MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

Facebookはこちらです。

11月にMIISで国際会議があります

2007年05月26日 | 通訳研究

11月にカリフォルニアのMonterey Institute of International Studiesで以下のような通訳翻訳に関する国際会議が開催されます。とりあえず第一報です。ゲストスピーカーはDaniel GileAnthony Pym。10月31日から11月3日まで、サンフランシスコでATA(全米翻訳者協会)の会議があるので、ちょうどいいのではないでしょうか。

Forum: Methods in Translator, Interpreter and Localizer Training 
(Organized by the Graduate School of Translation and Interpretation, Monterey Institute of International Studies )

Date: November 5-6, 2007 (after the ATA Conference in San Francisco)
Place: Monterey Institute of International Studies, Monterey, California

Invited Speakers:
Daniel Gile, Universite Lumiere Lyon 2
Anthony Pym, Universitat Rovira i Virgili

This is a forum to discuss concepts, models and methods for translator, interpreter and localizer training. There will be a session on technology used in instruction inside and outside the classroom setting as well. Details to be announced later.

この件については詳細情報が入り次第お知らせします。

 


「脳と意識」シンポジウム@本郷

2007年05月25日 | 雑想

日本ワーキングメモリ学会が日本学術会議の「脳と意識」分科会で「社会脳」の講演会を学会共催で開催する。概要は下記の通りです。    

日本学術会議「脳と意識」分科会主催 第1回シンポジウム

・日時:2007年6月2日(土曜)3時―5時
・場所:東京大学(本郷)山上会館
・一般来聴歓迎・参加無料
共催:日本ワーキングメモリ学会
テーマ:「ソシアル・ブレイン(社会脳)」
3:00  はじめに 苧阪直行(京都大学大学院文学研究科)
     「社会脳とは何かー新しい意識へのアプローチー」
3:30  坂井克之(東京大学大学院医学系研究科)
     「わたしの意思と脳の意思」
4:30  討論

TEL:03-3812-2111
住所:東京都文京区本郷7丁目3-1東大構内三四郎池上
アクセス:地下鉄丸の内線・都営大江戸線「本郷三丁目」下車徒歩約15分
キャンパスマップはこちら(山上会館)
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_02_j.html


フラガールと日本沈没

2007年05月23日 | 雑想
映画「フラガール」のDVDが出たのでとりあえず借りて見ました。ついでに平成版「日本沈没」も。結果は「フラガール」の圧勝。いやそもそもジャンルが違うし、「日本沈没」も悪くないのですが。なお「フラガール」に湯本南という駅が出てきますが、そういう駅は実在しません。今の湯本駅は(新しくて使えないので)いまだにディーゼルが走っている茨城交通那珂湊駅(ひたちなか市)を使ったようです。いわき市と北茨城を舞台にした映画としては、石井竜也の『河童』があります。「フラガール」では何かずいぶん寒いように描かれていましたが、実際は海のそばなのでずっと温暖です。地元民から言わせてもらえば、方言指導にもう一工夫欲しかったかな。何というか、もっとイントネーションと語法を駆使して、摩擦を避ける、ポジティブ・ポライトネスを重視した言語なのかなと、今にして思います。

千石英世の文体

2007年05月23日 | 翻訳研究

千石英世に「翻訳のアポロジー:連用形の不安」(八木敏雄編『アメリカ!幻想と現実』(研究社)所収)という翻訳論がある。中味はアレだが、その文体が適度に壊れていて面白い。こういうのはわりと好きです。

「このたび私はアメリカ小説の古典とされる『白鯨』を翻訳する機会があったのだが、翻訳作業そのものは、経験の浅い私などには、時間との戦い以外ではなかった。その結果は、今はもはや「光彩燦然」でも「見じめ」でもどちらでもかまわないが全然、しかし、無意識的に行った自身の作業をあらためて大きな文脈において見なおすなら、そのための文献は無数にあるある。ここまでに引用し、言及した文献を『白鯨』翻訳に際しあらかじめ読んでいたわけではなく、純粋言語などということを思ったこともむろんありません。だが、翻訳を終えて、いま時間を振り返れば、もとの自分の文体が壊れてしまっているような、つまり私は以前はどんな文章を書いていたのだっただろうかという不安な感じがするのをいま否むことが出来ぬのでした。」

いや、もしかしてわざとなのかな?

こういうのが出たので一応買いました。

広田紀子(2007)『翻訳論:言葉は国境を越える』(上智大学出版)

 


新刊、近刊など

2007年05月17日 | 翻訳研究

しばらくさぼってしまいましたが、そろそろ再開します。まず翻訳・通訳研究の新刊紹介を少し。

Anderman, G. (ed.) (2007) Voices in Translation: Bridging Cultural Divides
Anderman, G. and Rogers, M. (eds.) (2007) Incorporating Corpora: The Linguist and the Translator
Lathey, G. (ed.) (2007) The Translation of Children's Literature: A Reader
Cao, D. (2007) Translating Law
Kelly, N. (2007) Telephone Interpreting: A Comprehensive Guide to the Profession
Kuhiwczak, P. and Littau, K. (eds.) (2007) A Companion to Translation Studies

すべてMultilingual Mattersの新刊と近刊。このうち、最後のA Companion to TSは、多様な側面をもつ翻訳研究分野を何とか俯瞰するためのマップを提供することをねらい、エンサイクロペディアよりは内容が充実しており、入門書よりはより複雑な内容を盛り込んだ批判的概説というところである。文化、哲学、言語学、歴史、文学、ジェンダー、劇とオペラ、映画、詩を取りあげている。言語学だけ読んだが、まあいいんじゃないでしょうか。

例会は無事終了しました。今回は柳父章先生や三ツ木先生にも始めてお会いできました。三浦さんとはずいぶん久しぶりでしたが意気軒昂の様子で何よりでした。近日中にJAIS What's NEWに報告をアップします。


明日は第21回例会

2007年05月12日 | 通訳研究
明日、5月13日(日)は第21回例会です。お忘れのないよう。時間は午後1時から。場所は東京外国語大学研究講義棟101マルチメディア教室。内容は中央大学教授・会議通訳者の三浦信孝さんによる「フランスの言語政策」と、詩人・翻訳家のアーサー・ビナードさんによる「言葉の鏡」です。詳しい内容はJAIS What's NEWのサイトをごらん下さい。

海へ

2007年05月06日 | 雑想
しかしまあ、途中で見失ったとはいえ確かに山道はあったわけだから、目的達成ということにする。この写真は越えてきた山の反対側。蓮華畑と田植えをひかえて水をはった水田から聞こえるかわずの声になごんでしまう。ここから右手に行けば海に出る。自転車なら15分もかからなかっただろう。

出た!

2007年05月06日 | 雑想
薄暗い木立の道がふっと切れ、小山田の民家が見えた。地図から読み取れる限りではやはりここが出口らしい。ともあれ2時間に及んだルート探索行は終わった。