MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

Facebookはこちらです。

第10回翻訳研究分科会のお知らせ

2009年05月29日 | 催し

このあたりで第10 回翻訳研究分科会のお知らせを。
日時:2009年6月28日(日)午後1時半~4時ごろ
開催場所:立教大学池袋キャンパス 太刀川記念館第1、第2会
議室
発表者:野原佳代子会員(東京工業大学)
テーマ:「大学教育における翻訳研究-理論と実践のバランスを考える」
さらに詳しくはこちらをごらん下さい。

『翻訳学入門』が発売されて1週間経ったが、Amazon.jpではランキングの4,442位、外国語学習法のカテゴリーでは何と1位になっている(ただしこのカテゴリーはあやしい)。ちょっと信じられないのだが売れているということか?それから中古商品として9,040円という値段がついているがこれは何だろうか。


日本初の翻訳研究国際会議

2009年05月25日 | 催し

来年2010年1月9日-10日、立命館大学京都衣笠キャンパス創思館において「翻訳学の行方-Translation Studies in the Japanese Context」と題した国際会議が開催されることになりました。主催は立命館大学先端総合学術研究科で、佐藤=ロスベアグ・ナナさん、渡辺公三先生、ポール・デュムシェル先生が中心となって企画運営にあたり、立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点の共催となります。この国際会議の目的は「近年、欧米そして日本を除くアジア圏を中心に活発な広がりを見せているトランスレーション・スタディーズ(TS)を翻訳大国として知られる日本の文脈で考え」ようというもの。招待講演者は坂井セシル(パリ第7大学)、Theo Hermans(ロンドン大学)、真島一郎(東京外国語大学)、水野真木子(金城学院大学)、Judy Wakabayashi(ケント州立大学)(敬称略)、そして不肖私の6人です。大変意義のある重要な会議になると思いますので、多くの方々の参加をお待ちしています。
・ウェブサイトはこちらです。(英語版はこちら
・Call for Papers(発表者募集)の詳細はこちらに。
・応募締切は2009年8月7日ですので、発表される方はお早めに。


新刊2点

2009年05月25日 | 

演説訳/柴田元幸:演説解説/渡辺靖:練習作成・解説/柴原智幸:文/内田樹・町山智浩・明川哲也(2009)『オバマの英語 徹底トレーニングブック』(アルク)。柴原さんからのいただき物。翻訳を勉強している人には、柴田さんの訳や渡辺さんの解説が参考になるだろうし、英語のリスニングや理解、通訳の基礎訓練のためには柴原さんのパートが大いに役に立つだろう。就任演説を素材にして多角的な学習ができる。著者の数は多いが、5分の3は柴原さんが書いているのだ。Amazonでもいいレビューがついている。CD付き。
  
近藤正臣(2009)『通訳者のしごと』(岩波ジュニア新書)。これは近藤先生からのいただき物。中高生向けとはいえ、語り口を少しやさしくしているだけで、中身は近藤先生の通訳観が余すところなく開陳されている。入門用にはもちろん、プロにも役に立つtipsが含まれている。この表紙を含め、イラストは奥様が担当されている。この本も病後の回復期に奥様に「そそのかされて」書き始めた回顧録のようなものがもとになっているという。
お二人とも、どうもありがとうございました。


一段落

2009年05月24日 | Weblog

引っ越しがようやく終わった。2年前から少しずつ本など運んでいたのだが、退職を機に本格的に引っ越すことになり、この4月と5月はほぼ肉体労働に終始した。粗大ゴミ50個、廃棄した本やビデオなどは数トンになる。倉庫にはまだ廃棄すべきものがかなりあるが、とりあえず一段落である。

 

その忙しいさなかに旅行など行ってきた。今回は山形県の蔵王と立石寺。芭蕉が「閑さや巖にしみ入る蝉の声」の句を詠んだので有名。写真は芭蕉の像と、蝉の声がしみ入ったのは(たぶん)この岩と指さしているところ。しかしまあ見事な観光地で、シーズンには「閑かさ」はないだろう。


『翻訳学入門』

2009年05月18日 | 

昨日の例会の参加者は100人を超えました。準備、運営、司会、後かたづけなどで疲れ果て、お約束の書影が今日になってしまい申し訳ない。こんなんです。白い本なので枠を付けてみました。


明日は例会

2009年05月16日 | 催し

明日は25回の例会ですが、事前の申込みがすでに60人を超えるという異例の事態になっています。会場はたしか70人ぐらいは入れると思うのですが、どうなりますか。もっとも前半だけ、後半だけという人もいるでしょうから。

