 ロレンスに関する映像が、映画「アラビアのロレンス」とよく似ていて、
 監督のデビッド・リーンはこの映像を見たのではないかとも感じたりしました。
 レッド・バロンと呼ばれた戦闘機乗りのリヒトホーフェンの姿も見る事が出来ました。
 彼の愛機の映像だけが赤かったのは変でしたが^^

 色々問題点もありますが、説明や編集を鵜呑みにしないで見れば、
 良いのではないかと思います。
 今後、1ヶ月に1度程度放送されるようなので、続きも見たいと思います。
 番組の詳細は下記をご覧下さい。
 http://www.nhk.or.jp/special/eizo/

コメント
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