MITIS 水野通訳翻訳研究所ブログ

Mizuno Institute for Interpreting and Translation Studies

お知らせ

来月からこのサイトをMITIS(水野通訳翻訳研究所)ブログに変更します。研究所の活動内容は、研究会開催、公開講演会等の開催、出版活動(年報やOccasional Papers等)を予定しています。研究所のウェブサイトは別になります。詳しくは徐々にお知らせしていきます。

『同時通訳の理論:認知的制約と訳出方略』(朝日出版社)。詳しくはこちらをごらん下さい。

『日本の翻訳論』(法政大学出版局)。詳しくはこちらをごらん下さい。

Facebookはこちらです。

日本通訳学会関連の催しのお知らせ

2006年01月31日 | 通訳研究

2月は日本通訳学会関連の催しが目白押しである。まず2月18日は東京外国語大学で、通訳学会が共催するジークフリート・ラムラー氏特別講演 (世界初の同時通訳が行われたニュルンベルク裁判の同時通訳者、イースト・ウェスト・センター上級フェ ロー)がある。演題はThe Nuremberg Trials: Origins and Challenges of Simultaneous Interpreting 「ニュルンベルク裁判:同時通訳の起源と挑戦」。翌19日(日)には神戸女学院大学でやはりジークフリート・ラムラー氏の講演会がある。こちらは日本通訳学会の主催になる。いずれも詳しくは日本通訳学会のトップページをご覧あれ。

関西でラムラー氏の講演会がある同じ2月19日には翻訳研究分科会第2回会合が立教大学で行われる。こちらはまだ学会のHPにはアップしていないので簡単にお知らせすると、今回は来日中の翻訳研究者、Minako O'Haganさん (Lecturer, Centre for Translation and Textual Studies, School of Applied Language and Intercultural Studies, Dublin City University,)を招いて「翻訳研究としてのテレビゲーム」という翻訳の最先端の話をしてもらうことになっている。詳しくは以下の通り。

[日時]: 2月19日(日) 時間: 午後1:00 - 3:30
[場所]: 立教大学 (池袋キャンパス) 12号館地階第2会議室
[演題]: 「翻訳研究としてのテレビゲーム」
[発表者]: オヘイガン統子さん (Dublin City University)
[概要]: 近年テレビゲームが大学での研究分野として認知されるようになった。しかし、筆者の知る限りでは翻訳研究のテーマとしてはまだほとんどとりあげられていない。ここではこれまで行った共同研究による「ファイナル・ファンタジー」のケーススタディ、ならびに現在調査中の日本特有のゲーム・ローカリゼーションモデル、さらにDVDの映像翻訳、ゲーム、コンピュータソフトのローカリゼーションの共通点、差異点などを模索する。
[参加費] 会員: 無料   非会員:1,000円  ・定員は38名です。
・会場への行き方:JR池袋駅西口を直進、丸井を過ぎて立教通りに入る。
・アクセス地図は学会HPを参照。URLは以下の通り。http://wwwsoc.nii.ac.jp/jais/index.html
[参加お申し込み・問い合わせ先] 日本通訳学会事務局(水野 的)
e-mail: secretariat@jais-org.net  FAX: 03-3811-9836 

東京でラムラー氏の講演会のある2月18日(土)にはもうひとつ「無実のゴビンダさんを支える会2006年2月学習会」という催しがある。内容は、「法廷通訳:外国語で裁判を受けるってどういうこと? ニック・ベイカー事件、メルボルン事件から課題と問題点を探る」というもので、熊野里沙さんが講師、ゲストに勝野正治氏。場所は渋谷区立勤労福祉会館で午後2時から。法廷通訳の問題に関心のある人はぜひ参加して下さい。これも詳しくは日本通訳学会のトップページをごらん下さい。


新刊案内 会議のお知らせ

2006年01月30日 | 通訳研究

Dam, H. V., Engberg, J. and Gerzymisch-Arbogast, H. (Eds.) (2005) Knowledge Systems and Translation (Text, Translation, Computational Processing 7). Berlin: Mouton de Gruyter.
2003年に行われたText and Translation conferenceの記録。通訳・翻訳と知識システムという難しい問題を取りあげている。編者が認めるとおり、この分野はまだpre-theoreticalの段階だ。それでもこのあたりに通訳・翻訳研究の展開の方向が示唆されているようでもある。

3月 23-25日にThe American Translation and Interpreting Studies Association主催の第3回 ATISA Conferenceがある。テーマは"Research, Role, and Responsibility"。場所はSan DiegoのThe Best Western Hacienda Hotel。詳しくはATISAのサイトで。


ぼちぼち再開 近刊案内

2006年01月29日 | 

自分のブログのIDを忘れそうになってしまった…。
あるジャーナルのために書いた論文をとりあえず書き上げ、英文校閲をいつもお願いしているTさんに回し、続いてEnglish Express特集号用の原稿を書き上げる。と思ったら修士論文の口頭試問がはじまり、試験問題候補を2件選んだり、ラムラー氏講演会のハガキ印刷など、仕事はひきもきらず押しよせる。(そういえばこの間インターと国際研修室の授業もやったのだった。)
というわけで、もやは2つのことを同時並行してやれなくなってしまった人間としてはブログどころではなかったわけですが、またぼちぼち行きます。(ただし、ここまで書いて予定を見たら修士論文の口頭試問があと1回、それが終わると講演会と翻訳研究分科会があり、大学院入試業務が続くのでどうなることやら。)

いただいたままになっている本の紹介から。
鶴田知佳子・横山直美(2006)『Exercises in English サイトトランスレーションで意味をとらえよう』(大阪教育図書)
一応英語力強化のためのワークブックだが、通訳訓練入門にも使える。(逐次通訳導入までをカバー。)大学中級レベルからの通訳テキストがだんだん充実してきているのは嬉しい。ところでこの本は実はまだ売っていません。もう少しお待ち下さい。


新刊紹介

2006年01月08日 | 通訳研究

Korean Society of Conference InterpretationからConference Interpretation and Translation Vol. 7 No. 2 (2005)が届く。この号の巻頭は近藤先生の論文、そして南津君の論文が続く。英語論文はあとNancy Schweda-Nicholsonが書いている。AbstractはまだHPには掲載されていないようだが、近々出るだろう。同時通訳モデルについての論文が1つあり、僕の論文も引用されているのだが韓国語なので読めない。が、小見出し、図、引用文献を見ればだいたい見当がつく。

Danile Gile単独編集によるThe CIRIN Bulleting No. 31が出た。通訳研究の最新情報についていろいろ面白いことが書いてある。『通訳研究』5号の内容は間に合わなかったが次号に載るはずです。

昨日は立教の授業。あと一回やると思っていたら最終回だという。でももう一度やることにした。詳細はいずれ。今日は新年会を兼ねて、海外からの研究者や学生とも会う予定。