MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

Facebookはこちらです。

送別会

2007年01月31日 | 大学院
昨夜は院生有志主催による送別会。1年生だけかと思っていたらM3、M4の人も来てくれて、十数人のにぎやかな会になりました。最後にバラの花束までいただいて本当にありがとうございました。あまり送別される感慨もないのですが、これを一区切りにさらにいい仕事をしていきたいと思いました。

新進研究者のためのウェブジャーナル

2007年01月30日 | 翻訳研究

NEW VOICES in Translation Studies: An IATIS online journalは、若い研究者のための翻訳研究ウェブジャーナル(査読誌)だ。IATIS (the International Association for Translation and Intercultural Studies)とDublin City Universityのthe Centre for Translation and Textual Studies (O'Hagan先生のところ)がスポンサーになっていて、最新号が読める。最近のPh.D論文のabstractも含まれている。archiveも全部読みたい場合、投稿したい場合はIATISのメンバーになる必要がある。

今日は院生の有志の皆さんが食事会をしてくれるとのこと。ありがたいことであります。


Peter Newmark インタビュー

2007年01月29日 | 通訳研究

JoSTrans: Journal of Specialized Translationというウェブジャーナルがある。サブタイトルの通り、字幕や吹き替え、ローカリゼーション、ゲーム翻訳、科学ドキュメント翻訳、法律文書の翻訳、サーチエンジンなどの分野の翻訳研究誌だ。最新号のNo.7には翻訳研究界の重鎮の一人、Peter Newmarkのインタビュー(映像+音声)もある。こういうジャーナルもいいですね。


修士論文審査たけなわ

2007年01月29日 | 大学院

土曜日は修士論文の口頭試問の一回目。人数が多いので一日がかりだが、主査、副査になっていないのが多いので多少は楽である。今週土曜日の二回目は主査が1件と副査が2件ある。よいところは評価し、問題と思われる点をあまりネガティブにならずに客観的に指摘して、執筆者の気づきを促す。それがよい方向に向かうようにする必要もある。メタ評価能力が必要とされ、5年やってもなかなか難しい。

武田さん、すみません。書き込みを見落としていました。書き込みを示すカッコと数字が小さいので気づきませんでした。

Across Languages and Cultures (Akademiai Kiado)というジャーナルがある。資料が送られてきたのでバックナンバーの論文(abstractのみ読める)を見たが、翻訳と通訳の両方を扱っておりなかなかよさそうなので定期購読することにした。ESTメンバーなら2割引だそうだ。これにくらべるとBabelはなあ・・・、やめようかなあと思ってしまう。


神部先生のことなど

2007年01月22日 | 通訳研究

もと国立国語研究所の言語部長だった神部尚武先生から「日本語から英語への同時通訳の実際-各党の代表による政治討論会の場合」(『常葉学園大学研究紀要(外国語学部)』第22号(2006年1月)の抜き刷りが送られてきた。もう引退されているのかと思ったら常葉学園大学で教えられているらしい。静岡が郷里らしいから、頼まれたものであろうか。通訳理論研究会の後期によく出席されていた。神部先生には国立国語研究所の案内などして頂き、学恩がある。お元気そうで何よりだ。

財団法人開国百年記念文化事業會編纂(1953)『明治文化史7文藝編(編集委員 岡崎義恵)』(洋々社)
これはArmando Martins Janeira (1970) Japanese and Western Literature: A Comparative Study, Tokyo Tuttle. という本で引用されていたもの。短いながらも明治期の翻訳とその影響や文体の変遷についての記述がある。(全体は600ページ近い大著。)特に新しい知見はないようだが、いろいろとこれまでの説を裏づけてくれるような内容である。

通訳学会のウェッブサイトのフレームの具合(メニューの左右スクロールが出てしまう)が気になったのでちょっといじったらひどい目にあった。上下が半分しか表示されなくなってしまったのだ。フレームの知識もないのに生兵法をするものではないな。(わかってはいてもついやってしまう。)1時間ほど格闘してなんとか見られるようにはなったが。アーカイブのようなものだけ残して、新しい情報はブログ形式にしたほうがいいのではないかと思うのだが、どんなもんでしょう。

 


公開セミナーへのお誘い

2007年01月21日 | 通訳研究

明日22日(月)の6時から7時半まで、Minako O'Hagan先生による公開セミナーが行われます。場所は立教大学(池袋キャンパス)8号館の8503教室。セミナーのテーマは「Power of Love?アニメ、マンガ、ゲームにおけるファン翻訳ネットワークの考察」です。僕はまったく知らないのですが、アニメやマンガでは、ファンがゲリラ的に翻訳したり字幕を付けたりすることがあるそうで、そういう問題を翻訳研究の課題として取りあげるようです。関心のある向きはぜひご参加下さい。場所はキャンパスマップをごらん下さい。


