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毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

ヴァン・ショーをあなたに

2008-10-25 10:04:48 | 読書
「タルト・タタンの夢」
まずタイトル、そして「絶品料理の数々と極上のミステリーをどうぞ!」に惹かれた。
図書館で在庫だったのが、続編「ヴァン・ショーをあなたに」だったので、先に新作から読み始める。

下町のフレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」の三舟シェフは、変わり者だ。
フランスでの修行は有名店にいたわけではなく、地方のビストロを転々としていたらしい。
彼曰く「適当にぶらぶらしていた」
でも、気取らない料理は、客の舌と心をつかんでしまう。
彼の来歴がそもそも謎なのに、客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵なのだ。

目次からフランス料理の世界に入ってしまう。
謎解きももちろんおもしろいんだけど、好奇心を刺激する料理の数々。
           
Un pistou malhonnele

特に、乳製品・砂糖もダメという、単に流行にのったベジタリアンに出されたりんごのタルトレット。
タルト生地は、アーモンドの粉とクスクスを煮て豆乳で押し固め、蜜のように甘い貴腐ワイン「ソーテルヌ」で煮たりんご・・・食べてみたい。
マクロビオテックの本に、オートミールと地粉・全粒分で作ったタルト生地のレシピがあったので、これをアレンジして作ってみよう。

今度はレシピ入りの続編を期待します。

「ヴァン・ショーをあなたに」 近藤史恵