お知らせ
■来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。
■『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。
■『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。
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Facebookはこちらです。
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「1. 意味を運ぶ言語シニフィアンの聴取。言語の理解と、分析と解釈によるメッセージの把握と理解。
2. シニフィアンを即座に意識的に忘れて、シニフィエ(概念、アイディア、他.)の心的イメージl'image mentaleのみを脳裏に留める。
3. 別の言語で新しいシニフィアンを、原発言のメッセージを漏らさず言い表し、かつ聞き手に適しているという二つの要件を満たすように、生成する。」
この理論については批判もかなりあるが、不十分なものが多い。通訳理論(翻訳理論)にとっての試金石のようなものなのだ。
■昨日はまず、高円寺から善福寺公園、和田堀公園を通って方南通りを方南町へ。方南町も大学一年の時に一度だけ来たことがある。当時見えていた宗教団体の大きな建造物は今は建物に隠れて見えなくなっていた。方南通りをさらに進んで西新宿へ。我が家からも見える変な鳥かごのようなビルを間近に見る。(コクーンというらしく、専門学校が3つ入っている。)大ガードをくぐって靖国通りを進む。厚生年金会館がまだあったのには驚いた。曙橋、防衛省を過ぎて市ヶ谷に出る。あとは外堀通りに沿って帰宅。
■懸案のひとつだった『通訳研究』(『通訳翻訳研究』の前身)6号と7号のアーカイブ化ができました。学会サイトの左コラムの『通訳研究』アーカイブから入って下さい。だんだん「アーカイブ」らしくなってきました。
■「もう絶えられない!カダフィ大佐の長い演説に通訳ギブアップ」という記事があるのだが、なぜ一人で75分もやったのかということと、75分ぐらい普通にやれるだろうという疑問が生じる。New York Postの元記事を読むと、なんだ、カダフィが連れてきた通訳者だった。
■埼玉県から歩いて帰ってきた。と言ってもたいしたことではない。西高島平(板橋区)を出発して笹目橋を越えるともう戸田市なのである。荒川の土手を歩いていくと戸田競艇場の変な建物が見えてくる。さらに進むと4人乗りのボートが走っている。フォアとかスカルとか言うらしい。その光景を見て、ここには以前2回ほど来たことがあることを思い出した。大学入学の年だから18の時になる。一度は大学のチームの応援(行くと単位になった)、二度目はクラブでエイトに出走したときだ。とは言っても私が漕ぐわけはなく、コックスである。当時競技場までの道は舗装もなく、春風で埃が舞っていた。たしか池袋の東口から蕨行きのバスに乗って来たのだった。そんな記憶がふいに蘇ってきた。さて、東北新幹線と並行している戸田橋を渡ると再び板橋区(船渡)に入る。中山道を直進し、志村一里塚で一休み、板橋本町を過ぎたあたりで、上を走る高速道がうざいので、大和町、氷川町、東上線の大山駅を越えて川越街道に出る。さらに山手通りを過ぎて池袋到着。このあたりで力尽きて地下鉄に乗る。
■東京の5つの路線を縦歩する、というのをやってみた。出発点は中央線の荻窪駅。環八を北上するとほどなく西武新宿線の井荻駅にぶつかる。そのまま直進すると環八は右に逸れていくので、笹目通りを直進。しばらくすると西武池袋線の練馬高野台駅に着く。ここは石神井公園と富士見台の中間にある新駅(1994年開業)で、高架になっている。さらに直進すると谷原の交差点に出る。さらに北上を続けると和光市の標識が見えてくる。アップダウンの多い道を延々と歩き、東武東上線はまだかと思っていると下を走っていた。さらに道なりに進むと終着点である都営三田線の西高島平駅である。ずいぶん長く感じたが、せいぜい12キロ程度である。ただし、歩道が歩きにくいところが多く、景色も面白みがないので二度と歩く気はしないのであった。
西武池袋線の練馬高野台駅 谷原の交差点
和光市に入る 東武東上線
西高島平に到着
■Critical Link 6のお知らせが届いた。第6回は2010年7月26日-30日の5日間、イギリスはバーミンガムのAston Universityで開催される。abstractの締め切りは(今年の)10月31日。詳しくはこちらをごらん下さい。
■10月3日は柳父先生をメインゲストスピーカーに迎えて公開講演会があります。詳しくはこちらをごらん下さい。