日記のごとく

2007年01月21日 | 雑想

いろいろと細かい仕事があってブログ更新がおっくうになっていました。
さて金曜日はNHK国際研修室の最後の授業。2時間あるので組立が大変。来期はこれも勘弁してもらおうかと思っている。渋谷という場所は本郷からだと非常に行きにくいところだ。いつも都営三田線と半蔵門線を乗り継いでいるのだが、かなり時間がかかってしまう。おまけにセンター街とかいやな場所を通らないといけないし。
昨日の土曜日は午前中スーパーへ買い出し。いつも通る近くの公園の植え込みに野良猫用の段ボールハウスをつくっているおばあさんがいる。間取りは左半分がエサ台とひなたぼっこ用のオープンスペースで、右半分は出入り用の穴だけ空いた寝室。1LDというところか。寝室を覗いてみると就寝中であった。午後は久しぶりに歩いて池袋へ。会社近くの文具店が年末に閉店してしまったので、海外発送用の封筒を近くで入手するのが難しくなり、東急ハンズで買ってみる。高いよ。ついでに低反発の座布団も。大学で審査担当の修士論文8点を受け取る。帰りは荷物が重いので地下鉄を使ったがそれでも少し疲れた。
今日は所用で本郷通りから蔵前通りを下りて、銀座線末広町駅近くの某所まで歩く。暖冬という話だが今日は寒い。


大東最終日 アンジェレリ先生講演会

2007年01月13日 | 大学院

昨日はO'Haganさんをゲストに迎えてレクチャーして頂いたが、これが面白くて、少人数の授業にはもったいないような内容だった。DVDの翻訳について学ぶところが大きかった。ニュージーランドの珍しいカレンダーをいただく。

今日は10年に及んだ大東文化大学大学院の授業の最後の日だった。5年前に立教の仕事を引き受けてからは大東の授業が終わると高速道路を使って移動していたのであった。渋滞があると午後の授業開始ぎりぎりでやきもきしたこともあったが、もうそんな心配もいらない。年齢と体力のせいか、ここ1,2年は朝8時に家を出るのがおっくうになっていたのでこのあたりが限界だったのかもしれない。今日はよく晴れたいい日だったが、雨の日もあったなあ、雪の日は…なかったよなあ、などと思いながら帰る。

午後はアンジェレリ先生の講演会。院生たちが急遽同時通訳をやることになり泥縄の指導。手伝ってくれた稲生さんに感謝。通訳をした3人の院生にはいい経験になったと思う。その後翻訳研究分科会のメンバーと打合せをしてから懇親会へ。小松先生も参加されて徐々に盛り上がる。小松先生は結局もう一年明海に残ることになったとか。まだまだお元気である。

古本屋に注文していた本が大量に届いたが、それはまた後日。


今日も翻訳関連書

2007年01月10日 | 

鈴木直(2007)『輸入学問の功罪-この翻訳わかりますか?』(ちくま新書637)

これは面白い。おもに哲学(マルクス、カント、ヘーゲルなど)の翻訳のわかりにくさをテーマにしている。哲学の翻訳には文学とは違った側面があるのだが、ドイツ語が中心になるのでこういう仕事をしてもらえると助かる。分析もかなり詳しいし、日本の哲学者や経済学者の翻訳に対する態度についても情報が得られる。ただ心配なのは、いかに新書とはいえ、これを読む層がどれだけいるのかということだ。しかし翻訳に関心のある向きは買うべし。


今日の翻訳関連書

2007年01月09日 | 

必要があって久しぶりに神保町に行く。必要というのは日本文学史(特に近代以降)について英語で書いた本を探すことだったのだが、三省堂の洋書売り場にはなかった。以前はいろいろあったのだが。タトルは店仕舞いしてしまったので北沢書店に行くと、こちらも一階は児童書専門店になっていて2階の洋古書部だけが残っていた。

今日仕入れた翻訳関連書2点。
加藤周一(編・解説)(1996)『訳詩集(近代の詩人別巻)』(潮出版社)
資料的価値はないが、冒頭に加藤周一の翻訳に関するエッセイが6本入っているので一応購入。
岩波書店編集部編(2006)『翻訳家の仕事』(岩波新書1057)
短いエッセイを集めたもの。執筆者は以下の通り。鼓直/富士川義之/木村榮一/小田島雄志/若島正/沼野充義/池内紀/亀山郁夫/藤井省三/A.G.ジェレヴィーニ/柴田元幸/三浦佑之/鴻巣友季子/中条省平/宮下志朗/青山南/須永朝彦/岸本佐知子/中務哲郎/和田忠彦/高見浩/野谷文昭/西成彦/越川芳明/米川良夫/西永良成/松永美穂/丘沢静也/リービ英雄/多和田葉子/管啓次郎/伊藤比呂美/野崎歓/旦敬介/金原瑞人/A.バーンバウム/鈴木道彦