MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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日本通訳翻訳学会関東支部例会のお知らせ

2011年05月13日 | 催し

こちらでも告知しようと思っていましたが、忙しさにかまけてついに前日となってしまいました。
当日来られてもたぶん大丈夫と思います。どうぞよろしく。

日本通訳翻訳学会関東支部例会を以下の要領で開催します。 今回は通訳をテーマとした研究で博士号を取得された新崎隆子会員に、博士論文『通訳のコミュニケーション調整仮説』を基にした、通訳者の役割についての新しい見方についてお話ししていただきます。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

 [日時] 2011514日(土)午後2:305:00
[会場] 青山学院大学(青山キャンパス15号館(ガウチャーメモリアルホール6605教室
[発表者] 新崎隆子会員

[
演題] 『コミュニケーション行為としての通訳:通訳者の役割についての新たな視座』 
通訳者は当事者のいずれの側からも中立な立場に立ち、原発言を忠実に完全に訳さなければならないという原則は、通訳者の倫理基準として制度的にも慣習的にも大きな影響を与えてきた。しかし、実際には通訳者がこの原則から主体的に逸脱する事例が多く報告されている。それは、当事者が属する集団間の言語や文化の差異が大きいために、「忠実に訳すこと」と「聞き手が理解すること」の両立が難しいと感じることによって引き起こされる。このようなジレンマを解消するために通訳者が用いる方略は、コミュニケーション調整の視点から説明することができる。発表では、シンボリック相互作用論の立場から、通訳を介したコミュニケーションを人々の連携的な行為として捉え、「通訳者はどのようなコミュニケーション調整を行っているか」、「コミュニケーション調整は通訳者の意識とどのように関連するか」を検討することにより、通訳者の役割についての新たな視座を提案したい。

 [参加費] 会員:無料  非会員:1,000円(学生500円) 
ただし、慣例により開催校の学生、院生、教職員は
無料です。