MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

Facebookはこちらです。

中野先生講演会(関東支部例会)とRICS

2012年05月30日 | 催し

前回のエントリーで告知した、6月16日の中野康司先生講演会(関東支部例会)の参加希望者が、すでに前回の参加者を上回る勢い。最初は果たしてどれぐらい集まるか、多少心配していたのだが杞憂だったようだ。話の内容が挑発的で面白そうだというのもあるかもしれない。参加希望の方はお早めに。

もうひとつお知らせ。立教・異文化コミュニケーション学会(RICS)第9回大会が6月9日(土)に立教大学(池袋キャンパス)太刀川記念館で開催される。詳しくはこちらを参照してください。15:45-17:15にMichael Cronin (Dublin City University)による基調講演、No Direction Home? Globalization and the Limits to Translationがあります。これは公開講演会なので無料、かつ事前登録不要。この講演会の詳しい内容(要旨など)はこちら。同時通訳がつきますが、通訳者の一人は私です。内容はすごく難しくて、「アレ」を同時通訳させるというのは世界初かもしれない。


第30回関東支部例会のお知らせ

2012年05月21日 | 催し

第30回関東支部例会を以下の要領で開催します。今回はジェイン・オースティン長編小説6作品の個人全訳で有名な中野康司先生をお迎えしての講演会になります。ふるってご参加ください。

日時:6月16日(土) 午後1時30分~4時
場所:青山学院大学(青山キャンパス)総研ビル4階14404教室(正門を入りすぐ右側の建物)
アクセス:http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
キャンパスマップ:http://www.aoyama.ac.jp/other/map/aoyama.html
http://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html

題目:「小説における英文和訳と翻訳の違い」

要旨:「翻訳小説は苦手」という声をよく聞く。「苦手」というのは控えめな言い方で、はっきり言えば、翻訳小説の日本語は硬くて、楽しい読書対象にならないという不満と非難がこめられている。それゆえ、名作と言われても敬遠される。
 一方で、「超訳」という言葉がある。翻訳小説なのにすらすらサクサク読める。翻訳小説がこんなはずはない。原文に忠実ではないのだろうという疑惑と軽蔑がこめられている。しかし、大ベストセラーになったりする。
 むかし、「売れる本はいい本です」と言った人がいる。「いい本なのに売れない」と愚痴をこぼす人にたいする皮肉と苦言がこめられている。
 読書家から敬遠される翻訳小説でも、もちろん大ベストセラーも大ロングセラーもある。エンタメ系だから、などと言わずに、バカ売れしている翻訳小説の日本語をじっくり検討すべきである。なぜなら、売れる翻訳小説はいい日本語にちがいないからだ。
 そこで、ベストセラーになった翻訳小説の日本語が、いかに英文和訳の硬い日本語と違うかを具体的に検討します。

中野康司先生プロフィール:
1946年神奈川県生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。元青山学院大学教授。
訳書にJ.オースティンの長編小説6作品の個人 全訳、E.M.フォースター『天使も踏むを恐れるところ』『小説の諸相』、L.ストレイチー『てのひらの肖像画』『ヴィクトリア朝偉人伝』などがある。近著として『ジェイン・オースティンの言葉』。 

*参加費:無料(会員以外でも参加できます)
*会場の都合で人数が限られます(70人)ので、事前の申し込み者を優先します。

*お申し込みは、担当:水野までメールにてお願いします。  a-mizuno@fa2.so-net.ne.jp 


立教・異文化コミュニケーション学会第 9 回大会のお知らせ

2012年05月20日 | 催し

 立教・異文化コミュニケーション学会第9回大会が以下の要領で行われます。

日時: 2012年6月9日(土)
場所: 立教大学池袋キャンパス、太刀川記念館

10:00 受付開始 (太刀川記念館 3 階)
口頭発表 (太刀川記念館 3 階)
10:30 - 11:00 映画字幕にみる翻訳者と視聴者の期待規範 篠原有子(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士後期課程)
11:00 - 11:30 没頭体験から見る心象風景― AnnieDillard,AnAmericanChildhoodのテキスト構造分析を中心に― 中川直子(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士後期課程)
口頭発表 (太刀川記念館 3 階)

13:50 - 14:20 Revising Text ―修正する翻訳― 山田優(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士後期課程修了生)
14:20-14:50 医療談話コミュニケーションへの多元的アプローチによる分析植田栄子(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士後期課程修了生)
14:50-15:20 グローバル社会におけるメディアの表象と翻訳 ―ボスニア紛争報道言説の言語人類学的考察― 坪井睦子(立教大学異文化コミュニケーション研究科准教授)
15:45-17:15 基調講演 (太刀川記念館3階)【使用言語:英語/同時通訳あり】
No Direction Home? Globalization and the Limits to Translation
MichaelCronin (ダブリンシティー大学人文社会科学部教授) 
 

ポスター発表討議時間11:30-13:30, 17:15-18:00 (太刀川記念館1階第1・第2会議室)
1. 青少年の自然体験活動における学びに関する考察 寺島和彦(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了生)
2.山田美妙「正本はむれッと」の翻訳文体 磯貝夏生(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了生)

3.語用論における沈黙の機能の検討―会話参与者からコンテクストの視点へ― 種市瑛(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士後期課程)
4.在日フランス人から見た日本の医療 田代真生(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了生)
5.語る行為をめぐる考察―電話相談員の眼差しを通してみえること― 大池絵梨香(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了生)
6.タイ語人称詞についての考察―自称詞と対称詞を中心として― 㕝子浩子(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程修了生)

7. 支援活動における「当事者性」―ホームレス支援活動に携わる支援者の視点から― 久下真希子(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程)
8.女性ファッション誌における言語表現の日英比較―「好まれる言い回し」を通して― 田所優花(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程)
9.法令用翻訳メモリデータベースシステムの開発 ―メモリの拡充、検索の最適化と法令用語標準対訳辞書の組み込み― 関根康弘(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士前期課程)
10.生活科を中心とした小学校低学年環境教育の意義とその可能性―生活科成立の歴史を通して― 飯沼慶一(立教大学異文化コミュニケーション研究科博士後期課程)
懇親会(太刀川記念館3階) 受付開始 18:00

主催:立教大学異文化コミュニケーション研究科
問い合わせ先:立教・異文化コミュニケーション学会事務局 rics@grp.rikkyo.ne.jp