MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

Facebookはこちらです。

ハイデルベルク大学に日独通訳MAコース

2009年02月24日 | 大学院
筑波大学の相澤さんからの情報。ドイツのハイデルベルク大学にある通訳翻訳講座のマスターコースが、正式に日本語を通訳言語の一つとして採用するに至りそうとのことである。どういうことかというと、ドイツで最も評価の高い通訳者養成コースに日本語が入るというわけで、その意義は大きい。ただし、母語と2つの異言語の組み合わせの会議通訳者の養成を目的とするもので、初心者コースではない。今年冬学期からの学生募集の要項はこちら(ドイツ語)。

大東文化大学大学院通訳論専攻コースの新ウェブサイト

2008年06月18日 | 大学院
大東文化大学大学院経済学研究科の通訳論専門コースの新しいウェブサイトができた。こちらを参照。このコースは日本の大学院における通訳教育・研究のパイオニアで、すでに多くの会議通訳者や翻訳者を輩出している。当初は「経済通訳論」というコース名だったが、「経済」が取れて「通訳論専門コース」になった。英語名はM.A. Program of Interpreteing Studies, Graduate Shchool of Economics, Daito Bunka University。新しいサイトには通常の入試情報や設備の説明などの他に、修了生からのメッセージも多数紹介されている。

ルーティンに入る

2008年04月15日 | 大学院
沖縄の写真をもう一枚。これは会場となった万国津梁館。実はIJETの準備と並行してTTRからの最後の「質問」に答えるためにずっと調べ物を続けていた。明らかにこちらの見落としによる年号や人名表記の仕方の間違いも多かった。これは反省すべき点だが、このsloppyさは直らないだろう。(だいたいでいいのだ。)困ったのは、あるマイナーな翻訳者の生没年を書けという要求。普通の大型人名辞典や明治期の人名辞典の復刻版などを見ても出てこない。結局、昭和25年に出た全8巻という藤村作(編)『日本文学大辞典』(新潮社)で「伝記不詳」という記述を見つけて安心というか納得した。さらに翻訳の底本にした英訳本の翻訳者を記せ、というのもあった。これは翻訳の校訂者も版を推定しているだけなので明らかにirrelevantなのだが、仕方がないので調べた。やはり不詳であった。
というわけで、ようやく最終改訂稿を送り返し、いよいよ明日からは立教の授業が始まる。前期は「通訳教育方法論」。ユニークなものにしたいが、どうしても実技の要素がかなり入らざるを得ないのでそうはならないだろう。しかし、様々な方法論の根拠を問うという批判的なスタンスでやってみたい。

立教最後の送別会 「月刊言語」4月号

2007年03月28日 | 大学院

昨日は独立研究科の事務室に研究室の鍵と教員IDカードを返却。そのあと、院生の加藤さん、斉藤さん、冨永さんに送別会をしてもらい、果物とネパール土産、タイ土産をいただいた。少人数でいい雰囲気でした。どうもありがとうございます。4月からはそれぞれの仕事と課題に思い切り取り組んでください。
今まで使っていたデジカメが、23日の修了式の途中で故障したため、今回はビデオカメラの静止画機能を使ってみた。暗いとあまり色合いが出ないみたいです。PCへの取り込みなど、まだマスターしていないので今日は割愛。

そういえば、23日の修了式のことを書いていなかったことに気がついた。34人だったかな、修了おめでとうございます。大学院全体の修了式のあと、研究科毎に記念写真を撮影してから学食で立食パーティ。そのあと近くのフランス料理店で異文化コミュニケーション研究科だけのパーティ。帰りにまた花束と記念品をいただく。

『月刊言語』(大修館書店)4月号は特集が「翻訳新世紀:解釈と越境のダイナミズム」だが、これについてはあまりコメントすることはない。こういう論文が評価される分野もあるのだろうなという感想ぐらいである。むしろ注目はマイケル・シルヴァスティンと山口明穂の「対談 「言語学」をこえて<上>」だ。講演会の通訳をして分からないなりに面白かったシルヴァスティンと、途中からつまらなくなって読むのをやめた山口(『国語の論理』)の、何だか異種格闘技みたいな対談だ。この編集・構成(翻訳、書き起こし、解説など)を小山先生と永井君がやっている。言語関係の院生は買って読むべし。今回は「が」が問題になっているが、常に主格(橋本進吉)は別にして、主語格/対象語格(時枝誠記)であれ、既知(-未知)(大野晋、北原保雄)であれ、その時問題になっている事象をうまく説明できればどっちでもいいと思う。山口の「由来格」のようなとらえ方をしてもあまり意味があるとも思えないのだが。


