天然居士の独り言

主に日記主体のブログです。

5月15日・・・

2006年05月15日 20時14分00秒 | 日記
 1932年(昭和7年)年5月15日、当時の内閣総理大臣犬養毅が、
 首相官邸で、海軍の青年将校に殺害されると言う事件が起こりました。
 所謂5・15事件です。

 護憲派の旗頭とも目されていた、犬養首相が暗殺され、
 この事件により政党政治が衰退したと言われています。

 犬養首相が「話せば分かる」と言ったのに対して、
 将校が「問答無用、撃て!」と言って殺害したとのやり取りは有名ですが、
 どうやらこれは事実ではないようです。

 しかしながら、官邸に押し入った兵士を応接間に通し、自分の考えを話し、
 裏口から押し入った兵士に銃撃されて
 顎とこめかみに弾丸を受けた後も意識があり、
 「今の若造を連れて来い。俺が話をしてやるから。」と言った事は事実のようです。
 新聞記者から政治家となった、犬養の面目躍如たるものがあると思います。

 5・15事件の犯人達は裁判に掛けられますが、
 禁固刑と比較的軽い刑に処せられ、後に恩赦で釈放されます。
 
 この事件以後、軍人の総理大臣が続き、一直線に戦争へと向かいました。

 最近の日本は、どうもきな臭い感じがしています。
 そんな事から、昔の事を思い出していました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする