MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

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動き回る

2007年07月29日 | 雑想

午前中は立教で翻訳教育調査プロジェクトの集まりに参加。10時という時間が悪かったのか立教までの道が延々と続く人並みでなかなか進まず。今日はオープンキャンパスだったのだ。(そういえば昨日の大東もそうだった。こちらは学生たちが揃いのTシャツで活躍していた。)いったん家に戻って昼寝し、午後は青学で行われる通訳教育分科会へ。出がけにこれまで経験したことのないようなすさまじくうるさい雷に出くわす。この雷はおとなしくはなったものの夜半まで続いた。河原君、篠塚君たち10人ほどと青学会館でお茶(とビール)。赤い顔で家に戻り、今度は近くの小学校まで行って参議院選挙の投票をすませる。だんだんと動けるようになっているように感じる。


旧居からの眺め

2007年07月28日 | 雑想
こちらはいまいるところからの眺めというか何というか。敷地の下を丸の内線が通っていて通るたびに揺れる。ジェットコースターからは悲鳴が聞こえ、ドームでのコンサートの重低音が響く。とうてい人間の住むところとは思えないのだが。

マリア・マイケルジークさんの特別研修会

2007年07月28日 | 通訳研究
東京は猛暑。道路の照り返しがきつい。今日は午後からリハビリを兼ねて大東文化大学(板橋キャンパス)で行われたマリア・マイケルジークさんの特別研修会にちょっとだけ顔を出す。まずまずの人数が集まっていた。講師と水野真木子さんはとんぼ返りで、明日は午前中から千里金蘭大学での講演会だ。久しぶりに渡部さんと篠塚君に会う。午前中は近藤先生もいたそうだ。明日は午前中は翻訳教育調査プロジェクトで立教、午後は通訳教育分科会で青学へ、というように少しずつ試運転を始める。

「新居」からの眺め・その2

2007年07月27日 | 雑想
もうすこし位置関係をはっきりさせるとこんな感じ。南西側である。右の方、遥か彼方に池袋のサンシャインビル。左の方の建物は文京区役所のあるシビックセンター。左端に後楽園遊園地のジェットコースターと観覧車が見える。白いのが東京ドーム。実はいまいる「旧居」と会社の新社屋も写っているのだが、この大きさではわからないだろうな。

「新居」からの眺め

2007年07月27日 | 雑想

新居といってもまだ引っ越しはしていない。というか、いわゆる大きな荷物の移動をともなう引越しはしない。本なんかはすこしずつ運ぶが、あと2年ぐらいは行ったり来たり。
眼下の緑は東大の懐徳園(旧加賀邸懐徳館付属の庭園)のあたり。春日門(こんどできたのだ)から入るとすぐ。アパートのように見える茶色の建物は東洋文化研究所で、その後ろは理学部の建物だろう。


通訳翻訳関連の国際会議3件

2007年07月26日 | 通訳研究

すでにお知らせしたものもありますが、リマインドする意味でリンクだけ挙げておきます。

(1)New Research in Translation and Interpreting Studies

Tarragona, Spain, 18-20 October 2007

http://isg.urv.es/seminars/2007_new_research/index.htm

The Intercultural Studies Group is pleased to announce the third international conference for graduate students and young scholars engaged in research on Translation and Interpreting Studies, many of whom will be presenting their first papers. The format is designed to promote international contacts among novice researchers and to encourage extensive feedback from peers.

(2) The Third Asian Translation Traditions Conference: (Ex)Change and Continuity in Translation Traditions

Istanbul, October 22?24, 2008

www.asiantranslation3.boun.edu.tr

 (3)Forum: Methods in Translator, Interpreter and Localizer Training (Organized by the Graduate School of Translation and Interpretation, Monterey Institute of International Studies )

Date: November 5-6, 2007 (after the ATA Conference in San Francisco)
Place: Monterey Institute of International Studies, Monterey, California

Invited Speakers:
Daniel Gile, Universite Lumiere Lyon 2
Anthony Pym, Universitat Rovira i Virgili

This is a forum to discuss concepts, models and methods for translator,
interpreter and localizer training. There will be a session on technology
used in instruction inside and outside the classroom setting as well.
Details to be announced later.


復活?頂き物

2007年07月26日 | 雑想

ずいぶん間があいてしまいましたが、特にこれといった理由はありません。年次大会関連の作業とか、NHKのクラスの採点と評価とか、細かい仕事があってつい、という感じですか。体調の方はもう熱が出るようなことはなくなり、ほぼ全面復活と言っていいかもしれません。そろそろと行きます。

頂き物。小坂貴志 (2007)『異文化コミュニケーションのA to Z: 理論と実践の両面からわかる』(研究社)
小坂さんのこの本は異文化コミュニケーション研究という広大な領域をもつdisciplineへの得難い入門用参考書だ(しかし全くの初心者にはちょっときついかもしれない)。副題にもあるように、理論だけを概説するのでもなく、エピソード中心に手ほどきするのでもない。理論と経験を結合しようとしている。基礎編、応用編、探求編の3部構成で、言語コミュニケーションはもとより、非言語コミュニケーション、異文化ビジネスコミュニケーション、異文化コミュニケーションと哲学、異文化コミュニケーションとしての通訳・翻訳まで扱っている。章毎に文献がつき、巻末にはきちんと索引もあり、丁寧なつくりだ。関連分野の学部生、院生、研究者まで使える。詳しい目次はリンク先で。


西山千さん死去

2007年07月14日 | 雑想
西山千さんが亡くなった。95歳というから仕方のない面もあるが、やはり日本の通訳界にとっては大きな損失だ。僕自身は2回ほどお目にかかっている。1回目はたしか1983年の日本通訳協会主催の夏季セミナーだった。このセミナーは2日にわたって行われ、初日の講師は大沼さん、小林薫さんとあとお一人、2日目が浅野輔さんと西山先生だった。受講生に即興のスピーチをさせそれを鮮やかに同時通訳していたのを覚えている。2回目は1990年の日本通訳学会設立大会で講演された時で、事前の打ち合わせに同席させていただいた。たぶん最初の単著である『通訳術』(実日新書1970年)をはじめ通訳関連の本が何冊かあるが、『英語の通訳』がサイマル出版会の倒産によって入手できなくなったのは残念である。どの本だったか失念したが、通訳者の認知的操作について、自身の直感から「注意の瞬間的切り替え」を示唆していて、さすがに慧眼だと思ったものである。(切り替え説は現在Nelson Cowanのような認知科学者も採用している。)西山先生の最後のインタビューは8月初頭に発行予定の鳥飼先生の本『通訳者と戦後日本外交』(みすず書房)に収められているはずだ。