『翻訳学入門』の見本がみすず書房から届いた…ようだ。(不在のため持ち帰られてしまった。)そういうわけで書影は明日にも。


新刊2点

2009年05月11日 | 

ジェレミー・マンディ(鳥飼玖美子 監訳)『翻訳学入門』(みすず書房)。5月22日に店頭に並びます。アマゾンでは予約可能になっています。立教グループの翻訳(私も一枚かんでいます。)
<宣伝コピー>本書は、ダイナミックで発展めざましい翻訳分野の主要研究が分かりやすく解説された優れた書物である。ベストセラーの教科書で、世界中の翻訳コースで使用されている。
著者マンデイは、各章ごとに理論を一つずつ検討し、さまざまなアプローチを検証していく。扱う例文は、英語を始めとし、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語など幅広い言語から取られ、日本語訳が添えられている。
聖書、文学作品、詩、映画、欧州連合やユネスコの文書、旅行パンフレット、児童向け料理本、『ハリー・ポッター』の翻訳など極めて広範にわたるテクストを分析し、翻訳というテーマについてバランスの取れた構成となっている。
各章は、主要な概念の説明、翻訳理論の概要をまとめた導入、翻訳付きの例文、事例研究、章のまとめ、討論と研究のための論点から成る。

近藤正臣『通訳者のしごと』(岩波ジュニア新書)
こちらは5月20日発売。近藤先生の話だと、かなり過激なことも書かせてもらった、ということです。
<宣伝コピー>記者会見や会議などで見かける通訳は,一体どんなことをしているのだろう? アメリカ国務省通訳養成コースをスタートに,会議通訳者として第一線で活躍し,世界に通用する通訳者の指導にあたってきた著者が,中学・高校での英語の勉強法と,通訳現場での面白いエピソードや生きた英語について語ります.


いただきものなど

2009年05月09日 | 

鶴田さんからは、鶴田知佳子・柴田真一(2009)『[CD付]ダボス会議発 世界金融トップの英語』(コスモピア)。おなじみのコンビによる最新刊。世界10カ国、20名の発言を収録している。大学の教材などに最適。

帰国した染谷さんからは、染谷泰正(2009)『字幕付き動画の作成とウェブページへの埋め込みに何するテクニカルノート:英語教員のためのDo-It-Youselfマニュアル』。「動画への字幕の挿入について」、「字幕付き動画のオンライン配信について」、「「ハードサブ」動画の作成について」、「字幕付き動画作成のためのSAMIファイルの作成・編集について」の4部構成。

河原さんからは抜き刷り。「翻訳語の社会意味空間の変容」(『麗澤大学学際ジャーナル』16/2)、「英文の共感的読みにおける視点の役割」(『ARCLE REVIEW No.3』)、「翻訳指導における訳出の質的変化」(『文化女子大学紀要』第17集)、「同時通訳における訳出方略」(『麗澤大学紀要』第87巻)、「英語『形容詞+前置詞』の共起性に関する意味論」(『麗澤大学学際ジャーナル』17/1)など。

皆様どうもありがとうございました。

引っ越し作業続く。雨にたたられ、主に室内での作業になる。捨てる、捨てる、捨てる。本は3000冊、ビデオ1000本、オーディオテープ1000本は下るまい。ほんとはもっともっと捨てた方がいいのは分かっているのだが、なかなか決断できないものが多いのだ。たとえば吉田聡『ちょっとよろしく』全巻揃い(←分かる人にしか分からないが)なんてのは捨てられないだろう。そういうわけで、今月中は更新の間隔があきます。なお17日の例会をお忘れなく。事前登録者がいつもよりかなり多くなっています。


『国際通訳シンポジウム講演集』

2009年05月04日 | 

引っ越し作業続く。夜は疲れ果てて更新不可能になるので、朝のうちにやっておきます。

2007年8月に神戸女学院大学で行われた通訳に関する国際シンポジウムの記録、『国際通訳シンポジウム講演集』(エンタイトル出版)を頂いた。監修は松縄先生で、翻訳を田辺さんと大西さん、神戸女学院大学院の通訳翻訳コースの院生たちが担当している。日本語と英語が対訳になっている。リンクにあるようにアマゾンで注文できます。以下目次を紹介。

「通訳研究の手法における東と西」(ダニエル・ジル)
「バーチャル空間で出会う東西文化:国境なき学びのためのグローバルな認知」(バーバラ・モーザー=メルセール)
「新たなパラダイムへの適応-技術発展がもたらす翻訳・通訳訓練への影響」(チュアンユン・バオ)
「明日の通訳-その将来像を探る」(ジャコリンーハーマー)