来年度予算・・・

　総額92兆4116億円の来年度の国の予算が昨日閣議決定されました。
　国債が44兆2980億円で、今年度とほぼ同額になりましたが、
　これは税収の40兆9270億円を上回るもので、
　前年度に続き、新規国債発行額が税収を上回る「異常事態」となりました。
　21兆5940億円の国債の償還に必要な国債費を考えると、
　余りにも固定経費が高過ぎる訳ですが、
　これはかつての政府が発行してきた借金ですから、
　短期間で消化する事は不可能です。
　多分どの政党が与党となっても、こんな感じになるような気がします。

　しかし、今回の予算では、いわゆる埋蔵金と呼ばれる、
　これまで特別会計などで蓄えて来た歳入を
　ほとんど使い切る感じになりました。
　民主党のマニフェストは、元々埋蔵金を財源とする事で描かれていましたが、
　これによって、マニフェストの大きな転換が
　余儀なくされるのではないかと思います。

　この調子では、消費税の引き上げが、すぐに来そうな感じですが、
　その前に、子ども手当など
　多くの問題のある政策の見直しが必要なのでしょうね。
　それでないと、国民は納得できないような気がします。

　今回の予算は、多くの点で妥協が見られるような気がします。
　子ども手当も低年齢の子に限っての増額ですし、
　反発の出ている地方負担の継続は、地方交付税の増額で対応しています。
　公共事業費の削減も少なくなっていますし、
　高速道路の無料化も、休日の定額制の継続と言う事で妥協がなされています。
　予算編成の中での官僚の役割が増しているとの指摘もありますが、
　バランス感覚のある官僚の描いた予算のような気もします。
　しかし、民主党も政権を担う重責が分かって来たような感じもします。

　この予算案を審議する通常国会で、どのような論戦があるのか、
　特に予算関連法案の成立が難航しそうですので、
　今後の国会審議を見守る必要があると思います。

　今日は、一日家事手伝いで過ごしました。
　疲れました＞＜