修士論文発表会

2007年03月03日 | 大学院

本日、3月3日(土)は院生たちによる修士論文発表会。

《第一部》
1.齋藤敏恵さん;貧民層における子ども達のエンパワーメント研究-ブラジル・クリチーバの『寺子屋』を事例として-
2.中村優子さん;英語と日本語の広告における自然言説の比較分析
3.森田系太郎さん;Engendering Global Warming With an Ecofeminist Perspective(仮)
4.浅井優一さん:儀礼としてのインタープリテーション

《第二部》
5.高橋敬子さん:環境NGO・NPOにおける自然系環境教育プログラムの診断的評価手法の検討
6.山脇裕子さん:茶化し合う」コミュニケーションに関する一考察―テレビ番組『笑点』に焦点を当てて―
7.柳川明子さん:A Comparative Study of Broadcast Announcing Manuals in English and Japanese Focusing on Voice Expression Skills for News Reading
8.森山亜希子さん:An Exploratory Study of Multicultural Team Building: The Summer Institute for Intercultural Communication (SIIC) Internship 
 
《第三部》 パネルディスカッション


学位論文が読めるサイトなど

2007年03月02日 | 大学院

先に筑波大学のサイトを紹介したが、その他のサイトもまとめておこう。

日本の大学の学位論文を探すサイト(工事中らしいが使える)
http://www.gsid.nagoya-u.ac.jp/service/library/guide/dis.html
博士論文書誌データベース 学術研究データベース・リポジトリで「通訳」と入れて検索すると、最初に佐藤あずささんの博士論文が出てくる。これを実際に読むためには以下のサイトで再び「通訳」で検索をかける。
早稲田大学DSpace
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/index.jsp

<その他>
青空文庫で「翻訳」で全文検索
http://www.su-ki-da.com/aozora/search?query=%CB%DD%CC%F5
雑誌「国語学」全文検索
http://www.joao-roiz.jp/SJL/
CiNii NII論文情報ナビゲータ 国立情報科学研究所
http://ci.nii.ac.jp/
ここはたとえばこんな風に全文が読める。
明星大学研究紀要日本文化学部・言語文化学科
http://ci.nii.ac.jp/vol_issue/nels/AN10428307_jp.html


送別会と花束

2007年03月01日 | 大学院

月曜日は池袋某所のフランス料理店で研究科の先生方が送別会をしてくれた。査定会(卒業判定)の忙しいスケジュールをやりくりして集まっていただき、感謝。記念に立教グッズを贈られる。

翌日は90センチほどの高さのある箱が届いたので開けてみると写真のような花が入っていた。こちらは大東文化大学の経済学研究科長から。一介の、しかも週1コマしかやらなかった非常勤講師なのに、こんな立派なお花をいただいてしまっていいのだろうか。


春期入試終了

2007年02月25日 | 大学院

2日にわたった立教の大学院の入試が終わった。面白いテーマを持っている人、そうでもない人、いろいろだが、全体としては停滞ぎみか。それでも倍率は約4倍で院試としてはかなり高くなった。ここ数年思うことだが、院試では何をどうやりたいのかという研究計画をしっかり立て、それを面接でアピールすることが何よりも大事だ。研究計画書の書き方などはネット上にもあるし、本もでているのだから、もっと周到に対策を立てられるはずだ。

JAIS What's NEWの左ペインのカテゴリー欄を上に持ってきて、すぐに必要な箇所に飛べるようにした。カレンダーなどは下でもいいだろう。レイアウトについての提案を歓迎します。このページ、今日も更新しました。

So-netブログはスキンのデザインもまあまあで、比較的使いやすいのだが、エディターの機能が、たとえばフォントを選べないとか画像一枚の容量が小さいなど、やや貧弱だ。またこのgooブログよりも表示に時間がかかる。しかしgooだとどんなことをしても動画を埋め込めないなど、それぞれ一長一短がある。


口頭試問終了

2007年02月04日 | 大学院

修士論文の口頭試問後半が終了。今回は出番は少なかったのだがなぜか疲れた。今年は全体的に質が向上しているように感じた。大学院の仕事もあと大きなところは入試だけ。徐々に肩の荷が軽くなっていく。

Minako O'Haganさんから『マンガ研究』Vol.4 (2003)に掲載された、小野耕世「つげ義春「ねじ式」は、いかに英訳掲載されたか」をいただく。この論文の存在は知っていたが、入手していなかった。(英訳の方は持っている。)翻訳の経緯と作業の実際についてかなり詳しい情報が得られ、参考になる。文学作品の場合もそういうことはあるのだとうとは思うが、マンガ、アニメ、映画などの翻訳は特に、それに関わる多くのagentsについての目配りが必要だということがよくわかる。(むろん原作と翻訳だけで論じることは常に可能だが。)


送別会

2007年01月31日 | 大学院
昨夜は院生有志主催による送別会。1年生だけかと思っていたらM3、M4の人も来てくれて、十数人のにぎやかな会になりました。最後にバラの花束までいただいて本当にありがとうございました。あまり送別される感慨もないのですが、これを一区切りにさらにいい仕事をしていきたいと思いました。