■1行日記。
13日。K君とS君が遊びに来る。
14日。総武線にて新小岩まで行き、蔵前橋通りを本道まで歩く。10キロちょっとか。意外に近いのである。
16日。本郷-駒込-霜降商店街を抜け明治通り-池袋-新大塚-茗荷谷。12キロほどか。明治通りを歩いていたらこの前の衆議院選挙で落選した公明党の太田代表に遭遇。運転手付きの車から降りてきたが、もはやお付きも警備もなく、ノーネクタイで落魄と言っては失礼だが、いい感じ出してました。
■名古屋での大会の際、ホテルの朝食で一緒になった2人の大学院生との雑談の中で、調子に乗ってまた「時代は訳読だ」などと言ってしまったが、根拠がないわけでもないのである。言語教育における翻訳法(訳読)の使用は、一般には否定的に見られているが、Malmkjaerの編集したTranslation and Language Teaching: Language Teaching and Translation (1998)では、90年代を通じて「リバイバル」が見られるとして、語学教育と翻訳(訳読)との関係を様々な視点から探っている。しかし、何カ所か面白い指摘は見られるものの、日本で言ういわゆる訳読を理論的に解明するものではない。
ところで、明治36年刊の高橋五郎『最新英語学習法』には次のような記述がある。
「…外国語を外国語として学ぶ以上は、翻訳は其之を学習するに必須なる一要素たるや論をまたず、夫(か)の所謂交錯聯想(cross association)を避んため、又は其他間接的疎闊の弊を防がん為めとて、一切の翻訳を廃止し、直ちに初より学生をして其学ぶ外国語にて思想し言談せしめんと計る如きは、(…)母語と外国語とを同一視せる僻論なること、蓋し火をみるが如く明らかなるべし、翻訳は-則ち自国語を以て外国語を訳解し或は訳解することは-外国語たる外国語を領会すべき唯一の関門たるを知らずや」
川澄哲夫編『資料日本英学史2 英語教育論争史』(大修館書店)には、不思議なことに明治時代の訳読に関する論争は取り上げられていないが、明治初期の外国人教師による英語での教育を終えた後の英語教育界にも、どうやら現代と同じような対立があったようである。このあたりから直訳法や直読直解法も出てくるのである。ただ、こういう歴史を掘り起こすのもたしかに面白いとは思うが、それよりは訳読の理論的解明と有効な教育法としての訳読の方法を開発することが重要だと思う。しかし巷に流行しているというスラッシュリーディングのたぐいは答にならない。あまり理論的根拠がないからだ。(もっとも、何の根拠もなかった「英語で考える」よりはましかもしれないが。)この辺の問題をやってくれる人はいないものか。やはり自分でやるしかないのかな。
■ちなみに高橋五郎『最新英語学習法』に関しては こういう論文があるが、訳読については見事にスルーされている。その関連で「日本英語教育史学会月報」というのを見つけたが、そこに立教の榎本君の名前があった。これは2年前の号だが、外山正一の「英語学習法」について報告している。
■今日は郵便局の振替口座と郵便貯金の名義・住所変更手続き。小一時間かかったが、これで大きな懸案は何とかやりとげた。(この種の仕事が一番苦手である。)その他なんだかんだで今日もメールを20通ほど。
■大会の写真は今のところ学会のサイトに一枚アップしただけですが、永田さんのところにいっぱいアップされていますのでごらんください。
■第10回大会も何とか終了。基調講演と特別フォーラム以外は翻訳関連の発表にはりついていたので他の会場の様子はわかりませんが、充実していたと思います。それにしても名古屋は暑かった。ひとつ分からないのだが、なぜホテルが栄に集中しているのだろうか。今回泊まったところは1泊5,000円というたぶんこれまでで最も安いところだったが、あれでいいのである。1日目の夕方、栄駅近辺をうろうろしていたらM先生たちの5,6人の集団と出会った。すぐそばのホテルに戻るところだという。ところが翌日聞いてみると場所がわからなくてその後1時間ほど歩き回ったらしい。お互い、誰かが知っているだろうと思っていたとのこと。
■大会が終わっても事務局の仕事は終わらない。去年学会の名称を変更したので略称がJAISからJAITSに変わったのはご存じの通り。必要があって遅まきながらjaits.orgというドメインを取得した。学会ブログのURLも http://www.jaits.org/ というすっきりしたものになったので行ってみて下さい。
■来年の12月に香港で The Fourth Asian Translation Tradition Conference というのがあるようだ。発表は英語のみで、アブストラクトの締め切りは今年の12月31日。