■金曜日から夏休みに入っている。昨日は吉田さん、鶴田さんと帝国ホテルでMIISの武田さんに会う。皆さん意気軒昂で少し元気をもらった感じだ。今日は叔父の新盆のため土浦へ。二十数年ぶりだが何とか辿り着けた。
■こういう文章がある。
「きょう、和英辞書のうちへいれるために、日本の仮名、万葉仮名、カタカナ、ひらかな、いろは、の仮名五体の版下をかく。ななつすぎから、ぶらりとうらの方へ出て、はたけの中を、あそびあるくに、いくつも穴があるから、なんのあなだろうかとおもうて、見ていると、かにがいる。あかがになり。ひきがえるもいる。こないだから、おいらのともだちにしているこぞうが、羊を二疋ひいて、かえってきたから、一疋おいらが、ひいていてやる。」
これは慶応三年(1867)年に岸田吟香(きしだぎんこう)が書いた「呉淞(ウースン)日記」の一部だ。言文一致運動が盛んになるずっと前、明治維新前にこのような達意の口語文が書かれていたのに驚かされる。ほんの少し表記を変えれば現代口語文として通用する。吟香についてはこちらを参照。写真は岸田吟香(竹熊健太郎ではない)。